やられた……最高だよ、俺の子猫ちゃんは!

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表題作きみのハートに刻印を

梅枝敏之
31歳,カリノ製薬研究開発部
福島草太
27歳,カリノ製薬研究開発部打錠室

同時収録作品きみのハートに刻印を

芹沢匠
27歳,カレー店店主
加島透
31歳,カリノ製薬研究開発部

あらすじ

カリノ製薬の打錠室に勤める草太は、「俺の子猫ちゃん」と呼んで何かとちょっかいを出してくる研究員の梅枝が嫌いだ。けれど、大きなプロジェクトに共に携わり、仕事への真摯な姿勢が格好いいと思い始めた。そんな時に告白されてキスをされ、その切なげな表情に彼の本気を知る。大切にされていることにも気づいて、面映ゆいが嬉しかった。なのに、梅枝の裏切りが発覚して……!?

(出版社より)

作品情報

作品名
きみのハートに刻印を
著者
椹野道流 
イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
きみのハートに効くサプリ
発売日
ISBN
9784829625354
3.3

(17)

(3)

萌々

(2)

(11)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
56
評価数
17
平均
3.3 / 5
神率
17.6%

レビュー投稿数8

がっつり仕事

最近の喫茶店物が面白かったので、先生の過去作品に遡ってみました。
適当にチョイスしたら、スピンオフ・・・orz 
「サプリ」の方は読んでなかったですが、問題なく読めました。
工学部卒(!)で薬品会社入社し打錠室勤務となった27歳と
アンティークドールみたいな容姿をもつその男子を、
一生懸命口説くイケメン研究者の恋話+めっちゃお仕事話 でした。
本編250P弱+先生のあとがき です。
お仕事話がお好きな方は面白いと感じるんじゃないかなと思います。

攻め受け以外の登場人物は
攻め受けが関わるプロジェクトの関係者複数、受けの勤務先の同僚、上司、
前作のカプ等です。

お仕事話をあまり普段読まないので、プロジェクトだの、会議だの、
議事録だの親近感満点。おお、やってるやってる という気分です。
ただ。
受けがきゃんきゃん吠える臆病子犬みたいに感じられてダメでしたー
イケメン攻めがあたあた必死になって口説こうとしているのは
好きだったのですが、受けがおっとり純情鈍感天然ちゃんだった方が
好きだな・・・個人的好みですが。

お仕事話が面白かったので 萌です。
打錠って一回やってみたい(笑)
どっか工場見学とかで見せてもらえないかなー品質管理でダメかな?

0

お仕事小説

「きみのハートに効くサプリ」のスピンオフ。前作では主人公・加島の同僚として登場した梅枝が今回は主人公です。

福島草太は製薬会社の打錠室に勤めています。ある日、大きなプロジェクトに参加することになりますが、プロジェクトメンバーには草太が苦手とする研究員・梅枝敏之がいました。普段はチャラ男の梅枝。しかし仕事に対しては真剣で…。

梅枝に片思いの相手がいることは前作で仄めかされていました。だからスピンオフが発売されるのがとても楽しみだったんですが、草太は予想していた人物と違っていてちょっとがっかり。童顔で可愛い系って苦手なんです…。
恋愛面が薄い本だったので、まあ我慢できたんですが…。もっとラブが濃いお話だったら草太が無理ということで評価を下げたと思います。

キャラに関しては不満でしたが、お仕事小説としては楽しめました。
特に印象的だったのはプロジェクトメンバーによる会議シーン。
梅枝が取り組むプロジェクトには「きみにハートに効くサプリ」の主人公・加島や「茨木さんと京橋君」の主人公・茨木も参加しています。また他の部署の方も。それぞれが自分の役割や責任を果たして発言するのは当然ですが、自分の意見をゴリ押しせずに相手の意見を取り入れ、かといって自説を曲げないというのに感心しました。会議のみならず話し合いの場って「自分に意見を押す」か「相手に同調する」の二択にしかならないことが多いです。彼らの姿勢を見習わなければ。

