僕の可愛い変態刑警……

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表題作狼たちの秘密

リム・ユーリエヴィチ
マフィア幹部・25歳
イ・ソジュン
猟奇犯罪チーム刑事・26歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

猟奇犯罪専門チームの刑事・ソジュンは、マフィアの幹部であるユーリと愛人関係にあった。被虐的なソジュンとサディズムを隠しもつユーリは、互いの複雑な立場と感情を受け入れ、逢瀬を重ねていた。一方で繁華街で起きた凄惨な殺人事件の捜査に追われるソジュンは、ユーリの助言をもとに犯人に近づいていく。そして犯人の加虐性に気づいたソジュンはある人物と接触し――!?
(出版社より)

作品情報

作品名
狼たちの秘密
著者
五百香ノエル 
イラスト
高橋悠 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
狼たちの秘密
発売日
ISBN
9784829624876
3.4

(13)

(2)

萌々

(2)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
45
評価数
13
平均
3.4 / 5
神率
15.4%

レビュー投稿数6

マフィアの愛人で猟奇犯専門の刑事。ソジュンという男

設定は近未来パラレルっぽい舞台装置。
23世紀。温暖化が進み主要大陸は面積の多くを水没で失い、標高の高い土地を所有していた国家が権力を得ていた。人々は浮島の無法的国家に暮らし…
…という世界観。
舞台は、現代で言えば香港のような中国ルーツと推測できる地域の浮島・汪蘭。そこで起きる猟奇的殺人を追う科警(刑事)のストーリー。
登場人物たちの無国籍性はいいとして、近未来とか浮島とかの設定はあまり生かされてなかったかな。
ともかく。
主人公は、科警のソジュン。韓国系的な名前だけど、元は日系。色々あって過去を捨て新しい身分を得て警察官となっている。
そして、警察学校の同期でマフィアの跡取り、今は幹部のユーリの愛人。
ユーリとソジュンの関係性はなかなか複雑で興味深いけど、ここでは既定事実。
起きている事件は、夜の繁華街で遊んでいる裕福で尻軽で美人で悪いお嬢様高校生が、残忍に傷つけられて殺される連続殺人。
犯人のフェティッシュはどうやら制服の短いスカート。そしてサディズム。
ソジュンと捜査パートナーのソナ(女性)は鋭い能力で犯人像を見極めていく…
…という感じで、ソジュンとソナの「狼」と称される鋭利な捜査、そして自己顕示欲ゆえに自分からソジュンに接触してしまう犯人との攻防が描かれます。
捜査では硬派なソジュンですが、ユーリとの関係性では完全に受けで、マゾ。ユーリに言われれば被害者の着ていたミニスカのJK制服を着てのHもする!
ギャップはかなりすごいです。
事件は思ったよりあっけなかったけど、ユーリとソジュンのBL部分は無駄に刺激的。
この2人の馴れ初め的な前日譚が、次の「狼たちの遊戯」となります。

0

カオスなんだけどまとまってる

帯『僕の可愛い変態刑警…』

近未来パラレルっぽい都市が舞台。
連続少女殺人が起こり、ソジュン〔受〕はそれを担当し調査する事となる。
ソジュンは、マフィアのユーリ〔攻〕の愛人でもあります。
少女殺人事件と、この2人の蜜事が同時に進んでいく訳なんですが、このソジュンは検査中はバシッと刑事なんですが、ユーリとのセックスはソフトSM的関係で、この言葉攻めとAVめいた喘ぎ声のギャップが良いです。
しかもソジュンは最後は、女装までしちゃうし……でも女装しててもユーリの前以外では男前なのいい!
全体的にカオスなんですが、それがちゃんとまとまっていて違和感を感じさせず上手く一作にまとめてます。
このカップルはなかなか良いので、もう一冊位出して欲しいなーと。

0

OH

普段、刑事もの~や推理もの~は読まず嫌いで
結構敬遠しちゃうんですが、これは面白かったww
挿絵の高橋さんとセーラー服で犯される受にアンテナピーンw
で思わず衝動買い、衝動読みでしたが、これは当り!
思わず神をつけたくなるレベルってこのことですね(´∀`)ノ
もちろん、性的な意味でwwハァハア

お話の主要キャラクター設定としては
ヤクザ×刑事。同性愛、そして職業も対立してるわけだし。究極の主従関係叱り。挙句不倫!?
なんてことで、まぁ、どんだけ殺伐として血なまぐさいお話なのだろうかとヒヤヒヤしながら読んでたんですが、私から言わせればもぉ、ナニを老いてもアマアマでエロエロな一冊でした。
なんだよなんだよ。この二人可愛いんじゃねぇかwと思わず唸ってしまうほど。背景には、女子高生が強姦陵辱の上、酷い殺され方をする事件がおこり、その事件を解決のために追っていく~というバックグラウンドと、ラブラブな私生活~を描いた二本立て。
背景はわりと殺伐と・・というか、きわどいところをついているんですが、エロシーンの多様もあって、バランスはすごく良かったと思います。
事件もろもろ~の設定も違和感ないんだよな。

なにより、目を見張ったのはエロシーンです。
言葉の使い方が凄くウマイ!
というか、私好みで思わずキュン。
今のBLって結構、綺麗な言葉を使われることも多くなってきましたが、
もぉね、なんていうんだろ、ストレートな表現が多様されてるんです。
「肛門」「ケツの穴」「ペニス」「挿入」
読み手によってはBLってもっと空想的なもんだから・・と苦手なかたも居られるのかなとも思うのですが、や、逆に卑猥じゃね!?
と私自身今回ので思ってしまいました。
主従の関係もけっこう強引に~なプレイあるのですが、受が完全に受け入れており、攻もそのポジションを完全に確立しているために不自然さがない!
そこがすごいな~と思ったところです。
年下攻ということもあいまって、この攻ほんとに受のこと好きなんだな~とホワンとした気持ちにもさせていただきました(あれ?わたしだけか?)
受は、まぁ言わずもがな・・ですがww
多少きになったといえば、結局妻子ある~という攻の設定だったわけですが、結論どうなったのか・・が暗黙のまま綺麗にハッピーエンドされてたのがちとモヤモヤ所であります。腑に落ちないというか、切れが悪いというか。
犯人~の性癖の話。ちょっとこれはこれでトキメイタ
いろいろ壊れちゃってるみたいだけどさ、いつかは救われるときがくるといいとおもう。壊れちゃったのってどっかで必ず原因ってあるはずだもの。
ま、妙にそのプレイに悶絶した私も、よっぽど壊れてると思わなくもないのでありますが。。。

2

SMカップルの濡れ場エロ会話にしびれた!

攻撃的な表紙と帯に怯んだものの、買って当たりでした。くじけなくてよかったー。最初から最後まで、作品の雰囲気が一貫しててとてもよかった。近未来の世界、ずっと雨が降ってて、陰惨な猟奇殺人が続く・・・サスペンスものの韓国映画を観ているようでした(登場人物達の名前もそんな感じで)。
時々文章に読みづらいところはあるのですが、それを差し引いても面白くて一気読みしました。
やはり特筆すべきはこの主人公、ソジュンのキャラが相当立ってるところでしょうか。
立派なM男くんなのに、凛としている。彼氏以外には見向きしない。そしてとても男らしい!でも自分をメス豚呼ばわり!ステキすぎる。
彼氏のS男くん、ユーリも、BLではめずらしく妻子がいるという設定。
これもとても自分には新鮮でした。でもマフィアのいい地位の人ですから、よく考えたらそれも納得。それはそれ、これはこれ、という感じで、なんかすがすがしいくらいソジュンを愛しているので「不倫」というダークな言葉が似つかわしくないです。
サスペンス部分についてはかなり早い段階で犯人的なことは判明するのですが、この犯人のラスト近くで明かされる諸々も、結構ひねりがあって、「へえ~。あ、そっちなの!あ、更にそうなの!」といろいろな驚きがありました。
最高に上がったのは、エロシーンのこの主役SMカップルの、完全AVじゃねーかという会話ですね!これ、普通の(?)BL小説だったらドン引きものですが、このカップルで、この設定だからこそとても活きてます。何より愛を感じます。

「刑警、ペニスを挿れてもいいですか?」

このエロコミュニケーション、もっとひどいので(褒めてます)ぜひ読んで確かめてほしい!



3

嗜虐と加虐の見事な愛に感服しました!

23世紀という未来のアジアを舞台にしながら、そこはかとなく現代に近いSF設定の作品。
猟奇犯罪を担当する狼と呼ばれる部署の刑事・ソジュンとその恋人のマフィア・ユーリが犯罪を背景にいかに二人が愛し合っているかを描いた作品だったな、という印象です。
加虐嗜好のユーリと被虐嗜好のソジュン。
単純なSMではなく、殺したいほど愛してるユーリと、殺されたいほど愛してるソジュン。
彼等の絡みのシーンはゾクゾクさせるほどに、その言葉からして魅せます!
「僕のかわいい変態刑警」とユーリが呼べば、ソジュンは「ヤクザ屋さん」と返し、互いの嗜好を存分に堪能する描写はエロティックで興奮させられちゃいます♪

その制服が人気の女子高の生徒達が殺される連続殺人事件。
浮かび上がってきたのは、大学の生命工学のバン教授の研究室。
学生のルスランと院生のニール。
殺人の方法の残虐さから、犯人の加虐嗜好をかぎ取るソジュン。
自分が嗜虐であるからこそ、わかる犯人の嗜好。
そのあたり、複雑でもないのですが、ユーリとの関係を絡ませてるだけに面白く読ませます。

何と言っても見ものは、犯人を挑発するために趣味も兼ねて行われるソジュンの女子高生制服を着てのエチの様子でしょう。
行為自体はさほど他のシーンに比べ詳しく描かれているわけではないのですが、その汚された制服の描写が淫猥ww
ここまで卑猥な魅せる女装F●CKは、初めてお目にかかったかも?(っていうか自分的に好み?)

自らをメスブタと言い、自虐な発言をしながらも、そのメスブタはユーリオンリーである姿勢。
ソジュンの態度は清々しい、素晴らしい奴隷の要素を持ちえています。
犯人がソジュンに惹かれるのも無理はないでしょう。

全編通して、雨だったり夜だったり、暗い風景が続いているのですがラストは青空の下。
そのカラーの対比が感じ取れる構成もまた見事だったです!
かなりお気に入りに入る作品ですv

3

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