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表題作ドSティックに抱いて

千秋軍司・舞台俳優
相楽つかさ・自衛官

同時収録作品恥ずかしい男・奪いたい男

石川那智・幼馴染に似た面影を持つ男
木月準一郎・幼馴染に失恋したばかり・29歳

同時収録作品溺れる男

西條聖・いいところのボンボン
青井陽平

同時収録作品冷たくしないで・抱きたいアナタ

ジロー・酒屋の店員
シン・ゲイではないけどゲイバーの店員

同時収録作品発情 オヤジと子猫ちゃん

遠山諒一・喫茶店のオーナー
真木譲・スリをやってる青年

その他の収録作品

  • 那智さんと準。(描き下ろし)
  • 那智さんと準。つづき(描き下ろし・カバー下)
  • あとがき(カバー折り返し部分)

あらすじ

ずっと片想いしていた幼馴染みの結婚を知った準一郎は、
初めて行ったゲイバーで会った幼馴染みとそっくりな男・那智に勢いで抱かれる。
童貞だった準一郎は、初セックスなのに那智に喘がされ何度もイかされ、
そんな淫らな自分が恐くなって逃げ出してしまう。
後日結婚式で、幼馴染みからイトコだと紹介された呉服屋の若旦那が、実は那智で…。
童貞&バージンだった準一郎がMに目覚めさせられ、ココロもカラダも那智に甘く調教される表題作をはじめ、
チャラ男役者×硬派自衛官、超オレ様坊ちゃん×ビッチモデル、男気旦那×ノンケハーフ美青年など、読切り充実!!
もちろん、萌えエロたっぷりな那智×準一郎の描き下ろしをミッチミチに詰め込んだ、ボリュームあるお得な一冊!!

(出版社より)

作品情報

作品名
ドSティックに抱いて
著者
クロオ千尋 
作画
クロオ千尋 
媒体
漫画(コミック)
出版社
マガジン・マガジン
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
発売日
ISBN
9784864520447
3.8

(40)

(12)

萌々

(15)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
10
得点
148
評価数
40
平均
3.8 / 5
神率
30%

レビュー投稿数10

ただのエロエロドSではない

全部で5カプのストーリー。精神的に追い詰める感じのドSです。ドSかな。そこまでじゃないかな。追い詰めて相手がゾクゾクきてるのを楽しむ。みたいな。
《似ている同士》
好きな人の格好を真似て好きな人を名乗り 他の男に抱かれている千秋。鏡に写ったよがる自分(好きな人に似せている自分)を見て 好きな人はこんなだろうかと興奮を覚える千秋。いくら好きでもこの発想凄い!!好きな人に似た人を抱いて満足するのはよくあるだろうけど、自分が好きな人に化けてその表情を楽しむとか…発想が凄いよ!!なので実際好きな人との関係ではタチになるんです。だってその人のよがる姿が見たくて化けて他の男にやられてたんだもん。凄い!!しか言えない~!!
《恥ずかしい男》《奪いたい男》
精神的ドS発揮している話かな。言葉攻めで相手がゾクゾクきてるのを楽しんでます。2話あって、結構濃い内容です。Sだからご主人様。とかの関係ではなくて、見ているだけで勇気がわいてくる受けには隣で立っていてほしい、傍らにいてほしい。そういう関係でいたいと告白する攻め。ピアスなのに(失礼)精神的な繋がりを持とうとしている姿がちゃんとかかれていていいなぁ。当て馬登場で攻めが他の男に抱かれるくらいなら俺が!!と、下剋上を狙う自分をちょっと想像したら恥ずかしくなって、その思考が全てバレバレで逆に苛められてしまう受けでした。 かわいい。
《溺れる男》
この話は変態万歳!!これに限りますね。
他2カプの話です。全体的に絵面が似てるな~と思うのですが個性が皆様それぞれしっかりかき分けられているので、だいたい毎回、一話に一回くらい皆登場してくるのですが混乱なく読めました。ただのエロエロドSではなかった!

2

意外なくらい可愛い短編集

表紙から連想する印象と違って、内容はとても可愛くコメディタッチなものばかり。とあるゲイバーを舞台にしたオムニバス形式の短編集です。

クロオさんの作品て、前に読んだ作品でも思ったのですが、キャラがちょっと抜けている(?)ところがあるというか、いい意味で普通じゃないなぁって思うキャラたちに中毒性を感じます。
シリアスでなくどこか笑えて萌えもある作風。絵柄もシンプルだけど、個性的な外見のキャラが多くてそれもよかったです。

もうどれも本当に可愛い。どのお話も私にとってアタリでしたので、短いながら出来るだけ全部感想を書こうと思います。

「似ている同士」
遊び人の千秋と自衛官のつかさ。2人はともにタチを宣言していて男らしい。
筋肉質な受けが読みたい方にはよいと思います。ベッドシーンはすごく萌えました…。最初はつかさは千秋を嫌遠していて、千秋が一方的にストーカー(?)化しているのですが、思いが通じ合ったその後のお話では意外にラブラブしています。性格は全然違うのに雰囲気がとても似ている、受け攻めの垣根がないような印象のカップルでした。

