イラスト付
上巻で、リョウが“篠原亮司”だといわれ、貴志はすぐには信じられません。下巻ではストーリーよりも萌えに重心をおいた感じになっています。
多重人格、ってやつなのですが、真面目で責任感のある篠原が受け止めきれない時に出てくる人格だと。
貴志はリョウを好きになってしまっているんですよね。何がどうなっているのか、篠原には双子の兄がいるという事実も相まって、混乱します。
冷静になろうと箱根に一週間の休暇を取って籠もるんですが、リョウを思い出し…呼び出してしまいます。
事件そのものは貴志と出てきたリョウとで兄を押さえ逮捕することで収束しますが、、、
事件解決したらリョウはどうなるのか。
貴志ははなれたくない、消えないでくれと。。
現実の世界には篠原亮司だけが認知されているわけで。エンディングはメリバになるのかも知れませんが、読み手に委ねられているので、うまく統合できてリョウの人格もあるんじゃないかなって思えます。
でも、それは貴志の愛したリョウなのか?
未来には貴志の想いもリョウも亮司も合わせた篠原とつながれば良いなぁ。
下巻冒頭からいくら夢だと思い込んでいたとは言え
あまりにもえっちにメロメロになってない…??
あの気の強い貴志が快楽には弱いという面ではギャップですけど
事件追ってる身でそんなに感じちゃって大丈夫?と思ってしまいました。
ピンチに助けられて気持ちよくされたら情も移るのかもしれないし
リョウがただの鬼畜ではないのもわかりましたが
なんたって上巻の暴力がアレだったもので
そこまで愛せるものなのかなぁと疑問に……なんだかすみません。
なんとなく、少女漫画でよくあるはねっかえりの主人公女子に
モテイケメンが「ふっ、おもしれー女」と気に入る感じがどうしてもしてしまったんです。
例えがおかしいかもしれませんが…。
今までにお前みたいなヤツいなかった、みたいなのは
ただ単に貴志が無鉄砲過ぎたからじゃないかな…。
記者魂と言えばそれまでですが。
事件も、裏切り者が誰なのか見当がついていた自分をちょっと褒めたくなりましたけど
闇の業界は本当におっかないですね。
人間の闇も底しれないものですし。
リョウとの甘い交わりは上巻より萌えましたが(愛があるので)
そのラストはどう受け取ってよいのでしょうかー!?とついジタバタしてしまいました。
全体的に手放しで喜べるラストじゃない方が
あれこれ妄想が膨らむ事もありますが
今作は色々と複雑な気持ちになりすぎたので
申し訳ございませんが下巻も中立評価です…。
下巻。(上巻は「ダークフェイス」。)
上巻のラスト。貴志はリョウに殺されそうになって…というところからの……
貴志が首を絞められて意識が飛んでる間にリョウから体を愛撫され、夢うつつに感じまくり…というところから始まります。
事後、リョウから亮司と竜司の歴史…というか、亮司が精神異常者の双子の兄・竜司に幼い頃から暴力を受け続け、自らの隠された暴力性を元の亮司から引き離してもう1人の自分・リョウを創り出す…そうならざるを得ないという所まで追い詰められた亮司の苦痛と苦悩を聞かされ、リョウを信じ自分だけが亮司とリョウの真実を知る事に安心感を覚える貴志。
有力政治家を輩出する家柄で自分はエリート警視、そんな表側の亮司のもろさを知り、裏側のリョウに激しく惹かれ始める貴志。つかの間のリョウとの時間は激しくも甘くなっていく。
2人でリンゴを両端から噛んで、唇が触れ合う瞬間に際を甘く噛んでくるリョウとのラブシーンには、とてつもない萌えを感じました。
竜司の事件が片付いたらリョウは消えてしまう…消えないで、行かないで、とすがってしまう貴志に切なさを感じます。
