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丸木文華の禁断愛ワールド!!
いろんな意味で最高でした
血が繋がらないのに非常に仲の良い親子二人はある事をキッカケにすれ違いを起こしてしまい、受けである息子君がお父さんに
死ぬほど気持ちいい事をされまくる
お話でした。
手をあげたりといった折檻は一切なくて、もう本当に快楽地獄といった感じで、心の金棒を熱くせずには読めない内容となっております。
エロスだけではなくお話の展開も終始ドキドキで、獣のようなお父さんはやる事が爆発的で、その上狡猾なので胸の苦しくなるような場面も何度かありました。それが苦し面白くて、すらすらと?いえ、ガツガツと読めてしまいました。
養子とは言え、全く血の繋がらない二人ですから、親子になったその時にある意味結婚したようなものですね。血の繋がりがあれば、遠慮してしまうこと、逆に度が過ぎてしまう事があると思いますが、最終的に異質な二人はお互いの隙間を埋め合い、支え合い、最高の夫婦に見えてくるような気さえします。
親子関係を抜いてしまえば、執着攻めのエロ良いお話なんですよねー!
私はこんなにも愛してくれるお父さんがちょっと羨ましくも思えました。かっこいいしお金持ちだし、白目剥くほど気持ちよくしてもらえちゃうんですよ?私も息子にして欲しい(笑)
最後の方で視点が息子君からお父さんに変わって、随分と印象が変わりました。お父さんはただただ、息子君に恋して愛しているだけの悲しい獣でした…。
これからの二人にはたまにスパイス的なハプニングもあるのでしょうが、それを越えて更に絆を深め、幸せになってゆくのだろうとまで妄想してしまいました。
禁忌とエロスを求める方にはおすすめできると思います。
kindle unlimitedでおすすめされて読みましたが、これまた好みでした。よくある執着攻め×順応性高い美人受けだと侮ったためにどんでん返しを食らったので、ネタバレを承知で書きます。何といっても、この作品の一番良いところは攻めの自己分析力が異様に高い点です。エロがそれなりにハードだったり、色んなタブーを犯しているところはありますが、それよりも人物描写が大好きでした。
(おすすめポイント)
①攻めの自己分析力
頭のおかしな執着攻はBL界に相当数存在すると思うのですが、頭がおかしいことをここまで明確に自覚しているキャラクターはあまりいない気がします。だいたい受けの方が懐柔されて「めでたし、めでたし」になりますし、今回もそのパターンに漏れず、歪な関係であってもピースが嵌るように受けが順応し、ハッピーエンドで終わるかと思ったのですが・・・意外とこのお義父さん、強いです。強いというか、強くなりきれなかったというか。その人間臭さが後半になるにつれて明らかになります。丸木先生すごいなぁ。こういうちょっとした斜め上の展開を入れてくるあたり、先生の才覚を感じます。
②主題の重さ
全体的に仄暗い作品ではあるものの、愛とは?恋とは?家族とは?血の繋がりとは?と、なんだか壮大なテーマが至る所に散りばめられており、読後の満足度が半端ない。しかも二人とも自分や相手がおかしいことを自覚して、逃げる選択肢を残しておきながらも一緒にいる決断をする。別れられるけど別れないことを選択した、とでも言うのでしょうか。こういう精神的な繋がりがBLって感じで好きです。
③結果ハッピーエンド
ここまで妖しげな雰囲気を出していながら、結果的にベストだと思えるエンディングが用意されています。執着と自由の塩梅が絶妙。また、「鬼子の夢」でも思ったのですが、ラストの第三者描写が本当に美しい。邪魔しない程度にスパイスを与えて、最後の数行まで手を抜かない先生のこだわりを感じました。間違いなく神です。
以前から気になっていて、古本で買う予定でしたが、
「アズ・ノベルズ創刊9周年記念フェア」を機に
新刊で購入しました。
とても読みごたえのある作品でした。
明治時代の雰囲気が伝わってくる文章で、
当時の時代を感じられるのが良かったです。
紀田さんの、仕事や一族に対する容赦ない対応、一族の因縁、
伯父の存在、徹雄くんに対する執着や束縛、
徹雄くんに近づく人たちへの牽制や報復、病気、
