恋ひめやも

恋ひめやも
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神39
  • 萌×212
  • 萌26
  • 中立7
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
20
得点
328
評価数
87
平均
3.9 / 5
神率
44.8%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784199005459

あらすじ

想うだけでいいから、先生を好きなことを許してほしい」。結婚目前で参加した高校の同窓会で、担任教師の水原(みずはら)と再会した棚橋(たなはし)。昔の地味な印象とは裏腹に、艶めく笑顔の水原に、急速に惹かれていく。恋人より今は先生と一緒にいたい…。けれど、ある日突然「もう家に来るな」と拒絶され!? 今ならまだ引き返せる、なのに想いを断ち切れない──執着も嫉妬も肉欲も、初めて知った真実の恋。
(出版社より)

表題作恋ひめやも

元教え子・電子機器メーカー営業・棚橋孝太郎(25)
担任教師・水原慧(32)

その他の収録作品

  • いつか終わる恋のために

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レビュー投稿数20

うーむ、いまひとつ

ちょっと厳しめの中立。
これはなんというか、ある意味英田さんということで買ってしまったようなものですが、習作かな?と思うほどの作品でした。

あとがきで書いておられますが、サスペンスもファンタジーでもない市井の物語。
その設定は全くもってよいのです。同窓会で再会した冴えない先生と、立派に成長したいい男との恋。

しかしこの先生が、めんどくさすぎる。というか、地文がめんどくさすぎる。
感情の起伏がほとんどないけど、ぽつっと放つ言葉は辛辣でも的確で優しい、そのキャラはすてき。しかし地の文の思考がいじけた乙女そのもので延々同じところをループするので読んでいて疲れました。

ひたすら、攻めの棚橋の忍耐にかかっているお話。こちらの忍耐が持たなかった。。
文章もいつもの切れがみられずテンポもよくない。

やはり英田さんはコミカルを入れないとのらないのかな。
でもDEADLOCKはコミカル要素なかったなー。

3

やきもきします

攻め視点の「いつか終わる恋のために」、受け視点の「恋ひめやも」の2編で構成されています。

「いつか終わる恋のために」
主人公は、そろそろ結婚も考えている25才のリーマン・棚橋。
高校の同窓会で7年ぶりに担任だった水原と再会し、彼女がいるのにどんどん水原に惹かれていく様が描かれます。
この棚橋がね〜。リアルっちゃあリアルなんだけど。
彼女がウザい、先生といる方が楽しい。
でも僕はゲイじゃないからこれは恋愛感情なんかじゃない。恋だとしても一時の気の迷いだ。
彼女と別れる気なんてないし、僕は悪者になりたくない。などなど。
自覚もしてるけど、かなりの最低男です。
自分から離れようとする水原に『そばにいさせてください』なんて言ったり。
一度は離れてこれで良かったんだ、とグチグチと。
挙句に遂に彼女と別れて。
水原の言う通り『自分さえよければ、それでいいのか?』
この話がここで終わったら本当にトンデモ男でしたよね。

「恋ひめやも」
こちらは受けの水原視点で進みます。
「いつか〜」の後、棚橋が彼女と別れて告白してきてからの展開です。
水原は一見毅然として棚橋を拒絶しているけど、その内面は、棚橋の恋人を傷つけ、棚橋の将来を歪め、いつか棚橋に捨てられる事を恐れ、そんな自分が嫌だという負の世界に陥っています。
そんな水原の元に懲りずに棚橋はデートに誘い、部屋を訪ねてくる。優しい棚橋の存在が辛い。
イジイジしている水原の面倒くささ。
でもこの水原のやるせなさがあって初めて、この一作が重層的になって迫ってくる。
ただ、やっぱり棚橋の行動はイマイチだなぁ。女の子を抱いてきた、なんて言って。わーイヤだ、と思ってしまいました。
このお話はエロシーンはもっと抑えめでも良かったかもしれませんね。

1

経緯が、ご都合ですかね

登場人物はほぼメイン2人、そこにおまけ設定程度に攻めの彼女と受けの元彼がいます。その両名とも、完全な当て馬。
結果、攻めと受け共々、自意識過剰な中学生レベルの恋愛観でしか行動していないように思いました。
こんな人たちに振り回される周りは大変だわ。
ノーマルだった攻めが受けの先生を好きになった経緯がゆるすぎてよくわからず、先生がこの攻め君を好きだったんだか好きになったんだかのアレも、なんだか曖昧すぎてよくわかりませんでした。
この先の幸せをあんまり思い描けない2人です。
でも、生徒×教師っつーシチュエーション萌えなので、それはそれでいいか。

3

なかなか前進しないもどかしい恋

棚橋は結婚も考えていたノンケだったのに、同窓会で水原先生に再開してから、水原先生にはまっていきます。

一方の水原先生は恋に臆病。
いつか終わる恋で自分が傷つくことも、自分が誰かを好きになることで相手やその周りの人を悲しませんることも耐えられません。
過去のトラウマから本当は好きなのに素直になれない先生の葛藤がせつなかったです。

最初は彼女と別れないまま「好きだ好きだ」と水原にせまる棚橋の強引さに共感できない部分がありましたが、自分から殻を破れない先生だったので最終的には良かったように思います。
いつか終わる恋かもしれないけど、水原先生には「恋してよかった」と思ってほしい!!

4

恋はいつか終わる、という二人

表題作と続編の中編二本立てです。
棚橋(攻め)の彼女と元彼女、水原(受け)の元彼氏が登場します。直接の描写はなくても、それぞれと肉体関係はあっただろうなという感じはありますので、苦手な方はご注意ください。

「いつか終わる恋のために」
棚橋の目線です。同窓会での再会を機に、元担任の水原の家を訪問する仲になります。棚橋は親しくするうちに、いつしか水原に惹かれてしまいます。しかし水原は、以前不倫で付き合っていた大竹と寄りを戻すと言い…。

「恋ひめやも」
水原の目線です。前作の続編になります。
好きだと言う棚橋に、水原は素直に俺もだと言えず、優しくされるのが辛くて泣いてしまい、棚橋の気持ちが迷惑だと言ってしまいます。それからしばらく棚橋の足は遠のき、久しぶりに家に来たかと思えば、女を抱いたと言い…。

もう、ひとつひとつがツボでした。セリフ、描写、イラスト、何もかもがです!携帯電話を額に押し当て、目を強く閉じた棚橋の姿が目に浮かび、涙腺が緩みました。棚橋に、何故大竹先生に抱かれたふりをしたのかと問われ、水原先生が返したセリフで「だって」が2回繰り返されているとか、可愛すぎます。

彼女がいるのに、同性である水原に惹かれていく棚橋の心情が自然でした。棚橋は結婚を前提に付き合っている彼女を、親に紹介する直前にフリます。私はあまりそういう展開は好きじゃないのですが、棚橋を酷い男だと思えませんでした。仕方がない、と思ってしまうほど、彼の心情に流されてしまいました。

水原は恋に臆病なうえ強情で素直になれず、偽りを口にしては容易に本心を見せません。そんな水原を慎重に観察し、今だと思えば機会を逃さずどっと攻めていく。棚橋は優しいけれど意外とハンターだなと思ったものです。両思いになってからのベッドシーンでは、「先生」呼びなのに、先にイッてしまった水原を「仕方がないなぁ」というのが微妙な力関係を表しているようで、とても萌えました。

恋はいつか終わる、永遠を約束してくれないというのが二人の認識で。
でも、恋が終わっても傍にいてくれる。そんな予感がする、というのが胸にきて泣けて仕方がなかったです。

元生徒の年下攻め、教師の年上受け、優しくて丁寧口調の攻め、素直じゃない受け、両思いになるまでの経過が好きな方に、絶賛お勧めです!


余談ですが、私はこの二人が好きで好きで好きで!
特典ペーパーとか、フェアの小冊子とかにSSが載っていないかと探したのですが見つからず。唯一発見したのが、2010年発売のドラマCDのブックレットに掲載されていた「恋ひ恋ひて」でした。今日現在は作者様のブログに掲載されておられます。「恋ひめやも」の後日談で、お正月の二人の幸せそうな様子に泣きました。最後まで泣かされた作品でした(笑)

6

よい涙を流すことが出来ました

ちょっとした衝撃でした!
英田先生の裏社会物ではない普通の?物語とのことで急に読みたくなって電子版で読んだのですが…
(最近電子版に手を出すようになってちょっとヤバいです。簡単に購入出来てすぐ読める。でもどんどん口座からなくなっていくものがw) 

元担任教師でゲイの水原先生と婚約者がいる元教え子の棚橋の物語。
同窓会で再会してから、棚橋は水原先生と過ごす時間が少しずつ増えていきます。
先生の元カレ、棚橋の婚約者、それぞれ切り離せない人たちがいて、二人はそれぞれの中でブレーキをかけようとする。
それでも止められない気持ちを棚橋が告げますが…
それが物語の中盤、そこからワタシがダメでした(T_T)
なんかそのあたりからずっと泣き通しで。

切なすぎる。でも、二人の気持ちが凄くわかる。
これはもう男同士だからということも関係なく人としてどう誠実でいるべきかってことでもあるから。

少年時代のトラウマとか元カレとの関係とかいろんなことが絡まって、水原先生は棚橋を突き放してしまうんですよね。
棚橋は一大決心をするのですが、先生は受け入れられない。
でも棚橋はあきらめない。もう切ないっす。

「紫草のにほへる妹を憎くあらば 人妻ゆゑに我恋ひめやも」
「長月の有明の月のありつつも君しきまさばわれ恋めやも」
本の貸し借りをしている二人が「風立ちぬ」の話から上記の句を引用して話すシーンがいいです。
先生の苦しい胸の内がわかります。

