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表題作美しい男(4)

ガンディ・レーベンス,養父,M1のファン
M2,M1の遺児,天才宇宙飛行パイロット

あらすじ

養父ディの保護下にあった16歳のM2は、 異例の若さで「グレイトキャリア」に抜擢された。 けれど、M2を束縛しようと大反対するディは 承認と引き替えに、強引に身体を奪ってしまう。 厭わしいのに、なぜかその腕を拒めないM2──。 やがてディの歪んだ愛情はM2の心を蝕んで…!?  若きM2の切ない想いと痛みを描く好評第二部!!

作品情報

作品名
美しい男(4)
著者
高口里純 
作画
高口里純 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
美しい男
発売日
ISBN
9784199600821
3.6

(3)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
3.6 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

「絆」から解放されたくて選んだ道

4-5巻はBL要素あります
この4~5巻は、M2がダンシングチームに選抜されて、冷凍睡眠に入るまでの出来事。
養父の異常な執着に苦しんでいたM2。前号でM2は、自分が冷凍睡眠に入った後、養父が自殺をしたことを知ります。その続き。

★M1に憧れていた養父ディ
M1と懇意な仲ではなく、ディは憧れていただけの人。
憧れのM1の遺児を引き取り養育する、M2はM1に生き写しに育っていく。飛ぶ芸術品と賞賛を受けるM2を手放したくない、ディの執着は深まる。M1が16才「グレイドキャリア」へ配属が決まる。養父ディは反対する。

★ディに「ミラージュ」を仕込まれるM2
転属のお祝いと偽り、ディはM2に薬入りの酒を飲ませ不覚のM2を抱く。
「これは 安っぽい恋愛感情や 親子関係とも違う なんの絆もない私たちが、より深い所で結ばれる為の儀式だ」「M2 必ず私の元へ戻ってくるんだ。どこに居ても、なにをしていても」と言って寝室を去るディ。
M2は入隊後、何故か飛行を拒否するようになってしまう。
※「絆」とは、逃げないように家畜を繫ぐ紐という意味です。

★ディとの関係はその後もずっと続く。
ディが結婚をした後も続いて、M2を苦しめる。M2のフライトを裏から邪魔をするディは、M2を失いたくないと執着する。M2は深刻に悩みディから離れる方法を探す。

▼同僚たちの回想
☆同室のアーフォード・シェラー26期生。
ディがM2と抱き合う最中を目撃して、M2が飛べない真の理由を知る。M2にフライトチャンスを作った後、退役処分を受ける。ディによるM2の孤立化を心配した。
☆ディとの関係が噂になり、3人がM2に薬を投与して暴行する事件が起きる。 
☆軍閥の子息、マリッツ・デユナン31期生と同室になる。ディとM2の関係を知るが、不干渉。
☆4年後、マリッツが部屋替えを希望して、凡庸なボビー・ケサックと同室になる。

★帰省命令と敵機襲来
M2のフライト技術は芸術の域に達し「羽が生えている」と賞賛。特別チーム1期生になった。
ディによる帰宅命令を受けて帰る。ディの妻は出産の為に里帰り中。
ディに勝手に除隊願いを出され、軟禁されるM2. 心配したマリッツがM2を訪問する。
その日、敵軍来襲が発生。ディは、マリッツを介して無許可で出撃する。たった1機で逆転、襲撃を鎮圧、天才を証明したM2。

★軍法会議で、刑が決まる:冷凍冬眠
ディの呪縛から解放されたくて、M2は、コールドスリープの要請を受諾。飛ぶときだけ目を覚ますことになる。
冷凍冬眠前に「命令拒否罪により、第一級コールドスリープに処せられることになった」とディに別れを告げにいくM2。去り際に、ディから「「M」の意味は、マッハと蜃気楼の頭文字だ」と謎の言葉を聞く。
M1もM2も掌中に掴むことが出来なかったと悲嘆するディ。
この時のM2は、ディへには快楽への執着があるだけで、特別な感情はないと考えていた。ディへの執着と呪縛から逃げたいだけ。

★M2が入るカプセルの名前は「ベルエール」「美しい翼」。

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☆10代のM2と天才マロイ君は、似せて描かれています。マロイの幼少期の戦災の記憶は洗脳で洗浄されていました。
☆あとがきが、面白かった。多分山田ユギ先生作だと思う。

⚠このレビュー読みにくいので、後で書き直します。

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▼「絆」:元は「動物を繋いでおく綱」を指す言
「動物・他人を束縛し動けなくする」転じて「人と人との強い結びつき」という意味。 語源は「動物をつなぎとめる綱」を指す。 離れないように繋ぎとめ、束縛する綱。

▼蜃気楼
この作品の中でM2に装着された洗脳機器のこと。外した時に一瞬だけ光って目視可能になる物質で作られている。

▼アーテル波=ラテン語. ater 黒
アーテルは、中立の、つや消しの黒のこと、紀元2年頃には否定的な意味合いを持つ言葉になりました(「極悪非道」を意味するatrociousの語源です)
不正電波の事。

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