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表題作Heimat Rose -花冠-

国王・レイ
元レイの寵姫・チュール

その他の収録作品

  • その翌年
  • 花祭りの夜、君の隣に
  • 終の栖
  • あとがき・鈴木あみ
  • あとがき・夢花李

あらすじ

「何故、俺を裏切った!!」炎上する城の中、対峙するレイとフェルマノワール。どこで間違えたのか、どこかで引き返すことはできなかったのか。剣を交えながらも慕わしさ燻り―かつて親友だった二人が選ぶ結末とは?そして、再開を果たしたチュールとレイの未来は―。
商業誌未発表の続編も完全収録し、珠玉のラブロマンス堂々完結!!

作品情報

作品名
Heimat Rose -花冠-
著者
鈴木あみ 
イラスト
夢花李 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
Heimat Rose -繋囚-
発売日
ISBN
9784796400480
4.7

(12)

(9)

萌々

(3)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
57
評価数
12
平均
4.7 / 5
神率
75%

レビュー投稿数1

波乱万丈の宮廷ラブロマンス

復刻版なのかな?
Amazonkindleで。 (Heimat)とは、 生まれ故郷のこと。
鈴木亜美先生は、長編ものが上手です。最後まで飽きない、各編が変化に富んでいる。

色々紆余曲折あって、沢山の人が死んで、離別もあったり、した原因は、レイ王の短慮。
止むを得ない事情があったにしても、嫉妬が理由の競いあいが発展して、動乱になり革命になってしまった。
チュールが、敵対する友を庇って逃がしたことを許せず、刑死させて、後から悔やんで墓を掘り返したり、レイ王の行動は決断が速すぎて、半分以上は後悔を伴っている。

フェルマノワールが焼死して、一応動乱は鎮静化。
レイは、チュールを助け出すが、宮廷に居場所がないチュールはまた逃亡する。
レイ王は、チュールを探し出し、女王に譲位して退位する。女王の息子は、フェルマノワールの子。
偽装革命で退位したレイは、チュールの故郷で暮らしだす。

巻末の短編で、その後の二人が仲良く暮らしている様子が書かれていました。
その翌年 花祭りの夜、君の隣に 終の栖

2001年発刊だけど、夢花李(佐原ミズ)先生の挿絵が素敵。中身は今も褪せないラブロマンス。

★各巻の大まかな内容。

1巻…レイとチュールの出会い。
冤罪で流刑地に送られたレイが、流刑地を船で脱走。フェルマノワールへ復讐を始める。

2巻…フェルマノワールとレイの対峙。
フェルマノワールは、レイ暗殺を失敗、代わりにチュールが捕らわれる。
戦いは、レイが勝利。フェルマノワールは幽閉されるが、チュールの手引きで逃亡する。レイはチュールに死刑を下す。

3巻…王女と結婚して王位に就くレイ
チュールは、仲間たちの機転で処刑を逃れ生きていた。
フェルマノワールは、レイの弱点であるチュールを拉致して、レイをおびき出す。

4巻…かけがいない存在を失いたくないレイ。
王冠の代わりに、自分が編んだ花の冠をチュールに贈って、愛を告げるレイ。

・・・と、波乱万丈の宮廷ロマンだと思います。
面白かった。ぜひ読んでみて。

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