萌えが恋を暴走させる!?

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表題作大好きなんです

津田,広告代理店に就職予定の四年生
都石准,津田が新入部員で目を付けたオタクの新入生

その他の収録作品

  • 恋人なんです
  • あとがき

あらすじ

「せ、先輩! 僕お、お話したいことがあります!!」
大学のサークル勧誘中に知り合った、小動物系の可愛い後輩の都石。自分を見つめる瞳は熱っぽく、頬を赤くする様子に津田は脈アリだと確信する。
好みのど真ん中である都石を、誰にも触れさせないように画策するけれど、都石には誰よりも熱い趣味があると知ってしまい!? キュートでエッチたっぷりの萌え。全開ラブコメディ★(出版社より)

作品情報

作品名
大好きなんです
著者
吉田ナツ 
イラスト
六芦かえで 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048685900
3.7

(30)

(8)

萌々

(10)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
107
評価数
30
平均
3.7 / 5
神率
26.7%

レビュー投稿数12

「モテ男が本気の恋におちたらどうなるか」「非オタと筋金入りオタクの恋」

再読
明るく楽しいノリでありながらも、結構深いもんが詰まってると思います。

前半は「モテ男が本気の恋におちたらどうなるか」が攻め視点で書かれてて最高!

攻めの津田は、バイでモテモテで、恋愛サイクルが短い&去る者追わずをモットーとしてきたような男なんですね。
そんな男が、タイプど真ん中な新入生の都石と出会うんだけど、都石はコスプレ大好きで筋金入りのオタクでノンケ。
おまけに可愛い彼女を作りたい!と意気込んでて、彼女作りに協力することになってしまう津田……。可哀想で萌える。

今まで好みのタイプには気軽にアプローチしてきた男が、「本気の恋」を前に立ちすくんでしまうといった切なさが丁寧に書かれていて楽しめます。

そして好きな女の子に振られて、「僕を好きになってくれる女の子を見つけます」と言いながら泣いてる都石を見て、どうして俺なんじゃダメなんだろう……とやるせない気持ちになってるとか、最高です。


受けの都石が可愛いんですよ。
ピュアで素直で、熱いソウルの持ち主。
「境界線、越えます。えい」ってところが最高にかわいい。

後半の「恋人なんです」は、「非オタと筋金入りオタクの恋」が書かれてます。
都石の愛するアニメやゲームはちっとも良さがわからないし、推しを説明されても見分けることすらできない津田。
そんな不甲斐ない自分に申し訳なさを感じていたある日、オタク仲間と盛り上がる都石の姿を見て、自分にはあんな顔をさせてやれない……とショックを受けてしまう……。

趣味が全然合わない二人の出した結論が、好きです。
そーだよね!と。

その一方で都石姉カプに関しては、マジで?!となる。
オタク趣味においてはソウルメイトか?!ってくらい趣味嗜好が完全一致しているというのを最優先するあまり、結婚相手の職業を知らないって……。
なんつー極端さ。
この極端さがオタクなのか?!って。

「恋をしていると、その子と離れている間中、充電式のバッテリーが減っていくようなものだ」って文がとても好き。




電子にはあとがき収録なし。

1

なにこれ?胸が痛いんですけど

電子書籍で読了。挿絵はあるのですがとてもとても小さいです(可愛らしいのに、残念)。あとがきなし。

素晴らしい!
このお話には恋というものの、喜びと切なさが詰まっている。
レビューがこれだけ多いのも頷けるってもんです。
途中で何度も泣きそうになっちゃったんで、所謂『大がかりなお話』ではないのですけれど、最高評価をつけさせてください。
老い(?)も若きも乙女を自認する姐さま方は読んで損はしない一冊かと。

イケメン枠としてサークル勧誘に駆り出されたバイの津田は、好みど真ん中の新入生、都石を勧誘します。そのまま一緒に昼食を取ることになった津田は、ちょっとした話題として、手広く事業をやっている実家の父親から『オタク関係のビジネス』を立ち上げ、成功する様に強要されているという話をします。それをきっかけにして、都石が筋金入りのオタクでコスプレイヤーであることを知ります。都石は高校三年の時に初めて恋をし、彼女のために見た目も変え、彼女の好きそうなドラマや音楽をリサーチまでしたのに、交わせた言葉はたった一言だけで告白も出来ずじまいだったのです。「大学では何としても可愛い彼女を作りたい」と語る都石に津田は「彼を口説くのはなし」と判断するのですが、コスプレ衣装を販売する話で都石のアドヴァイスを受ける中で、彼のオタク趣味に対する熱さを可愛いと思ってしまいます。都石も「先輩は絶対に(実はオタクの)僕のことを馬鹿にしない気がする」と津田に懐いてきます。ある日、合コンの二次会で行ったカラオケで酔いつぶれた都石を自宅まで送っていった際に、コスプレ姿の都石を見てしまった津田は、その可愛さに魂を奪われてしまいます。でも、都石が欲しているのは『可愛い彼女』。都石の彼女づくりに協力しながらも、津田は彼に対する想いをどんどん募らせて行ってしまうのですが……

