可愛くて、愛しくて、どんどん好きになる

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表題作かわいい彼

鹿島朋久・受様宅に居候する親友の弟で高校生 18歳
立花日和・元モデルで作家 29歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

親友の弟である高校生の朋久と同居することになった作家の日和。もどかしいほどに遠慮がちだった朋久が、一生懸命に自分を慕い、屈託のない笑顔を向ける度に愛しさが募っていく。だが可愛いと思っていた彼のキスに翻弄され、男としての想いを告げられても、過去のトラウマから自らの気持ちを認めることができなかった。それでも、真っ直ぐに想いを伝えてくる朋久の瞳に抗えず……。

(出版社より)

作品情報

作品名
かわいい彼
著者
清白ミユキ 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829625170
3

(12)

(0)

萌々

(4)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
34
評価数
12
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

ありがちかと思えば

手前のこげ茶髪が受け、奥の男性が攻めです。

過去の恋愛で臆病になった受けが年下攻めに癒されるありがちな話かと思いきや、結構予想外な攻めでした。

表紙イラストで朋久(攻め)がホットケーキを作っているので料理上手かと思っていたら、実は料理はそれほどでないという高校生らしさで、ではなぜホットケーキだけは上手かというと理由がある、そしてそれが将来なりたい職業に繋がっているといった具合でした。

日和(受け)の視点で進んでいくので、日和の前の恋人と親友との破局からの克服が中心となっていますが、日和は親友に贖罪を感じたとはいえ恋人を「好きじゃない」と言うところ、恋人は立場ないよなぁと思いましたし、朋久は日和の何がどうそれほどまでに好きになったのかという不思議が残りました。

ただ、細かい部分を気にせず、日和の思考に流れるまま読むと面白い作品です。朋久のまっすぐに日和を求めるところは好感を持ちましたし、悩む日和も楽しかったです。

0

気持ちが見えなかった

日和 小説家 元モデル
朋久 友人の弟 高校生

あらすじざっと見て、かわいいー年下に好かれちゃう
甘い感じかと思いながらよんだので

え?なんで?もう?
みたいな感じに。

親友のバタバタかげん
日和の、面白味のない感じ

とりまく環境をもっと絡めた方が
イメージしやすかったかなと思いました

なぜ好きになったのかや
心の葛藤が読み取れなかったです

私の想像力が乏しく
理解力がないのかもしれせんが

しっくりこなかったです

2人は付き合いますが
過去含めもっと根深いものが
残ってる感じが。

BLには暗いトラウマ要素が入ってる事多いですし
それは嫌ではないのですが、
トラウマありきの話ならもっと心理描写がほしかったな〜

違う作品は読んだ事ないので読んでみたいです。

0

ちょっと臆病なワンコのようで可愛い

ほんとに可愛いくてカッコいい年下の攻め様でした。
二人ともトラウマ持ちなんですが暗くなり過ぎることも無く
切なくて甘めのストーリーになっていました。

親友の兄と恋人だった受け様が自分のせいで親友と恋人の
双方を傷つけ、その傷が癒えていない受け様に別の親友から
弟を預かって欲しいと頼まれる受け様。
親友の弟で高校3年の攻め様との同居は攻め様がかなり
気を使っているのが見えて受け様は逆にイライラします。
しかし、攻め様のそんな態度は子供の時、母親から虐待を受け
一緒に暮らせないと捨てられた過去のトラウマのせいで
それを知らない受け様はもっと甘えて、何もしなくても
お前を捨てる事なんてしないからと攻め様を諭します。
その言葉が後に、攻め様がキレて暴走する時の一つの要因に。

二人での生活に慣れ、距離が近づいたある日ちょっとした
トラブルで受け様が泣いている姿を見た攻め様が
受け様に告白しますが拒絶され、電話で自分の兄へ
攻め様とは一緒に暮らせないと漏らしてしまいそれを聞いた
攻め様がキレて受け様を襲ってしまう。
その後、親友から攻め様のトラウマを聞いた受け様が
余計に攻め様に対して庇護欲と独占欲を抱きつつ、
既に攻め様を好きになっていたが過去の出来事から
自分の気持ちを伝えないまま、恋人になることを承知した受け様。

しかし、そんな中で受け様が自分の事情を兄から聞いたと知り
自分の過去に同情しただけなのでは?と誤解した攻め様は
好きだと言ってくれない受け様に家を出ると伝え・・・

過去のトラウマから素直に好きと言えないし、若い彼の事を
考えると誤解されたまま別れた方が良いのではと思う受け様。

後半部分は大人な仮面を取り去った受け様の必死感が
伝わって来ます。反面、攻め様の大人な一面も見え、
近い将来は受け様をベタベタ甘やかしてそうな気がします。







2

遠慮がちな年下ワンコも可愛いですね♪

すっごく可愛いお話でした。
甘いし、ほのぼのって言っていいのか?分からない過去を持つ二人なのですが、それを軸にしながらも前向きな攻めを愛しいと思い最後にはちゃんと自分のトラウマも克服しようと頑張る二人が結構気に入りました。

遠慮がちな年下ワンコも可愛いですね♪

親友の弟をしぶしぶ居候させることになった日和。

なんでも親友が一緒に弟と2人で暮らしているのですが、海外出張が決まっていく先がない彼を預かってほしいと・・・。

もちろん最初は断っていたのですが、押し切られて、しかもベットまで送りつけてきました。

そして今日は来る日なんですが、家の前にいたのはものすごく好青年でした。
大学生ぐらいかと思いきや、高校生でしかも受験生ということにビックリなんですが、
なんでそんな大事な時期にこんなことに!!みたいな感じなのですが、しぶしぶ同居生活が始まります。


ものすごく気を使う朋久にだんだん苛立ちと怒りすら覚えてきてる日和。
お世話になった友人でもある雑誌の編集長の女性・敦子に愚痴でもいいたくなる気分でした。

そしてある日帰ってみるとホットケーキを作ろうとしていたところに出くわします。
何を慌てているのか?作っているところを見られたのがまずかったのか?

日和は今まで思っていたことを朋久に伝えます。
食事の量は足りているのか?と!もちろん食べ盛りの高校生に足りる量では無かったようで、こっそりパンを買ったりしていたみたいです。

そして、これからは気を使うな!と厳命します。今まで食事を当番制にしていたのも辞めて、どちらか手が空いているほうが作るということにしました。

日和は雑誌では料理を作るところを取材されてたりしてましたので、料理は得意です。朋久の焼くだけっていう料理ではちょっと物足りなさも感じながらも、仕事の忙しい時は作るのも食べるのも面倒な生活になるので、朋久と同居してから規則正しい生活になってきました。

そして月に一度の取材も兼ての食事会の時に敦子と親しげにする日和をみて、嫉妬してしまう、朋久です。
日和への好意隠す事ができなくて敦子に見透かされて、日和には幸せになってほしい敦子は日和へ彼との関係をそそのかすのですが、過去のトラウマで受け入れることの出来ない日和でした。

敦子が帰った後、昔のことを思い出して、泣いてしまった日和を慰めるつもりなのか?嫉妬に逆上してしまったのか、まずい雰囲気になってしまうのですが、親友の弟ということで、ブレーキがかかりなんとかその時はキスだけをして突き放すのですが、『好きだ』と告白されてしまうのですが、すでに日和も彼の事を好きだったのですが、親友の弟としてしか見れないと伝えます。


このままではまずいという気持ちがある日和は親友に電話してもう一緒に暮らすのは難しいと・・・、伝えているのを朋久に聞かれてしまいます。そして無理やり・・・。

って展開なんですが、二人とも過去にいろいろとあるんです。

朋久は実は親友の父親の愛人の子だったのですが、虐待にあっていました。
育児放棄といったほうがいいでしょうか。食事もろくに与えてもらえなかったのです。

そして日和には昔恋人がいたのですが、それが親友の兄だったのです。そのことが親友にバレて刃物まで出てくる修羅場だったのです。あまりその時の事は覚えていないんだけれど、好きじゃないって言い続けたことだけ覚えていて、それから好きといえなくなってしまったのです。

それで好きと言えない日和と朋久とすれ違いが出てきます。

朋久がすっごく可愛いです♪年下ワンコなんですが、ちょっと気遣いの出来るHの時は暴走してしまう、可愛いワンコでした。

この二人の何年か先のお話を読んでみたいな~♪ってすごく思いました。
プラチナ文庫さんだからサイトの方で無料コンテンツで載せてくれるかな?
なんて期待してます♪

1

捨てられるのを怖がる犬のような

18歳高校生と、29歳の大人。
一目で年下ワンコ攻めかな?と見てとれる組み合わせですが、そのワンコが健気以外にもまるで「捨てないで」って気を使って遠慮して怯えてるようなワンコさもあり。
それが、年上男性の母性(?)を掻き立てるワンコ具合というか、まさに題名通りの「かわいい彼」でした。
そして、年上もまた然り♪
それぞれが持つトラウマとなった心の傷が、その設定に上手く乗っかっていい展開になっていてそこでグイグイと引き込まれました。

親友の弟を頼みこまれて自宅に居候させることになった小説家の日和。
その弟・朋久が家に来てみると何と高校3年生の受験生!
何で?と思いながらも、その風貌の爽やかさと、気遣いする丁寧な人柄に、ま、いいか、と受け入れて共同生活が始まります。
一緒に暮らしてみて見えてくる、朋久の気遣いというより遠慮。
年上の強引さで彼を諭し、同居も上手く行き始めたのですが・・・

親友の弟を預かると言う設定が、ちょっと唐突なんですが、それが日和の持つ恋愛に真剣になれないトラウマにリンクする展開は、ともすれば、まるわかりで安易かな?とも思ったのですが、
そこで朋久の持つ過去の辛い経験、そして彼の性格が、昔とは違うんだって言う点で、いい流れに持って行ってると思います。
ただ、途中で登場する日和の世話になっている女性編集者が、ちょっと強引すぎる力技を駆使するので、思わずコイツは腐女子か!?とかwww
ま、日和の背中押しをする人物の必要はあったので、彼女がその役目を担ったわけですが。

朋久の過去が後半で明らかになるのですが、ちょっとそれを想うと彼の捨てられる事に怯えるワンコという姿が、すごく愛おしく見えます。
日和の邪魔にならないように、ホットケーキの下りと、その理由を知った時、日和でなくてもちょっとウルっときちゃいます。
でも、そのおかげで彼は大きな目標を持ってるんです。
本当に良くできたイイ子でね、日和みたいについ「かわいいな~」って思っちゃいます。
思いが募って、日和を襲ってしまうのですが、童貞ならではの焦りとか早急ぶりとか、そんな点も初々しくてよい若者でした(自分、年寄り臭いよww)

日和は、そんな朋久を可愛いと思うけど、朋久にとっても日和は可愛く見えて、、、それは好意というレンズが見せる技なんだよね、なんてひねくれてみたり。
一味違った年下ワンコ攻め、いかがですか♪

2

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