「恥ずかしい男」
こちらが表紙で表題作のお話。物腰はやわらかいのにSな那智と、無意識なMで童貞・意地っ張り・泣き虫な準。
準の世間知らずっぷりとか、騙されやすいところとかがものすごく庇護欲も嗜虐心もそそるというか…。
泣き虫なところがたまらなく可愛いです。那智が一見すると意地悪なのですが、準の泣き顔が見たいからという理由にもつい納得してしまうというか。相性のよいカップルだと思います。
遊ばれるだけ遊ばれて付き合っていることに気付いていない準も楽しい。

「溺れる男」
「恥ずかしい男」で当て馬役だったセレブな聖と、芸能人の陽平のカップル。
聖が那智に負けず劣らず強引で鬼畜で、陽平をいいように連れまわして使用人の目の前で陵辱…なんてするのですが、でも本人がナナメ上をいく性格だからか、これでも陽平を護っているつもりなのですね。
基本的にコメディなので痛々しくはないです。強引にくっついた(?)カップルなんですが、この先は上手くやっていくんじゃないかなぁと思います。

「冷たくしないで」
個人的にこれが一番好みでした。
酒屋のジロとバーで働くハーフのシン。
シンは貞操観念が強くて健気なのに気が強い。大分女性的だなぁと思ったのですが、何故かこれがすごく萌えました…。
いやらしいことは拒むのに、いざとなると不安になって「Hなことしてもいいから!」って泣く場面がとても可愛かったです。
それもシリアスでなく、全体的にコメディだったのがよかったです。

「オヤジと仔猫ちゃん」
喫茶店のマスターと泥棒(?)の組みあわせ。
借金のために窃盗を働く譲を遠山は自分のお店で働かせる…という設定だけみると重い感じなのに、重くなくとても可愛いお話でした。
健気で泣き虫な子供と、軽くてチャライけどカッコイイ親父って泣かせる組み合わせだと思います。
せつなくて笑えてとってもよかった。歳の差好きの人におすすめです。

どれも上手くかみあってないようでいて、おそらくお互いこの相手しかいないであろう、て組み合わせばかりです。
可愛くて笑えます。全体的にせつないというお話でなく、ほのぼのあまあまででもテンポがいい。ストーリーもキャラもよかったです。
全部よかった!て思った短編集は久しぶりな気がします。

4

こにしそる

詩雪 さん

こんにちわ、コメントありがとうございます。
クロオさんの作品のキャラはシリアスになりきれないというか、ほわほわしているところがあり、母性本能をぎゅっと掴まれる感じですね^^
泣き顔が多いのでそれがとっても好きなんです。
「さよなら、セックスフレンド」も読みました!そちらもお気に入りの1冊です。

「冷たくしないで」は最初クールだと思っていたシンがくずくず崩れていく様がホントに可愛くてお気に入りです♡

クロオさんの作品、すっかりハマってしまったのですが、既刊が少ないんですよね。もっと読みたいと思ってるんですが;;

真性のドSは精神にクる

SM論では久々にアタリの一冊でした。
特にハードなSMが繰り広げられるわけではないですが、精神的にゾクッとさせられるのがこの本のSキャラのいいところです。
あと、この作家さんは一人一人のキャラをしっかり描かれるので、読んでいてどの話も興味深いものになります。
画力もしっかりしているので、フツメンとイケメンの描きわけができているところも好きです。
結構地に足がついた表現が好きなので、ゲイバーが舞台ということもありますが視点が普通のBLというよりゲイっぽさが出ていてそういうところもいいな、と思いました。

この方のSのかたちをもっと読んでみたいです。

2

タイトルと表紙で損してる

でもしょうがないか、ピアスだもの。でも最近ピアスって、良作があるように感じます。
クロオさんは以前ふゅーじょんでアレレ~だったけど、これはすごく面白いオムニバスだった。
ピアスなのに(まだ言うか)唐突なエロに走らず起承転結がしっかりあって、笑える箇所もちょいちょいあり、なにしろ全体的にテンポがいいので、読んでて気持ち良い。

私が好きだったのは元マル暴と窃盗犯のお話だな。酒屋といたいけな片言ハーフも良かった。

2

スヌーピーみたいな呉服屋がS

「さよなら、セックスフレンド」を読んでいたら、こちらのお話のスピンオフがのっていたので、さかのぼって買ってみました。

ゲイバーを接点にして、3CPがゆるやかにリンクしたオムニバスのような作りになっています。
攻めが3人とも一筋縄ではいかない性格をしていて、そのひねくれ加減がくすっと笑える感じ。素直じゃないけど、受けに惹かれる気持ちにだけは忠実でかわいいです。

ドSになるのは呉服屋で、この本よりもむしろ続編でSっぷりを発揮してくれています。それを楽しく読むためにこれを読んでおくといいかも知れません。

それはおいとくとして、この作家さん、なんてことない感じ(失礼)なんですけど、ふとした時のキャラの表情や心情表現に妙に魅力が。強烈な吸引力ではないのだけれど、ついつい後を引いてやめられないのです。
独特の不思議な雰囲気があって、どうもクセになります。

普通にドタバタしているのに、ふと見せる何かにキャラの奥行きが感じられて時間がたつほどじわじわと虜になってしまいました。
神!と大興奮するようなものではないんだけれど、多分読み返す回数では私の中でトップレベルになりそうです。

2

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