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表題作獅子の系譜

ヴィクトル・エレニ,28歳,投資家
槇村蘇芳,24歳,巨大財閥御曹司

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

氷の美貌と権力を持つ巨大財閥の貴公子──。誰にも利用されまいと人嫌いで通してきた蘇芳(すおう)。そんなある日、ヴィクトルと名乗る投資家が、蘇芳に一目惚れしたと突然の告白!! きっと別の目的があるはずだ…素直 に信じられない蘇芳が、いくら煽り挑発しても、紳士な態度を崩さないヴィクトルだが!? 恋に溺れたただの男か、裏の顔に牙を隠す獣か。正体不明の投資家と華麗なる恋 の駆け引き!! 
 
(出版社より)

作品情報

作品名
獅子の系譜
著者
遠野春日 
イラスト
夏河シオリ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199006425
2.6

(9)

(0)

萌々

(2)

(3)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
20
評価数
9
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

エグゼクティブな恋の駆け引き、の上巻

この小説は分かりにくいけれど実は上下巻もの。

受けの蘇芳は世界的に名を馳せる巨大財閥の御曹司。
父親に代わって世界中を飛び回る程の仕事ぶりに、氷の貴公子と呼ばれる容姿に立ち振る舞い。

そんな彼に対して、ある日突然現れて告白してきたヴィクトルと名乗る投資家もこれまた蘇芳以上に非の打ちどころのない人物。

上巻では、蘇芳が相手の告白を信じられずに実現不可能な難題を出して、ヴィクトルがその難題を見事にクリアした交換条件として彼に抱かれてから一気に気持ちが傾いてしまう。
しかしヴィクトル自身のまだ明かしていない秘密をきっかけに、蘇芳が取り掛かっていた事業にも影響が…

この話の読みどころは、身分・容姿・能力と持っているものの全てが上級な男性同士のエグゼクティブな恋の駆け引き。
蘇芳も単なる美人受けではなく、これが女王様受けっていうのかだろうか?
って位にあっぱれな程プライドが高い。
それと私が今まで読んだ遠野さんの小説はエッチシーンがあっさりしていたのが多かったのだが、今回は上下巻とも丁寧に濃厚に書かれている。

父親との確執に苦しむ内面、ヴィクトルとの恋の駆け引きを見ていて秘書の東吾がどう絡んでいくかも気になって下巻へ突入する。

1

全編は甘いお話・・・でも・・・

続き物だったのを知らずに読んでしまったので           
後半が気になって!!                       
タイトルからすると一筋縄ではいかないお話のような予感。
巨大財閥御曹司の受け様は常に帝王であることを余儀なく
される立場で家族の愛にも触れたことの無い悲しい人です。
でも、それを人に見せる事は絶対有りえない。
弱みを見せれば全てが家業に影響を落としかねない。
そして、受け様は誰も信じない傲慢で高飛車な我侭な人に。
それでも、仕事面ではかなり優秀で不要なものは全て
切り捨てる冷酷さも持っている。
自分に近づいてくるものはバックボーンが目当ての者だけ
そんな受け様に真正面から好きだと口説いてくるのが攻め様。
受け様は何か裏があると疑心暗鬼になって辛辣に拒絶。
それに懲りた様子も見せずに甘く優しく口説く攻め様。
そして受け様もそんな攻め様に気が付けば振り回され
自分の思い通りに行かないことと攻め様のどこか逆らえない
雰囲気に焦り苛立つ受け様は攻め様に自分の願いを3つ叶えれば
抱かれてやると・・・・結果は受け様の負けです。
それでも受け様は卑怯と言われても攻め様に屈する事が
出来ないで、悪あがきをします。
攻め様には絶対何か裏があると・・・
でも、誰も信じてない受け様は攻め様に既に心を許してるのです。
全ての疑念は拭えなくても、抱かれてしまえば受け様は
攻め様に溺れていきます。
そしてタブーな仕事の話をしてしまう。
受け様は大きな事業を推進中でしたが、何故か全てがダメに。
そして、偶然攻め様が係っている事を知る事に・・・
裏切った攻め様に対する受け様の反撃が始まるのか?!
まぁ、こんな感じの内容かな。
でも、攻め様にも何か色々ありそうな感じなんだよね。
もしかしたら何処かの国の権力者なのかも。
続編が気になるお話です。

1

まさかの前後編

 蘇芳は、巨大財閥を牽引する貴公子。
 幼少の頃から、帝王学を学ばされ、会社を引き継ぐために育てられたが、その分、周囲にも自分自身ではなくバックの会社を見られ利用しようとされることも多かった。
 そのため、蘇芳は誰にも利用されまいと人嫌いで通すようになっていた。
 そして、元々の蘇芳の見た目の美しさとあいまって、ついたあだ名が氷の貴公子。
 誰しもが近寄りがたく感じるはずの蘇芳に、ある日突然、恋文が届いた。
 それも、わざわざ使者をしたてて直接届けるという方法で。
 当初、蘇芳はその手紙の差出人をすげなくあしらうつもりだったけれど、その時代錯誤なやり方に興味が湧き、会うことにしてしまう。
 約束の時間に現れたヴィクトルと名乗るその男は、蘇芳に一目惚れしたのだ、と告白してくる。
 きっと別の目的があるはずだ、と素直に信じられない蘇芳は、ヴィクトルにある条件を出す。
 かつて、誰もクリアできたことのないその条件で、今回もこれっきりだと安心していた蘇芳だったが、ヴィクトルはあっさりとクリアしてしまう。
 その条件をクリアしたら、一つだけ望みを聞いてやる、と約束してしまったため、蘇芳はヴィクトルに身体を差し出すことになるが、そこから今度は、蘇芳がヴィクトルに溺れ始める。
 寝ても覚めても、蘇芳のことを考え続け、まさしく恋に溺れた状態の蘇芳だったけれど、突然、ヴィクトルが裏切ったとしか思えない状況に遭遇してしまう。

 という話でした。
 というか、蘇芳がヴィクトルに裏切られたと思って、復讐を誓うシーンで終わってて、まさかの前後編に呆然としました。
 ど、どこにもそんなこと書いてなかったよ!

 個人的には、蘇芳の秘書の彼のことも相当気になる、というか、もういっそ彼とくっついちゃった方がいいんじゃないかと思うんだけど。
 それはそれでベタになるんだろうなと思うので、これもありなのかなー……と思います。
 多分、展開としては裏切ったように見えて、裏切ってなかったというオチになるんだと思うんですが、そこまでたどり着いてないので、相当な消化不良です。
 できれば前後編なら、前後編って書いておいてほしいですよね。

1

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