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真面目で誠実、だけど平凡なリーマン・葉鳥が、突然部屋に押しかけた美形で有能な「執事」にかしずかれる。
遺言がどうとか遺産がどうとか、貴方の世話をさせて欲しい、私には行くところがないとか、もう夜なので訳も分からずとりあえず一晩は泊めようとなるが、執事は葉鳥が寝ているロフトまで上がってくる。
当然葉鳥は気になって眠れない。すると執事は『気晴らしに』とパンツを引き下ろし…
話は全く噛み合わないしいきなりのフ○ラプレイ、これは変態執事のコミカル系かと思いきや、全然そうじゃない。
逆に執事・九識(きゅうしき)が何者なのか、何か隠しているのか、かなりシリアスな物語になっていきます。
また、九識は葉鳥をとても大切に想っていて、優しいキスでノンケの葉鳥を段々メロメロにしていくのですが、ならばなぜ冒頭にいきなりプレイを持ってきた?と疑問。
思うに、この作品には色々な要素が入りすぎていて、内容の方向性が分散してしまっているようです。
庶民と執事の意外性、男2人の同居で雰囲気が甘くなっていく感じ、葉鳥のお仕事BL、九識の正体の謎解き、九識の抱える苦悩、何故か拉致とアクションまで、盛り沢山すぎてしまったように思います。
そして当然恋愛要素も。
初めのいきなりプレイの後は逆に手を出してこない九識。描写される九識の性格からしたら、冒頭のフ○ラが合ってない。なのにラストのHシーンではまた乳首責め言葉責めとヘンにねちっこくて、どっちが本当の九識だろうか?ずっと敬語で責めるのもなんか倒錯的です。
さらっと読んであまり突っ込まない方が良い作品でした。
高崎ぼすこさんのイラストは、美形メガネの九識と可愛い葉鳥、2人の甘さも良く出ていてとても良かったです。
(追加)葉鳥の勤務先は「他人同士」の出版社「央剛舎」です。
多分ぼすこ先生のイラストたどりでこの本に到達。
最初にこられた時に、それをそのまま身元照会もせず家に入れ、あまつさえ泊まらせるって
どんだけ、人いいの、この人(受け)。 と ちょっとあきれモード。
(いや小説が成り立たなくなるから、それでいいんだけど)
あといきなし フ○ラされるって「あり」かい!
と果てしなく ????? となり、うーん。。。。。
後は、最後に助けに行こうとするシーンで、「いやちょっとまて、せめて弁護士なんだから
そういう腕っぷしの強いの知ってるだろ、民間人にケガさせたら賠償責任やでとか
考えへんの、あんた弁護士やろっ」と激しくつっこんだ私は変なんでしょうか?
確かに小説的にはそうなんだけどさ。速読しすぎて なんか読み飛ばしてる?私。
腕っぷし強いんだったら、最初からもうちょっとそういうの匂わせておいてよん。
とどうでもいいところにひっかかってしまった私でした。
しゅん。
あっさり読める ラブになるお話なんですけどね。
執事モノには特に惹かれない私ですが、この作品は面白かったです。BL作品を沢山読んでいると「執事攻=下克上上等。傲慢で絶倫なイケメン執事」「執事受=ご主人様に溺愛される健気受。夜は淫乱小悪魔」みたいなのがテンプレだと思っているので(偏見込み)、そのどちらにも当てはまらない九識に最後まで好感が持てました。
突然現れた執事こと九識が何者なのか…という謎解きもテンポのよい展開で楽しく読めました。
そして読み終えてみるとタイトルが秀逸だなぁと感動しました。細かく読めばツッコミどころもありそうですが、「終わりよければ全てよし」を具現化したようなエンディングで非常に読後感が良かったです。最後のイラストが大好きでした。
仕事に疲れて帰ってくると…なんと家には美貌の執事がおりました。
と、始まりはなかなかあ然としたもので、しかも二人のやりとりがチグハグで。
なんだかんだと流されていく葉鳥と、物腰柔らか~に攻め込む九識さん。
二人のテンポがかみ合わなかったりするんですけど、なぜかスーッと引き寄せられるように読んでしまいました。
謎めいた美貌の執事、甘やかされた生活、淫らな悪戯。
なんだかめまいがしそう。
敬語というか丁寧語というか。
攻め句の数々が下品にならないところがサスガ九識さん。
でもなんだか…やらしさ倍増(笑)
最後はとびっきり甘く、幸せいっぱいです。
葉鳥が向いてない営業職でつかれて6畳一間(ロフトつき)に帰宅すると、部屋には燕尾服をきっちりと着こなした男性に出迎えられる。
相手は九識と名乗り、葉鳥の父方の親戚の遺言により葉鳥に
支えるためにやってきたという。
お人好しの葉鳥は追い出すことも出来ず、一泊だけ…と彼を泊めることに。
そんな突然現れた容姿端麗な執事は初日からお仕えすべく、下のお世話まで。
翌日以降もなんやかんやと居座り、家事が完璧な九識さんとの生活は快適で意外と悪くない(笑)
丁寧な口調の九識さんと葉鳥の会話が微妙に噛み合ってないのが笑えます。
このままコメディ路線なのかと思いきや…
九識さんを追う謎の男の登場で話は意外な展開になってきます。
九識さんの正体、彼が抱えていた苦悩が明らかになってくるにつれてシリアスな感じに。
あと実は九識さんと葉鳥が幼少期に一度会っていて、その出来事が今の今まで九識さんを支えていたことがわかります。
すべてがわかり、二人が恋人という関係になっても、二人が敬語で話すのがかわいかったです。
付録ペーパーは、葉鳥の家に遊びにきた葉鳥の職場の先輩と仕事で付き合いのある書店員が遊びに来るはなし。
想像以上に本格的な執事の九識にあっけにとられる二人ですが、九識さんに温かく「仲間なんだから」という。
今までずっと孤独だった九識さんにはこの言葉が嬉しくて
。4人で楽しくすき焼きを食べるお話しでした。ほっこり。
軽く読み進められながら、盛り上がりもあり、楽しかったです。
あぁ、九識さん家に欲しい!!
ぼすこ先生の挿し絵もよかったです。