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表題作抱きたい熱

周防 和鷹/デザイン会社社長/35才
泉水 尊/店舗設計スペースデザイナー/29才

あらすじ

デザイナーの泉水 尊は、交通の麻痺した嵐の日、捕まえたタクシーに無理やり同乗してきた男に、先に目的地に向かわれてしまうという災難に見まわれた。強引で尊大な態度のその男は、業界大手の会社社長、周防和鷹。勤める会社が倒産寸前の尊は、感情を抑えて彼に営業をかけることに。能力不足だとデザインの仕事は得られないが、しかし、周防は尊にしかできない別の仕事があると言い出し──。
(出版社より)

作品情報

作品名
抱きたい熱
著者
水杜サトル 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
ISBN
9784778110475
2.3

(6)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
4
得点
11
評価数
6
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

まるで焦らしプレイです。

ちょっとしたアクシデントから受け様にとっては
最悪の出会いだった攻め様とのファーストコンタクト。
最後まで攻め様の掌で踊らされている感はありますけど、
きっと、深層感情では攻め様、すっかり負けてますね。

お話は、倒産になるのではと言うくらい仕事の無い会社で
デザイナーながら慣れない営業で疲れていた受け様と
攻め様が、受け様の乗ろうとしていたタクシーに強引に
同乗するところから始まります。
この攻め様は、どうやらかなりの睡眠障害のようで同乗する
タクシーの中で受け様を抱き枕認定してしまいます。
受け様は疲れていた為、眠っていてタクシー内での事は知りません。
タクシー同乗代としては高額のお金を運転手に渡されて戸惑うが、
知らないうちにポケットに攻め様の名刺が・・・
これは、攻め様の再会の罠なんですが、受け様はそれとは別に
攻め様の会社から仕事を貰えないかと、攻め様の所へ。
うやむやのうちに攻め様の枕替わりになりますが、
仕事のチャンスも同時に貰います。
本当は、攻め様は受け様のデザイナーとしての腕を買っていて
それを知らない受け様は、大掛かりなコンペと
攻め様への揺らぐ気持ちのまま仕事をしてしまう。
結果は、惨敗で、逃げるように帰ろうとしますが
攻め様にラストチャンスを与えられます。
この時点で、既に受け様は攻め様を好きになっていますが
攻め様の気持ちは全然わかっていません。
鈍いお人ですが、攻め様何も言わなさすぎなんですよね。
後半まで受け様、もんもんしてますから・・・(笑)
でも、読んでて、イラつくことも無くさっくり読める感じです。
攻め様の解かりにくい愛情表現は好きです。

1

能力はあるのに開花しないデザイナーを応援したくなります

汞りょうさん、大好きです。
とても素敵な絵で見とれてしまいます。特に扉の絵がいいです。
作家さんがあまり好みでなくても手に取ってしまう方の一人です。
水杜サトルさんは、セレブな外国人攻めと健気な受けで切なくて最後はあまあまというハーレクイン風の優しくて甘いお話が多く気軽に読めます。

泉水は好きな会社と恩ある社長のためにもとデザイナーでありながらなれない営業にも頑張ってい入るけれど一向に契約はとれない。
倒産目前の会社救済のため何としても新たな契約をとワラにもすがる思いで偶然知り合ったデザイン会社社長のところに会いに行き、空港ラウンジのデザインコンペ参加資格を得る、というのは健気です。
しかし、自分らしさの出せないまま中途半端な作品を提出し選外となるが、再挑戦の機会を得ます。
出会いは偶然でしたが、実は泉水が学生の頃コンテストに優勝し建設されたカフェが温かみのある落ち着いた雰囲気で周防のお気に入りの場所でした。仕事で失敗したときに癒されたということをもっと早くいってあげればもっと違うデザインができたように思います。
傲慢で言いたい放題の周防でしたが、日々接していくうちに励まされたり疲れて泉水を抱き枕にして無防備に眠る姿を見ているうちいつしか恋心が生まれていきます。
そして、再挑戦のデザインは新しいマンションの1室でコンセプトは『仕事で疲れた男が恋人とゆっくり過ごしたい場所』でしたが、誤解から周防の恋人だと思った秘書と過ごすのだと思い嫉妬する気持ちを抑え、契約を取るため最高のデザインをし周防にも気に入られるのでした。
最後まで、恋を自覚した泉水はぐるぐるしながらもいい仕事をしチャンスをものにしたところは褒めてあげたいですね。
ストーリーの中でお仕事関連は大雑把で現実的ではありませんが…。

この作品は悪い人や悪意のある人は一人も出てきません。
一癖ありそうな秘書の片桐とそのお相手(総合プロデューサー)の恋バナも面白そうだし
周防の甥のフリーデザイナーも面白いキャラなのでお話が広がりそうです。

0

いくらなんでも…

経営者×サラリーマンのお話ですが、仕事に関する描写が稚拙すぎました。
自分が主人公と同業者に近いので、余計にそう感じたのかもしれませんが。
営業先で仕事が取れなくて高圧的に振舞われるとか、身体を要求されるとか、媚び営業をするとか、経営者が私財を投げ打って社員を養うとか…。
そんなこと普通ありえないです。
BLはファンタジーなので多少のご都合主義であれば受け入れようものですが、いくらなんでもファンタジー過ぎる気がします。

それから、話の展開がぬるすぎて辛かったです。
1/5読み進めたところで、オチまでの展開が分かってしまいました。
ラスト付近に予想を裏切るどんでん返しがあることを期待して読みましたが、何も予想を裏切られることなく読み終えてしまいました。

唯一、汞りょうさんの挿絵が秀逸でした。

0

仕事なめとんか!

みずかね先生挿絵追いかけでこの本に到達。
抱き枕兼恋人としてgetされちゃいましたー的なお話。
出会いがぶっとび。
ようやく見つけたタクシーに乗ったら、開いてたドアから後から乗り込んできた傲慢オレ様男に成田まで先に行かれてしまうという…
ごめん、それないから。
と激しく突っ込み。
後、コンペでふざけた提案してしまったらしいのに、惚れた弱み?
もう一回チャンス貰ってるのも、ないーと思ってしまって。
なめとんか!と激しく怒ってしまった私でした笑
先生の挿絵は堪能いたしましたが、さすがに入れ込めないキャラのせいか、
魅力減という気が少々…

0

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