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表題作獅子の寵愛

ヴィクトル・エレニ,28歳,投資家
槇村蘇芳,24歳,巨大財閥御曹司

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

身も心も捧げたのに、突然、姿を消して裏切った男が忘れられない──。謎の投資家・ヴィクトルへの執着を断ち切れずにいた、巨大財閥の後継者・蘇芳(すおう)。そこへ手を差し伸べたのは、幼い頃から付き従う秘書の東吾(とうご)だ。「私が抱いて慰めて差し上げます」──固く復讐を誓いながらも、東吾との関係に溺れていく蘇芳。ところがある日、正体を明かしたヴィクトルが再び蘇芳の前に現れて…!?

(出版社より)

作品情報

作品名
獅子の寵愛
著者
遠野春日 
イラスト
夏河シオリ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199006609
2.5

(7)

(0)

萌々

(1)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
15
評価数
7
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

駆け引きがいつしか本気に…の下巻

ヴィクトルに裏切られた(と思い込んだ)ショック、レアアース採掘事業の頓挫、最期まで親子の情を分かちあえなかった父親の死が重なり、氷の貴公子と揶揄されていた蘇芳にも疲れや落ち込み様が滲み出ているところから下巻が始まる。

プライドの高い蘇芳が完璧さを取り繕う余裕もなく脆さや悔しさ、未練という負の感情を出しているところが逆に惹きつけられた。

上巻の鍵がヴィクトルの正体ならば、下巻の鍵は秘書・東吾の蘇芳に対する想いの強さかなという考えで話を読み進めていった。

しかし、蘇芳が自暴自棄になった末に一時的に深い関係になってしまった程なのに、ヴィクトルと再会しヨリを戻してからの東吾の作中での扱いがなんだか薄くなったのが惜しい。
蘇芳がけじめをはっきり付ける様子が伺えたら良かったかも。

三角関係に発展しそうな寸前で東吾が身を引いた形にはなったみたいだけど、それが蘇芳に対する愛情の深さなのかも。
ずっと蘇芳一筋だっただけに今後の東吾の幸せも気になってしまうなぁ…
かといって、スピンオフで簡単に次の相手が見つかるような性格ではないのは確か。

0

あっぱれな程高飛車女王様な受け様

あっぱれな程高飛車女王様な受け様
シリーズの後編完結篇になりる作品ですが、前編でその生まれた環境と
現在の立場から、自分に近寄る人間を打算以外では信用していない
信じられない受け様が始めて気を許し、身体も心ごと溺れて好きになった
攻め様からの裏切りで深く傷ついて、会社も損害を大きく出し、
そのショックもあり、実父が亡くなると言う出来事に・・・・

受け様は、用心深く相手を調べてから付き合ったつもりだったのに
あっさり騙され、恋心と仕事のプライドを傷つけられたことで
可愛さ余って憎さの世界で、いつもクールで動じない受け様なのですが
しばらく、ショックを引きずるほどの痛手を負わされてしまうのです。

そして幼なじみで唯一信頼している秘書で受け様に思いを寄せている相手に
身体だけでも慰めてもらうような事をして・・・・
う~ん、それすら高飛車での申し出なんですよねぇ~
気持ちに答えられないのに、かなり酷い受け様なんです。
ストーリー的には三角関係みたいな感じでもあるんですよね。
攻め様を好きな気持ちと秘書を好きな気持ちは違うけれど
でも、どんなに攻め様が好きでもどちらかを選ぶ事も出来ない程、秘書は
大事な存在なんです。
そして攻め様とすれ違ってる間に身体の関係まで出来てしまい、攻め様に
嫉妬されるような展開にもなるんですが・・・

でも、やっぱりこの受け様は何をやっても許される女王様なんです。
ただ、残念なのが後編では攻め様の受け様に対する思いがなかなか読んでて
伝わらないんですよね。
逆に秘書の思いの方が切ないくらい伝わるお話です。
攻め様とのラブストーリーって展開よりも王女様に仕える男のお話って
感じもしないでは無いです(笑)
高飛車で女王様で素直じゃなくて、可愛げがないけれどクールで美貌の受け様
ちょっと素直で甘えた姿も見たかったですねぇ~

2

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