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表題作飼い犬には鎖を

稲葉昌吾・受様の気近所に住む6つ下の幼馴染で大学生
石原梓・自宅離れをアトリエに活動する新進気鋭の画家

その他の収録作品

  • リードを離しても・・・

あらすじ

新進気鋭の画家・石原梓に、幼い頃から子犬のように懐いて後を付いてきた6才年下の幼なじみ・稲葉昌吾。大きな図体の大学生となった今でもまとわりついては甘えてくる昌吾に不満を漏らしていた梓だが、ある日大学の友人達と一緒にいる昌吾を見て驚く。そこには自分の知らない『男』の顔の昌吾がいて――。
(出版社より)

作品情報

作品名
飼い犬には鎖を
著者
火崎勇 
イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778111113
3

(11)

(0)

萌々

(3)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
31
評価数
11
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

正しいワンコの飼い方

今回は受様の気近所に住む6つ下の幼馴染で大学生と
自宅離れをアトリエに活動する新進気鋭の画家とお話です。

子供だとばかり思っていた攻様と恋人になるまでの本編と、
ラブモード全開な攻様の躾けを試みる後日談を収録。

受様は中堅クラスの会社社長を父に持ち、
金銭的に困らない生活が出来た事から
高校生の頃から絵を描き続け
今ではソレを職とするようになります。

生来人と接する事が苦手な受様は
絵を描く為と離れでのプチ引籠り状態で
そんな離れに足しげく通っているのは
親でも妹でもなく6つ下の幼馴染なのでした。
この幼馴染こそ今回の攻様です♪

攻様の家は受様の家と縁戚関係で
両親が共働きな為に小学生の頃から
受様宅に預けられていました。

聞きわけの良い子供だった攻様は
なぜか受様に懐いていて
受様にとっても攻様は
見えない尻尾をフリフリ纏いつく
柴犬の仔犬の様な存在でした。

後ろを付きまとったチビッ子に
いつの間にか背も追い越されて
大学生になっても

食事だ、掃除だ、洗濯だと
攻様の離れを足しげく訪れていた攻様が

有る時から突然、
顔を見せなくなってしまい
受様はなんだか落ち着きません。

自分から連絡するのも
癪に障って嫌だと思った受様ですが
10日も過ぎるとイライラがピークに!!

不本意ながらも自分からメールをすると
攻様は前と変わらず
喜んでやってきたのですが

受様は攻様がこれなかった理由とした
彼の交友関係が気になってしまいます。

そこで攻様が友人達と約束していた日に
さり気なく彼らの様子を見に行くのですが

その場で見た攻様は
懐っこく子供っぽい幼馴染ではなく
女の子の熱い視線を集め
飄々とした余裕のある男だったのです。

攻様の見えなかった一面を知った受様は
自分が思う以上に攻様に依存していた事、
自分が彼に恋をしている事を自覚します。

しかし
年長者としての意地とプライドから
自分から攻様を解放しようと

次の日やってきた攻様に
もうココには来るなと告げるのですが

言われた攻様は
自分を追いだして誰を呼ぶんだと逆切れして?!

受様だけにが大好きで従順だった年下ワンコと
無自覚ながらもワンコを好きだった飼い主のお話です♪

二人のポジションが
徹底して「ワンコ&飼い主」としてブレなくて

一生懸命飼い主に纏いつくとか
ウルウルお目目でおねだりするとか
駄目だしされてしょんぼりするとか
OKされてすぐ押し倒しちゃうとか

年下ワンコ好きには堪らない
お約束な萌えツぼシーンが満載!!

火崎作品の年下ワンコっていうと
大好きな『エゴイストの恋』みたく
一途だけど寡黙なタイプが多いと思うのですが

元気いっぱいで可愛いワンコは
正に王道な「年下ワンコ」で
まとまるまでとっても楽しく読めました。

続編は
恋人になった二人のその後編なのですが

見た目はクールビューティながら
内心では年下ワンコに飽きられないかと
ドギトキな受様と

何をおいても大好きな飼い主に
ペロンペロンしたいワンコの攻防劇(笑)

お互いに良かれと思っての行動なのに
お互いの印象は悪い方に流れて行って
そのスレ違いが面白かったです♪

余談ですが…
攻様の首輪事件の決着は同人誌にて。
貰えたのは首輪じゃないですけどね(笑)

本作はフェア店で購入すると
番外編を収録した特典ペーパー付きです。
風邪っぴきな受様を攻様が看病するのですが
徐々にあやしい雰囲気に?!ってお話です。

今回は本作同様、ワンコな年下攻様で
火崎さんの既刊『エゴイストの恋』をお薦めです。

0

見本のような年下ワンコ攻め

表紙が年下ワンコ攻めといえば!な草間さんで、帯に「可愛い仔犬は、気づけば巨大な駄犬になっていた。」なんてコピーがあったら、もうすごく期待しちゃいます☆
そういう意味でも、すごく典型的な年下ワンコ攻めと年上飼い主のお話は、その特徴が良く出ていて、まるでお手本のようなまっとう路線。
あくまでも二人が主人公と言う部分が全くブレずに描かれているから、すごく解りやすいです。
飼い主はメガネ君じゃなかったですが(?)でもワンコがいかにもで、年下ワンコ攻めがお好きな方には、絶対好みじゃないかしら。

晶吾と梓は遠い親戚で6歳違い。
両親が共働きで、家で面倒を見ることが多く絵を描く梓の元に入り浸っていた晶吾は、梓の言うことをよく聞き、大学生になっても慕って入り浸っている。
梓にそれが当たり前だったのですが、ある日突然通いださなくなり、業を煮やした梓が晶吾の後をつけていくと、そこには梓と接する時とは違う、全く別の顔の晶吾がいて、ショックを受ける。

ワンコはワンコなりに飼い主様に懐いて、恋人として愛されたくているのだけれど、飼い主は側にいるのが当たり前になっているからその特別な気持ちに気がつかない。
それを、外での違う顔によって知るという流れは、まさにワンコ攻めには王道でしょうねv
晶吾の尻尾を振って大喜びしている様や、ショボンとしてみたり、ちょっと突っ張ってみたり、「よし」が出て暴走するところとか、本当にワンコ。

『リードを放しても』では一応恋人になった二人なんだけど、飼い主の「おあずけ」が多すぎて、ワンコが迷走してしい、その迷走に不安を抱いて飼い主も迷走するという、なんかほほえましいお話になってました。
いざ、自分のモノになったら年下とかモテるとか晶吾の気持ちが変わってしまうんじゃないか?と不安に思う梓ですが、これってもう愛するが故なんだと思うと、どんだけ好きなんだ晶吾が!と思わず御馳走様したくなるw
そのくせ、晶吾を甘やかしたりできない意地っ張りなんで、この飼い主の性格もおいしい所突いてるな~って思うのです。

本当に犬と犬を飼っている飼い主の躾けの過程みたいだったので、何か火崎さんらしいシリアス文体なのに、すごくコメディが影に見えて面白かったです。
やっぱり、絵がいいよね♪

0

駄犬ワンコ攻わん!

帯『可愛い子犬は気づけば巨大な駄犬になっていた。』

草間さん挿絵目当てで買いました。
火崎さん作品なので平均点はクリアしてる事は分かってるのでその点は安心。
火崎さんって通して安定感はあるんですが、何故かあんまりさあ買わねば!読まねばー!という食指が今ひとつ動かないという作家さんの一人。

内容は帯のイメージそのままの内容で始まります。
6歳差の幼馴染みの成長モノ。
小さい頃から梓[受]の所に入り浸っていた6歳年下の近所のガキ、昌吾[攻]
そして成長して、梓は希望通り画家に、そして昌吾は大学生に。
しかし変わらず昌吾は梓の所にやってきて、図体のデカくなった彼はまさに大型ワンコそのもの。
そんな生活の中、ふと街中で梓は友人達と一緒の昌吾を見掛けます。
そこに居たのは、自分の知る甘えったれの大型ワンコな昌吾ではなく普通の、いやむしろ堂々としている格好良い昌吾な姿。
その事に何となく同様する梓。

これぞまさにヘタレ年下ワンコ攻な昌吾と、そんな昌吾が好きなんだけどツンデレ気味な梓。
年下ワンコスキーにはオススメ、安心して読める一冊かと。

0

誤字脱字で話に集中できなかった

草間さんにホイホイされました。
誤字脱字が結構あって…それが無性に気になりました。。。
梓はツンツンツンツンデレツン…な受けですが、美人受けならこれぐらいでも私は許容範囲( ̄ー ̄)bグッ!
というか、捻くれすぎて可愛くない梓が可愛かったです!←
まぁ…甘くはないですな。
ってことで読み終わった後は「甘い・濃い」ものが読みたくなりました。

晶吾は梓に対してはちぎれそうな勢いでシッポ振り回しているようなワンコ攻めですが、それ以外への対応は素っ気ない。
…コイツ絶対腹黒いわ~と思いながら読んでいたのですよね。
そしたら後書きで「梓にちょっかい出してくる男が現れたら…」があって…想像できる上にむしろそっち読みたいwww

精神的なグダグダを作品に昇華させるのは…何というか流石は画家という感じですね。
幽霊画の前振りから睡蓮の絵への自己投影のくだりは面白い。
そしてその絵を見て直ぐに「梓ちゃん」と気づく晶吾に愛を感じました♪

1

甘いよっ!

お気づきの通り 草間さかえ先生に引っかかったんだよう・・・。
表紙買いの恐ろしさはまだまだ続く・・・・。
バカだ・・・。自分がとてつもなく恐ろしい・・・。
と いうことで!
甘い話です。
ロマンチックストーリーがお好きな方ははまるでしょう。
ほぼ2人のラブラブ話で進んでいきます。
心のキズになるような出来事はでてきませんよ。
あくまでもホワンホワンと読めます。
ワンコ好きならシッポが見える事でしょう。
犬にはちゃんと鎖をつけましょう。
襲い掛かってきますから。大型犬なので。

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