SS付き電子限定版
ボロアパートでお隣さんになった、生活能力低めのお兄さんと、節約生活がしみついたオカン系大学生のラブコメ。
最後まで色っぽい展開は無く、作者本人が「温泉旅行にまで行ってるのになんもしない話って初めて見た!」とご友人方にツッコまれてる通り、ほんまにラストで朝チュンがあるだけですが、ストーリーで読ませる方ですね。
特に社会人なぶん、手を出しあぐねて「普通とは」になやむ大沢さんの葛藤がリアルでした。
受のミサキくんも、生活能力は抜群なのに素直になれない不器用さがなんとも可愛い。
自由人な弟くんといい、脇までキャラが立ってて面白かったです。
しかし、ひとつだけ言わせて。貧乏でエアコン無しのボロアパートなのに、冬にミニトマトと茄子は収穫できんやろ…夏野菜やで。
あとがきで秋葉さんが「いつもより恋愛色強い話にしようねって始めたんですけど、これがまた迷走しまして…」と仰ってるのに大いに納得しました。
思わず「私も迷走させられましたっ!」と心の中で叫んでました^^;。
特にガックリきたのが、やっぱり温泉旅行に行く下りですかね…BLで温泉といえば、やっぱり期待すると思うんですよ、2人の仲がぐっと近くなることをね!
で、でも、近くなるどころか2人の間のモヤモヤが更に強く浮き上がってきたような感じで、あ、あれ?って感じでした。
秋葉さんの作品は、日常的な設定と展開で丁寧に描かれてる作品が多いと思うんですが、今回はちょっと細かすぎたかなという印象。
特に受け様がいかに細かい性格なのかということが強調されていて、個人的にこういう性格の人とは私はウマが合わないので、ただただウザイと思ってしまいました^^;。
途中からそういう細かい点は少し丸くなったかな~と感じられたのですが、やはり最初の印象がかなり強かったので、最後までその印象が付き纏いました。
恋愛面にしてもそれ程萌えが感じられず、中立評価としました。
とっても物足りない作品でした。
面白かった故にそう感じました。
アパートが隣同士のしっかりもの大学生と借金があるのに
きっちりとした生活が遅れていないと思われるサラリーマンとの
お話です。
ゴミ出しやら何やらあれこれ
口出ししている間に・・・という
パターンです。
何が物足りないかというと
2人ともに気持ちの流れがわかりにくい。好きになるという部分がとくにわからない。
そしてくっついた2人に対して良かったねと思えなかった。
ローンを返済できるエリートだった点ふくめ面白みが感じなかった。
最初は主人公の三咲が友達が一人もいなさそうなくらいキツイ性格でも、
基本ツンツンキャラが好きなので、面白いなーと思いながら読んでたんですが、
大沢の弟が登場したところから、一気に面白くなく感じてしまいました。
三咲はそのままだったんですけど、のんびりしつつも穏やかな包容力が
魅力的だった大沢が、弟が来たことによって、キレキャラっぽくなって
いたのが個人的に駄目で…。三咲くんのこともしっかり考えて、こっからは
慎重に事を運ぶぞ!っていう時に邪魔されてイラつくのも分かるんですけど、
いやいやキャラじゃなくない?っていうくらい苛々しているのはどうかと…。
最初のちょっと頼りないくらいが良かったのに…。
それに、弟の貢は結果的には邪魔をしてるとしても本人的には
全く悪気がないようなキャラだったので、邪険にしている
大沢が余計に心が狭く感じてしまったのかもしれません。
(そう考えると、貢みたいなキャラが実は一番性質悪いのか…?)
