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表題作恋敵(ライバル)は32人!?

武田 主人公のクラスの問題児の親
朋也 主人公・小学校の先生

あらすじ

朋也は今年初めてクラス担任を受け持つことになった小学校教師。
ある日頼りにしていた先輩教師の送別会で酔いつぶれてしまった朋也を、ラブホテルで(!)介抱してくれた男・武田は、クラスの問題児の父親だった!
新米教師、朋也の恋と子供達に振り回される一年間が始まった…。

作品情報

作品名
恋敵(ライバル)は32人!?
著者
由比まき 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
ラピス文庫
発売日
ISBN
9784829651896
2

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

うーん…ちょっと泣いちゃったんですが、

泣いちゃうようないいシーンもあったんですが、全体的に見て、私の地雷でした。
小学校の先生が主役です。
初めて担任したクラスでの一年間のお話なんですが、その先生を、「こういう考えかたをする先生こそがいい先生だ」みたいなストーリーになっていて、そこがかなりキツかった。
たとえば「生徒を疑わない」とか。(疑ってないふりするのは大事だけど、基本的には疑っておかなきゃダメでしょう)
「宿題はなくていい、通知簿はみんな◎でいい」とか。(ダメダメだったゆとり教育を彷彿とさせる…)

ラブ面は良かったんですけどね。
良かったんだけど、小学生の子供に「父親と担任が恋人であること」を嘘偽りなく打ちあけてしまうっていうのも、なんだかなァ…と。
「嘘をつかない」っていうのは論理としては正しいんだけど、思春期の子供っていうのは、そういう理屈をうけいれられない場合があるのにな、と。
こういうカミングアウトも、背徳感を全面に押し出した小説や、ユーモアたっぷりに描かれた小説ならアリだと思えるんですが、「感動」とか「善」とかを全面に押し出してる(気がする)ストーリーのなかでそういう価値観を出されると、モニョモニョしてしまいます。
行間に仄見える作者さんの蒼い考えかたにどうしても共感できず、モヤモヤした読後感になってしまいました。

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