スイート&キュートなガテンラブv

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表題作そんなこととはツユ知らず

葛城修志
32歳,ベテラン鳶職人
鈴石朋也
24歳,新米鳶職人

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「俺はセックスも安全第一だ!」
 朋也は失意のなか出会った、青いニッカのガテンな男・葛城に憧れを抱き、鳶になる。仕事の鬼である葛城にしごかれ、優しい言葉に励まされる充実の日々。しかし偶然、男とキスする葛城を目撃した朋也は、ガキには手を出さないから安心しろとオヤジくさく言われ、なぜか傷つき無性にムカつく自分に驚く…。 憧れがいつしか恋に変わる!? そんな朋也のとった行動とは? 働く男のガテンラブv
(出版社より)

作品情報

作品名
そんなこととはツユ知らず
著者
英田サキ 
イラスト
サクラサクヤ 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048687607
2.9

(34)

(2)

萌々

(6)

(17)

中立

(7)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
14
得点
92
評価数
34
平均
2.9 / 5
神率
5.9%

レビュー投稿数14

素直な愛情

久しぶりに英田サキさんのお話を手に取りました。
何せ、人気作が多いのでそちらで手一杯だったのです(苦笑)

で、単独のこのお話をTwitterで見て読んでみようと。
鳶色の二人。攻めさんは歳上の現場のリーダー。棒芯と言うそうな。受けちゃんは失恋に親友も無くし、失業までしてしまい、自暴自棄になりかけていた子。出会った職人に(後から振り返れば)一目惚れしてしまい、鳶職の世界へ入ります。
お互いにノンケであるものの、惹かれあってくっつくところまでは意外とスムーズに。

男っぽい、過去には女泣かせなタイプの攻めが、受けを可愛がる様子が萌えます!
もうホントに甘やかして可愛がると言うお話で。
過去の話にはお互いが嫉妬したり誤解するんですが、それすら恋愛のスパイス的な扱いで(笑)、ひたすら仲のいい関係です。
書き下ろしに出てきた浜野さん、彼のおかげで、あわや飲まされて正気を失っている受けちゃんが襲われるのを阻止できて、ラブラブシーンで終わります。
でも、浜野さんにもよい男が出てきて欲しい妄想に取りつかれます!
立ち去り側もカッコよかった。

お話的には軽いですが、なかなか面白かったです。

0

安心して読めます

特定の作家さんに対して固定観念を持たないように、どんな作品でもフラットな気持ちで読むようにしているのですが、この作品はとても意外でした。BL界隈ではマイナーな鳶というお仕事が登場しますが、全体的にほのぼのしていて、平和で、ラブラブです。

鳶×英田サキ…何かシリアスな葛藤が描かれるのでは…!と肩肘を張って読む必要は一切ありませんでした。(表現は悪いですが)片手間で書いたようなやっつけ感はなく、BL的な萌え満載で、強烈な印象はないものの面白かったです。

0

英田作品⁉…サクッと読みたい方にはオススメします‼

英田作品にしては、話の流れはシンプルで、ひねりや凝った演出があるわけでなく、軽めでサクサクっと読めます。

鳶職人が舞台のガテン系王道BLでした。
かといって雄々しいわけでなく、意外と甘めの可愛らしいお話です。

ベテラン鳶職人の葛城 × 鳶見習いの朋也の年の差&年上攻&ノンケ同士の恋‼

朋也は、親友に同棲してた恋人を寝取られ、仕事はクビになりドン底状態。
そんなときに、偶然、鳶職人の葛城と出会います。
その仕事ぶりに憧れを感じた朋也は、葛城に頼み、建設会社に就職することに‼
普段は優しく面倒見がいいのに、仕事にはとても厳しい葛城。
でも、何故か葛城といるとドキドキときめきを感じるようになる朋也。
葛城も、朋也の仕事への意欲や素直さが、段々可愛く思えるようになっていって…‼
お互いに魅かれあってはいるもののノンケ同士‼
そんな簡単には一歩踏み込むことが出来ずに⁉…と
心が通じ合って恋人同士になる…段階をきちんと踏んでいく健全な恋愛ものでした。

その後、無事恋人になってからのお話も入ってます。
朋也の元彼女や葛城の元妻が登場してきて…
しかも、朋也の元親友まで乱入してきて、話がどんどん拗れる方向に(笑)
引っ掻き回された事で、お互い後ろ向き姿勢になってしまって、二人の間で疑い心や、迷いが生れてしまうお話でした!

