本当の恋人に、なれますか?――

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表題作ヘブンノウズ 赦罪

渋澤征武,34歳,人気ミステリー作家
千野旭,21歳,イラストレーター

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ベストセラー作家の渋澤征武にイラストの才能を見いだされた千野旭は、
弟のミツルと渋澤の屋敷で暮らしている。
恋人はつくらない主義だと宣言している渋澤に恋した旭は、
身体だけの関係でもいいからと訴え、渋澤はそばにいることを許した。
渋澤がある過去に苦しんでいることを知った旭は、渋澤の力になりたい、
今は無理でもいつか本当の恋人になりたい、そう思っていた。
そんなとき、旭はかつて渋澤と寝ていた速水に怪我を負わせてしまう。
好きなのに、擦れ違っていく想いに旭は──!?

作品情報

作品名
ヘブンノウズ 赦罪
著者
英田サキ 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
ヘブンノウズ
発売日
ISBN
9784813012719
4.1

(71)

(36)

萌々

(19)

(12)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
294
評価数
71
平均
4.1 / 5
神率
50.7%

レビュー投稿数15

薫ちゃんのスピンオフ希望

英田作品は全て読ませて頂いており、どれもこれもどのキャラくんたちも大好きなんですが、薫ちゃんはぶっちぎりで大好きです。

恋焦がれる相手はどんなに想っても脈なし、せめてカラダだけでも繋げたいと縋った結果、セフレすらも解消されドン底に突き落とされる旭...それでも好きで好きで...苦しくて苦しくて...
そんなときに薫ちゃんみたいな人に、あんな風に心の隙間にするーーーーっと入ってこられたら常人はひとたまりもありません。。。。
旭みたいな立場の人が100人いたら、99.9人は絶対薫ちゃんになびいてるよ!!!渋澤先生のことを想いながら薫さんに抱かれるなんてできない、わかる、わかるよ、でも大丈夫だよ、誰も旭を責めないよ!!楽になっちゃいなよ!!!ってかあたしゃ薫ちゃんがどんな風に愛する人を抱くのかを知りたいんだ!!旭!!もう一息!!という訳のわからない脳内エールを送りましたが残念ながら届かずwww
渋澤先生への不毛な愛を貫いた旭よ...お前は本当にスゴいぞ。。。。。

5

「お腹」は気になる。

三冊目、やっと澁澤と旭がくっつきます。

何だか色々旭が無茶だったような。
結果は良かったですが、ちょっとやり過ぎかなあという気も。それで時々、何で澁澤は旭が好きなのかよく分からなくなりまする。
そこを疑ったら、全部が崩れてしまいますが。
速水は面白いくらい絵に描いた様な当て馬で(笑)
ここまで最悪だといっそ清々しいですね(笑)
澁澤の過去も何となく分かっていたので、「ああ、やっぱりなー」という感じです。恋人じゃなければセフレはいいのかと思うんですがどうなんだろう。
過去云々を抜かせば、澁澤みたいな飄々とした攻めは大好物なんですが!
あと、挿絵の澁澤が何となくイメージ違う気がしてならないのです。薫はイメージ通りなんですが、澁澤が何か地味というか小説の描写よりも枯れてる気がしてならなくて。そして、枯れた感じの絵の澁澤の方が自分は好みです(笑)※どうでもいい。
もう一つ気になったのが、「ダブルバインド」でもそうでしたが、会話文はいいのですが地の文の単語。尻は尻なのに、腹は何故お腹なのか??
どうでもいいっちゃ、どうでもいいのですが。

さて最終刊に挑みます!

3

なんかホッとした

3冊めまで読んで総合で神評価に。
と言っても3冊めだけでも神評価なくらい好き。
いろいろ吹っ切れた先生がとても大好き。
なんなのあの人w
広也くんと一緒に止まってた時間が動き出したような感じ。
表紙の時計にはそのへんの事とかも含まれて描かれてるだろーと勝手に解釈(公式の表紙図解より)。
3冊めの表紙は柱時計の中でネジ巻きなどが錆びて止まってるそうですが、まさに先生の心の中のよう。
4冊目ではどうなってるんだろう?と表紙の方もすごく楽しみ。
はやく読めますよう、最終巻。

1

ああやっと

いけ好かない野郎だと思っていた速水やっぱりやなやつでした。
兄弟して澁澤を騙して財産目当てだとか薫にまで手を出しているとこき下ろすのですから。
ミツルを侮辱され、かっとした旭が平手打ちしたはずみで転倒して怪我をしたのも計算のうちだと思うとますます憎たらしくなる。
まっすぐな旭には思いもよらない人の悪意です。

霊となっても執着する人と速水が二人の邪魔をするせいで、
一進一退どころか後退してるとも思われる澁澤×旭です。

一向に進展しない関係に焦れる旭の思い切った行動に拍手です。
霊との対決シーンでは、何かと後ろ向きだったり自罰的な旭が澁澤のために立ち上がり、鉄拳を奮ったという感じが伝わってきて手に汗握りました。
ちっとホラーファンタジーじみたところのある巻でしたが、これによって二人の思いが通じて停滞していた関係がやっと動き出せました。

薫は最後までいい人だけで終わってしまったのは残念。
薫も安らぎと幸せが訪れますようにと祈りたくなりました。

ミツルが旭に言った言葉に泣けました。
「ほかの人も大好きだし別れるのは辛いけれど、あっちゃんが一番好き。あっちゃんがいてくれたら平気」
そして、「もっと頑張る」という旭に対して「頑張らなくてもいい。今のあっちゃんが大好きだから」
見返りも取引もないそのままの旭を受け入れ好きだと言ってくれるミツルがいてくれて本当によかったと思いました。

そして3巻目にしてそれもあと残り10ページあるかないかというところになってようやく身も心もきっちり結ばれました。
あー長かったです。

1

すっきりした

シリーズ3作目にして次回がいよいよ最終巻、最終巻に向けてのエピローグ的なフリは
あまり感じられなかったけれど、渋澤と旭の関係が上手くいってかなりすっきりです。
そして渋澤が何故恋人も作らずいたのか、その謎が全てすっきり解決します。
ファンタジー要素がある作品ですが、展開的には多少の怖さがありましたね。

何故自身を罰し続けなければいけなかったのか、愛情と同情が混在している感情が
冷静な判断を狂わせていた感じでしょうか。
それにしても旭の意外に強い根性は男前でしたねぇ、今回の渋澤さんがダメダメな分
一途な思いを胸に抱いて突き進む姿は結構好きですね。
それでも恋は人を強くも弱くもしてしまう、そんな感情を孕んだ内容でした。

旭の弟のミツルくんも回を重ねる事に少しずつ癒され成長していく、子供の再生する力
そんなものを感じますが、次回はいよいよ旭とミツル兄弟の母親の事件でしょうか。
もしかしたら何気なく1作目から3作目までにどこかで伏線があったかも知れないと
思い始めています。
きっと最終巻でなるほどと思わせてくれるのではと思っています。
個人的にはこの不思議な現象、幽霊が見えるなんて話は好きなので面白く読ませて
頂いたって感じですね。

5

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