なんかさ…俺たち新婚さんみたいだね

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表題作俺がいないとダメだから

東堂良太郎・受様の幼なじみで人気のラノベ作家
山咲雪栄・家電メーカー総務部で人事担当の会社員

あらすじ

なんかさ…俺たち新婚さんみたいだね
同居する幼なじみ・良太郎に片思いする雪栄は、家事能力ゼロな彼の世話をするのが喜びだった。無邪気なくせに思わせぶりな良太郎に内心翻弄されつつも、自分なしではいられなくなればいいと思っていた。だが再会した年上の幼なじみにそれを見透かされ、大人の手管で迫られる。一途な恋心から拒絶した雪栄だったが、当の良太郎に誤解されてしまい、「捨てないでっ!」と縋られて…。

作品情報

作品名
俺がいないとダメだから
著者
髙月まつり 
イラスト
宝井さき 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829624777
3

(6)

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萌々

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(6)

中立

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趣味じゃない

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レビュー数
4
得点
18
評価数
6
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

本気を判っていないのは

今回は高校でデビューして以来人気のラノベ作家と
家電メーカー総務部で人事を担当する会社員のお話です。

年上の幼馴染の登場とよこやりで
幼馴染の関係から恋人関係に昇格するまで。

受様と攻様は親が親友同士だった為、
生まれる前から両家は仲が良く、
二人はいつも一緒に育ってきました。

攻様は色素の薄く華奢な体格で
黙っていればまさに美少女という外見な上
頭も良かったのですが
言動が突飛過ぎる電波少年だった為
女の子にも観賞用の美形でした。

しかし攻様は
その奇想天外な思想を生かして
高校時代に小説家としてデビューし、
以来コンスタンスに作品を発表、
人気のラノベ作家になります。

対する受様は
髪も目も真っ黒の典型的な日本人で
大学卒業後は家電メーカーに就職、
人事課でも常に真面目で冷静な男として
出世コースを邁進しています。

言動に問題有りでインドアな攻様より
人当たりも良く真面目な受様のほうは
女の子にモテるはずなのですが
受様の生活はずーーーーと昔から
攻様を中心に回っていたのです♪

受様が恋心を自覚したのは
高三の春の事でしたが、
告白して引かれるよりは
今の幼馴染で親友という立場を選び、

家事が出来ない攻様が
一人暮らしを言い出した時にも
攻様の面倒を見てきた実績をアピールして
攻様との同居を権利を手に入れる等
攻様との繋がりを切らない様に
密かに必死に行動していました。

しかし、
そんな受様の密かな努力も
攻様的にはどこ吹く風、
電波炸裂な言葉と行動で
受様を翻弄しまくります。

曰く、
肉が食べたい。肉なら何でもいい。
というか、ユキ(受様です)を食いたい。
きっと美味しい。

曰く、
凄く美味しい!大好きっ!愛してるぞユキ。
ユキは俺の最高のパートナーだ。
ジュテーム。

例えば、
夜中に上がった原稿を
寝ている受様を起こして手渡した上
そのまま受様のベットにダイブする…等々。

それでも攻様への愛を
我慢と忍耐に変換して耐える受様でしたが、

受様の恋心を見抜いていた年上の幼馴染が
町内にケーキ店を開いた事から事態は一変!!

昔から受様を可愛く思っていたと言う彼に
俺の恋人にならないかと迫られるのです!!

その上、彼の存在を知った攻様は
俺を捨てないでと受様に縋ってきて?!

はたして受様の恋はいかがな事に?

かなり電波な性格で我が道を行く攻様と
思いこんだら一直線な受様の幼馴染カプの
恋のドタバタを画いたラブコメディで、
実に高月さんらしさが詰まった一作でした♪

かなりぶっ飛んだ電波系攻様と
お約束な程に鈍い受様いう
もうどっちもどっち的なカプな為、

ホントはお互いに好き合っているのに
当然ながら素直に…とか
あっさり…とはまとまりません(笑)

受様は電波な攻様の言動を見慣れている為、
彼の好き好き攻撃も単なるノリと本気にせず
彼への恋心を悶々と悩むのですが

実は頭も良くて策士なマゾっ子攻様は
そんな受様の悩み自体も良く判っていて
受様の悩みすらも利用しているのです(笑)

不器用な受様が攻様と年上の幼馴染の間を
フラフラしながらも攻様とまとまるまで
ハラハラ&ドキドキでとっても楽しく読めました♪

但、トンデモ設定は許容範囲外という方には
萌えないかもなのでご注意くださいね。

今回は本作同様、電波な攻様のお話で、
高月まつりさん『シュガ・ラブ』をオススメです。

3

乙女系S攻!

めっちゃ萌えました~!
ってのも、筋肉もしっかりついてる受君なんです♪
逆に、攻君は大きな目にバラ色の頬、華奢な体格で
どこから見ても色白の美少女って設定なんですよね~★
榎田さんの「きみがいなけりゃ息もできない」のベッド上の立場を
逆にしたような設定でしたが、これはこれで萌えました。

ユキは鈍感な良太郎のために健気な程、ひたすら見返りも求めず
尽くすんですよね。
でも、鈍感で天然に見えて良太郎の行動は全て確信犯だったんです。
バスルームで1人Hしてるユキに声掛けてくる良太郎ってば極悪人!
後半の良太郎のセリフで次々S発言出まくりで興奮しちゃいました★
こんなかわいい顔で「ユキが好きすぎて苛めちゃうかも」って萌える!!

