• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作そのふたり、炎上中につき

古賀鉄男(tetu) ネットの炎上事案を鎮火させる仕事
葉山 銀行マン、実は炎上させ屋

同時収録作品無難とイタリア研修!

カルロ イタリア男
野島和昭 サラリーマン

同時収録作品篠田氏の幸せ定義

アレックス、マルコ イタリア人
篠田幹人 イタリアへ出向中

同時収録作品博愛精神者を手に入れる方法

相原 サラリーマン
風間 先輩サラリーマン

その他の収録作品

  • 偏愛精神者の幸せ
  • まだまだ、炎上中につき
  • 愛しちゃったのよ

あらすじ

私にしか勃たないように躾けてあげます
ネット炎上の火消し屋vsインテリ眼鏡な炎上させ屋の駆け引きラブ♡

ネットの炎上を鎮火させる「火消し屋」を仕事としている鉄男。
ある企業の炎上を鎮火させたことで「火つけ屋」の葉山という男の逆鱗に触れてしまう。
葉山は、依頼人を装って鉄男に近づき
『二度と邪魔をしないように』と激しくHなお仕置きを仕掛けてくる。
鉄男は煽られるまま彼の熟れた躰を貪るが──!?

作品情報

作品名
そのふたり、炎上中につき
著者
案丸広(案丸) 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796409827
3.2

(19)

(3)

萌々

(3)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
59
評価数
19
平均
3.2 / 5
神率
15.8%

レビュー投稿数3

いろんなテイストの中短編集

表題作は、ネットの炎上を鎮火させる火消し屋という仕事をしている攻めと、その依頼者として現れた受けのカップリングです。

受けの正体は登録ページのあらすじにも書かれているとおり、火消し屋の攻めとは真逆の「火付け屋」です。依頼を受けてブラックな企業を炎上させるお仕事。
受けも攻めも今までBLで見たことのない職業で面白かったです。ライバルみたいな関係性なのでケンカップルっぽさも楽しめるし、受けが襲い受けだったのが個人的には高評価でした。襲い受け大好き。
エッチシーンが多いのですが、そのほとんどが乗っかり受けで、攻めがひーひー言わされちゃってるのが楽しかった。


同時収録作がいくつか。
『無難とイタリア研修!』
イタリア研修に行くことになったリーマン受け。現地ではイタリア男のカルロという社員とタッグを組んだが、自堕落なカルロはとても使えない。褒めて伸ばそうと褒め倒し、スキンシップを取っていたら、その態度を誤解され押し倒されて…。

「無難」がモットーの受け。人との摩擦を避ける癖があり、そのためちょくちょく危機に陥ります。
仕事でタッグを組んだイタリア人の攻めが、「愛してるよ!」とハグを求めてきたら「俺もだよ」とハグを返してしまう。仕事は褒める。「ずっとイタリアにいてくれたらいいのに」と言われたら「俺もそうしたいよ」とか返しちゃう。
そのせいでがっつり誤解され、あれよあれよと言う間にカルロにいただかれ、同棲することになり、イタリアに残ることになり…。
アホですが、まあ幸せそうだからいいのかな。エロが大変エロくて楽しめました。


『篠田氏の幸せ定義』
先の話と関連はないですが、これもイタリアに出向してきた日本人が受けです。攻めはイタリア人の同僚2人という3P。
イタリア人攻め2人は幼なじみの親友同士で、その2人に口説かれ日本人受けが落ちる、という流れです。3Pは大変エロく、攻め2人の友情が麗しくて萌えました。外国人攻めが好きなので個人的に堪能しましたが、攻めのうちの1人は日本人顔で、あんまり欧米感がなかった気が。


『博愛精神者を手に入れる方法』
これは普通に日本が舞台のリーマンもの。人気者の先輩受けのことが好きで、いろいろ策を講じて手に入れる後輩攻めの話。
結構攻めが腹黒くて、ちょっとメリバっぽい雰囲気。でも一応ハッピーエンドなのかな。


四作品入っていましたが、どれもかなりレベルの高い作品でした。絵も綺麗で描き達者な感じ。
評価の内訳はイタリア研修と3Pが神、表題作が萌×2でリーマンものが萌。エロが全編とても良かったので、まとめての評価は神で。

6

攻めが受けに喘がされる♪

受けが攻めに翻弄されてる話も大好きなんですが、二人の関係の行方を受けが操っているような、受け優位のストーリーが最近のマイブームです。
攻めを翻弄させるくらい美貌で頭も良いキャラに惹かれているのかもしれません。表題作はまさに好みな受けです。

「そのふたり、炎上中につき」
ネット炎上の火消しをしている古賀は銀行員の依頼人・葉山に会う。葉山は黒髪メガネスーツの端正な美形で古賀は見惚れるけれど、葉山の正体は古賀と反対のネット炎上の火付け役!
せっかく炎上させた案件を古賀が沈静化してしまったことに怒った葉山は、古賀に仕返ししようと、媚薬を盛って上にまたがって…絞り取られすぎた古賀は不能にw
受けが余裕顔で、攻めが喘がされてるシチュエーション大好き♪
そして古賀の反撃で、余裕がなくなってる葉山もそれはそれで見物です。
お仕事のつながりのほうが強くて、ラブ感は育ちきってないけど、コミカルで楽しい話でした。

「無難とイタリア研修!」
”無難”をモットーに生きてきたリーマンの和昭は、それを理由に社内恋愛の彼女にプロポーズを断られ、逃げ出すためにイタリア本社の研修に申し込む。
そこで時間もルーズなテキトー男のカルロとペアを組まされ、仕事をさせるために褒めておだてて、挨拶だと思って「愛してる」と返してたら、カルロにすっかり誤解され…
情熱的に迫るカルロのポジティブぶりと、本音を言えないまま流されてしまう和昭の、誤解が誤解を生んでいく絶妙なやりとりがおもしろかった!
カバー下の四コマでカルロへの気持ちを自覚してからの和昭がかわいかったです。

「篠田氏の幸せ定義」
日本支社からイタリア本社に出向させられてるミキヒトは、親友同士のマルコとアレックスから「三人で幸せになろう」と迫られる。真面目経理マンのミキヒトは二股なんてできないので、「どっちかが諦めてからにしろ」と言うと、親友だった二人は口も利かない状態になっていて…
二人の言い分を聞いてるうちに、友情に感動したミキヒトは、「お前たちは俺が幸せにする」と。
ドロドロしてない幸せそうなコミカル三角関係の話でした。ベッドは3Pで、絶倫系イタリア男二人を相手するミキヒトは大変そうです。

「博愛精神者を手に入れる方法」
”頼れる男”だと思われたい先輩リーマンと、そんな先輩に惹かれてる後輩リーマン。先輩が自分だけに見せる気を抜いた表情を見せてくれるのが嬉しくて、後輩は最初は尽くしていたのに…尽くしているとみせかけて追い詰めて手に入れようとするダークさにゾクゾクしました!

コミカルさと、ダークさを詰め合せた短編集です。
ストーリーを作るのがうまい作家さんなので、一冊まるごと同じカップルでダークめな話を描いて欲しいです。

電子で購入しました。最近、修正が甘くなりつつあるGUSHですが本作も白線修正で、カバー下・裏表紙もついてました。電子限定特典は表題作の新居探しマンガ1ページです。

2

これもお仕事BLです

短編集です。

「そのふたり、炎上中につき」
ネット時代にふさわしく、「炎上」に関して立場が真逆な2人がある炎上案件を通じて恋人になる、というお話。
面白いのは、受けが炎上させ屋で、しかも真面目リーマンみたいで、その上襲い受けのところ。

「無難とイタリア研修!」
イタリアの本社で研修を受ける日本人社員・カズアキ。日本人的曖昧表現や言葉の違いなどから誤解が誤解を生み、研修で一緒に組んだイタリア人社員・カルロに恋愛的に攻め込まれるドタバタもの。
文化の違い、その思い込みって怖い〜っ

「篠田氏の幸せ定義」
こちらもお相手はイタリア人男性。(但し絵柄では欧米人に見えない…)
しかも3P。
…というか、大親友のイタリア人2人が日本人のミキヒトに3人で幸せになろう、と迫る話。
常識人のミキヒトは当然どちらか1人、と伝えますが、その事で大親友の2人に亀裂が…!ミキヒトは自分が2人の友情を壊してしまったと衝撃を受け、3人で付き合うことを承諾する。
そして攻め2人にミキヒト受けの3P突入〜…だが、ここには大きな誤解があった!
ハピエンなんだけど、言葉と文化の違い、思い込みって怖いなー。

「博愛精神者を手に入れる方法」
周りからは絶大な信頼を受けている頼れる先輩・風間。
その、弱くて疲れてて一杯一杯な本当の姿を独占したい後輩社員・相原。あまりにも独占欲がこじれて腹黒になりますが、思惑通り風間にとって弱みを見せられる相手になれて丸く収まります。

カバー下「愛しちゃったのよ」
誤解からなし崩しに始まったカルロとカズアキですが、カルロの暑苦しい愛情表現に慣れ、自分もカルロに恋心を抱き始めるカズアキの日常です。


私的には、表題作の襲い受けクールメガネがやっぱりインパクト強い!
それと、どのお話でも受けが気持ちよさそうに描かれているのはいいですね。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP