• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作アンチ恋愛作品集

短編集の為色々
短編集の為色々

その他の収録作品

  • 表題なし
  • ナルキッソスの怒りの半島
  • ひよこの恋
  • ありふれ2003
  • 神様の温度
  • アレサンドロの野望
  • ペペについて

あらすじ

小さい頃から進をかばってくれた、幼なじみで年上の蛍ちゃん。そんな大好きな蛍ちゃんに、大きくなるにつれ劣情をもよおし始めた進は後を追って東京で一緒に働き始める。だが二人の温度差はひろがるばかりで───。『ひよこの恋』ほか、描き下ろしを含む全6作品を収録。やさしいのにスパイシー、だめで情けないのに愛おしい…そんな恋愛作品集。泥星ルカ・初コミックス!!

作品情報

作品名
アンチ恋愛作品集
著者
泥星ルカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアコミックス
発売日
ISBN
9784775516942
3

(5)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
13
評価数
5
平均
3 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

いろんなところに散らばっているお話。

ん、初めて見る作家さんだぁ。
と、なんとなく初々しさ漂う二人の表紙に惹かれて手にとってみました。実際は初々しい関係とはまったく正反対~でしたが。
「ナルキッソスの怒りの半島」:モテ男が、モテるわずらわしさからの逃避に瓶底眼鏡を装着して、ダサ男を装うという―「どんだけ自分がモテると思ってんの?」な始まり。この男が虫に対して慈悲深さを持って接していたのを見て、ちょっと脱力しました。その分彼氏に優しくしてあげてよ・・・
勘違いで付き合うことになってしまった二人の、にっちもさっちもいかない恋!!
「ひよこの恋」:まさしく表紙に映る二人。のほほんとしたお話かと思いきや、思いっきり一方通行の恋・・・好きな人に馬鹿にされても、プライドを削られても好きな気持ち・執着心には参りました。これからこの二人はどうなるんだろう。なんかどこまでも暗いほうに堕ちていきそうな。

絵柄が好みだったので、最後までスラスラ読めました。意外性のあるお話を書ける作家さんだと思います。

0

ちょっとシュール

作家さんの初コミックは全て同人発表された作品と、ラスト、サッカー選手のお話に描き下ろしがついた一冊。
ここで何だか改めて出版社の意図がよくわからんというか、安易な姿勢に疑問が。
この作家さんが悪いわけではなく、単行本を出したあとのフォローというか何だかな~微妙な感じが今回してしまったのですよ。
レーベル特徴というのにこだわるわけではないが、、、、

表紙はノスタルジックを感じさせる絵なのですが、果たしてその中身は!?
「アンチ恋愛」という通りに、どの作品も全然甘くなくてラブラブでもなくて、それは愛という者の範囲の中にはいるものなのかもしれないけれど、少し痛かったり、どこかアッチへいっているものだったり、それが少し痛さと苦しさを含んでもいたり、
コミカルさを装う中にシュールさが含まれた実に不思議な読後感のある作品集でした。
それらは、やはりまさに同人だよな、という読者を選びそうなものでした。

『ナルキッソス~』では自分はモるからと坊主にビン底眼鏡という扮装をする自意識過剰男のお話なのですが、、
植物や生き物には優しい愛を見せるのに人間は許せないという、利己的と言うのか所詮は自分が一番と思っているのかただみもふたもない男の話。

『ひよこの恋』は後後よく考えてみると怖いかも?とおもうような執着愛だったのかな?というような。。。
うざいくらい何の役にもたたないけれど自分を側においていてくれたのは、ある意味どうでもいい存在だったから?
相手の会社が倒産して彼がどうしようもない姿をさらした時、今までバカにされていた自分の存在が逆転する。
相手には愛はない。
ちょっと痛い話だ。

『ありふれ2003』
家庭がうまくいかなくて仕事もクビになり、子供を育てなくてはならなくて、そんなついてない男に唯一犬のように懐いてくる後輩はいつの間にかなくてはならない存在に。
後輩が食中毒を起こしてもう死ぬかも、、なんて時にこの二人のやりとりは実にノンキで笑ってしまうものなのだが、
そんな時だから語られる本当の気持ち。
やはりこれも恋愛とかそんなものとは程遠い。

サッカー選手のアレッサンドロとペペを描いた作品もやはり恋だの愛だのというよりは、本当に友情なんだ。
唯一体の関係が登場してくるのですが、それはただ現状を打破するための道化的関係でしかない。
ゴールデンコンビをいわれた二人の関係を取り戻す為に、四苦八苦する姿なのです。
これもまた、ちょっと痛い要素を含みながらもやはり恋愛じゃない。

確かに一貫した恋愛未満の路線は面白いものがあるかもしれないが、それで何が言いたいのは実のところよくわからない。
一本一本はそれなりに面白く興味深く楽しめるのだが、本当に同人作品ならではの描きたいものを描きたいように描いた作品としか。
それは確かに今ある色々な作品や作風の中で異色のものかもしれないが、万人受けというかそこに今後の期待を感じるにはあまりに未知数すぎて、微妙なのである。
色んな引き出しがあって、その中にこの恋愛未満のシュールな世界がたまに入るというならきっと緩急がついてたのしめたのでしょうが、一冊の構成としては、、、
出版社さんの自己満足しか見えてこなくて、作家さんに失礼な感じがする。

2

面白い話もあるんだけど…

初読み作家さん、表紙絵がなんか好みっぽいので買ってみました。

う~ん、正直微妙です。
面白くない話が無い訳じゃないんだけど、イマイチっていう率も結構高い。
どの話も切り口が捻ってあって個性的ではあるんだけど、そのノリが自分にとっては時折意味不明に感じてしまった部分も幾つか。
泥星さんの独特の世界観みたいなものは好きです。
「神様の温度」とサッカー選手達の話の「アレクサンドロの野望」は良かったと思う。
その他の話が自分的にはイマイチ。
ただ良いものを持ってる作家さんだと思うので、もうちょいネームと話の内容を整理したりすっきりさせたら面白い作家さんになるんじゃないかな。
今の時点ではなんか独りよがりな印象を受けました。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP