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あっけらかんとした黒娜さかき
黒娜さんて「恋の口火」が初単行本なのかと思っていたら、これがそうだったんですね！
０４年松文館から出たコミックを新装版にて、一本描き下ろし付きで発行です。
現在の作品を思うと、すごく漫画漫画してます。
どこが？って言われると、展開とかセリフの多さとか、短編なのもあるのかもしれませんが、若さがあふれてる！っていう感じ。
今のはソバットなんかは学園モノでしたが、大人の描く学園モノという感じなのが、この本の学園モノはすごい勢いがあるというか、威勢がいいというか。
そして何より特徴が、強姦が登場するのにあっけらかんとして全然痛くないんです。
それはその後の展開によるものではありますが、若さゆえの暴走で済ませてしまえるんです。
表題はオナニーするためにケンカをする、一風変わった性癖の中学生が、それを告白した為に離れて行ってしまった友達と勘違いして、高校生を襲ってしまったことから始まるお話で、その後として「品川プリンス」へ続いて行きます。
この暴力少年トラは、自棄のヤンパチ（ｗ）八つ当たり的に勘違いで強姦してしまう、この表現を別視点にしてみると、すごく歪んでいて痛くて、切ない葛藤の元に根差す根拠なのかもしれないが、
トラがバカだからというか、まだ子供だから自分の気持ちが良く解らない。
ストレートな行動でしか表現できない。
そんな部分をよくあらわしてるんだと思うのです。
一方、この襲われた高校生、キレます！
襲われて、泣いて恐れて打ちのめされていいはずなのに、説教タレます（爆）
「ホモであることに誇りを持て！」
ということで、惚れてしまったトラは一年発起してこの優等生の通う高校へ見事入学してきて、彼にまとわりつくのです。
しかも、いい男になってｗｗｗ
この品川が超ツンデレ発動します。
そして悩んで拒否しているうちに、自分から離れて行ってしまいそうなトラを初めて認識するのです。
後日談のような「花火」において、甘いカップルになっていることに驚愕！
見事な逆転執着愛の成就になっております。
『coach』
家庭教師が父親と出来ているのを見て、強姦しに訪れた高校生の教え子。
しかし、教師はそれを受け入れて。
実は高校生の父親への嫉妬があったということですが、この教師は一体どうなんだろう？
『春の花』
某海賊マンガをほうふつとさせる人物設定ｗｗｗ
編集にとって宇宙人と言われる偏屈作家の家におしかけ家政婦をしている１９歳の青年。
時々夜のお相手もする。
料理上手な彼に先生は料理の道を進めて無理矢理修行へ出されてしまうのだが。
何と言っても、先生の住まいが国会議事堂で、修行に出た大衆食堂が武道館というキテレツさが受けた！
『bonus truck』
恋人たちの睦み合いに猫が嫉妬する姿。
この坊主受けは、作者さんの好みが実に反映されております♪
攻殻でサイトー受け描かれてますからｗｗ
黒娜さんのラフな感じのサブカル的絵に好みが分かれる作家さんではありますが、身体のラインとか、ラフだからこそ感じる肉感とか、エロシーンの身体の描写、逆にそこが自分には魅力的な作家さんなのです。
雰囲気のある作風
絵は上手とは言えないと思うけど、その絵も相まって、独特な雰囲気のあるものをかく作家さん。
トラは初恋の人、品川を追っかけて同じ高校に入ります。
中学生の時のトラには全く興味がなかった品川ですが、かっこよくなって現れたトラにちょっとドキ…？
しかし自分を追いかけて来たはずのトラは、自分の妹と付き合ってるらしい…
む…む…む…
ってな話です。
高校デビューのトラ、確かにかっこよくなってるぅ(*^m^*)
妹の件らへん、ちょっとわかりづらいかな、って気もしますが
後半の品川のツンとトラのデレいちゃが可愛くてよいです。
後日小話もまたよろし◎
一番好きなのは、漫画家（そうは見えないけどわりとおっさんらしい）と
家政夫（若人）の話。
専門職、自由業の人って好きです。
この漫画家さんの方が、なんと言いますか実に私好みなタイプでありまして…
見た目にもクールかつストイックな雰囲気で、
素っ気ない風だけど実は結構メロであると思われる。
しかし、大人の良識で一応の線は引こうとしている…
という感じに見受けられ（希望的観測）萌でした(^m^)
おっさんかわいいよおっさんvvv
あと、おまけ的な猫。
「帰ってほしいの」は"I wan't to be back" な
意味かと思ったら、
逆さ箒な"はよ帰れ"だったんですね。
やきもちぬこカワユスな～
脳内アフレコで読んでました。
最後のコマは"もっとなでれ"かと(笑)
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