ボタンを押すと即立ち読みできます!
強面パティシエに一目惚れで甘い恋?
成瀬さんのとってもかわいらしいお話でした。
主人公はとっても小さくてかわいらしくて、今どきスレてないフワフワしたイメージの純真な男の子。
本来なら、こういう男子の設定が登場すると反射的に回れ右してしまうくらい苦手意識のあるキャラなんですが、ストーリー展開にどこか抜け感があり、”そっちかよー!?”と思わず突っ込みたくなるネタがしかけてあったりと、笑わせる要素もあり一息に読めて、しかも楽しめちゃいました☆
この設定でこういうことって、自分的になかなかないことなのでやっぱり作家さんの好みとかもあるのかな?と再認識した具合です。
十歳の時に両親を亡くしそれ以来11歳年上の兄と二人暮らしのフユ。
階段から落ちかけて怪我をしたところを救ってくれた男性が実はパティシエで、味はおいしいのに、その容貌が見た目怖い為にお客さんが寄り付かず閑古鳥の鳴いている店なのを知り、その男・鴻巣の依頼もあり友人達と3人でバイトを始めます。
店に営業妨害のように来るチンピラ風の男、フユを超溺愛する兄、怪しげなスイーツの店のプロデューサー。
彼等が絡み、お店の繁盛とフユの初恋が展開していきます。
筋的には、これは謎を残した方がいいので色々は読んでのお楽しみにします。
もう言うことがないほどに、フユはまっすぐ。
かわいい☆の一言しかないです(笑)兄に甘やかされていても、もうちょっとうっとうしいと思い始め自立したいと思っている、中身はちゃんと高校生。
自分を「僕」と呼びます。
途中「俺」に変わりましたが兄がショックを受けたり、周囲から合わないと言われ「僕」に戻します(そりゃそうだw)
鴻巣との最初の出会いから、優しくて格好いい人。そしておいしいケーキを作る人という好印象でしたから。
お店の事を真剣に心配して自分に出来ることはないだろうかと必死になります。
彼が兄から羽ばたいていく物語でもあるのですね、そんな側面もあるのかと。
鴻巣の、彼のその強面な顔、そしていつも来るチンピラに話に登場するおやっさん。
フユは鴻巣がヤクザだったんだと思い真剣に心配しています。
この彼なりの心配が、スイーツのプロデューサー進藤に接近させます。
何と言っても、彼の手がける店は大評判になると言うことを聞き、そしてそれを知ったからです。
この進藤が曲者で、フユにとても執着をみせるのですがその顛末が~!!!超爆笑モノでした。
いやぁ~進藤なかなかに良いキャラでした☆
そして、フユの兄の超ブラコンぶり。
彼が弟に反逆されて(反抗というのかw)落ち込む姿、何か想像するだけで彼に悪いがおかしくて、おかしくて。
お兄ちゃん、君は君の幸せを見つけた方がいいよ、だってもう30も後半なんだし(笑)
いいな~このお兄ちゃんキャラ♪
また、フユの友人達もオタクで人脈の広い鈴村、女子にモテるのに自覚のない金久保。
彼等の見守りもあり、彼等もまたいい脇役なんですね。
フユが鴻巣に恋をしていく様、鴻巣はこんなフユの健気をみせられたらクラっともきますとも!
その辺りはわりと王道な展開なのですが、その周囲の人間の絡みと、最後まで伏せられる諸々の設定があるがゆえに、それが一筋縄でいかない面白さを演出しているようです。
脇キャラの動かし方が上手いといいますか。
彼等によって、主人公達の魅力が増すのかもしれません。
ハズレの少ない作家さんでイベントでも同人誌を買い求める程最近は好きなのですが、
前作は泣かせてくれるもふもふだったけど、今回はほんわか優しくて甘く癒され
でもコミカルな感じで楽しませて頂きました。
主役の受けである冬生くんの天然でニブイ可愛さはまるで生きてるぬいぐるみ。
兄の溺愛ぶりが納得出来てしまう恐ろしい可愛さでしたね。
攻めであるパティシエの鴻巣はヤクザと間違われるほど強面で不愛想な職人肌で、
そんな鴻巣に偶然助けられ、その男らしい容貌に見惚れカッコいいと本人無自覚で
きっと一目ぼれしていたのではと思えるような展開でした。
森原八鹿さんのイラストがぴったりくるような作品でそのイラスト通りに感じる二人。
歳の差もあるし、簡単には思いを通じ合わせる事が出来ないけれど、読んでてほのぼのと
温かさも感じられるし、甘いだけでもないし、大人の男の困惑は可愛いと思える。
そして、1番強烈なのが、ブラコン兄でしょうか。
まぁ、こんなに可愛い弟がいたら仕方ないかもと思わせる弟くんですからね。
それでも、両親を亡くし兄弟二人で暮らす中で、兄に甘やかされると言うより
兄の為に甘やかさせてあげてる、意外に兄よりもどこか大人な感じの一面が
あったのではと思えるのです。
今回もとても素敵な作品でとても面白かったです。
満開の桜の花の下で、階段から落ちるところを救ってもらったフユは、その瞬間、その強面の男・鴻巣に一目惚れしてしまった。
翌日、「お礼をしたい」と申し出ると、彼は顔に似合わず、ケーキ屋さんのパティシエだった。
出してくれたケーキはとてもおいしかったけれど、強面が災いしてお店に客が寄り付かないらしい。
フユはこの美味しいケーキがなくなってしまうことを残念に思い、「何か力になれないか?」と申し出る。
そして、客寄せも含めて、バイトをすることになったのだが……
という話でした。
実はフユには両親はいなくて、兄が大事に大事に育ててきた子。
でも、フユはその関係にちょっとずつ違和感を覚えていたところ。
そんなフユが恋愛を通して、ちょっとした反抗期を迎える……というちょっとしたフユの成長物語も込み。
フユと鴻巣の恋愛も素敵なんですが、子供ってこうやって知らぬ間に大きくなっていくんだなあ……って思ってしまって、お兄様の悲哀もなかなかに感慨深かったです。
こういう恋愛以外の要素がきれいに描欠けているBLってとても好きです。
そういうわけで、ちょっとだけ高評価。
やわらかいピュアな恋愛話を読みたい方にオススメします。
ふわキュン男子フユの初恋一目惚れスイーツ日記?
成瀬さん!こういうお話も書かれるんですね!純粋培養天使なフユ。過保護な兄に尽くして自我を持たず理想の弟でいて…。
しかしそんなフユが一目惚れしたのは強面大男の鴻巣で。どうも元ヤクザ?でケーキ屋さんのパティシエでオーナーらしい。
フユには全く自覚がないのですが、好き好きが態度に出まくってたようで。SNSにも鴻巣のことをこんなに格好いいのに、どうしてみんなきがつかないのかなあ?と素で書き込んでて。
高校生3人が知恵を出し合って、売れないケーキ屋さんを立て直す場面はワクワクしました。
フユの兄離れと、鴻巣の自分の気持ちを認めて素直になると、まあ可愛らしい恋人が誕生で。鴻巣がフユの兄に言うことが正論で、よく冷静に言えたね!誰も言ってくれなくてフユが苦しそうで救われました。
フユの兄にもそろそろ現実に目を向けて弟離れしてほしいですね。
鴻巣が素直になったら半端ないですね!もうメロメロきゅんです。
早く大学生になってお店を手伝えるといいですね。新藤さん!あなたってひとは!
1冊すべて表題作です。
主人公は冬生(受け・通称「フユ」)ですが、鴻巣(攻め)の視点もありますので心情が分かりやすいです。
表紙のイラストがすべてを表しています!
右のフユは、小柄で可愛らしい、高校生。
左の鴻巣は、ヤクザと見紛う強面、長身、年上、パティシエ。
自分にとってはイラストとあらすじで想像したとおりの内容で、一生懸命なフユに鴻巣が惹かれるという恋物語が素敵でした。
両想いになったと思ったら、フユの兄の横やりが入るのも面白かったです。フユがコンビニ弁当で仕返しするのも愉快でした。
フユと友達の鈴村と金久保が「指折りのいい男」らしいので、萌える制服を着たイラストがぜひ見たかったです。イベント参加するという鈴村は特に気になりました!
私はただ可愛らしいなぁと思ったのですが、フユがちょっと幼くショタっぽさも感じられるので、苦手な方は注意された方が良いかもしれません。