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虐待されてるカイエを見ているのがつらい。こんな扱いを受けるべきじゃない存在なのに。
出会ってすぐからカイエのリグへの懐き方が可愛いのなんの。
ここから辛い展開てんこ盛り。ベルマンがカイエの体を売り金を稼ぐシーンは胸糞すぎて痛すぎて本当に辛い。
兄貴分的な存在の人から騎士殺しは大罪、偽の主でも失えば聖獣のメンタルはボロボロになると言われていたけど、リグが男前な決断をしてくれたお陰で、スカッとする展開になるが、そう簡単に直ぐに幸せに暮らせるわけじゃなかった……。
家族かカイエかを選ぶところでカイエを選んだリグ偉い。
ヴァルとキリハの行動が英雄すぎてグッとくる。二人と味方たちのおかげでリグとカイエが再開できた瞬間は感動。
學校パートは、前作のギルとリュセが出てきて安心感が強い。
互いが互いに欲求をぶつけられず悶々としているところに、ヴァルキリがキューピットになってくっつけようとするのにテンション上がる。
終盤はもう…前半のシリアスさとは打って変わってニヤニヤのオンパレード。ずっと可愛い。
前作、前々作に引き続き楽しく読ませて頂きました!
それぞれ作中の主人公達が抱える辛さや幸せの形は多種多様で、あらすじは省きますが、それぞれお話が立っている代償シリーズ。
この2人、私の中では、シリーズ中の、ベストオブカップルです!
今回は、とにかくリグとカイエが2人で居るのが可愛くて可愛くて仕方ありませんでした。
なんていうか心が洗われるというか…全然説明になっていませんが、読んでいてとっても癒されるんです。
リグがカイエのことを甲斐甲斐しく面倒見てあげる幼少時代の描写も、大人になって恋を自覚したリグが悶々とする描写も、どれもこれも愛が詰まっていて温かさが伝わってきました。
2人が幸せの時だけをぬくぬく生きてきた訳では無いからこそ、お互いを思いやって大事にし合う関係性が凄く癒しでした。
リグがカイエのことを「君」って呼ぶところとか、ほんとにカイエのこと大事にしてるんだなって伝わってきます。そして根が真面目で優しいリグの性格が現れていると思います。
また、カイエがリグに「もう…わがまま言わないから、嫌いにならないで」なんて言ったシーン、まじで悶えました。なんて可愛いのかしら。
あざといセリフなのに、なんでこんなに素直に心に降ってくるんでしょう。こんなのリグじゃなくてもカイエのこと好きになっちゃうよ!
また葛西りかこ先生の挿絵の素晴らしさも毎回のことながら脱帽です。
くせっ毛のカイエのそばかすが散った繊細で柔らかい表情と、これまた緩くウェーブのあるリグの色っぽさ。完璧です。
ちなみにカイエに手を出しそこねたリグが1人反省会で自分のことを大馬鹿野郎と言っていましたが、ほんと根が真面目で笑っちゃいました。なんて微笑ましい!
この2人のイチャイチャを同人誌で早速補完させていただきました。
とっても素敵な作品に出会えて感謝です。
最っ高でした。
読み始めは、硬めに感じる文章と世界観のカタカナ用語に乗り切れるか不安でしたが、リグが森で竜の卵を見つけてからは夢中!で読みました!