津田は彼女を切らしたことがありません。それは逆に言えば、彼女と長く続いたことがないということです。去る者は追わずと言えばカッコイイですが、追いかけたいと思うほどの恋をしたことがない人なんですね。
それが都石に恋を、それも『叶わぬ恋』をするんです。
可愛い彼女を作りたい都石の協力者である津田は、その想いを伝えることも出来なくて、一人、ただ想うだけなんです。
切ないの、この描写が、とっても。
そして、そんなことを知らない都石は、純粋に、可愛らしく、津田に懐いてくるのですよ。
懐かれるのは嬉しい。
でも、それは津田が『良い先輩』であり『格好いい協力者』であるから。
だから、嬉しいけど、苦しい。
もう、本当に何度も泣きそうになっちゃった。

お話の筋は、ある意味、BLの鉄板なのかも知れないです。
でも、私、結構歳をとっているものですから、この手のお話は上手に乗せてくれないとなかなか入り込めないのです。そんな私でも吉田ナツさんのおかげで、何十歳も若返って『あの頃』を追体験出来ました。
妙手!

3

「えいっ」がたまらなく萌えツボ

萌えて笑ってキュンキュンしました!後日談(書き下ろし)の後半にはちょっとバカップルっぽい描写もありますが、全体的には真っ直ぐに恋する二人の甘くてちょっと切ないお話でした。

都石(受)は、女の子と見紛うほどの可愛い見た目に暑苦しいほどの熱いハートを秘めた二次元オタク。大学デビューとばかりに恋やオシャレを頑張ろうと奮闘する大学一年生です。主人公の津田は同じ大学の四年生で、サークル勧誘の場で都石と出会います。実はバイの津田は都石にほぼ一目惚れしているのですが、彼の切ない片想い(相手は女の子)の話や、熱血コスプレイヤーぶりを知り、自分の想いは封印して仲良くしていこうと決意します。一緒にコスプレ衣装のサイトを作ったり、映画に行ったり…と共に過ごすうち、二人の距離はどんどん近づいていくのですが――…というお話です。

もうね!まず、もう都石が可愛い!真っ直ぐで優しくてオタクに一生懸命で、可愛いけれどちゃんと自己を確立しているところが好きでした。告白のシーンで「えいっ」て飛び込んでくる都石に萌えが爆発しました。

性指向という点ではストレートの都石がバイの津田に絆された形ですが、恋愛面ではむしろ逆で、都石のピュアな魅力にメロメロになっている津田が可笑しかったです。都石の姉の婚約話を自分に置き換えてあれこれ考えるくだりには笑ってしまいました。序盤ではほんのり俺様なモテ男オーラを滲ませていたのにね(笑) 津田がゆっくりキャラ変していくのもまた面白かったです。

吉田ナツさんの作品は二作目ですが早くも相性が良いような気がして嬉しいです。

5

もっと挿絵を!

コスプレおたくの受けとバイの攻めの話。
受けの都石がオタク趣味について語るところがリアルです。
妙なところで熱が入る。
自分の好きなものを語り始めたら止まらない。
おたくな人は気持ちがわかるかも。
そんな都石を受け止められるのは包容力があるのか、都石の可愛さに目が眩んだのか定かではない津田。
イケメンだけでなく性格もよく、当て馬で登場したミサを気持ちよくふったり、都石の姉の恋人のことに関しても常識的に冷静に判断する。
読んだ限りでは欠点が見つからず、なぜか残念な気持ちにもなる。
唯一の欠点は夢中になれるものがなかったところかと。
そん二人のやりとりがチグハグで面白い。

コスプレが話に出てくるので、それに合わせたイラストをもっとみたかった。

3

私も大好きです

吉田ナツさんの中でも、大好きな1冊です。甘々な話が読みたくて、再読しました。オタクなコスプレイヤーの都石とクールでイケメンな津田との、すれ違いが切ないラブコメです。

バイの津田が惚れてしまったのは、小動物系の可愛い都石です。都石の態度から、思いっきり自分に惚れてると思っていたのに、実はノンケで彼女が欲しいと思っていて。そこからクールな津田が、本気の恋をして熱くなっていくのが萌えます。
一方の都石も、自分に一生懸命してくれる津田をだんだん好きになります。
でも、津田はそのことに気付いてないから、くっ付くまでがジレジレとして切なくて。
結局、勇気を出した都石からの熱い告白でのハッピーエンドにニヤニヤします。その時の告白のセリフや行動が可愛過ぎて、それまでも都石の可愛さが好きだったけど、それで一気にやられました(笑)。後半に登場する悪役キャラ(?)に勇敢に立ち向かった時も、カッコ可愛くてどうしようかと思いました。
そんな2人の大好きな想いが伝わってきて、キュンキュンしまくる1冊です。

4

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