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みつきにいちど(表題作 みつきにいちどー骨ー)

mitsuki ni ichido

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表題作みつきにいちど(表題作 みつきにいちどー骨ー)

同時収録作品みつきにいちど-占-

同時収録作品みつきにいちど-実-

農家 鈴原
システムメンテに伺うリーマン 仁科

同時収録作品みつきにいちど-恋-

同時収録作品みつきにいちど-銭-

大学文芸部 高山登
2年下の大学生 直

その他の収録作品

  • みつきにいちど-占-
  • みつきにいちど-実-
  • みつきにいちど-恋-
  • みつきにいちど-銭-
  • みつきにいちど-骨-
  • 約束

あらすじ

「俺と君の三月後を占ってくれ」。妙な客の運勢を見ることになった自信をなくした占い師。実はその客は…? 三月に一度交差するさまざまな恋人たちの運命を描くオムニバス・ストーリー。 

(出版社より)

作品情報

作品名
みつきにいちど(表題作 みつきにいちどー骨ー)
著者
青山十三 
媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
花丸コミックス・プレミアム
発売日
ISBN
9784592720492
3.3

(44)

(4)

萌々

(19)

(14)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
17
得点
142
評価数
44
平均
3.3 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数17

切なげな表紙からして良い!!

青山さん…好きなんですよ~。
素朴そうな感じと、主人公が一生懸命な感じと勢いが!!!

この度のオムニバス、各話が切ない…っ!
リンクはしてませんけれども、それぞれ読み切りでは勿体無い程素敵!!

『みつきにいちど-占-』
似非占い師の元にやってきた強引な客は
店じまいをしようとしているのに占って欲しいと駄々をこねます。
後で三か月前に一度会った事があると言い出して、
ニート時代に一生懸命打開策を考えてくれたし、
当たるとか当たらないとかじゃなく、色んな人に力になってあげた彼を
ずっと見ていたと告白します。
これから三か月後の二人は…?

『みつきにいちど-実-』
田舎の農家に三か月に一度の割合でPCのメンテナンスに来る仁科は
自分では恋愛に淡泊なタイプだと思っていましたが
お得意様の鈴原に実は惹かれていながら
自分はゲイじゃないと否定し続けます。
お見合いを母親に迫られながら、気持ちは割り切れず…。
アクシデントで鈴原宅に泊まる事になり、
二人ともノンケなはずなのに、距離が急に近づきます。
次の日、仁科はお見合いを断る事となり、
今度会うのは三か月後ではなくなりそうな♪

『みつきにいちど-恋-』
隣のクラスの同級生がサラリーマンとファストフード店で会っているのを見て
援交してるんじゃないかと気になる宮代。
本村は実の父親と三か月に一度そこで会っていたのです。
父だと知らず想いを寄せてしまい、不憫がる宮代ですが
自分の本村への恋を自覚し切なくなり、思い切った行動に出ます。
最後は泣く本村を抱き締め、自らも泣きながら「俺を好きになってよ」と言います。
青春…。

『みつきにいちど-銭-』
大学時代に知り合い突然一目惚れされた相手は文芸部の登。
毎度のアプローチに次第に慣れ、情にほだされ体の関係を持ったのですが
今となっては三か月に一度金を借りに来るだらしないダメ男!!
付きあっていたはずなのに、意地を張り過ぎて一度も「好き」と言えなかったナオ。
その言葉にこだわっていた登といつしかすれ違い、
二人の関係が終わったと思った頃、お金を借りに現れたのです。…ダメ男だ…。
小説家を目指していながらグダグダな登は
「どうしてもナオじゃなきゃダメだ」と言います。
ニュースで、登が作品で賞をとり、52万もの借金を返せると言いますが
ナオはお金なんかどうでもいい、本が出る、夢が叶うと泣き笑います。
ここ、非常にぎゅーーーーーーんとキました!!
恥ずかしいから好きだけど好きと言えないナオに激きゅん。
お幸せに!

『みつきにいちど-骨-』
幼馴染と転校生、男2人女1人の三角関係。
幼馴染同士の小夜子と由人は、転校生の郁巳に恋をしますが
郁巳は小夜子へ想いをよせます。
二人が付きあいだしても、邪魔にされるなんて事もなく、
必要とされずっと一緒に三人でいましたが
郁巳と小夜子が結婚したのを聞き、二人から離れます。
8年後、郁巳と小夜子が会社を起こし由人へ連絡をつけ
二人は由人がいないと上手くやっていけないと愚痴ります。
結局仕事を辞め、二人の会社を手伝い、以前のような幸せな日々。
そんな矢先、小夜子に腫瘍が見つかり既に手遅れな状態…。
小夜子のお通夜で郁巳は由人が実は小夜子を好きだったんじゃないかと詰め寄り
ここで長年の想いを吐露する由人。
姿を消しますが、三か月後郁巳につかまります。
一度に二人も失えるか、俺だってお前を愛してる、と。

描き下ろし『約束』
小夜子は入院している時、郁巳と指切をします。
「もし急に由くんがあなたの前からいなくなったら、あきらめないで探して」
由人の想いを誰より知っている小夜子の、最後の約束。


はあぁぁぁ。久々にあらすじだけで長くなり過ぎました。申し訳ありません。
キャラ全員に情が溢れていて、読後温かくなれます。
多少あっさりめに見える絵柄の青山さんですが
その表情には色気があるんですよ…。
やっぱり好きです、好きなんです!!
次回コミックスも今から楽しみです!!!










10

読み返すほどに、何度も読みたくなる実にいい本だ!

帯がくもはるさん推薦ですが、マジ!裏切らないと思いますっ!!
雑誌掲載時で全て既読なんですが、今回単行本で読んでさらにしみじみ~もう実は3度も4度も読み返してますが、その時の精神状態によっては軽い感動さえ覚えてウルっとしてきてしまって・・・(それはぶれ方が極端ですがw)
青山十三さんの絵って、あっさりしてるんです。
だからなのかなー。人物の表情が実に生きてきて、人物が笑えば自分も嬉しくなったり、悲しくなれば自分も、、、
と、ついつい引き込まれてしまう魅力、あっさりしているからこそ見える、エッチ描写はないのに感じる色気があるんですよ。
ストーリーはなぞってしまえば単純で簡単なものなのに、魅せ方がやっぱりいい、
キャラクターの魅力と、魅力的に見せる描き方というのがいいのでしょうね♪

タイトル通り「三月に一度」がキーワードになったオムニバス短編集。

【占】
才能がないからもうやめようと思っている占い師と、突然彼に自分と彼との恋愛運を占ってくれとやってきた客。
占い師によって、その占いではなく彼の真剣に一緒に考えてくれたその懸命さに気力と勇気をもらった客の恩返しと、告白は、気分が占い師に同化してとても幸せな気持ちにv

【実】
三月に一度システムメンテにくるSEと、クライアントの起業農家の男性。
自分の性癖がわからなくて、でもこの農家の男性が気になって、
明日見合いに行かなくてはという前日の出来事によって気持ちが通じ合う話。
きっとこのSEは会社をやめて一緒に農業をするんじゃないかな?って未来が見えるようです。

【恋】
年上の男性に恋する高校生と、彼を見つめていて好きになってしまった同級生
彼の恋する表情に惹かれた同級生が、知る真実は、高校生にはとても残酷な事実。
その真実を知った彼を抱きしめて、俺を好きになってよ、と言う同級生に、思わずもらい泣きをもよおして・・・!?

【銭】
大学時代の恋人に金を貸している男と、三月に一度金を借りにくる男
きちんと働かないいつも金を借りにくる男を見捨てられないその理由はw
意外にもそこに隠された大きな愛、意地っ張りの影に隠された大きな愛に、思わず!
好きって言わない相手に、「一生お前の分まで好きって俺が言ってやる!」この言葉にキュンキュンきました♪

【骨】
親友の奥さんで幼馴染が亡くなった。
この3人は幼馴染で、実は二人して同じ人に恋をしていたのです。
その想いに気がつかなくて、密かに嫉妬した男も一体どちらに嫉妬しているのか?
知らないのは彼だけだったという、この三角関係はとても特異なものであるけれど、そういうこともあるかもしれない。
奥さんをなくした親友は、彼が一番幸せものだ。

どれも心に染み入る話ばかりです。
ちょっと切なさもありながら、幸せもあって、そのバランスがとてもいいのです。
手放せない1冊になりました。

9

恋する思いが溢れてる

コミックスなのに読ませてくれる作品だと素直に感じましたね。
タイトル通りに、3か月に1度と言う同じ設定で色々なカップルのそれぞれのみつきを
描いた作品なのですが、全ての作品で何処かしら胸キュン要素が入っていたり、
恋する切なさや苦しさ、喜びなんかが丁寧に描かれている良作です。
内容は、既にレビューされている方の方が解りやすいようなので省略しますが、
色々な思いの形が、心に染み入る感じで、淡々としているようで実はかなり深い。
そんな作品ばかりを集めた1冊でした。

6

一見さっぱりしているけど

ラブ要素たっぷり。

あからさまなエロはほとんどないのに、色っぽい。

「みつきにいちど」をキーワードにした短編集。
それぞれのエピソード毎の関連はありません。
設定はバラバラ、でも、ちゃんと、連作オムニバスとして本全体の雰囲気はまとまっていて、ギャグっぽい物から、ほのぼの、切ない、しんみりまで。
1冊読み終えた時に、ほぉっと、
しみじみ幸せな気分になりました。

この、あっさりとしたような、抑制の効いた絵もいいんだな。
青山さんの描くお尻って、いい感じに男っぽくってエロくて素敵なんだけど、ちゃんとエロまで書いてある作品って1本だけなのがちょっと残念。

4

さらりと読んでしまえるのに、テーマは重い!

「三ヶ月」をキーワードにした短編集。
どれもハッピーエンドではあるのだけれど、
そこはかとなくどこかに「哀」が漂う。
それでもやっぱり、どのカップルにも幸あれと願わずにはいられない。

それぞれ単品で見ると、なるほどね…と読み流してしまいそうな感じもしますが、
一つのキーワードに括られるだけで、
すごくまとまりのある一冊に仕上がっています。

最後に「骨」を持って来たのが印象深い。
ストーリーテラーな青山さんらしいお話だなと。

総じてどれも、テーマは重めですが、
さらりと読めてしまう。
それが「よかったねv」と読めるか
「物足りない!」と読めるかによって評価が大きく変わるかと。

私は前者だったので、「萌×2」の評価で!

1

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