朋也がおバカキャラなんですけど、人の意見にちゃんと聞く耳を持った素直な青年で好感でした。
そして、一途な可愛い受様♡

葛城は、皆に頼りにされる男らしい兄貴肌!
でも、朋也と恋人同士になってからは、大人な分、色々分別が邪魔をして臆病気味になっていった感じが…。
でも、濡れ場では年上攻らしく、オヤジ発言も聞けて美味しかったです♡
自分は、ゲイかもしれないと悩んでDVDを購入しちゃうエピソードはちょっと笑ってしまいましたけど(笑)

私的には、カデン系浜田さんが、凄く気になる存在でした‼

英田先生の他のシリーズものを読んでいると、本当に同じ人が書いたのか不思議に感じるんですけど、内容がライトでも、文章は英田先生らしく、しっかり綺麗に描かれているので、やっぱりそうなのねっといった感じで、あっさり読めてしまいました。

甘めの可愛らしいお話も新鮮で楽しめるんですけど、英田作品だと期待し過ぎて読んでしまうと物足らなさを感じてしまうのは正直なところ。
なので、若干いつもよりは萌を感じる場面が少なく思えたので残念でした。

でも面白い作品なので(矛盾した言い方なんですけど…すみません)
あっさり甘めのお話が読みたい方にはいいかもしれません。

0

さすが英田作品、破たんがない!

あれれれ……なんかみなさん意外に低評価?
いやまぁ、それもわからなくもないんだけど。たしかに「エス」とか「デコイ」とか
重厚かつ広がりのある世界を書く人がこんな超・王道で……ってことですよね?

しかし、自分的には、こういう王道の作品だからこそ英田サキの底力見せつけられたなというか(笑)
これって、中堅未満の作家さんが書いちゃったら、こんな安定感は出ないかもしれない。
しょっぱなから最後まで読ませる力たるや、やっぱりハンパじゃないです。
しかも完璧といっていいほどのリーダビリティ、無駄なセンテンスが極端に少ない。
ちょっとピンとこないかもしれないけれど、ある意味、「美文」です、ここまでくると。
毎度、英田作品で短編~中編を読むと、BL小説の教科書か!?と思うほど
おそろしくキレイにまとまっていますが、これもその一つでしょう。
BL作家目指す方は英田作品を100回ぐらい書写したらいいんじゃないか。いやマジでw

さて、変な褒めたたえ方をしてしまいましたが、肝心の中身もそう悪くはないです。
工事現場のガテン同士のラブ!
いやー、以前「許可証をください」でも書いたかも、ですが、モノ作る現場って
いろいろ楽しいんだよね、大変だけど。
英田先生って、どちらかというと職人的な作家さんのような気がいたしますが、
それゆえか、職人魂や仕事の基本に共鳴している視線が見える点、ここがいい。
ガテン同士で恋に落ちるプロセスが「うわ、予定調和だっ!」と思いつつも、
適度な「あるある感」を持って書かれています。
派手な読者裏切りこそないものの、ちょびっとずつドキッとする。
地味な良作。

7

TVドラマみたいな…w

表紙を見たときから、うーん?英田先生とは随分ミスマッチな…とは思ったんですね。
英田先生と言えば、例えばDEADLOCKはまるでハリウッド大作なのような世界…
ですが!
読み始めて間もなく、うん?んんん?どこが悪いとは言わないけれど、この感じは何?と思い、
読み進むうちに、ご飯を食べながらTVドラマをながら見しているような気分になりました。

予定調和、ステレオタイプな人物、ええ、BLらしいって言えばそうなんですけれど、
どこで止めてもOKみたいな感じで、萌えるには気分的に入れ込めず
でもよく出来ている分笑い飛ばしたり、批判したりする気にもなれず、
ものすごくぬるい感じの読後感でした。

個人的には受けのキャラが好きじゃなかったけれど(ガテンだけれど女の子じゃん?と思った)
片手間に適当に読みたい時には、好適品かもしれません。

書き下ろしの攻め視点の『油断も隙もありゃしない』は、
前半がそこまでのストーリーの説明調なのがちょっとだったけれど、脇役の浜野も味があり、
コミカルな感じは悪くなかったかな。

1

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