コミック

  • ラヴァーズワールドエンド(Lover’s World End)

ラヴァーズワールドエンド(Lover’s World End)

lover’s world end

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ラヴァーズワールドエンド(Lover’s World End)

殺し屋 ラッセル
殺し屋 サトイ

同時収録作品桜色のリグレット

木村篤志 卒業生
内田 卒業生

同時収録作品4年目の浮気

谷口久義(36) 部長
川上巽(26) リーマン

同時収録作品ボクと彼氏のヒミツ

幕之内
健太

同時収録作品桜色プレリュード

雄輔 受験生
瞬 受験生

その他の収録作品

  • 架空の庭
  • あとがき

あらすじ

ストーリーテラー・松木加斎、待望の短篇集!
「この人が死んだら俺は嫌だ
俺はサトイさんが好きなのだ
――その日から 俺は人を撃てなくなった」

愛した相手はベビーフェイスな”殺し屋”。 
アンダーグラウンドな世界に生きる二人のせつなすぎる恋を描いた
全篇描き下ろしの表題作「ラヴァーズ ワールドエンド」を始めとした、計6篇の作品を収録。
.(出版社より)

作品情報

作品名
ラヴァーズワールドエンド(Lover’s World End)
著者
松木加斎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
エンターブレイン
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784047268722
2.6

(3)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
7
評価数
3
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

バラエティに富んだ一冊

実はこの表題は描き下ろしです。
短編集なんですが、04年から現在までのものがちりばめられていますので、その絵の変化は面白いです。
シリアスだったり、ショタ風だったり、表題においては松本ケンタロウさんか、中村明日美子さんか、みたいな画風も見られます。
しかし、初めて読んだ『ハッピーエンドにしちゃわない』がとても気に入った作家さんだったので、とても期待していたのですが、それは裏切られることはなく、帯の「ストーリーテラー」の代名詞はウソじゃないと思います!

表題は殺し屋のお話。
サトイさんとパートナーを組んだラッセルは、いつの間にかミスをするようになる。
サトイさんを好きになってしまったから、愛する人ができると死が怖くなる。
組織を抜けるのは難しい。
そんな緊迫した設定もありながらも、ハッピーエンドに持って行っていることに対し、そのぬるさを指摘するより、BLらしくこんな展開を用意したことに嬉しくなってしまう。
巻末の4コマが更にそれを補足して、妄想世界が広がるのです。
すごくピンポイントで描きたいものを抜き出している手腕は、さすがだと思いました。

他の作品においても、
『桜色のリグレット』彼女がいながら、地味な同級生と身体の関係を持っていた高校生が、卒業を迎えた時のこの切なさ。
すごく胸を掴まれてキュンキュンしました!
別れで終わっているけれど、きっとその先の桜の下でのハッピーエンドがまたどこかで展開されているんだろうな、と予感させます。
『4年目の浮気』マシーンと呼ばれる感情表現の乏しい彼氏(上司で部長)が、ヤキモチを妬くさまにキュ~ン♪♪
『ボクと彼氏の秘密』ラブラブな恋人が自宅に持っていたのはセーラー服!
恋人がコスプレマニアだったというコメディな一作
『桜色プレリュード』恋人は頭がいいけど、僕は・・・でも一緒の高校へ行きたいんだ!
そんな健気でかわいらしい恋模様が、ショタ風味を漂わせながらキュンしちゃう作品
『架空の庭』一番シリアスでブラックな大人な作品・・禁忌モノです。
04年の作品と一番古く、同じ作家さんの作品!?とびっくりです。

今後の作品にも期待です!

5

タレ目のオッさんの色香

タレ目のオッさんなのに、
ちっさいおっさんなのに、
でも、凄腕の殺し屋。
表題作は、若い殺し屋が、そんなオッさんの色香に、ついうかうかっとはまってしまったばっかりに、世界をまたいで逃避行になってしまったおはなし。
このオッさんの、どこにそんな魔性の色香があるのか、この絵柄とストーリーからは窺い知れないところが、この作品の魅力なのかも。

他に、表題作とは全く趣の違う、高校生や大学生、サラリーマン等のほんわか甘ラブ物と、全く異質なSFファンタジーっぽい物など、バラエティいろいろ。
可愛いお話は絵も可愛い。
でも、私としては表題作みたいな絵の方が好み。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP