イラストあり・電子限定ショートストーリーつき
宮緒葵先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
近未来 3
ワンコ 3
エロ 3
胸糞 2
な感じだと思います。
烈さん×日秋さんのカプです。
マスターである警官に絶対服従するようにナノマシンによって制御されたスレイブ。その正体は死刑相当の凶悪犯達だった。父親の仇であるテロリスト「アグレッサー」のマスターに指名されてしまった日秋さんは…。
今作はナノマシンの投与やデバイスを介してマスターに絶対服従するスレイブ、スレイブにつけた首輪型爆弾、人体強化、ハッキングなど、近未来設定です。
スレイブ、文字通りの奴隷やイヌ扱いをされていて、スレイブとなり日秋さんをマスターに指名した烈さんはまさにワンコ攻めですね。
しかし勝手に、ミステリアスで物静か、そこに秘めた物凄く執着心があるワンコ攻めかと思っていましたが、嬉しさを表に出して、日秋さんの名前を連呼したり、日秋さんに烈と名前を呼ばれた時は「おっしゃああああ!」っと喜びの雄叫びをあげていたり、かなりテンションが高いワンコ攻めでした。
烈さんと日秋さん以外のスレイブやマスター達、脇役キャラが登場しますが、スレイブに対する言動や扱いが使い捨ての駒だったり使えなくなったら処理したり、元々は凶悪犯ではありますが、扱いが酷いし、悪役の言動も胸糞です。
主従関係、事件の真相、警察内部の闇や思惑、ハラハラするサスペンス要素や烈さんと日秋さんのドキドキで濃厚で濃密な絡みや執着心など、引き込まれる近未来ものなので、是非とも読んでほしいです。
SFと警察ミステリーの良さがたくさん詰まっていました。
文章は難しすぎず軽すぎず。話のスピードもちょうど良かったです。「スレイブ」という独自の設定も分かりやすく楽しく読みました。
謎が多くハラハラするストーリーの中で、かいしれつ、海市烈が、しもつきはるあき、霜月日秋を狂ったように好きで執着しているというのが凄く好きなところです。
主人公の日秋にとって誰が敵で何を信じたら良いのかラストまで全く分からないのですが、烈の絶対に変わらない感情に安心しながら読み進めることが出来ました。
脇キャラも一人一人、魅力があり映像化されたら更に楽しめると思いました。
面白かった〜!!宮緒先生ならではの濃密な”犬”ワールドがこれでもか!というぐらい味わえる作品。
警察もの、ハラハラするサスペンスなど大好き!な自分にはもう興奮要素しかなかったです。
口絵の二人がえちえちで、何度見てもドキドキする…噛み跡だらけの日秋(受)の体がもう、すごいです(語彙力…)。
人体実験によって改造された”マシン”の一体である烈(攻)。
なんといっても、彼の犬っぷりがもうすんばらしかった…!!宮緒先生ありがとうございます。
リアルわんこのように甘えてお腹を見せて(へそ天?)おねだりしたり、興奮して身体中舐めたくったり。”マスター(ご主人様)”である日秋から、逆らったら自分を殺すことになる特殊首輪をつけられて恍惚とした表情を浮かべたり…
見えない尻尾がブンブン振られているのが見えるよう。リアル犬も犬攻めも大好き〜!!!
えちも濃厚かつえちえち。自分の精◯まみれになったシャツを日秋に着せてそのままえち…とか、ひょえええとなるえちち展開でした。大・満・足!
入ってはいけない奥の奥まで攻める攻め様に感謝です。
ストーリー的には、スレイブたちは解放され、警察内部の秘密ミッション部隊も解散となったわけですが。
アムリタ社は完全に潰れたわけではなく、まだ不穏分子は残ったまま。
こちら、続刊も一緒に購入したのでこれから読むのが楽しみすぎます◎
果たして日秋と烈は、アムリタ社を潰すことができるのか!?しかと見届けたいと思います(*゜∀゜)=3!
SFチックな話は得意じゃないけど、あまりの濃密なストーリーに驚きました。
近未来的ポリスミステリーとでも言いましょうか。設定がとにかくすごくて映画のようでした。
キャラクター設定、物語展開、ストーリーの構築は言うまでもなく、それに加えて犯人はまさかの…のラスボス登場。最後の最後までハラハラドキドキ、そしてヒヤヒヤのオンパレードに、物語から目が離せません。
ちょっと歩けば新たな展開、ちょっと歩けば驚きな情報。…うーん、困りました。こんなに脳内処理が難しい濃密作品はなかなかお目にかかれません。こんな複雑な設定をたくさん盛り込みながら、でもごちゃつかず整然とストーリーまでの道筋はきっちりとしていて、読むことにストレスを感じることがなかったです。
それにそれに、"イヌ"の登場ですよ。
マスターである日秋に付き従い慕うのは、"イヌ"です。
このイヌがねー、まぁなんとも頼もしくて格好良くて、一途で愚直。日秋のことをこよなく愛する男です。彼の日秋に対する愛し方はとてもねちっこくてド執着。けど、この執着があるからこの物語が成立するといっても良いでしょう。
彼はアグレッサーという凶悪犯罪者でありながら、日秋とともに事件を解決するスレイブ。
んー…と。この辺りの説明は難しいのですが、警察の極秘事項として犯罪者を使役するシステムがありまして、マスターとスレイブという絶対服従の関係の下、犯罪事件を解決していきます。スレイブには犯罪者をあてがい、犯罪者を犯罪事件解決に関わらせるというしくみではありますが、それは建前。その裏では実はとんでもない事実が隠されています。
この事実はとても悲しく辛い現実でした。組織ぐるみの黒い実態や黒い感情は、非常に利己的な思想に侵された身勝手で恐ろしい人たちによって引き起こされましたが、この結末は本当に予想外で驚きです。心臓に悪くて、胸クソ悪い真実が解き明かされましたが、それ以上に悪をぶちのめしたスカッと感が味わえました。
マスターとイヌとのBLも合間に入れながら、大いにストーリーが盛り上がりました。
マスターである日秋にしつこく身体をねだるイヌの烈。烈の喜びは全て日秋絡みなので、二人のやりとりは時にコミカルで面白く楽しいのですが、烈がひとたび雄の顔を覗かせるときには獰猛な獣です。
マーキングがすごくてですね、セックスシーンも9割が変態です。ここまでやっちゃうのも、ある意味清々しくもありますね。宮緒先生の描く"イヌ"はこうでなくては(笑)
続刊も読むのが楽しみです。
新たに巻き起こる事件に2人がどう立ち向かうのか期待しています。
警察官の父を早くに亡くし、同僚の養父に育てられた日秋。
そんな日秋の初登庁の時に、出会った烈。
二人はマスターとスレイブの関係に…
SFとSMと、そして警察、ハッキング、という設定に負けないストーリー設定で、骨格にある日秋の父親の殉職の謎を探るというところはとても楽しく読めました。やはり一番の黒幕は…
そうよね、そこだよね!
と(笑)
最後にはお父さんにも会えた?ので日秋的にもトラウマからは開放されて、一区切り付いたんじゃないかな。
脇に出てくるイヌ達もそれぞれいい奴らだったし、烈がホントにイヌなので!萌え要素もちゃんとありました。
ただ、惜しむらくは、烈と日秋の気持ちの高まりようというか、お互いの近づき方がもう少し詳しかったら嬉しかったかも。とはいえ、神作品です!!