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誰よりもあなたの側にいたい
名倉和希先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
しんみり 3
エロ 3
健気 3
な感じだと思います。
筒井さん×祐一さんのカプです。
政治家の隠し子である祐一さん。その為ひっそりと暮らしていたが、筒井さんと出会い、少しずつ生活が明るくなり筒井さんと過ごす時間が喜びに変わっていく。筒井さんに会いたくて恋焦がれている祐一さんの言動が健気でとても可愛いです。
最初こそ、親切にしてくれた祐一さんに対して不誠実な行動を起こしますが、それ以降は祐一さんへの甘い想いやメロメロになってる感じが良かったので、好感は持てました。
でも、まさか筒井さん自身が、結婚していたことを忘れているというのには、驚きと共にやっぱり不誠実?と戸惑ってしまいましたね。
祐一さんとその母親の生活や置かれている現状のやるせ無さや秘書の澤田の言動の気持ち悪さなど色々とありますが、祐一さんの父親である政治家には普通に嫌悪感がありました。最終的には祐一さんのことも我が子として思っているとか、言っていましたが、既婚者でありながら若い女性に手を出したこと、黙認ではあるが筒井さんのことを警戒しているようだったり、何を聞こえのいいことを言っているのか?根本的に人として嫌でしたね。好感なんて持てませんでした。
脇役の言動には気持ち悪さがありましたが、筒井さんと祐一さんのしんみりさや切なさの距離感と甘くてイチャラブしているやり取りが絶妙なので、是非とも読んでほしいです。
2012年発行の作品です。積んでましたがやっと読みました。スラスラ読めてさすが名倉さん!
あとがきによると名倉さんの好きな設定がもりこまれてるようで、確かにブレないなと思いました。
片田舎に親のせいで鳥籠の中で暮らす美形の純粋無垢なお姫様祐一が、東京のブイブイ言わせてるイケメン王子様筒井を助けたら、筒井が毎週ベンツに乗って会いに来るようになって…。
人恋しくて最初から筒井をおもてなしする祐一。なのに筒井ってば誘われてると勘違いしてハレンチなことしてからに。
お互いの中でどんどん相手の存在が大きくなって。
実は祐一の母は政治家の愛人で、亡くなってるのですが祐一も目立たずひっそり生きなくてはいけないと言い含められていて。
あのさ、澤田を通さずに他の人が世話係だったら、祐一もこんなにならなかったんじゃないかな?と思ってしまって。澤田の一方的な想いで祐一を孤立させたんじゃないかな?自分を頼るようにとか?
もっと早く父に会えてれば…。
筒井も金森も祐一を守ろうと頑張ってくれて。
親友の哲も良い子で。
名倉さんらしいですね。悪者から受けを協力して救って。
来年も再来年も冬は筒井の部屋で炬燵で温まってね!
まさか筒井が大事なことを忘れてるとは!でした。
しっとりと昼メロみたいって思っちゃいました(*´∀`)
受け様は、大物政治家と愛人の息子で、母亡き今も、目立たないよう田舎でひっそりと生きている祐一。
ある日、仕事から帰宅途中にずぶ濡れで歩いてる男性を心配して、自宅まで連れて帰る。
これが攻め様の筒井。
会社社長の筒井は、下半身はいい加減なようで、祐一が自宅に連れ帰ったのもヤリ目的だと勝手に勘違いして夜這いに来るようなヤリチン野郎なのですけど。
でも、できませんって祐一が泣いたら手を止めて猛省できる人だっので、まぁよしとしとこう、でした。
すっかり祐一の側が居心地よくなった筒井は、以来週末になると祐一の家を訪れるようになる。
人恋しかった祐一も、筒井の訪れを待ちわびるように。
祐一を大事に思い、押し倒せないほど夢中になっている筒井と、筒井の訪れが一分一秒待ちきれない程に気持ちが育っていた祐一。
2人が気持ちを通じ合って、恋人同士となるまでが、物語の半分にもならない内ですよ(*^^*)
その後は、祐一といつも一緒にいたいと、東京へ呼び寄せようとする筒井の必死さや溺愛ぷりを堪能です。
実は偽装結婚していた筒井にショックを受け、祐一が電話してきたシーンは、筒井の慌てぶりににやにや。
思い込んで身を引こうとせず、ちきんと話をしようとする祐一の姿勢に拍手ものでした。
父親の迷惑になるから別れるように、とお目付けの人に言われたり、襲われたり。
メロドラマのような展開を経て、祐一は東京に出て、人生の再出発。
ひたすら下を向いて生きてきた祐一が、これからは自分で選んだ道を歩いていこう、ときちんと伝える姿がよかった(*´∀`)
イラストは小路龍流先生。
表紙の胸板たくましい筒井と、寄り添う薄幸美人感あふれる祐一がいいです(///ω///)♪
今夜ヤると思ってた女と喧嘩をし、海に突き落とされてずぶ濡れになっていた攻めを道端で見かけ、放っておけずに自宅に誘った受け。
それなのに攻めときたら、「どうせヤリ目的で俺に声を掛けてきたんだろ」と受けを襲おうとする……とまぁ、かなりのロクデナシっぽい生き方をしてきた香りが、序盤の攻めからはプンプン漂います。
「仕事はデキるけれど本当の愛を知らなかった男が、清純な美形にころりと落ちる話が好き」とあとがきにあるように、遊び人で男女問わず抱いてきた攻めが、初心で真っ直ぐな受けにどんどんハマっていく様子がとっても良かったです。
おまけに「(受けは)ふわふわしてほわほわして、ぴかぴかしてるんだよ」と秘書に語る攻め、あんたは詩人か。
そして語彙が貧困すぎると秘書に一蹴されてしまうくだり、好き。
受けはとある大物と愛人の母との間に生まれた隠し子です。
日陰者の母とその息子としてひっそり生きてきた子。
絶対に母のようにはなりたくないと思っていたはずなのに、母と同じ道を辿ってしまった……と衝撃を受けるあそこのシーン、まじで攻めコンニャロー!!なんだけど、親子してまさかのシンクロ展開になるところが、名倉さん上手いなぁと思いました。
ちょいツッコミどころはあるものの、全体としてはそれまでのロクデナシを返上して受けを一途に愛するようになる攻めの姿が良くて楽しめました。
素敵で優しくて緩やかに自然にハッピーエンドになる話を探して、レビューでこちらに辿り着き購入しました。
名倉さん初読みです。
確かに穏やかで優しい素敵な話なのですが、なんか自分にはピンときませんでした。
どこも悪いところなんか無かったけど……もしかしたら、攻めがアリガチな攻めで受けまでもアリガチな受けだったからかもしれません。
読み終わって(* ̄- ̄)ふ~んで終わりました。
ところで攻めは受けと恋人同士であることを会社の人間に隠さないつもりなようですが、それはちょっとヒドイ鳴り物入りじゃないですか?
受けが社長の愛人であることをヘともしない強い性格だったり、愛人の座を利用するような性格だったりしたらいいけど、この受けは慎ましやかすぎて「あの人社長の恋人なんだって!(ヒソヒソ)」はマイナス方向にしか働かないような気がする。
でもハッピーエンドだから、きっとそこのとこもうまい具合にいくんですよね?