ユキは良太郎を調教したと言ってますが、調教されたのはユキの方で、
良太郎は天然なフリして実はいろいろユキにちょっかい出しながら
楽しんでたんですよね~
片思いだと思ってずっと悶々してたユキはかわいそ~

愛すべきキャラ彰一はイイ男で、ユキちゃんそんな頑なに拒否
しなくてもいいじゃん、彰一さんかわいそう...いっそのこと
男教えてもらっちゃいなよってツッコミ入れたくなるような人で、
もうちょっと良太郎に嫉妬させるような大胆な行動して欲しかったなぁ~
「クリームついてるから舐めてよ」
「これぐらいのお仕置きじゃ済まないよ」
発言はエロくて萌えまくる!!
ユキちゃん、結局どっちとくっついても苛められちゃうわけですね。

ともあれ、最後の予想外の良太郎のS男っぷりには楽しませて頂きました!
最高だったなぁ~この盛り上がり方は♪
かわいい系の攻がガンガン苛めるような鬼畜系ってなかなか巡り会うこと
ないんで、ぜひとも続編見てみたいもんです!

1

幼なじみ成長モノ

帯『なんかさ・・・・・俺たち新婚さんみたいだね』

ご近所で幼なじみで学校も同じだった2人が成長して・・・・・・という設定は大好物であります!
王道っちゃ王道ですが、幼なじみ設定という安定した土台があるからかどれもある程度安心して読める気がするんですな。
なので幼なじみ同士成長モノは、手に取る率が高し。

雪栄と良太郎はご近所幼なじみで、視点は雪栄視点。
成長した彼らは同居していて、良太郎は学生時代に応募した小説が大賞ととり、ラノベ小説家に。
良太郎はサラリーマン。
同居した理由は、良太郎は家事能力というものがゼロの上に小説家という時間不定期な仕事をしているので余計に一人ではまともな生活がおくれない、反して雪栄は子供の頃から忙しい母親の手伝いをしていたおかげで料理を筆頭にして家事能力抜群。
なので雪栄はせっせと良太郎の世話を焼きます、もう雪栄無しでは暮らしていけないって位にまでマメに世話をやく。
実は雪栄は、学生時代から良太郎の事が好きなんだけど幼なじみで親友だからこそこの関係を壊したくなくて言い出せない。
同居人で良太郎の傍に居て、世話をしているだけでいいんだと自分に言い聞かせています。
そんな雪栄の前に、かつての彼らの年上のおさななじみである彰一が現れます。
彰一は年上で、雪栄や良太郎の良きお兄さん的存在でしたが昔に引っ越してしまっていて、以来音信不通で偶然の再会な訳です。
ケーキ店を営んでいる彰一は、雪栄と再会して一目で彼の想いを見抜いてしまい、さらに自分はゲイでずっと雪栄を好きだったから俺にしておけ、俺と付き合おうと口説いてくるんですがこの彰一がいい当て馬で、愚痴も聞いてくれるし必要以上に押してくる事もない、自信家なんだけど優しくて雪栄は自分と付き合った方が楽になれるし幸せになれる、だから俺と付き合ってみろ、と言ってくるのですな。
雪栄は、ちょうど良太郎が少しずつ家事を始めたりして今までずっと自分がいなければダメだと思っていたその己の価値位置が揺らいでいたりと不安定な時期でもあり彰一に頼ったりもする。
まあでも結局は雪栄と良太郎はくっつくんですが、天然に見えた良太郎は実はそうではなかった・・・・・・という。
最後本番に行くまで攻と受が分からなかったところが地味に良かった。
その辺は、挿絵の宝井さきさん効果も大きかったですよん。
結果的には雪栄が受側になったんですけどね~

彰一は当て馬としては押しが弱くて、結果的に2人をくっつかせる為に出てきた様なもんですが、キャラ的には好きです。
ただおもいっきりテンプレ当て馬でしかなかったですが。
凄くいいよ!って内容ではないけど、幼なじみ関係モノが好きな人はサクサク読める一冊だと思うです。

0

実は確信犯

電波な不思議ちゃんだと油断してたら…実は確信犯なSでした( ゜∀゜)・∵ブハッ
良太郎の本性を知ってから前半を見返したら…もうね…(*´艸`)
片思いだと悶々してたユキちゃんが可哀想www

当て馬の彰一さんは基本的に優しいですが…ちっちゃなユキちゃん時代から惚れてたとかってH・E・N・T・A・I
自重していてくれて良かったよね
あぁ~でもパティシエな幼なじみ良いなー。

因みに私、何故か表紙を見たとき黒髪の青年が攻めだと思い込んでいました←
あらすじ読んだら違うかったというねw

0

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