自分の片割れと出会えたホクホクから一転、卵を奪われたリグの我を失う程の捜索、無情な隠蔽。
文武両道で信頼厚く、立派過ぎるほどのリグが、げっそり頬が痩け目が窪み髪が伸び人相変えるほどの絶望の慟哭。
一方孵化した竜の子カイエは他の人間と絆を結ばされ、その男の所為で貧しく辛い生活を強いられる。
普段不憫健気受けスパダリ攻めが好きな私も腹底が苦しくなる程辛みを感じました。
そしてリグがカイエの宝物を見せて貰った時どのように泣いたのか…目に浮かぶようで。彼の長い年月が報われて、カイエを癒した彼もまたカイエに救われて良かったなぁと涙が出ました。
カイエへの残酷な仕打ちも読むのが辛く、それを目の当たりにしたリグの辛さも手にとるように分かりWでキツかった…クッキーに乗った果物をつまみ声を出さず泣くところも、動けない身体を弄ばれるのも。
すっごい辛いんですけど、それが報われる為だとかストーリー的に用意された設定としてじゃなく、辛い…(その後の)ほわわ…(その後の)胸熱…をしっかり感じながら読ませる力があるので何があっても身を委ねられました。
六青さんを初めて読みましたが、心を通わせたとしても二人をどう結ばせるのか想像させず、むしろ障害を作りまくってお話を展開させる書き方にグッときます。シリーズの他のも読みたくなりました。ちょっと絆の選定とか騎士になった人皆強くなれるのかなとかよく分かんないけど。
心無い呪縛と虐待の中のカイエに下宿人としてリグは、髪を溶かし蜜菓子を与え風呂に入れ、愛しいと伝え抱きしめ甘々に甘やかすシーンは何百頁でも読みたいです。懐いたカイエが腰に抱きついてきたり、喜んで尻尾をパタパタさせるのが可愛〜〜過ぎました。拝。
ドラマティックな騎士殺しやカイエの成獣シーンもあれば、うまく成長出来なくて落ち込むカイエが可愛萌、子を思う愛から肉欲を持ち始め自分の気持ちに抗うリグなどなど、お話の流れがツボ過ぎて真夏のビールのようでした。
電子版には、挿絵がないので、情景を思い描くために何度も表紙を確認しました。
挿絵を堪能したい方は、紙本で読書をお勧めします。
聖獣が孵化してすぐの間の挿絵は、とても可愛らしいので、紙本も揃えるつもりです。
どんなに羨ましくても、他人が大事にするものを奪ってはならない、というお話。
金の聖獣の卵が、騎士の道中襲撃されて盗まれる。
卵は、売買されて、買った貴族が出生届けを出したけど、ちっとも金の聖獣の片鱗が発現しない。
元の持ち主の元が、カイエに虐待を繰り返す愛を持たない持ち主を処分して、取り戻す。
取り戻した騎士・リグにも、幼獣のカイエにも、トラウマが残ってしまった。
その後の色々は、苦労の連続。
でも、魔獣出撃で功績をあげて、汚名は挽回できた。
シリーズには他にも、盗難事件のアレンジバージョンがあります。
裏切りの代償 ~真実の絆~
誓約の代償 ~贖罪の絆~
もふもふシリーズ第3弾
第2弾終盤でちょろっと出て来た訳ありな騎士&聖獣カップルが主役です。
庶民の出ながら能力も人望もある護国軍隊士が森で見つけた繭卵。選ばれし騎士として孵化を待っていたのに奪われ誓約されてしまったことで別れ別れとなり必死に探す騎士リグテウールと偽りの主ものとして虐待されて育つ聖獣カイエの再会までの長い苦労と成獣となり戦闘に出られるようになるまでの成長物語です。
シリーズそれぞれが独立した話で個別に楽しめますが、やはり独特な世界観や登場人物のその後の活躍を見守るために通して読むべきでしょう。
今回、1作めで未解決だった組織的な繭卵窃盗の解決編でもありました。
憎むべき強奪者や組織的な犯罪者ですが、それぞれに『対の絆』に関わる悲しい過去や狂わされた運命に翻弄されていました。
捻じ曲げられた法や理をあるべき姿に戻そうと戦い続けるヴァルクートと一段と力を強めたキリハが頼もしかったです。
愛されずに虐げられていたカイエがそれでも優しくまっすぐに育ったのはひと時でも卵に呼びかけたリグの愛情あふれる言葉と思いだったのだと思います。
耳とふわふわ尻尾の幼いカイエは可愛くて、成獣になったカイエは儚げで美しいです。