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表題作鬼哭繚乱

鬼束暁景・命を助けられた国の国主 
清音・村を守る桜の精霊 

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

小さな村で守り神として崇められる桜の精霊・清音は、矢傷を負った国主の曉景を助けた。ところが、その愛情深さに魅了されて執着を募らせた曉景は、村人達を人質に取って清音を犯し、城へ攫ってしまう。まるで己の想いを孕ませるかのように抱く曉景に、いつしか清音は、今まで知ることのなかった感情を覚え始める。だが国主の座を狙う曉景の義弟に、本体である桜を切り倒され…!

(出版社より)

イラスト:嵩梨ナオト

作品情報

作品名
鬼哭繚乱
著者
宮緒葵 
イラスト
嵩梨ナオト 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829625361
3.5

(64)

(21)

萌々

(16)

(12)

中立

(6)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
11
得点
211
評価数
64
平均
3.5 / 5
神率
32.8%

レビュー投稿数11

桜の樹霊と武将の恋

宮緒先生の和風執着愛は、素敵。
「羽化」の1-2巻を読み、過去作品を数冊読みました。
洋風アレンジの和ものは、独特な世界観が創られていて引き込まれます。

里を守る鎮守の桜の樹、その神木の桜の樹の精が、うっかり武将に一目ぼれされて捕まって樹に戻れなくなり、
なんと、武将の弟に本体の樹が伐採されてしまう。
樹木の精霊は、本体を失うと死滅する。
樹の伐採の後、清音は消えてしまう。
自分への酷い仕打ちを、責めない桜の樹の精霊・清音は、それを待っていたのかもしれない。

残された暁景は、狂気を帯びた鬼になる。

・・気になる展開。一応ハピエン。

--
さくら、さのくら=「さ」とは穀物の神 
=田植えの時期を教える、農業開始の指標。

サクラは木を傷つけるとそこから腐りやすい➡切られたら、清音の命も消える

1

碧雲

再読したら、粗筋の読み間違いに気づいてしまった。
訂正不能が悔やまれる。

不器用だけど愛が重たい執着攻め!!

私の中で1~2位を争うくらい好きな作家さん買いです。

今回は異色の人間×妖精。
舞台は現世ではなく、戦乱時代なので戦国~江戸くらい?
戦争真っただ中です。

攻めは国主で子持ち、奥さんは子を産んで亡くなっていて、愛はありませでしたが地雷の方は注意です。
ただ、この子供も受けによって幸せになっていくので私はこの設定はあって良かったなと思いました。

タイトルにある「鬼」ですが、実際鬼が登場するわけではなく「鬼のような非常な人間」である暁景のことです。
見どころはこの鬼と恐れられる暁景が人情を取り戻し優しくなっていくところ。

愛を知らない、いらないと思っていた攻めが一目ぼれした受けに「愛されたい」と懇願する場面などは、私的に最高視聴率でした。
とにかく愛が重い、依存していて受けを欲っするあまり、乱暴なことでしか手に入れられなかった子供のような攻め。
さすがにその行為はやりすぎでは…と引いてしまいましたが、そんな攻めにも受けは聖母のように優しく接します。

攻めによしよしと膝枕してあげる所も良い!!
冷酷非情そうな攻めが子供のように甘えるところにキュンキュンします。

そしてそんな攻めから初めて受ける狂おしいほどの激情に、だんだんと絆されていく受け。
そんな二人は一体どうなるの!?と読むページが止まりませんでした。

2

人外モノで合わなかったのは、初めて

宮緒先生の作品は大好きで、読み尽くしてしまわないように大事に一つずつ読んでいるのですが。
本作はちょっと好みじゃなかった……残念。

どうしても萌えられなかった点は、受けが人間じゃないこと。
“人間じゃないから決して手に入らない存在。でもそれをどうしても欲しいと無理矢理奪おうとする攻め”っていうのは大好物なので、もう絶対萌える!と期待して読み始めたので、自分でもちょっと意外でした。
でも、酷いことをされても無理矢理されても、どこか「人間ってそういうものなのか……知らなかった」と冷めている受けがどうしても好きになれなくて。
そこは絶望して攻めを憎んでなんぼでしょ!と思ってしまう。
また、村人を守って欲しいという願いから生まれた精霊で、村人を守るための存在であるはずの受けがエロエロ地獄に落ちるのも何となく……納得がいかない……。
守るためだけに生まれた精霊なら、なぜ快楽があるのだろう……もっと言えば、ちんこも穴もいらないんじゃ……?とか思ってしまって。
そこから本質に変化が生まれるというストーリー展開はわかるのですが……。

そんな風に、受けがあまり好きになれない・納得がいかないので、いきなり恩を仇で返したり、初めてで公開レイプをしたりする攻めも好きになれなかった。
後半の、本体の樹が切り倒されて消えてしまった受けを取り戻そうとする攻めが行った行為も、なるほどとは思うものの、ちょっとご都合主義にも感じてしまって……。

うーーーーーん。
残念です。

3

他のレビューに惑わされないで!とてもいい作品。

ひとことで言うと凄くよかった!
こーゆう和がテーマというか、昔!!って感じの作品は読んでて疲れてくるモノが多いので買うときは本当に迷いました...。ですが買って良かったというのが感想です。

攻めは本当に受けのことが好きです。
執着してます、歪んでます。
読んでてなんか気分がよかったです
最後のほうは本気で泣きました。(感動で)
万人受けするかはわかりませんがぜひ沢山の人に読んでいただきたい素晴らしい作品だとおもいます


あまり関係ないですがこれ読んでて天上天下の「花と散るらん」と 十夜の「ゆらゆらり」っぽいなーって思いました。 これ読んだひとはいい曲なんでぜひ聴いてほしいです!

6

余りに強すぎる執着

宮緒さんの作品は、攻め様の受け様に対する執着や独占欲が強くて、今まで読んだ作品はかなり好みだったのですが、この作品は一際攻め様の執着心が強く、私のキャパを若干超えてしまいました(汗)。
舞台は戦国の乱世の様に、各地で領土を広げようと画策する武将たちが群雄割拠している時代。
登場人物も地名も全くのフィクションですが、その緊迫感も楽しめました。
 
執着心も独占欲も強い攻め様や、精霊であるが故に人の感情を持たず、攻め様に特別な感情を抱いていない受け様という設定は大好物なんですが、途中で少し苦手なシーンが何度かありまして、そのシーンで気持ちが引いてしまったため、評価は萌に抑えました。
そのシーンは攻め様の受け様に対する強~い想いを表した描写なので、そういうシーンもOK!という方はもっと楽しめると思います(すみません、ネタバレを避けるため、分かりにくい説明になってます…(汗))。
激しく受け様を求める攻め様のお話を読みたい時にはお薦めです。

1

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