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ウノハナ先生の初BLコミックスなんですね。
読んだことがなく今頃読みました。
表題作と次のお話が続いていて、そのあとは全くテイストの違うお話が3つ入っています。
色々読めてお得感もありますね!
私は表題作(と続きのお話)が1番好きだったかな。
学生時代からの友達が今も腐れ縁で同じ職場にいて一緒につるんでいる。
でも実は相手のことが好きで…いいですね〜
ウノハナ先生の作品はテンポがよくてどれも面白い。
背が小さい先輩と背が高い後輩カップルのお話も可愛らしくて、青春って感じでいいなーと思いました。
時代物のお話が収録されているのも新鮮!
最後のお話は古本屋を継いだ男の子と劇団の男性のお話なのですが、エロはないのですが考えさせられるおはなしだな〜と思いました。
短編なのでさらっと読めるのもよかったです。
表題作含め、4つの短編が収録されています。
「三度目の正直」
極度の方向音痴の笠間と迷子になる度にナビをさせられる佐野。
2度の結婚、彼女は途切れない笠間に振り回されている佐野ですが、実は笠間の方が…という話。佐野の性格が男前すぎます。
「恋するSサイズ」
大学に陸上部の先輩(162cm)と後輩(188cm)の凸凹CP。
短距離走者の攻めのセリフが駄洒落ぽくて面白かったです。
「臥待月」
ふせまちづき。月の出が遅く、横になって待つほど時間があることを言うそうです。
卑弥呼さまー!風髪型の時代の主従の話でした。
「幕の内ラプソディー」
この作品が一番おすすめです。
祖父の古本屋を再開させた下宿大家と下宿人の劇作家。
劇作家が飄々としているのに含蓄ある言葉が興味深い作品でした。
ウノハナさん、2人組だったんですね。あとがきで初めて知りました。
2人で作っているからなのかなあ。どの作品も台詞がすごく印象的なのにわざとらしさがないんですよね。
会話のテンポや言葉選びが楽しい作品でした。
ウノハナさんの初コミックですね。ウノハナさんの書く男性の体の線が好きです。
「三度目の正直」
表題作。なんというか求めてはいけないけどリアリティーと説得力が足りないように思います。
高校から就職まで一緒、笠間の10年の片想いです。
笠間は道に迷いやすくデート中でも佐野を呼び出すとか、佐野をふっ切りたくて2度も結婚するとか。しかも一度目は二十歳で学生結婚。
告白したらその晩にそのままエッチへ。
そりゃあ笠間も複雑ですよね。佐野も笠間をただの友達とは思ってなかったのかな?そのわりには普通に女性とのお付き合いを進めてたけど。
結婚したくなったら俺にしろって。佐野が急展開ですね。でも笠間良かったね。
他のお話も面白かったです。
「幕の内ラプソディー」
古書店を祖父から引き継ぐお話ですね。
店の2階に住む脚本家からちょっかいかけられて。
古書店を引き継ぐ設定でついとあるコミックを連想しましたが、こちらが先に発行されてました。
古書店では親が納得しなくて主人公が苦しんでますね。脚本家さんは良いこと言って主人公が心を開いて。
脚本家さんいつ本気で口説いてくれるんでしょうか。
デビューコミックスを今更ながら読んでみました。
思ったのは、今も第一線で活躍されている方のデビューコミックスってやっぱり違うなぁってこと。
ふーん、だから?で終わらせないところがあるし、まず設定が面白い。
そして絵も最初から完成されていたんだなと思うし、全員がちゃんと男なんですよね。
これ女の子?みたいな男は出てこず、みんな筋とか手とか男っぽさがきちんと描かれている。
【三度目の正直】
極度の方向音痴の受けをいつも電話でナビゲートするからナビと呼ばれている攻め。
歩くのも方向音痴だし、恋愛においても攻めへの思いから逃れるために2度結婚して2度離婚している方向音痴の受け。
それを全てナビゲートしていくよ、これからというお話でした。
【恋するSサイズ】
192cmの攻めと162cmの受け 30cmの体格差カップルのお話。
【臥待月】
古墳時代(だと思う)のお話。こんな時代のBLって珍しいけど、お話としては主従関係のものなので読みやすいです。
【幕の内ラプソディー】
自由な雰囲気の演劇人(脚本家)と古本屋を営む店主のお話。
方向音痴の壮人をいつも迎えに行っていた陵平。面倒をみる、みられるのが当然という関係です。こういう幼なじみで依存系、世話する方とされる方はどっちもベクトルが同じでないと成りえない。
主人公は2度結婚していて、その理由がちょっとうう~んと思ったのですが(結婚てそんな軽いもんじゃないし、相手もいると思うので)けれど恋愛においても方向音痴だと、方向音痴の迷子と恋愛の迷子をかけているのはとても雰囲気として素敵だなあと思いました。
「幕の内ラプソディー」
このお話がすごく好みでした。雰囲気が好きです。
恋人とまでいかない関係。おでこにちゅくらいで終わっているところと古本屋という空気。別段なにも起こらないのですが、ほのぼのとしたカウンターに無愛想に座る店の店主とちょっかいをかけては相手にされない下宿人。
このくらいの距離感で、このくらいの温かみでちょうどよいお話だと思いました。何もないのに萌えてしまうって不思議ですね。