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4CP分の話が収録されています。
えろすもがっつり描かれているのに、作画の雰囲気のせいかほっこり感が勝ります。
【ラブリートーク】【ラブリーウェイ】 萌2
幼馴染のカズに「恥をかきたくないから、キスの練習させて」と言うハジメ。
それに対してカズは…という始まり。
サクっと自分の気持ちを告げるカズの様子があっさりしすぎてますが、そのあっさり感が「ああ、片思いが長すぎて、逆に落ち着いてるんだな」って思える展開です。
前半はカズの告白に動揺しまくるハジメ、後半は付き合い始めて「好き好き」が止まらないハジメという感じ。
恋をしたての初々しさをハジメが担当しているので、長過ぎた片思いが実ったカズとのテンションの違いを楽しめます。
好き過ぎて眠れなくて、姿を見れば可愛くてどうにかしたい気持ちが募る感じが何ともきゅんきゅんします。
【スターダスト】 萌
屋上で偶然出会ってから、先輩の枕になった後輩の話。
これ、わたし個人の意見としては惜しい!
先輩のキャラがあほの子にしか見えないのが残念で…!
後輩サイドの心理描写がすごく良いので、先輩がもう少し包容力的な何かを感じさせてくれたらもっと萌えたはず。
【恋のエントランス】 萌
新しいクラスで後ろの席になった央(なかば)に一目惚れした喜一。
一目惚れシーンが何度見ても楽しい。
この作品だけちょっとえろすが生々しくてきついです。
央が引っ込み思案で誰ともつるみたくないタイプかと思いきや、実は…というのが意外な展開でした。
【バタフライ】 萌2
不思議な隣人との不思議な恋。
すごく魅力的な話なんだけど、不思議すぎて、腑に落ちない部分がもやりと。
主役2人がすっきりしてるので、「あ…、はい」って納得せざるを得ないのだけど…。
ふと昔読んだ季節を擬人化した作品を思い出しました。
表題作が好きなので問答無用に「萌2」ですが、同時収録はどれも惜しい。
TLからBLへ移住してきたばっかりという方には、少女漫画的な作画+結構えろすという点で読みやすいかなと思います。
なかなかに露骨な表紙だ。女児にも見えるから本屋で買うのは自分なら無理ですが、もっとすごい表紙もあるものね…
雲之助先生のデビュー短編集です。絵柄は変わってますが、話の雰囲気は基本的に変わってない気がします。
エッチにはすぐに流れない印象の雲之助先生ですが、こちらは短編ということもありサクッとエロも入れるオーダーなのか、しっかり描写があります。
特に「恋のエントランス」の高校生CP 喜一×央(なかば)はお初で青姦で相当しっかりしたエッチ。
雲之助先生はエロ苦手かと思っていたのですが、そうではないのかな?
「バタフライ」の喫煙ビッチ受けもらしくない雰囲気で新鮮です。この作品で一冊は難しそうだけど、短編で輝くタイプ。
萌2寄りの萌
恋っていいなあと思える短編集でした。
しかし短編だからこそかエッチまでが早い!
ほのぼの系の絵と雰囲気なのに好きだとわかったらすぐ体を求めて、受けもそれを拒まず。すんなりエッチしちゃってちょっとびっくり。しかも学校とか公園でとか。
恋をすると相手が可愛くて仕方なく気になって目で追ってキレイに見えて不安で。そういう気持ちがたくさん読めて若さのキラキラを感じました。
最後のバタフライがたまたま隣人で淫乱さんに捕まって好きになってたというちょっと他の話とは違って大人のお話でした。
ひとつの所にいられない淫乱さん。残された攻めはなんだか晴れ晴れとしてて。それでいいの?
と思っちゃいました。
短編集。可愛らしい男の子達がいっぱい。
「ラブリートーク」
幼馴染で高校生同士。
優等生の和からいきなりアッサリと告白されて、ずっと和の気持ちを知らなかった事に動揺するはじめ。和は最初クールだったけど、はじめの方からもキスしたいって言われた途端にヘナヘナ〜。
で、速攻一緒に手コキ…キスだけでも良かったのにぃ。
「ラブリーウェイ」
付き合い始めたはじめと和。
恋の最初の頃の盛り上がり。学校ではH禁止ですよ!
やることはやってるけど、会話はほのぼのの可愛らしい2人です。
「スターダスト」
高校に入ったばかりの1年生が屋上で優しい3年生に出会う。
先輩が女の子と仲良いのを見て心がチクチク…戸惑ってたら先輩が『すきだよ』って。
はー、青林檎の香りが漂ってきちゃう〜!キスまでのところもgood。
「恋のエントランス」
高校のクラス替え。喜一は後ろの席の央(なかば)が可愛くって仲良くしたい。でも央はグループが苦手と言っていつも1人。
央にしつこくしてケンカになって、好きだから一緒にいれないのは嫌だ、と言ってしまう。すると央も…
で、速攻外なのにコトに及ぶ。おーい、ヤメナサイ!キスまでの話じゃダメなの〜?
「バタフライ」
これは良かった!これだけ大人の話。
マンションのお隣さんはちょっとエロい美人。ベランダで誘われて…
なんとなくセフレのような関係を続けてる。
ある日、突然「引っ越し。会えなくなっちゃうね ありがと」と言われて、自分は彼の事どう思ってたんだろう?と思い返す。
そしてベランダ越しのお別れ。
蝶みたいなひと 君にとまってもらえて俺はうれしかった。
………いいなぁ。言ってみればビッチをこんな風に詩にした一篇。
あとがきで、4コママンガが6点。
ナニを描くのがNGなのか、に噴きました。
『まったく君ってばもう』を読んでから新刊が出たら買おうと思っていた雲之助先生ですが、赤ちゃんを出産されたそうで育児などで忙しいのかな。新刊予定などが無いようで寂しく思っていたところ、Kindle unlimitedに沢山登録されているのを見つけたのて出版順に読んでみようと思います。
こちらの短編集はデビューコミックスのようです。
・『ラブリートーク』『ラブリーウェイ』
二人の関係性が「そりゃあ長い付き合いですけど」という攻めの台詞でしか語られていないので、幼馴染かな?と想像する程度だし、好きな子が出来たとか告白されたとか具体的な理由もなく、経験がなくて下手とか言われたくないから「キスの練習しない?」と言うのもかなり唐突です。
攻めが女々しい性格の分、受けがとても男前なのですが、実は攻めに対してとてもメロメロで可愛くって、雲之助先生の甘くてふんわりした持ち味はこの頃から健在ですね!
・『スターダスト』
昼食を食べようと行った屋上で偶然知り合った先輩は風変りな人で…。この話、男女、もしくはどちらかがゲイということで進んでいたら、もう少し受け入れられたかもしれません。先輩が不思議ちゃん過ぎて、ンなわけねーだろとちょっと突っ込みつつ読みました。H無しのお話ですが、これで即Hだったら更にあり得ねーっと盛大にツッコミ入れてしまったでしょう。キス止まりなのはよかったと思います。
・『恋のエントランス』
すれ違う心情が丁寧に綴られていい感じなのに、気持ちが通じ合って即Hです。しかもお外で…Σ(゚д゚;) 。なんか、色々と残念です。
・『バタフライ』
↑の3カップルと比べてかなり大人なカップルで、ちょっと耽美な香りすら漂っています…がっ!この結末は!?ひとときの恋?蝶のように花から花へ?解りづらい耽美は好きな方だけど、これは色々と放置し過ぎだなと思いました。
絵柄もストーリーも荒削りだったり、ストーリーとエロがちぐはぐだったり、拙いところが沢山あります。やっぱり先生の柔らかな作風には、長編でじっくりと読ませてくれたほうが合っていますね。ここからどんな風に進化していくのか順番に読んでいくのが楽しみです。