最後の最後、棚橋の想いが先生を溶かしてようやく素直になります。ちょっと強引に迫ったりもしてね。
もう良かったよー。また泣いたよ。
こんなに心をかき乱されてそして穏やかな気持ちにさせられて、あぁ「恋」って凄い!って思わされた素敵な小説でした。

5

真っすぐな片想い

ダブルバインドで知った作者様。

そのカラーを払拭させられた作品です。

素直にすごい・・と思いました。
こんなに心に沁み込むような、恋の話を書ける方とは思っても・・いや、失礼しました。
きっと、こっちが本命、いや得意な方なんじゃないかな、と思いました。
淡々とハードボイルドもいいけど、大人の不器用な恋愛模様も絶品です。

受けの先生は、頑なツンデレなので、本音を聞き出すためのやり取りにハラハラ・・、根負けしたような先生の捨て台詞には、読んでるこっちがテーブルに突っ伏しそうになりました。読み進めてく内、もう俄然攻めの元生徒を応援です。

勿論、読後感爽快・・v
文章力、表現力、共にBLの枠に収まりきらない作品です。
誰でも安心して最後まで読み切れる話だったんじゃないでしょうか。

5

読みごたえあり。

一冊でひとつのストーリー。

ものすご~く穏やかに進むお話でした。

でもその中は・・・
それぞれのキャラクター本人たちの個性はもちろんのこと、
パートナーが居たり辛い過去があったり、
読んでいると悲しくなったり切なくなったり
はたまた笑えたりと、盛りだくさんで読み応えありました。

やっぱり共通する趣味って大事ですねw
そこからお互いを深く知る・・というきかっけにも
深く知りたいと感じるきっかけにもなりますもんね。

2人の心情の移り変わりがシッカリ見えて
とても楽しめました。

0

BLの教科書!?筆力の高さに参った。

今さら、当たり前のことを書くようですが、英田先生、さすがです。
なんというか…正座して読みたいBL本。背筋が伸びるBL本とでも言ったらいいのか。

英田先生、いやBLの中でも一人称語りで始まる作品というのはそう多くないはず。
たしかに一人称語りは書き手としては入りやすいんですが、自爆しやすい。
視点や場面の切り替えが書けず、作品世界の広がりが作りにくい。
ゆえに独自の世界観を構築していくラノベやBLではあまり採用されないんでしょうね。

本作はきわめて私小説的な形式をとり、目の前に広がる世界ではなく、
主人公の「棚橋」という聡明でやさしい青年(25にしちゃデキすぎてる気もするがw)の
目を通して、内なる心の世界へ向かう点が新鮮でした。

相手の元・教師・水原はかなり冴えない年上男なのですが、
恋のきっかけなんてわからんものです。
たまたま同窓会めいたところで再会し、何かがひっかかっている。

同じようにパッとしない教師に恋する小説で、木原音瀬先生の「情熱の温度」
や「眠る兎」があったと思いますが、正直言ってこの二作、とくに「情熱の温度」は
自分的に最後まで「なにが楽しくてこんな冴えない男に恋するんじゃーー!」と
抵抗してましたが(笑)、なぜか英田先生のテにかかると「地味で弱い」から
惚れてしまうんだな、と妙に腑に落ちた。
ありふれたショッピングモールのベンチでさんざめく家族を見つめる「先生」に
正直ときめいて困った。

タイミングよすぎる偶然の対面がいちいち出てくるのにはまいったが、
圧巻は「先生」のアパートで「好きでいることを許してほしい」と告げる局面。
「好きです」でもなく「愛している」でもなく、どうにも止められない気持ちが
あふれていく様子をこうも激しく書けるとは…すげぇ。
そして、恋をしているのに、それと向き合えない「先生」
自らが全てを破壊しているのではないかという自責と、ほころびかけた心の間で
苦しむ「先生」、実はそういう先生の怖がりなやさしさが愛おしいんじゃないだろか?

閑話休題。
小学生で万葉集に惹かれた英田先生…をいw
小学生で万葉集だとぉー!?血の気が引いたw
わけわからんまま百人一首で家族内かるた取り大会やるのがせいぜいのオイラときたらw
さすがBL界で不動の地位を築くだけのことはある。栴檀は双葉より芳し、ってことか。

6

痛くない

痛くない方の作品。
英田サキ先生はヤクザ者が多くてバイオレンスだから。
チャカや麻薬取引など出て来ません。
普通の人の恋愛話です。
ゆっくりと進みます。
先生(受け)が元教え子(攻め)の将来の事を真剣に考えるのは当たり前。
攻めがノンケだもん。
すぐに女に走れる可能性大ですもん。
先生はゲイだから男同士が続かない事も経験しているし。
そりゃあ 悩むよ。
一方の攻めは楽天的です。
ぜんぜん先を考えていない人で俺の道を行く人です。
対照的な二人だからこそ 恋の炎が燃え上がったんだろう。
英田先生 やっぱり構成うまいです。
これからも二人仲良く暮らしてほしいなあ。
 

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