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表題作愛人はじめました。

桐生祥臣,恵七を愛人にするIT関連企業社長
三原恵七,お金が必要な専門学校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「それなら、貴方が俺を買ってよ」継母の手術代を工面するため、身売りを決意した恵七。それを止めた美形社長の桐生に冗談半分で愛人契約を持ちかけたところ、そのままホテルに連れ込まれ、抱かれてしまい――! ?

(出版社より)

作品情報

作品名
愛人はじめました。
著者
間之あまの 
イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041006764
3.6

(28)

(6)

萌々

(10)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
101
評価数
28
平均
3.6 / 5
神率
21.4%

レビュー投稿数4

甘々溺愛です

心優しい受け様が義母を助ける為に身売りしちゃうストーリーですが、
シリアス度は低くて、攻め様に溺愛される可愛い受け様がとてもラブリーな作品。

内容は、受け様は父親が幼い時に亡くなり、再婚相手の義母に引き取られ血の繋がりが
無い受け様は素直に義母へ感謝している素直さん、でもその義母は惚れっぽいらしく、
いつも彼氏が出来ては受け様をほったらかしで、受け様は義母の母親に面倒を見て
貰うような生活をしていたのですが、それでも義母を家族と思っているんです。
義母に対しては何処までもポジティブに良い方に考えている受け様。
そんな義母に病気で手術するからお金が無いと言われ、20万なんていう微妙な金額で
受け様は義母の為に、女装でデートしたらバイト代が破格な仕事をする事に。
でも待ち合わせの場所に相手は現れず、見知らぬ相手に強引にナンパされて、
危ないところを攻め様に助けられる。

攻め様に危ないことをしている事を諭されながらも、義母の為にお金が必要な受け様は、
来なかった客のかわりを攻め様に求め、攻め様は承知してホテルへ~~
そこで、受け様はデートだけのつもりが、攻め様に貞操の危機を抱く事態になって
初めて自分がとても危険な事をしようとしていた事に気が付く。
そこで、ゴメンなさいで許してもらえる雰囲気もあったんだけど、攻め様は受け様が
余りにも可愛いので、抱いちゃうのです、それもこってり可愛がられてしまう(笑)
受け様は、約束通りお金を貰い、攻め様には二度と会う事はダメだと攻め様の連絡先を
捨てて、お金を義母に届ける。

そして、義母にはたちの悪い男が付いていて、受け様は再びお金を無心される。
しかし二度と会う事が無いと思っていた攻め様は、受け様を迎えにくるんです。
しっかり連絡先も調べて用意周到な攻め様で、受け様は攻め様に全てを打ち明け、
一人で悩んでいた事を話すと、攻め様が再びお金を出すといい、受け様は迷惑をかけて
いる事にお礼の返しようがないと、自分を借りたお金分の愛人にして欲しいと・・・
百数万円分愛人として攻め様は受け様を囲う事になります。

独りぼっちの受け様が家族を求めて、義母に嫌われないようにいい子でいようと
懸命に努力する、でもその義母は受け様を騙していて、信じたくない受け様は何も見ない
ようにしていたが、攻め様と暮らし始めて、Hでは、泣くほど可愛がられ、何気ない
優しさを常にかけてもらい、攻め様をどんどん好きになっていく。
見返りの無い家族を手に入れるまでの、溺愛型ラブストーリーです。

5

キュンとする萌え話

 三原恵七は、父に先立たれ、継母と共に暮らしていたが、継母は他に男を作っては、よく恵七を一人で置き去りにしてしまっていた。
 そんな継母の現在の恋人は、ちんぴら崩れの男。
 彼は、継母の手術代として「まとまった金が必要だ」といい、恵七はその金を準備するために、身売りをする覚悟を決める。
 けれど、タチの悪い男に絡まれたところを超美形社長の桐生祥臣に助けられる。
 事情をしった祥臣は恵七に対して、「ならば私が買ってやる」と言い、優しく丁寧に恵七を抱いてくれた。
 お陰で、初めての快感を味わわされた恵七はふらふらになってしまう。
 しかし、一度きりの関係で終わらせようと思っていた恵七の元に再び継母とその彼氏が現れ、今度は先日よりも更に多額のお金を準備しろという。
 当然、不可能だと断ろうとする恵七に継母に泣かれてしまい、結局、お金を準備することを恵七は祥臣を頼るしか方法がなかった。
 それから毎晩、桐生のマンションで毎晩のように抱かれるようになった恵七。
 そしてまた、祥臣がくれる少し意地悪な不器用な優しさに惹かれていく恵七。
 だが、自分と桐生の関係を知った母の彼氏に、「母親を助けたいならもっと金を用意しろ」と脅されることになり、恵七は祥臣との別れを決意するが……

 という話でした。
 祥臣と恵七の出会いについてはこんな感じなのですが、祥臣は恵七を手に入れた方法以外は、きちんとした男の人で、恵七のこともエッチなときはちょっと無理なプレイもしますが、そうじゃない時はとても親切で。
 身寄りのなかった少年が、大人の包容力とお金を持つ男に惹かれていく……というまあありていに言えばベタな話だと思うんですが、祥臣の優しさ加減が絶妙で。
 また、恵七のかわいらしさもいい感じになっているので、結局、バランスのとれたいい萌え加減の話になりました。

