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表題作魔法使いの告白

職業謎な穂波家の元隣人,24歳
穂波瞳
工場閉鎖に伴ない就職浪人中,24歳

あらすじ

仁の居候を受け入れ、新しい就職先を探す瞳。そこへいわくつきの仁の父が現れ…。
想いを確かめ合った瞳と仁の生活はどうなる! ?

(出版社より)

作品情報

作品名
魔法使いの告白
著者
谷崎泉 
イラスト
陸裕千景子 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
魔法使いの食卓
発売日
ISBN
9784576121390
3

(15)

(1)

萌々

(5)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
7
得点
43
評価数
15
平均
3 / 5
神率
6.7%

レビュー投稿数7

まだ引っ張る気ですか・・・?

『魔法使いの食卓』の続編です。
まさに『続編』ですので、こちらだけでは読めないと言ってもいいんじゃないかと。

前作でうんざりさせられてもう読みたくないというのが本音ですが、纏めて買ってしまったので仕方なく読みました。

とにかくキャラクターが誰ひとりとして好きになれません。

特に仁(攻)が、文字通り気分が悪くなるほど苦手なんです。まだ仁の正体(仕事)も明かされてませんが、そんなことさえ言えない・言ってもらえない恋人って何?

相変わらずダラダラ引き延ばしを図るような動きのないストーリーも、キャラクターが好みで共感できれば楽しめるんでしょうか。

私は『ほのぼの』も『淡々とした日常もの』も好きなんですよ。
でもこのシリーズは『ホームドラマ』を演出してる感じがワザとらし過ぎて、ただただうすら寒くてぞっとしました。

せめてメインキャラクターのラブだけでも興味持てれば違ったんでしょうが・・・

この作家恒例の無駄に(としか感じない)力の入った脇キャラクターが、もうひとり残らず鬱陶しくて堪りませんでした。
たぶんほのぼのを強調するためだろう瞳(受)の弟2人も邪魔で仕方ない。前作レビューでも書きましたが『いっそ幼児にしろ!』と言いたくなるくらいのあまりの幼稚さに呆れ果てました。

こんなに脇に力注ぐ余裕あったら他にいくらでも書くことあるんじゃないの?
こういうところがもう合わないってことなのかもしれませんね。

まさに『読むのがツラい』という表現がぴったり当て嵌まるくらい、私にとっては酷いとしか言えない作品(シリーズ)でした。

1

今回もご飯が美味しそう。

仁への気持ちをきっちり認めて受け入れる瞳。
次の職探しは難色を示し、仁には医者になるべく大学に行って欲しいとせっつかれ。

面接はおちるし、かつての同級生は自分が諦めた医者にの夢を叶え白衣をまとっている姿を目の当たりにして、気分はドン底…。

そこに仁の父登場。
瞳は、どこかこの食えない親父が憎めないようで。
うん、わかる。なんか憎めない。

この親父がなんか一波乱起こすのかと思いきや、結局なんもせずだった…。

瞳は仁を頼りにして、大学に行くことを決意。
え、行くんだ。お金出してもらうんだ。とは思ったものの、まぁ話の流れ上そうなるんだとは思っていたさ。
返す意思はあるみたいだしね、うん。

ってか仁が何をして稼いでいるのか謎のまま…次もあるけど、結局分からず仕舞いで終わるんじゃないかと不安です…。

さてさて。
瞳は無事医者になれるのか、仁の正体が明らかになるのか。

次"約束"へと行ってまいります。

あ、弟たち、実は二人の関係に気づいてんじゃないのかなー。

0

疲れた心に癒しをくれるシリーズ

『魔法使いの食卓』の続編です。
前巻で、瞳が高校卒業後六年間働いてきた工場の廃業が決まり、無職となってしまったところからスタート。

受けは前巻同様、三人兄弟の長男で両親と死別してから一家の大黒柱となっている瞳。
攻めは、隣家に少しの間住んでいたことのある仁で、飛び抜けた頭脳の持ち主。

アメリカへ戻って仕事をしてもらいたいと切望されている仁ですが、瞳たちと離れていた間に彼らが苦労していたことを知り、今巻でもそれを拒否し続けています。
お金より名声よりとにかく瞳が大切で、離れていた間も片時も忘れなかった仁は、大型ワンコでとにかく健気。
前巻では少しツン気味だった瞳も、仁がいなくなったらもう立っていられないと認めていて、ひじょうにラブいです。

この作品は何が良いって、何もないところではないでしょうか。
派手な事件も超絶美形も濃厚グチャグチャシーンもない。
変わってるのは仁と仁の父親の素性くらい。
一般的とは言い難い彼らですが、そんなことさえ読中、大きな要素としてインパクトがあるわけではありません。
あるのは一所懸命生きるキャラたちと、心の機微。
瞳の弟たちは小学生で母親を亡くしているので未だに『お母さん』と丁寧に呼び、瞳は高校生だったので『母さん』と。
そんなちょっとした違いに、弟たちが幼いうちに護り手を失っているのだと切なくなる瞳。
こんな小さな言葉ひとつに、想いが隠れていたんだなあとジンワリするんです。
疲れた心にピッタリのBL作品で、本当癒されます。

3

これからを左右するお話

 この巻は、『魔法使い』シリーズの二作目に当たります。

 瞳が高校卒業から勤めてきた渋沢製作所は、様々な事情から廃業してしまいます。そして、瞳は二人の兄弟を育てるため、就職活動を行うこととなるのです。

仁は、早くから瞳に「医者になってはどうか?」「学費なら自分が負担する」と持ちかけるのですが、その仁の持っている多額のお金はどこで、何で稼がれたものなのか全く分からないのです。
 
 頑なに断る瞳ですが、仁は、『瞳が行こうとしている際は、瞳が居るべき場所ではない。』と言うのです。私はこのシーンを読み返す度に泣きそうになるのです。ひとりではどうにもならないことでも、この二人なら、仁ならどうにかなるのではないかと思えるから不思議です。こういうとき、「この2人はきっとどんなことがあってもずっと一緒に居る」と思ってしまうのです。

 夏、渚がバイトをしている海の家で、仁の父であるエドワードと会うのです。それから、エドワードは仁が何をしてるのかがだんだん明かされていくのです。

 この巻でも、前巻と同じく、ポールの手土産、おいしい差し入れが描かれています。
 ポールがアラベスクという有名店のケーキを穂波家に持ってくるから、ハイエナである渚、薫の争いが始まります(笑)まずは瞳ががっつくふたりを叱り、その次に仁がポールに嫌みを言い、そして、瞳が最後に3人まとめて叱るという穂波家名物とも言えそうな場面が登場します。瞳と仁だけではなく、周りの家族や人物を描いているところも読み応えがあります。

 瞳の決心が一段落したところで、最終巻へつながっていきます。

3

いまいちすっきりしないですが・・・

前作からの続きです。
瞳の勤める製作所が閉じられることになり、瞳は就職活動を余儀なくされます。
援助をするので医師になるために大学へ行って欲しいと思う仁と金銭的に甘えられない瞳と想いはすれ違いますが仁の仕事に係わる周囲が騒がしくなり瞳は自分の就職活動だけでなくそれにも振り回されます。
仁の父親も瞳に接触、結果的にはそれが瞳の心を動かします。
仁の事はなんとなく雰囲気は伝わりますが今回も謎のまま終わります。
前作から最後はこうなるだろうなとは思っていたのですが・・・仁は穂波家の家族ということで納得するしかないか(笑)
どうやら、さらに続くようですね。

1

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