• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作俺のご主人様

百井亮介,30歳,ゼッツリーン広報課課長
清水幸太,25歳,ゼッツリーン企画開発課社員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

性器具の企画開発製造などで、日本のみならず世界中の人々の
ナイトライフをサポートする会社、ゼッツリーン。
そこで働く清水の夢は、理想のクールビューティーなご主人様に出会って
生涯のパートナーとなる──つまり、その相手のスレイブになって苛められたり
酷い言葉をなげかけられることだ。上司の百井はルックスは理想的なものの、
物腰が柔らかく笑顔を絶やさないタイプだけに、清水は残念でならず……。

作品情報

作品名
俺のご主人様
著者
髙月まつり 
イラスト
中田アキラ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775527771
3.8

(8)

(0)

萌々

(7)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
31
評価数
8
平均
3.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

SMラブコメ

ラブグッズの製造販売やイベント企画を行う「ゼッツリーン」。
その社内で繰り広げられる、〜理想のスレイブとご主人様を探して〜、なお話。
関係性はSMだけど痛いどころか甘くてクスッと笑えるラブコメです。
ちなみに、ゼッツリーンは作家さんの創作史の中ではかなりの老舗に相当するとのことで、驚きました笑

30才にして広報課長の百井は属性S。社内で相手を探すのはタブーとしてきたのに、別の課に所属する5才年下の社員を理想的なスレイブとして見初めてしまい、年単位で思いを募らせていた。しかし辛抱たまらず、外堀埋め作戦をお仲間の友人に宣言。

他方、企画開発課所属の清水は属性M。時々社内で見かける百井は、クールビューティーなご主人様を求め続けている彼にとってはまさに理想。しかし当たりがソフトで穏やかな人柄がいただけず、もっぱらルックスだけを借りて彼にいたぶられる妄想に耽る日々を送っていた。

清水視点で描かれているので、百井の「外堀から埋める」作戦がナチュラルに仕込まれています。というのも、清水は妄想の中でM願望を発散しているだけで、実地経験のないズブの素人。百井は清水にSMの指導をする先生役を引き受ける体を装って、本物のプレイを優しく教えていきます。しょーがないなぁこの子は〜的な雰囲気を醸し出しつつ、さらっと残酷なプレイをブッ込んでくるところがステキ過ぎます♡

あ、百井の好みは羞恥責めと快楽責めですし、甘いのでご心配なく!

惨忍で暴力的なのがSだと信じきっている清水は、その思い込みをなかなか払拭できないんですよね。妄想の中とは違うやり方で百井にトロけさせられている自分を受け入れがたくて、その上プレイじゃなくてセックスしたいと迫る百井のことも理解できなくて…

登場するキャラが濃いです。ゼッツリーンの個性的な社員達やら、会員制SMクラブ「芙羅明御(ふらみんご)」の伝説のご主人様と支配人やら、もはやシリーズもの?いや、もうシリーズにしちゃいましょう!

中田アキラさんのイラストがいいのですっ!小説のイラストをもっと担当して欲しいです!!

5

SM?

初めましての先生でしたが、表紙の眼鏡クールビューティに呼ばれて、あまり内容確認せずに購入。読みだして「げ、SM?」とびびったのですが、思った以上に面白かったです。ゼッツリーンでのお仕事話(売っている商品はともかくw)がある程度あり、頑張って最後甘える黒髪ワンコが可愛いんだー。ということで萌よりですが萌2。過去2作のキャラが登場していると先生のあとがきにありますが、これ単独でまったく問題ないと思います。両方の視点からのお話が同時並行で書かれていて、「ダメでしょ」と思う部分はありながらも可愛いお話。本編のみ230P弱+先生のあとがきでした。ちょびっとだけスパンキング等がありますが、本格的なSMを期待されている方にはちょっと違うんじゃないかという気が少々します。

お話は、眼鏡クールビューティの百井(攻め)が知り合いに電話しているシーンから始まります。数年前の新人研修で指導したメンバーの中にびびっと来た新人がいたのですが、なんせ社内。「俺のスレイブになってくれ」なんて言って振られた日には・・とため息をつくのですが、年単位の我慢もこれまで、もう無理と決意を固め・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
幸太(受け)に言い寄る別部署の五月蠅い男、幸太の異動前の同僚(いい奴!)、百井の部下たち少々です。

************以下は内容により触れる感想

攻め受けの会社ゼッツリーン(笑)で売っている商品はいわゆるローターからローション・・・等々多岐にわたるのですが、それをどう使えばいいのか分からないといった消費者の悩みに答えようと一生懸命考える社員たちには好感持てました。お道具にあんまり興味ない方なんですけど、そうですよね、売っている方々、それを好きな方々にはとても一生懸命になる問題だよな、と至極納得。健康的に前向きに色々考えているのがとても良かったです。(お仕事一生懸命さん大好き)

そして幸太がああでもないこうでもないとご主人様(攻め)との関係を色々考えて、納得いく形に落ち着いたのがとても嬉しかったです。鞭バチバチ系だと私が絶対ムリなんですが、痛くない方で苛めるというのか言葉責めというのか、優しく甘い責めw これをSMといったら、BLで傲慢攻めは皆SMじゃんと思うのですが・・(SMに詳しい訳では無いので正確にお伝えできていないかもしれません)

攻めさんも年単位で悩んでいたそうで、もう一直線、幸太を落すのにクールそうに見えて一生懸命w
二人して最後は超可愛いです。中田先生が最後、百井にくっつく「おねむ幸太」を描いてくださっているのですが、秀逸~可愛すぎるーーーーーー

本格的なSMでなくて良かったです!SMと思わず手に取っていただいて大丈夫かと思います。言葉責めがお好きな方なんかにはいいんじゃないかなと思いました。可愛かったー

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP