リストラされ夢も自信もなく無気力な蓮だが、アパレル会社の社長とカメラマンに拾われて、美しく磨かれることになり…!?

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表題作秘めやかな蜜事~紳士倶楽部の饗宴~

津田圭樹・デザイナー/柏木隆二・カメラマン
水沢蓮・会社をリストラされた居酒屋バイト

その他の収録作品

  • あとがき 橘かおる
  • あとがき 周防佑未

あらすじ

同僚の失敗を押し付けられ、リストラされた蓮は居酒屋で働いている。将来の夢もなく自信もなくて無気力な蓮はトラブルに巻き込まれているところをアパレル会社の社長とカメラマンに拾われ、美しく磨かれることになるが…!?  二人の男に愛される喜びに未知の悦楽を知る――。

(出版社より)

作品情報

作品名
秘めやかな蜜事~紳士倶楽部の饗宴~
著者
橘かおる 
イラスト
周防佑未 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796403726
2.7

(9)

(0)

萌々

(1)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
23
評価数
9
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

斬新な3Pモノ。愛されまくる受け!

3Pとか複数Pモノというと、ダークなものが多いわけですが、
これはかなり珍しいハッピーな3Pモノ。映画「プリティウーマン」を
BLで3P化したらかくありなんという、ある意味異色作です。

引っ込み思案で自分に自信がない蓮(れん)は会社をリストラされ、
どうにか入った居酒屋のバイトでもクビ、しかし超セレブの2人に拾われ、
とにかく愛されまくる。
そして二人に愛されることで自分にも少しずつ自信をつけていくという
前向きなサクセスストーリーでもございます。

ドンくさくてウブっちい子がどうやって3Pに放り込まれるのかといったら
フツーは強姦監禁緊縛凌辱と、寿司屋の湯呑みたいな漢字攻撃がはじまるわけですが
本作ではあくまで「やさしくいとおしくやわらかく」と高級ティッシュのコピーよろしく
痛さゼロ。
酔っぱらった勢いで開かれてしまう展開は不思議なリアルさと説得力があります。

ベタベタに愛される受けちゃんを見たい方は必見でございます。

残念なのは、イラストレーションと淫靡さ不足ですか。
3P・複数モノは文章のリズム感を削がずに手数を増やすため、
絵の果たす役割というのが非常に大きいというのが持論ですが、
本作、イラストで盛大に失敗している感があります。
イラストの説明力不足なんですよ…。
イラストを入れなければならない箇所もかなり外しているし…。
淫靡な空気が足りないのは…これ3Pモノ書き馴れてない作家さんにありがちなコト
ですが、状況説明でパンク寸前になるのか、やたら挿入に振り回されていて、
挿入以外のものに「溜め」を持たせる書き方が弱い。
地力はかなりある作家さんだと思うので、これさえクリアすれば完璧。

珍しく痛さの極めて少ない3Pモノなので、3P初心者にはおススメです。

5

3Pでないと燃えない性癖

オドオド臆病なバンビちゃんを罠にかけ、自分たちの好みの色に染め上げる
そんなゲームが開始される。
3Pものなのに、シンデレラストーリーで更に性奴隷としてオークションにかけられ
辱めを受けるような嫉妬からくる理不尽な憎しみをかってしまう可哀想な受け様。
前半は甘々で冴えない受け様がモテ期に突入かと思える内容が中盤以降は災難に遭う。
そしてラストは再びひたすらエロ甘く、虐げられて育ったような受け様が蛹から蝶になる。
そんなエロラブなお話でした。

暇を持て余している男二人、そこそこの地位も金もあり、紳士倶楽部と言う特殊な
趣味を持ったセレブな男たちが集うクラブの会員である津田と柏木。
デザイナーであり経営者の津田と有名なカメラマンで、現在は専属で津田の会社の
カメラマンをしている柏木は高校からの同級生で親友同士。
そんな暇を持て余している二人に倶楽部の会員で香道の家元にある遊びを持ちかけられる。
それは、まっさらな素人を誘惑して、自分たちの好みに仕立て上げる遊び。
偶然道を歩いていただけのターゲットの受け様をいかに同意の元その気にさせるかのゲーム
二人の性癖を受け入れ、相手が自分たちに従うようになったら勝ちなんて遊びを
始める事になり、その遊びに選ばれたのが、地味で暗く、自分なんかと常に悲観してる
そんな受け様なんですが、ミイラ取りがミイラになる典型的なお話です。
イケメン二人に愛され、卑屈に暗く生きてきた受け様がシンデレラのように
幸せになるまでを描いたストーリーです。

3

ラブラブ?

最近の流行は複数ものだから、と友人に腐教されて読みましたが、やはり自分には複数もののツボがないようで、どうにもはまれませんでした。

おはなしそのものは、いわゆるシンデレラ・ストーリー、マイ・フェア・レディのテンプレだと思うんですけど、それが3Pというところが新鮮なんでしょうか?
でも、攻め二人のキャラが立っていなかったので、どっちがどっちか、セリフやイラストと名前が結びつかず。

イラストも、きれいなのか、雑なのか、よくわからなかった。
以前は、こんなにザクザクした絵柄じゃなかったと思うんですが、荒れちゃったのか、こういった作風に変わってしまったのか。

主人公の受け+攻め二人の他にも、脇のカップルがいて、こっちのキャラが立ちすぎで、こっちの話がすでにあったのかと思ったんですが、そうでもないようで混乱。

橘かおるさんは、わりと好きな作家さんなんですが、これは微妙に合わなかったです。
残念。

3

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