など、様々な意味の恐怖や狂気、重さが
詰め込まれた作品だと思いました。
色々と重たくなりますが、それを徹雄くんが軽くしてくれて、
徹雄くんは、ほんのり明かりを灯すような存在だと思いました。
恐怖や重さを味わって、静めて、…を繰り返しているような
感じになったので、適度な刺激が得られました。
紀田さんの執着ぶりからして、この物語の設定が
義理で良かったと思いました。
これが実の親子の設定だったら、いくら小説といえども
受け入れるのは難しいと思いました。
徹雄くんが、間違った親子関係や歪んだ想いだと自覚していて、
それでも順応していくと言ったのには奥が深いと思いました。
紀田さんが肺炎だと知った時には、徹雄くんと同じ思いになりました。
当時の医療技術を考えると…、覚悟をして読んでいましたが、
紀田さんの徹雄くんへの想いの執念が功を奏したのか、
無事に克服できて良かったと思いました。
紀田さんの親友であった徹雄くんの亡き実父と紀田さんとの
エピソードは、何だか心が温まる話だなと思いました。
安田先生は、非常に残念というか何というか…。
誰か良い人が見つかるようにと願わずにはいられませんでした。
今回の評価は、「萌×2」と「神」で少し迷いました。
「神」評価でも問題はないのですが、内容が濃すぎて、
背負いきれないくらいの重たさを感じてしまい、
それが どうしても引っかかってしまったので、
最終的に「萌×2」にしました。
ガチ近親相姦ものが苦手な私にとって、義理の親子はベターな禁忌カプです。
加えて、歴史もの・執着攻という、自分的な萌要素がたくさん詰まった作品でした。
攻様は主人公・徹雄(ゴツそうな名前ですが儚げ受・笑)の実父の旧友という間柄。
この攻様・清一さん(清廉そうな名前ですが鬼畜ヤンデレ攻・笑)の、徹雄に対する執着度合いが度を越してます。
物語の冒頭辺りではさほどそんな様子は見せないので、読み手としては肩透かしをくらったような気がするのですが、ある日徹雄が悪い伯父に騙されて輪姦されそうに(未遂)なったところで態度が一転。
徹雄に対する激しい執着を見せ始めます。
ここからはヤンデレ変態執着攻・清一さんの本領発揮です(笑)
特筆すべきは厠のシーン…これは…この作品の一つの見せ場だと思います。
スカ的な要素のあるBLは少ないので、そういう意味でも衝撃作と言っていいのではないでしょうか?
最後はハッピーエンドですが、途中まで清一さんのあまりの暴挙ぶりを徹雄がどう思っているのか分からず、迷いの中で抱かれ続ける日々が痛々しかったです。
そんな中で出した一つの答え。清一さんの弱さを受け入れるという選択をした徹雄の芯の強さには、とても好感が持てました。
そういった心の動きの表現も納得のいくもので、物語の運び方も上手かったです。
丸木さんはご自分で挿絵も描いてらして、多才ですね。
女装させた徹雄を倒錯した表情で責める清一さんの絵は、ヤンデレ感が良く出ていました(笑)
次回作も期待します。
なかなか読み応えありました。ストーリーがしっかりしててよかった。
17も年の離れた義理の親子。清一は親友の子、徹雄(てつお)を引き取り育てていた。高校生になるまでは義父の言うことをよくきく優等生で清純な息子だったが、商家の後を継ぐという義父の希望に初めて背き、絵を志したいと言い出す。
激しく反発し合う親子。怒った清一は、おまえなど男娼にしてやると徹雄の体を開いてゆく。禁断の関係はどこへゆくのか。。
という感じ。
名前が時代物っぽくていいですね。タイトルの梅は、徹雄の体から匂い立つ香りを連想させるもの。
義父といっても若く美丈夫の清一なので美しく想像できる。いや、おやじも大好物ですけども。
禁忌の関係であり、今ほどの自由がなかった時代設定で、不幸な生い立ちも絡み、ドロドロテイスト。義父の執着がすごい。好みなのでよかったです。
2人の体の関係の終着点は、ひょっとしたら救われない結末かと心配しましたが、ハッピーエンドで胸をなで下ろしました。また、ガチ親子じゃないので大丈夫でした。
なんといっても徹雄の健気さ、その中で開花するエロ、そして自分の志を捨てないという人間性が物語りの救いになっていました。
別宅で抱かれ、乱れまくっていた徹雄の決断がみどころ。