• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

あらすじ

タリス軍のクーデターから1年半。 冷凍睡眠(コールド・スリープ)から再び目覚めたM2は、長い間 消息不明だった父・M1と、衝撃の再会をする。 かつての養父ディが憧れ、敬愛し、そしてその 運命を大きく狂わされることになった男──。 ディとの甘く忌まわしい記憶を忘れられないM2は、 無意識にM1の首に手をかけてしまうが…!?

作品情報

作品名
美しい男(5)
作画
高口里純 
原作
高口里純 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
美しい男
発売日
ISBN
9784199601101
3.2

(4)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

「M」MIRAGE M2が逃げたかったもの

BL要素ありの巻でした。
こんな説明で「作品を読もう」と思う人が現われるでしょうか・・項垂れ(/_;)。

▼M2以外は、名を世襲
(M2は冬眠の「不死」、他は子孫を繫いで継承する「意思の不死」)
M2以外は、子孫が名を世襲しているから区別しにくい。相関図をウイキで確認すると、紐解きやすいです。https://ja.wikipedia.org/wiki/美しい男

---
★あれから1年半後、また解凍
「M1」マコーレー・リムスタインが、宇宙暦158年、宇宙を彷徨う氷の中に42年前に消息を絶った戦闘機の中から発見されて、42年ぶりに蘇生される。
同じ頃、不明の場所から発信される電磁波が、M2の脳に直接共鳴している為、洗脳を深めないように解凍されたM2。

★氷から目覚めた父と子
氷の中にいた父;M1は、32才のまま。蘇生した父は息子との再会を喜ぶ。背が息子の方が高くなっていた。冬眠していた息子は、22才の状態。「M2」を父は 本名のマリオンと呼ぶ。M2は、ディが付けたコードネーム。
実の父と面会の日、M2aは、故か父に「ディ」と呼びかけ、眩暈がして倒れる。

★メンバーと再会
☆マロイは20才になっていた。
「二度と会いたくなかったよ、仲良くなると別れもつらいだろう?眠るのが使命だから」とM2。
☆マリッツ・D(デュナン)は、まだ生きていて軍の最高責任者になっていた。息子のラモン・D(デュナン)・ジュニア=軍閥デユナン家の跡取りは、機械整備担当に就いていた。

★ステラスタの兄:ソーンダイク・チャーチス
洗脳されたステラスタの兄の立体映像の受信があり、スカヤにタリス軍の宣戦布告を告げる。
映像を見て、またM2が倒れる。

★ラーダ号で出撃
艦長は、M1;リムスタイン少将。副官は、洗脳浄化済みのゴフタイハン少佐。

★「ディ」はキーワード。
「マリオン もっとよく顔を見せてくれ」再会を喜び合う父子。「ディを知らない」と父が言うと、M2は、ディと父の顔が混濁し意識が錯乱。興奮して、「ディは狂わされた、あなたが、あの日戻ってきていたらディはあんなふうに・・」と、混乱するM2。養父ディと抱き合う場面を思い出すと、突然視界が歪み、M2は父親の首を絞めて殺そうとして、クラウドが止めに入る。感情に翻弄されるM2。

★ラモン
M2を調査していたラモンが告げる「あなたの心と体について留意するよう将軍から命令を受けて居る。私の指示にしたがうように」と話した所で、また倒れるM2.
M2は搭乗不能な不安定と指摘、M2は、ミシャップに乗れず待機になる。

★M2と養父の関係、養父とベイ
養父との関わりを知るラモンが、「独りにできない」と不安定なM2を抱きにいく。ラモンに抱かれながら「父さん、ディ 助けて」と呟くM2. M2は、自分の中の不可解に苦しんでいた。
(この後半で、ラモンがマロイにM2の秘密を告げようとしますが、マロイが拒否。もし知ってしまったら、M2が冬眠した後、マロイは子を為せなかったと思う。)

★ディの出自と謎
ガンディ・レーベンス=養父のディは、軍閥のベイ家の遠縁。ディが自殺した翌年、妻が男子を出産。その息子はベイ家に養子に入る。
実は、ヴォルヴィ・ベイは、ディの息子だった。父の自殺は愛人のM2が原因だと、憎んでいる。革命は、ベイが仕組んだ私怨の可能性が高い。

★二人から受けていた洗脳 
ガンディ・レーベンス=養父のディは、M2を愛していた。生涯悟られる事無くM2を呪縛しようと、M2にある事(=蜃気楼)を施していた。
ディの息子=低温科学の専門家ヴォルヴィ・ベイ;ベイもM2に執着する、捻じ曲がっているけれど、愛に近い感情。ヴォルヴィ・ベイが以前に洗脳した痕跡もM2の中に残っている。
・・・★左右の耳に親子が夫々仕掛けた「ミラージュ」の説明は次号に明かされます。

