獣人アルファと恋の迷宮

jujin alpha to koi no meikyu

獣人アルファと恋の迷宮
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神21
  • 萌×211
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

77

レビュー数
3
得点
158
評価数
36
平均
4.4 / 5
神率
58.3%
著者
成瀬かの 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
央川みはら 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773060188

あらすじ

男たちに絡まれたところを獣人アルファのラージャにたすけられたシシィ。ベータのはずなのにラージャの前で発情期が来てしまい!?

表題作獣人アルファと恋の迷宮

ラージャ、オメガ嫌いの獣人でトップシーカー・α
シシィ、探索者(シーカー)を目指す孤児の青年

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数3

迷宮って面白い

ゲームとかやってる方だったら凄く楽しめると思います。ゲームに興味がなくても、とても面白くて夢中で読みました。

世界観が独特で初めて迷宮の探査に向かったシシィの魔法での活躍にワクワクしました。
そして無口だけど頼りになるラージャの存在感はとても魅力的です。ラージャのシシィに惹かれながらも否定する頑なさは、とても焦ったく思いました。

ベータだと思い込んでいたシシィが、迷宮で急に発情してアルファのラージャに抱かれてしまいます。
番になってなければ妊娠する筈が無いのに孕んでしまったのは何故なのか?シシィの育ての親とは?
これが後からとても深く関わって来るのです。

シシィの弟妹の獣人の子どもたちが可愛くて、凄い活躍をしてます。モテモテなのにシシィが初恋だったラージャの婚約者の秘密など、最後まで飽きることなく楽しめました。


0

思い込みと誤解とすれ違いを超えて

今回は「迷宮都市の覇者」の二つ名を持つ獣人の探索者と
探索者を目指して迷宮都市にやって来た人間の青年のお話です。

攻様が仕方なく組んだ受様との迷宮攻略からスッタモンダを経て、
2人が運命のつがいとして家族になるまで。

この世界には種族を問わず、アルファとオメガ、ベータという第二の性
があります。

アルファは優性種と呼ばれ、例外なく恵まれた体格を持ち高い知能を誇
ります。オメガは外見上は、アルファや人口の大部分を占める発情期に
影響されないベータと見分けがつきませんが、男性も女性も年頃になる
と発情期を迎えます。

発情期を迎えたオメガのにおいは理性的なアルファをも肉欲のしもべと
化すと言われますが、オメガ自身にも発情期の匂いを制御は出来ません。

ただしうなじを噛まれたオメガのにおいは、噛んだ相手にしか作用しな
くなり、妊娠も可能になりますが、オメガはうなじを噛んだアルファだ
けの雌となるので、アルファやベータのように気に入らないから相手を
変える事はできません。オメガの幸、不幸はつがった相手次第なのです。

「始まりの街」という異名を持つアブーワは、この世界に最初に生まれ
た迷宮を抱く迷宮都市です。

初めて迷宮を発見し踏み込んだ人々は、地上に存在しない魔物が跋扈し
ているのを見て驚愕します。魔物達はおしなべて凶暴で、魔法を使う
ものさえおり、不毛な洞窟内での生殖も繁殖も不明です。

しかし、魔物達のその甲殻や被毛は非常に美しく呪いを無効化したりす
る等の信じられない性質をもつ事から、迷宮に潜って魔物と戦い素材を
採取する事を専門とする探索者が生まれます。

彼らは貴重な品々を献上した事により騎士の位に叙せられたものも出た
結果、探索者は子供達の憧れの的となるのです。

攻様は人間よりも一回り大きい種族である獣人です。攻様も探索者に憧れ
今ではアプーワ迷宮の最も深い階層を知る「迷宮都市の覇者」という二つ
名を持つトップランカーとなります。

攻様は迷宮から帰還した翌日、それまで組んでいたパーティを解散すべく
迷宮を管理する守護機関に向かいます。始まりの街の守護機関を統括する
支部長はエルフ族でなかなかの食わせ者ですが、攻様がパーティを解散す
るたびにメンバー選出に苦慮していました。

支部長は今のメンバー程の技量を持つ者を揃えるのは不可能であり、相手
の経験不足も力量不足も攻様が教え導いて行く事が条件だと、みるからに
初心者を紹介します。この初心者こそ今回の受様です♪

受様は昨夜酒場で給仕の助っ人をしていた人間の青年で、腰に下げた武器
以外はどれも真新しい装備に身を包んいて、今までのメンバーと比較する
と実に頼りなく、長生きできそうには見えません。

魔法使いだという受様も初心者の自分がトップランカーである攻様とパー
ティを組むなんて無理だと辞退しようとしますが、支部長は接近戦もこな
せるそうだし、攻様との相性は悪くないと言って譲りません。

仕方なく受様とパーティを組む事となりますが、受様は体力不足ではある
もの臆することなく、攻様は受様が実に得難いパートナーらしいという
ことに気づくことなります。

しかし2人がパーティを組んでおよそ40日が経ち赤の月がふっくらした頃、
新しく発見された迷宮を攻略すべく向かった2人は、関係を激変させる事
態に遭遇することになります。

ベータだと言っていた受様が突然発情期を迎え、アルファの攻様は抗えず
受様を抱いてしまった上に受様は攻様の子供を妊娠してしまい!?

成瀬先生の初オメガバースはダンジョン制覇に命を賭けるトップランカー
と探索者を目指すルーキーがパーティを組んで獣人オメガバースです♪

オメガバースは作家さんによって独自設定が有ったりしますが、アルファ
とオメガの"つがい"設定はその世界の肝というか根幹設定なので、そこが
ブレる事は有りません。

しかしながら自身をベータだと思っていた受様が発情し、優秀なアルファ
として自分に愁派を向けるオメガ達に辟易していた攻様は受様に騙された
と憤りますが、本能には逆らえずに受様を貪ってしまった結果、受様は
攻様の子供を身籠る事になるのです。

ううん!? 攻様って受様のうなじ噛んでないし、受様も噛まれてないよね!?
つがいにならないと妊娠しない設定だよね!?

アブーワに戻った2人はそれぞれの家族の元に戻るのですが、そこで攻様
や受様の家族に焦点が当てられて行き、攻様の婚約者や受様の弟達が登場
してきて、2人を巡る人物が複雑に絡まりあっていきます。

かつて探索者だったという受様の養父、養父が世話していた幼い孤児たち、
伝説の探索者の娘である攻様の婚約者、攻様のつがいを狙うオメガたち、
侯爵家の人々等々♪

2人がつがいとなってハッピーエンドを迎えるまで、迷宮探索で信頼関係
を築いていく様子にワクワクし、新迷宮で受様が押し倒されてドキドキし、
受様の妊娠と攻様の婚約者の発覚によるすれ違いにハラハラし、とっても
楽しく読ませて頂きました (^O^)/

あらすじのイメージで寡黙な俺様攻と健気受と言う感じかと思いましたが、
攻様は徐々にヘタレ要素が加味されて、受様は芯の強い頑張り屋さん要素
がクローズアップされていったのも面白かったです。

受様がオメガと判ってごねるだけごねた攻様が、幼い頃にあんなことをし
ていたなんてびっくりしましたが、作中で一番の萌え所でした♡

ぜひ、もっと2人の迷宮探索を読みたいです。

4

攻めのアホっぷりが一番の見どころだと思います

オメガバース+獣人+妊娠・出産ものになります。

こちら、ドキドキワクワクのダンジョン攻略ものでもあり、とても心を踊らせてくれますが、同時に二人の「恋の迷宮」にもご注目!
いや、色々な事情や誤解、更に攻めの超鈍感さも重なって、まさに迷宮入りしそうな二人の恋愛劇が楽しいのです!
個人的に、最初は受けに冷たい攻めが、恋心の自覚と共に受けに超弱くなっちゃうと言うのもツボなんですよね。
立場逆転劇も楽しすぎるなぁと!
ついでに、オチまでニヤリと面白すぎるなぁと!!

まぁそんなワケで、痛快に読ませてくれる作品でした。
ファンタジー好きさんに、ぜひオススメしたいです。

ザックリした内容です。
養い親を亡くした孤児のシシィ。
探索者(シーカー)を目指して、迷宮都市・アブーワへやって来たんですね。
そこでパーティーを組む事になったのが、「迷宮都市の覇者」の二つ名を持つトップシーカーで獣人・ラージャ。
二人は順調にダンジョンを攻略して成果を上げてゆきますが、そんな中、なんとベータだと思っていたシシィに発情期が訪れー・・・と言うものです。

まずこちら、ファンタジーやゲーム好きなら、かなり心惹かれる世界観じゃないかと思うんですけど。
えーと、ダンジョンが存在して、その周りには迷宮都市が存在して、ダンジョンを攻略する事を生業とする探索者が活躍する。

で、今回、その「探索者」を目指す孤児・シシィが主人公。
おっとり天然、ちょいドジっ子ながら、明るく前向きで周囲を笑顔にしちゃうような子でしょうか。

対して攻めとなるのが、寡黙で無愛想、人付き合いが苦手な獣人・ラージャ。
彼は桁外れの実力でもってトップシーカーとして活躍するものの、その並外れた力故に、パーティーのメンバーと毎回上手くいかなくなる。
で、守護機関から今回メンバーとして紹介されたのが、シシィ・・・と言う流れ。

まぁそんなワケで、この二人でダンジョン攻略。
このダンジョン攻略ですが、装備の準備から襲ってくる魔物、そして内部の細かい様子まで丁寧に綴られていて、読んでてワクワクしちゃうんですよね。
更に、ルーキー丸出しで明らかに足手まといっぽいシシィ。
彼がおっとりのんびりと気の抜けそうな調子で意外な実力を発揮して、ラージャを唸らせるのも小気味良い。
えーと、シシィは魔法使いなのですが、彼を育てた養父の「おじいちゃん」が、かなり曲者なんじゃないかなぁ。
と、この時点では「おじいちゃん」の正体にも期待をふくらませて貰える。
そう、マジでファンタジー好きを惹き付けてやまない展開の連続なのです。

と、共にダンジョンを攻略してゆくうち、心が通いあってゆく二人。
しかし、シシィに発情期が訪れ、本能に抗いきれずにラージャは抱いてしまうんですね。
そこで、元々オメガが嫌いなラージャは、シシィに騙されたのだと強い怒りを覚え・・・と言った流れ。

こちら、両視点で進みます。
その為、シシィが本当に自身をベータだと思っていた事、また、シシィに騙されたと怒りを覚えながらも、何故かこれまでの人間にように彼を切り捨てる事が出来ず、自分の気持ちに混乱するラージャと言うのが分かります。

いや、これな!
ここで疑問となるのが、シシィに何故、これまで発情期がこなかったのか?
あと、シシィですが、ラージャの子を身ごもります。
この世界ではつがいとなった相手の子しか妊娠しない為、何故つがいになっていないのに、シシィはラージャの子を妊娠したのか?
更に、実はラージャには、婚約者が存在します。
伝説のシーカーの娘である、その婚約者。
約束の時が来ても一向に現れない、その婚約者は一体どこにー?
って所でしょうか。

これ、ラージャがしつこく「騙されたのだ!」とかやってるのに若干イラッとはするものの、シシィの妊娠が分かってからの彼の変化が見ものなんですよね。
自分でも何故かは分からないままに、強い喜びを感じる。
で、結婚して欲しいと口説くものの、身分差(ラージャは貴族だった)や、愛情では無く責任感で申し込まれたのだと誤解して気にするシシィは、頑なに拒否する。
そう、個人的に大好きな、立場逆転劇!
いや、最初のえらそうな態度から一変、シシィの顔色を伺い、懸命に「結婚して欲しい」と口説くラージャにニヤニヤしちゃうんですよ。

そもそもラージャですが、こう、鈍すぎる!
「騙された」とか言いつつ、シシィが他のシーカーと仲良くしてればイライラする。
で、共にいれば抱き締めたくなってしまう。
まだそれでも自分の気持ちに気付いていないのに、「お前はアホかー!」とツッコミを入れたくなってしまう。
どんだけ鈍いんだよ・・・。

この後、思わずニヤリとくるオチあり、自身の気持ちに(ようやく)気付いたラージャの激甘の告白劇ありと、またまた楽しませてくれちゃいます。
ワラワラ存在するチビッ子達(孤児)も、大変いい味を出してくれてました。

とりあえず、ファンタジー好きさんに、ぜひオススメ。

8

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