潜伏先を突き止めついに竜司と直接対決する貴志と、助けに来る亮司=リョウ。竜司は捕まりついにリョウの存在の意味が無くなる時が近づく。最後に熱く抱き合う貴志とリョウ。
エロ巧者秀香穂里先生の筆も冴え渡ります。
全てが終わり、2ヶ月後篠原亮司と再会する。消え去ってしまったリョウの面影を探す貴志。
本当にリョウは亮司と統合され消えたのか。それとも…
…というラスト。あとを引くような思わせぶりな幕引きです。
儚い悪の華・リョウとの憎しみからの甘激しい恋情と、事件を追い詰めていくスリリングな過程が面白い作品でした。萌x2で。
『ダークフェイス』の下巻です。
上巻があまりにわたしにはダメだったので読むのを迷いましたが、とりあえず上巻の記憶が薄れないうちが良いかと…
受け攻めともに、上巻と同じ。
受けは新聞記者で、報道されない殺人事件(攻めの実家)を追う貴志。
攻めは、解離性同一性障害の警視・篠原(もう一人の人格リョウが攻めです)。
なんでしょう、下巻になったら急に初っ端からふたりがLOVEっているような…
え?上巻てこんな終わりだったっけ?と、記憶が薄れないうちにと言いながらハテハテ?です。
特に貴志。
もう食事もとれないくらい、リョウに対して怒りと嫌悪を抱いていたのになあ。
いつの間にやら『リョウ好き好き』になっていますし、自分の体を差し出してまで竜司(篠原の双子の兄で事件の中心人物)に近づこうとしますし。
ふたりが親密になって、リョウの口から篠原家の説明として「精神的にもろい者が生まれやすい家系」という話があるのですが…
それって『篠原が二重人格になったのも、竜司が殺人者になったのもそのせいなのよ!』っていう作者さんの説明なのでしょうか?
うーん、せっかく上下巻なのでそんな説明台詞ではなく、読み手がスルリと受け入れられるような感じにして欲しいです。
言い訳聞かされてるみたいで、ひじょうにモヤモヤしました。
それにリョウの『篠原家の説明』が長っ!
台詞で長々説明するんじゃ、小説の意味がないような…ゲームの設定本読まされている感じです。
とにかく説明調台詞が特に下巻は多過ぎて、微妙に乗り切れませんでした。
他にも竜司の協力者の、崇高なんだか女性蔑視なんだかわからない、なんじゃそりゃ的な発言もガックリ。
彼が裏切り者だろうなあとはわかっていましたが、判明するシーンも妙にシリアス感が薄く、もう少し盛り上げてあげて!(涙)と思っちゃうくらいでした。
事件の収め方もそれなら最初からそれ使ってれば良かったんじゃ?二冊の意味は?となりますし、『安楽死』って…もう、わたし、作者さんと感覚が違うのかなあ。
社会的に受け入れられない人を安楽死に出来れば良かったってこと?(汗
今回は受け視点ですから、自分の立場は貴志側であったわけですが、最後まで彼の考え方には同調出来ませんでした。
こんなに書いちゃって良いのだろうか…とドキドキいたしますが、上下巻で揃えると千円オーバーです。
わたしと同じような趣味の方にご参考になればと思っての『しゅみじゃない』です。
上巻はリョウの正体が分かるのが見所でしたが、なんといっても下巻は事件の全貌があきらかになる巻です。
上巻は凌辱強姦だけでしたが下巻はそんなことはなく尿道責め、剃毛ありとエロさ満載で貴志はリョウに堕ちていきます。貴志の思いがもう上巻とは全然違いました。亮司ではなくリョウが好きな”消えてほしくない”という貴志の思いはせつなかったですね。
竜司があっさり逮捕されてしまったのがちょっと残念だったので評価が萌えですが、脇役も濃いキャラでしたし二重人格や凌辱、サスペンス、痛いが大丈夫な方は読んでみてはいかがでしょうか。
皆さん書かれてますが私もラストは良い終わり方だったと思います☆