 キュンとする萌え話をお探しの方にはぜひオススメしたい話です。

2

意地悪だけど溺愛




全編受け視点

インテリアコーディネーターを目指している専門学校生の三原恵七(受け)は二年ぶりに連絡を取ってきた義母から大金を無心され、仕方なくお金を稼ぐべく女装デートに手を出しますが、手違いで相手が来ません。待ち人来たらずの恵七が見知らぬサラリーマンに絡まれていると、偶然通りかかった会社社長の桐生(攻め)が助けてくれたのです。
安易に金を稼ぐことの危険性を諭す桐生に「だったら貴方が買ってよ」と言ってしまいます。

恵七は実父を早くに亡くし、義母に引き取られますが、義母は自分の母親に丸投げし失踪してしまいます。義祖母にきちんと育てられたので、真面目に育ちましたが、早くに両親を亡くしたため家族が欲しいという気持ちが強く、昔姉のように構ってくれていた義母を見捨てられません。金づるにされているの
ではと薄々感付いているのに気が付かないふりをしています。
再び金を無心され困っていた恵七は桐生が用立ててくれるという提案に自分にできることを考えた結果、桐生とひと月の愛人契約をしますが、金銭のやり取りに自分で提案しておきながら傷つくのです。

桐生は若くして会社を興し成功している非常に有能な社長です。恵七は性格上身体を売るには向いていないからやめるようにと諭すのですが、挑戦的に「買ってほしい」言われて、元々好みだったこともあり売り言葉に買い言葉で恵七を買うことにするのです。
最中はS全開で意地悪ですが、決して恵七を傷つけることはしません。
自分が泣かすのはいいけど他人が泣かせるのは絶対に許さない嫉妬深い執着攻めです。

桐生がお金を用立ててくれたおかげで、なんとか義母にお金を渡せたのですが、恵七を金づる認定した義母の男が出てきてさらに金銭を要求されるのです。今度は桐生を窮地に陥らせようとする脅迫つきで。桐生の過保護のおかげでなんとか難を逃れたのに、義母からの泣きの電話で不用意に出かけてピンチに・・


いつも思うのですが、どうしてこういう時に情に負けて勝手に行動するのでしょうか。せめて一言桐生に相談するなりしてから動けばいいものを一人でどうにもできないに決まっていることがなぜわからないのか、素直だし優しいのはわかっていますが、こういう考えなしの行動にはいつもイライラします。
最後のほうまでクズな義母のことを見限れないことにももやもやします。


クズの義母とその男には本当に腹が立ちました。
最終的に近づかないという制約(その筋の人が絡んでいるのでこれは絶対守られるだろう)だけでは納得できません。恵七の寂しいという気持ちに付け込み、安易に金づるにしようとしたことを死ぬほど後悔させてほしかったです。


母親以外の女性はいい人ばかりでした。
皆話を聞かないタイプでしたが、バイト先の女性店長はクズ義母よりも母親らしくおせっかいで心配性で、中学から一緒の同じ専門学校の女子は好奇心旺盛で二人して恵七のピンチに知らず手助けしてくれます。
特に私が気に入ったのは桐生の秘書の笹井です。鬼畜で有能で、桐生の女性版といった感じで、毒舌な言動がとても楽しいです。きっと桐生も一目置いてるんじゃないかと思います。本人も言っていましたが、桐生とは鬼畜な面も併せて同志という言葉がぴったりの女傑だと思いました。彼女が出てくると強気な桐生もちょっと調子が出ない感じがまた面白かったです。

今まで家族に飢えていた恵七が桐生に溺愛される未来が目に見えます。
まだ学生の恵七が就職したくらいの数年後の二人も見てみたいと思いました。

1

意地悪溺愛攻めと頑張り屋で真面目で素直受け

間之さんの甘々のお話は大好物です。
今回は意地悪な愛妻家ですね。
美形で長身で仕事のできる社長のスーパー攻め様桐生と女の子よりも可愛い素直でいい子だけどちょっと抜けてる?受けの恵七。

出会いからスーパー攻めの匂いがプンプンしますね。

中盤までは恵七が愛人だからと切ない思いをしますが、桐生は最初に恋人を買ったことはないって言ってたし、あんなに大切に甘やかされて本当に一月だけで終わると思ってるとは。

無事に恋人になれたらこんどは継母と恋人のチンピラに誘きだされて危機に。しかしナイスタイミングで桐生と秘書が助けに現れます。
そして継母と縁を切り桐生の籍に入ることになり恋人から愛妻へ。

桐生が甘々なのにお仕置きとか泣かせるとかイカせないとかがちょっと萌えられず。
あと恵七が真面目で素直なのはいいけど継母の言うことをあっさり信じてお金を工面したりが…。
騙されていたと気がつき必要とされてなかったと実感し無事に縁も切れ桐生に愛妻保険までかけられどんなけ桐生に守られているか。

一月の愛人契約が一生の愛妻になりましたね。

まっさらだった恵七がすっかり桐生好みに仕込まれて、まるで源氏物語の紫の上をイメージしてしまうのはダメでしょうか。
表紙の恵七が子供っぽくて裸に首にリボンとかいけない雰囲気ですよね。
間之さんはいつも萌萌なのですが今回は萌えで。

2

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