あとこれは完全に好みの問題だと思うのですが、3話目あたりから
三咲の言動の後にすぐ大沢の考えてることなどが入ってくるのが、
私は好きじゃありませんでした。相手の考えていることが分からない
からこそ三咲のぐるぐる感も理解できるのに、その相手の考えが
丸々と言っていいほど書かれていると、面白さが半減してしまうと
思うのです…。(あくまで私の場合ですが…)
そしてその所為か、途中からは個人的にすれ違いの切なさも萌えも
感じられないまま、読み終わってしまいました。
最初は面白かっただけに、残念です。
秋葉さんの漫画に出てくる人たちは「ホモに走ったことが不思議」な気分になる位普通の人が多いのですが、この二人は特にそんな感じがします。
別にホモに嫌悪感があるとかそういうのではなく、のっけから大沢はゲイなんだけど自分もそれをカムフラージュするため結婚もしてた(でもバイじゃないので別れちゃった)
そしてそれと反対側に三咲も大沢を好きになっちゃってるけど大沢はそれでも三咲に対して「ひきずりこんではいけない!」という強固な自己規制をして壁を作り、せっかく両思いになったのに体の関係ともなると「そうなると戻れない」とさらに壁を作る。
せっかく自腹はたいて温泉に行っても(突然飛び込んできた弟をはがせなかったけど)お互いタオルをがっつり巻いて目をそらしちゃうようなうぶうぶさ・・・。
うっかりすると一目逢ったその日から瞳孔も尻の穴開きっぱなしな展開すら多いBLの中で「普通に恋愛にガチで向き合いすぎてる」がゆえに萌えるという面白い感覚を感じました。
主役ふたりの関係の描き方はすごく良かったです。
ゆっくり恋を自覚して、ゆっくり変わっていって、えっちに至るまでの流れも唐突さがなくて…という。
お金のためにお弁当づくりを請け負って、そこからはじまっていくというのもツボでした。
攻めの弟のキャラも好き。
ただ、受けの大学仲間の描き方がかなり不満でした。もうちょい描き方を工夫して欲しかったかなァと思いました。
先にレビューされた茶鬼さんにまるまる同意する部分なんですが、大学生である主役の受けが、自分に近づいてくる学生仲間にめちゃくちゃ冷たい態度をとるんですよ。あれは受けが悪いよ~。
もちろん他人の都合も考えずに仲良くしたい気持ちを押し付けてくる相手も悪いと言ってしまえばそれもその通りなんだけどさ。
でも、わざわざ自分を訪ねてきた相手に言い返すこともできず、割り込んできた攻めに庇われるだけだったあの展開はどうなのよと思いました。若干引きました。そもそも学生同士の関係に、第三者の大人がクチバシを挟むべきじゃないとも思う。本人同士で解決しなきゃいけない問題だと思う。
それを、攻めが庇ってくれた→攻めがはじめて社会人に見えた!俺のことを見てくれてる!みたいな展開にもっていくのって、なんか変…。
あの場面で、悪者にされてすごすごと引き返すことになった彼が可哀想でさァ(涙)。あの彼も、悪意があったわけじゃないはずだよ。きちんと向き合えばいい友達になれたかもしれない。
人ギライだった受けの成長を描くんなら、とにかくこの大学の学生仲間との関係をきっちり解決させてほしかったです。
まあオマケでフォローはされてるけどね。
この作家さんはストーリーしっかりしてて、安易で勢いだけの恋愛じゃないので安定して読めます。すっごいときめいたり、すっごい胸キュンだったりってのはケースバイケースですが、どの作品も話がしっかりしてるので、ハズレがありません。
今回は1冊まるまる1組のカップルのお話なので、なおさらしっかりかっちり描き込んでくれてます。
基本が裕福な家庭で育った坊っちゃん基質の攻めと、倹約家でしっかり者の世話焼き体質な受け。見てみぬふりができないほど攻めがだらしないので、受けが世話を焼き始めたのがきっかけですが、その後の展開も丁寧に描かれてるので、どうして二人が惹かれ合ったのかよくわかります。
告白も初エッチも、もどかしいくらいちゃんと段階踏んでる、かなり健全なカップルです!笑
攻めが年上で大人らしく、受けの事を思いやっているのがステキ。だからなかなか手を出せないくらいなんですが、BLには奥ゆかしさが不足しがちなので、これくらいが丁度いいかも!
攻めの弟がいい感じに邪魔したりフォローしたりしてくれてるのも楽しかった。
個人的に、ドストライクなキャラじゃなかったのでこの評価ですが、読んだことを後悔するってことは絶対ないと思える作品なので、あらすじで興味もてる人には普通にオススメできますよ(★゚∀゚)ノ・.。*
《個人的 好感度》
★★★★・ :ストーリー
★★・・・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★★★・ :設定/シチュ
★★★・・ :構成
表紙が可愛かったんで衝動買いφ(〃∇〃 )
ダメな子ってのが好きなんですワシw
~お話~
節約大好き、毎日品祖に頑張っている受。
そんな受のお隣に引っ越してきたサラリーマン。
安いアパートに住んでるくせに毎日贅沢してて家事力もゼロ。
いったいなんなんだ。
いい印象が無かった相手から~始まるお話。
金を稼ぐべく~とはじめた弁当作りから近づくほどに心開いていくというつくりなのですが、これがまた可愛かった。
「なに懐いてんだオレ!」←好きですww
あれ?あれれ?あれれれれ!?
そんな展開好きなのです。
案の定女の人が現れてたり、弟さんやってきたり
どたばた なんやかんや あってのハッピーエンド
エロは少なめですが、ほのぼのラブがおいしい1冊でした
主人公がだんだんと性格が変わって可愛くなっていくのが@@!な一作。
お金に苦労した為に、質素倹約(清貧?)している主人公が、だらしない隣人に色々と苦言を呈す節約術に、無駄をしているわが身につまされて、思わず説教されている気持ちに!?
ラストまで紆余曲折、お邪魔虫も登場して中々くっつかい二人にやきもきして、やっとエンドを迎えた時ほっとしてしまいましたw
父親が借金を残して母と二人苦労して生きてきた大学生・望は、高校の時に母も亡くし、一人でボロアパートに住んでいる。
食事を一人分作るのはもったいないと、大学の仲間に昼の弁当を作る契約をして、小金も稼いでいる、ある意味(しっかりもの)ケチな男子でもあると思う。
そんな彼が、ゴミ出しのあまりのヒドさに注意したのが最近越してきた隣人の大沢。
それ以来、大沢のお弁当も作るようになり、段々と大沢の生活に望が入り込んでいくようになります。
最初は大沢との馴れ初めなんですが、望の学校の弁当依頼者の男子が、望のあまりの愛想のなさ、弁当の金を受け取る時だけ笑って、あとはツンとしていて誰とも慣れ合わないのを責めるシーンがあります。
彼の言い方は、キツくて酷いかもしれないと思うけど、金にこだわりすぎて、人としての優しさがどっかに行ってしまっていると思われる部分は、的を得ているな~と思うのです。
しかし!!
大沢がその場に居合わせて、望を弁護するのです。
いや、弁護してもいいけど、望も少し反省してほしいかな、それに気が付いて、自分でも気持ちのゆとりをもとうとか自分を変えようとする努力をするのかと思いきや、全然それはそこで終わってしまって・・・
しかも、その男子、望にわざわざその事を言いにくるくらいだから友達になりたいと思ってるとおもうの!
だから、後の話に何か関係してくるかと思ったら、彼はそこまで・・・・えっ!?
何だかそこは思った流れとは違いましたね~
あくまでも、望と大沢の関係を中心にしたいみたいでした。
それにしても、望はアルバイトしてる風もなくて、弁当作って小金稼いでるだけ、金にこだわる割に・・・?な感じです。
そして、それ以降として、大沢がバツイチだった事実、タラシの弟がストーカーに追われて大沢の元に居候して、望と大沢の邪魔をする、という流れになっていきます。
大沢の元妻の登場で、自分の気持ちに気がつく望。
余り人と関わって生きて来なかった望だから、生活に入り込んでしまった大沢が特別な存在になるのですねv
また、大沢が実はゲイだったという事実も手伝って、結構トントン拍子に進展するかと思ったら、弟が登場するんですよww
キス止まりだったから何とか次に進みたいと考える大沢がいきなり温泉とっちゃうっていうのが・・・!
弟がいるから二人きりになりたくて、という発想はわかるけど、すごい天然なのか?この人って思考ですよねww
結局、弟まで付いてきちゃうんだもん♪
何だかラストに行くにつれて、望の細かいところは多少出てはきましたが、お金へのこだわりとかいう面はどっかいっちゃいましたね(汗、)
大沢と望が中心だから一緒の部分がクローズアップというのはわかるのですが、やはり、望が主人公なら、彼が大学でどうなったか。
恋人を得た事で何か変化があったかとか、そんな部分が見たかったかな?とも思うのです。
それより何より、大学行ってたんかい!?って言うくらい、途中からその話が出ない!!
心配しちゃいました。