また、打錠やサプリのことなど専門知識について詳しく解説されていたので、勉強になりました。興味深かったです。

2

気にならなかったものに目がいくようになる

このお話で言えば、サプリメントやお薬の形状。
私はなんでも喉につかえさせてしまうので、
「なんでこの薬は粉末なの!錠剤にしてよ!」とか「カプセルが溶ける前に飲み込めない!」
などとよく文句言ってるんですが(情けない…)、お薬の形にも意味はあるのですね…

そんな、サプリメントの性能や形状、販促についてなどのお仕事がっつりな本でした。
梅枝の事をチャラいやつだと毛嫌いする福島君が、一緒に仕事をしていくうちに
真面目な部分を目の当たりにして意識を変えていく流れなど、本当に自然で、さすが!と思いました。
まぁ梅枝のほうはいい所を見せようとしてるのがバレバレ…というか、いい所を見せたいんだよ~と福島君に言っちゃうあたり、嘘の付けない人のようでww

福島君は典型的なツンデレキャラでしょうか。
攻めにキャンキャンつっかかるワンコっぽい部分もあります。
梅枝はこれまた典型的なチャラ男君。
でも福島君に必死に纏わり付いてる部分が、私は好ましく感じました。

ただどうしても、一つだけ納得いかない部分もあったのです。
終盤の、二人のすれ違いが生じる事件の事です。
どうして梅枝は、協力してもらった人に本当の事をあらかじめ言っていなかったんでしょうね?
協力してもらった人は「協力した」って意識すらなく、下手したら梅枝にくどかれてるって意識すら持ちかねない。
そこは梅枝がチャラ男だから、で済まされないと思うんですよね……
そりゃ福島君だって怒るし、加島や芹沢だってあわわわ…になるのも無理は無い。

それでも梅枝の必死さが本のいたるところから垣間見えて、萌えを感じました。
私こういう攻めに弱いようです。

1

表紙のみ

ダメだったなあ。
表紙が草間さかえ先生だったので買いました。 
どこが萌えポイントなのか 私には見つける事ができなかった。
お仕事話が中心で サプリの職業と全然係わりがない為 難しくて
読んでいて ちんぷんかんぷんでした。
わかる人にはたいへん興味のある話でしょうが まったく興味が
わかない人は おいてきぼり。
もうちょっと考えてほしいよ。
頭悪い子はひねくれちゃうんだぞ!!
もう買わないって思っているぞ。
しゅみじゃないです。合わないです。

0

次にサプリを飲む時が来たら、錠剤をじっくり見てしまいそうです。

前作の『きみのハートに効くサプリ』はそれほど好きじゃないんですよ。まだこちらの方がよかったです。主にキャラクターが。

草太(受)は、ちょっと年齢のわりになんとも可愛すぎる感じはしましたが、別に悪くないです。

梅枝(攻)のような、チャラいと見せかけて実は意外と誠実ってキャラクターは、結構好きなんですが、職場で(直接仕事の場じゃなくても)『子猫ちゃん』は、どうしてもダメでした。

あ、問題は『子猫ちゃん』そのものじゃなく(イヤ、それも決して好みではないんですが)、『職場で』『嫌がられてるのに一方的に』じゃなければ、そう例えば、らぶらぶバカップルのいちゃいちゃトークなら、うすら寒いかもしれませんが、まあ生ぬる~くスルーしますよ。

同じプロジェクトに関わるようになってからは、きちんと一線を引くようになっていましたが、それが当然であって、わかってるんならその前の『子猫ちゃん』はなんだったの?仕事の会話じゃなかったら何でもありって意識か?

ラブ面では好みのCPだっただけに、そこが非常に残念でした。梅枝の『チャラさ』を表現するためだとしても、演出がくどいというかわざとらしくて引いてしまいましたね。

あとは、仕事描写が多すぎてちょっと疲れましたが、それでもまだ前作のスパイスよりはマシでした。それなりに興味深く読めましたよ。『打錠』なんて言葉も、そんな仕事があることも知りませんでしたから。

ただ、その分相対的にラブは薄くなってしまって、なんともあっさりに感じました。もう少し配分考えてもらえたら、もっと面白かったかも、とは思いました。

でも、トータルとしてはまあ面白かったです。結構好き。

1

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