★低温科学の専門家ベイの立体映像が受信機に立ち上がり、「M2;お前を呼んだのは私だ、そばに来い、私に殺される為に」と呼びかける。 
「お前のMはもう一つの意味がある、蜃気楼ミラージュのMだ。」を思い出すM2
洗脳攻撃の抑制が効かないM2は苦しむ、抗えない。・・洗脳電波を受信して、M1を殺害する衝動と葛藤するM2.
 「父さん、おれは狂ってる、眠らせてくれ、永遠に」と涙を流す。

で、6へ続く。

▼ディの呪縛から解放を得る為の冷凍睡眠だったなら、ディの死後は必要がないのじゃないかと思うのですが。M2はまた冬眠したいようです。

---
mirage(ミラージュ):
蜃気楼  幻影、幻想 
ミラージュIII (戦闘機) ミラージュF1 (戦闘機)

0

結局、登場人物たちの気持ちが理解できなくて・・・

1巻から6巻までまとめてレビューしようとしたら文字数オーバーしてしまったので、5巻、6巻で分けました。
すごくストーリーとか人間模様とかが描かれているお話だなと思うんですが、前に読んだ高口さんの作品もそうでしたが、読んで引き込まれるんですが、私にはいまいちちゃんと理解できないなと、思いました。
登場人物たちの心情が。

1巻はストーリーも人間関係もいろんな意味でわかりにくいと思います。たぶん説明不足です。でも細かいことは気にせず読み進めると、その後は、人間関係のお話メインになるので、ストーリーは普通にわかってきます。でも心情はやっぱりいまいちわからず、なぜ?と思うことが多いです。

3巻はM2の過去のお話で、義父に無理矢理Hされるっていうのが何度もでてきます。HシーンはBLにしてはさらっと描かれていますが、それでも心情的に無理矢理っていうのは苦手なので、すごく嫌です。
しかも立場を利用してる部分もあったし、実はM2の父親の親友ではなく憧れていた人で、M2の父親にしたかったことを息子にしたみたいな部分もあって、余計に嫌でした。そしてM2を自分の思うようにできずM2がコールドスリープしちゃったら、その後自殺しちゃうっていう、なんなんだこの人。
相手が受け入れてるならOKだけど無理矢理義理の息子にHを強要するなんて最低、としか思えなかった。

そしてM2の方も、なかなか実家に帰らなかったり、最後はコールドスリープすることで、義父とのセックス(&飛ぶのを邪魔されること)から逃れたんだと思うのに、最後の方の心情描写では、「拒みながらも溺れていったのは自分」とか、拒みきれずに受け入れていた的なことも言っていたりするのが、いまいち理解できない。
M2がパイロットになると言うまでは普通に養父として接していたし、そういう愛情はずっと持っていたとしてもおかしくないと思う。
でもセックスは嫌だったんじゃないの?嫌だから実家に帰らなかったんじゃないの?ああいう態度とっておいて、実は嫌でもなかったなんていうんだったら、わかりにくすぎるよ、その気持ち。

M2の実父が生還して再開した時に、M2が義父は実父のせいで人生を狂わされた、といって責めるんだけど、え?そうなの?って思いました。
実父にとって義父は知らない人だったし、そんなこと言われても・・・っていうのと、義父が勝手にやったことを実父のせいにするのはお門違いすぎる。
それに狂わされたのは義父っていうより、義父のせいでM2が、じゃないの。
実父とM2のせいで義父がって言ってるけど、そりゃ義父に優しすぎるでしょ。
実父の方は知らない人なのに、勝手に義父が想いを寄せて、実父の代わりにM2に関わっていって、挙句の果てに自分の思い通りにしようとしてレイプまでしちゃったんだよ。そしてなんで自殺したのかわからないけど、M2が自分の手から離れていってしまうことに絶望してなんだとしたら、そんなのM2やM2の実父のせいじゃないよね。
M2は普通に養父への愛情は持っていたんだから、無理矢理従わせようとした義父のせいで、自業自得なんだよ、M2が離れようとしたのは。
それなのに、自分たちのせいにしちゃうとか、憎みきれないとか、私にはよくわからないよ。逃れようとしてのコールドスリープじゃないの?
義父がいなかったら今の自分はなかった、って言ってるけど、レイプ後のことを思ったら、施設で育ったほうがよかったんじゃないのって思う。
その方が、きっとすんなり邪魔されずにパイロットになれて、レイプに悩まずにすんでよかったんじゃないの。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
6巻へ続く
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP