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本屋さんでこちらを見つけた時。
小嶋ララ子さんの優しく可愛らしい色使いの表紙に目が留まり、更に右下に『憂鬱な朝』の文字が見え、
「今号は掲載されてるんだ!」
と思うと居ても立ってもいられず、手にとりすぐレジに向かって居ました(笑)
巻頭カラーは新連載が始まった水名瀬雅良さん『同居人の美男ども』。
山田まりおさん『シラフでいても意味がない!』の4コマ漫画付カラーピンナップがついています(コレが笑える!)
又、初登場の楢崎ねねこさん『甘えさせてよ 前後編』の前編が掲載。
その中でも、特に私のお気に入りを。
◆倫敦巴里子さん『イケメン・ベーカリー』
老夫婦が営むパン屋さんの2階に格安で間借りをしていた鹿島と、店を畳む所を現金で買い取りパン屋を経営する事となったイケメン・因幡のお話。
私にとっての初・巴里子さん作品のこちら。
絵柄に洗練さは正直感じられないものの、ほっこり出来る絵柄に安定感のある線、そして時折ハッとする構図に可愛さ!一気にファンになりました♪
いや、本当に可愛らしい。他の作品も読みたくなるあたたかさ。
元ホストだった因幡は何も考えて居ないようで心に秘めた思いがある。
外見とは違う彼の性格を知る事によって、嫌な印象は掻き消され、惹かれる鹿島は――と進んでいきます。
一つ屋根の下、惹かれていく過程と温もりが何とも言えずきゅんきゅんです♡
◆楢崎壮太さん『ブラッドレス・ブラッド』
尾花崎家の家政婦の息子・辰馬と、その医者家系の尾花崎家長男で弁護士・義忠のお話。
辰馬の母親は仕事中に庭で亡くなり、それ以来尾花崎家で育てられるが、彼の母親が主の愛人だったと濡れ衣を着せられ、尾花崎家から執拗なまでのイジメを受ける。
そんな中、いつも助けてくれたのは義忠。
好きで好きでたまらない、けれど、義忠にそんな気持ちを向けてはならない。
葛藤しつつ、尾花崎家への小さな復讐を貫こうとする辰馬に、義忠は自分に気持ちを向けてきて――と続いていきます。
これ、面白かった!
唯一心を開く義忠にだけ、憎しみ以外の感情を向ける辰馬が健気と言うか純真無垢と言うか。
しかも最後はそう終わるかー、という感じ。
ただ、もう少し怖さと痛さがあっても良かったかな、と思う私も居ました。
でも、この2人には一緒に居る事で幸せになって欲しいなと。特に辰馬にはそういう思いが芽生えました。
◆日高ショーコさん『憂鬱な朝』
言わずと知れた、若き子爵・暁人と、その家令・桂木のお話。
いよいよ、父の腹違いの弟・久世直継と会う時が来た。
暁人の心は嵐のようで静かであり、森山侯爵と会う桂木は冷静なようで声を荒げる。
そして気付くのです、何かがおかしい、何かが間違っている。
「桂木に従えば間違いはない」、それ自体が間違っているのではないか――と。
読めば読む程、お互いの気持ちが又近付くようで離れるような、葛藤が全ての頁から溢れているようで心臓がどきどきします。
そして、暁人の気持ちの強さと変化を垣間見てしまう、あの数頁。
髪を乱した後のあの眼差しが、何よりの証拠。
片時も目を離せない方向に向かっている気がします。
次号は3月22日発売予定の5月号。
日高ショーコさんは勿論、何と左京亜也さんが初登場・巻頭カラー!!
しかもピンナップは佳門サエコさん。こちらも初登場だそうです♪
大好きな『憂鬱な朝』があんな所で終わり、そして更にこれから2か月弱も待つだなんて…辛いっ(笑)