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表題作獣人アルファと恋の攻略

ヴィハーン(ラージャ),公爵家の嫡男で領主・トップシーカー,獣人
シシィ(ヴィヴィアン),ラージャの許婚者でつがいの魔法使い

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

孤児のシシィは迷宮都市の領主であるアルファ・ヴィハーンの運命のつがい。
身分差はあるけれどアニクという息子も得て幸せに暮らしていた。
ところがある日、王都から可憐な王女・ダーシャがヴィハーンのつがいの座を奪わんと乗り込んでくる。
王女はヴィハーンの記憶を奪い、邪魔なシシィを砂漠へ拉致し… !?
近づく発情期。明かされるシシィの出生の秘密。たとえ相手が王族でも、この人は渡さない。
恋と迷宮の攻略が今、始まる!

作品情報

作品名
獣人アルファと恋の攻略
著者
成瀬かの 
イラスト
央川みはら 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773063622
4.7

(24)

(17)

萌々

(7)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
113
評価数
24
平均
4.7 / 5
神率
70.8%

レビュー投稿数10

堂々、完結。

『獣人アルファと恋の迷宮』→『獣人アルファと恋の暴走』に続く、3巻目にして完結編。このシリーズが大好きなので、発売日を心待ちにしていました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




ダンジョンが出現した都市・アブーワが舞台。
ダンジョン攻略で出会った侯爵家の嫡男で獣人のヴィハーン(現領主)と、孤児でオメガのシシィの恋を軸に、ダンジョン攻略も描いたお話です。

紆余曲折を経て恋人同士になり、2作目に当たる前作でアレクという名の子も生まれ、幸せいっぱい。

そんな二人に訪れる試練は、ヴィハーンのもとに王都からやってきたダーシャという名の王女の存在。オメガで、オメガらしい華奢で美しい美貌を持つ彼女の存在が、ヴィハーンとシシィを引っ掻き回す存在として描かれています。

ダーシャという女の子は、BL作品に登場する、もはやテッパンと言える「女の子」といった体を成す存在です。
が、ヴィハーンはシシィを心から愛しているわけで。二人の仲は安定の甘さですが、ダーシャの存在を介し、そこから今作で描かれていくのはシシィの素性です。

ヴィハーン×シシィの恋、を軸に、迷宮とか魔物とか、あるいはシシィが持つ魔法の力とか。そういったバックボーンを存分に生かしながら進むストーリー展開が秀逸すぎて、ページをめくる手が止められませんでした。

そしてそこにコミカルな因子として投入されているのがアレクだったりシシィの弟たちだったり、あるいはダンジョン攻略のための仲間たちだったり。設定としてはシリアス寄りなのに、それを覆すコミカルさと甘さのバランスが素晴らしい。息もつかせぬ展開、なのに、最後のシーンには思わず落涙。シシィとともに、安堵と幸せの涙を噛みしめました。

成瀬さんと言えば、の、スパダリさん。
ヴィハーンの、シシィへの深い愛情と想いも素晴らしく良かった。
彼はいつ、いかなる時も、シシィファースト。安心・安全のスパダリっぷりに萌え滾りました。

成瀬さんの書かれたあとがきを拝見すると、今巻がいったんの完結編とのこと。
完結の名にふさわしい、堂々の大団円。
大好きなシリーズだったのでちょっぴり寂しいですが、またどこかで彼らに会えるといいなと願っています。

8

ダンジョン!

獣人アルファシリーズ3作目。ダンジョンの様子にウキウキするし、ちびーずはめちゃんこ可愛いし、不愛想無敵超人ラージャとしっかり母さん風のシシィが素敵なので神にしました。今回出てきたニューキャラもめちゃ可愛い・・かの先生のちびっこお好きな方でしたらご安心ください、おススメです、是非シリーズ1作目から!本編230Pほど+あとがき。

アニクと獣人の弟たち(ぜんぶちっこい)とラージャと仲むつまじく暮らしているシシィだったのですが、ある日王国の第四王女ダーシャが、ラージャに輿入れすると押しかけてきて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ダーシャ(第四王女、Ω)、アニク(ラージャとシシィの子♂)、くぅ(アニクに懐いた魔物)、ルドラ(攻め弟)、ロニー(シシィと一緒に魔法具作っている人)、シュリア、オム、ドゥルーブ(シシィの弟たち、めっちゃラブリー&すごく強い)、ジュール(美人エルフ)、後半にまだ新キャラ出てきます。

++ 好きなところ

攻めはコミュ障、言葉が圧倒的に足りない美丈夫、まるっこい耳としっぽつき。ダンジョン探索者(シーカー)のトップランカーで、ダンジョンのある迷宮都市アブーワを治める公爵。強いし、シシィを深く愛してるし、かっこいいんだわ・・・ダンジョンなどで魔物相手に戦ってる時の無双感たるや!(某グ〇ン・サーガのグ〇ン級)

受けは人間オメガ、孤児で獣人の弟たち(こっちも孤児)をいっぱい抱えているから、弱っちいなんてミリも無し。こっちはこっちでしなやかにしたたかに強い。空間魔法使えるから、砂漠にぽいって捨てられても、ナイフ取り出して縄は切るし、紅苔桃パイを取り出して精霊に捧げて協力を得て、さくっと近くの町まで脱出するし。ダンジョン入っても生活力抜群、飯が旨いんだわ・・

あとはちびーず達。かの先生の書かれるちびっこは全員可愛いんだけど、このシリーズのちびたちはみんな強烈につよい。まだ喋る言葉もたどたどしいのに(そこが可愛いんだが)、ダンジョン入ったらみんな魔物を屠る屠る。ごはんはもりもり食べるし、じょーほーしゅーしゅーして敵の動向はちゃんと探るし、ああもう可愛いしかないんですけど!

今回新キャラでてきて、ダンジョンの謎やら、シシィの生まれの謎などが解き明かされて、このシリーズはいったん終了★とのことなんです。ぬあー。めっちゃ好きだったんだけどなあ・・寂しいとおもわれる方、是非先生の同人誌を。このシリーズの同人誌も出てます、めっちゃ可愛いです。終わっちゃって寂しいので、しょうがないシリーズ最初からもう一回読みなおそう♪楽しいったらありゃしない。先生素敵なお話、ほんとに有難うございました!

6

満足の完結巻

恋の迷宮、恋の暴走からの完結巻ですね。

ダンジョンを攻略しなければ魔物に襲われる心配があるものの、ダンジョンが枯れると仕事がなくなる人が多いという矛盾や、シシィの生い立ちの謎、第1子アニクを出産してからの産後の肥立ちの悪いシシィの体の問題などを前巻から引き継ぎながら、更にヴィハーンの婚約者だと迫ってくる王女の問題を新たに巻き込んでいきます。

この王女が見た目はとても可愛いらしいのだけど性格悪すぎて最悪でしたね。ちょっと嫌がらせする程度なら許せるけどシシィを砂漠に置き去りにしたり、あろう事かヴィハーンの記憶を操作しようとしたり…。まぁでもヴィハーン自信に魅力を感じると言うより、公爵位やトップランカーという地位に恋してることがハッキリと分かる去り方でちょっとスッキリしましたが…。

そして上に書いた前巻からのシシィの生い立ちやそこが原因の産後の肥立ちの悪さ、更にダンジョン攻略に関する問題も一気に方がついてとてもスッキリ終わってとても良かったです。

もちろんヴィハーンとシシィのLoveも最高の形で拝めたし言うことは無いのですが、やはり終わって寂しい気持ちでいっぱいです。何しろヴィハーンがカッコよすぎてしんどいのでオカワリ欲しいです(笑)最初から挿絵を描かれている央川みはら先生がとてもいいお仕事されてますので、そちらも必見です!!

5

大好きなシリーズ

成瀬かの先生の作品の中でも大好きな作品です。なので完結して嬉しいのに凄く寂しくてしょうがありません。

同人誌も読んでいるので、こちらが選ばれた方の結末なのだと納得しました。なるほど、これなら迷宮の成り立ちやシシィの生い立ちがスッキリして綺麗に解決してました。

今作ではあらすじにある「王都から可憐な王女・ダーシャがヴィハーンのつがいの座を奪わんと乗り込んでくる。」の部分にドキドキしながら読ませていただきました。
ダーシャの可愛らしい容姿とはかけ離れた邪悪さに息を飲むと同時に、シシィがヴィハーンを救おうと行動する様に今までに無い強さを感じました。

また、記憶を失っても運命の番のシシィを求めるヴィハーンの姿に胸熱でした。シシィの弟たちの可愛いくて頼もしい援護と、思い通りにヴィハーンが動かず苛つくダーシャに胸の空く思いでした。個人的には王女じゃなきゃもっと酷い目に遭わせてやりたかったです。www

アニクが仲良くなった魔物によって、迷宮の秘密とシシィの生い立ちが判明する展開が見事でページを捲る手が止まりませんでした。

この巻で完結していますので、未読の方が居たら一気読みするチャンスだと思います。
央川みはら先生のイラストも世界観に凄く合ってて、ヴィハーンの凛々しさとシシィの美しさ、アニクを始め子どもたちの可愛さが格別なのです。

願わくばアブーワ迷宮のその後やアニクやシシィの弟たちの成長したお話が読みたいので、是非ともスピンオフをお願い致します!

4

迷宮には全てがある

本シリーズは迷宮都市の覇者と呼ばれる探索者と
攻様のつがいで一児の母である探索者のお話です。

攻様の伴侶の座を狙う王女の来訪により
攻様が記憶を失い、受様が拉致られる騒動の終息まで。

始まりの街という異名を持つアブーワは、
この世界に最初に生まれた迷宮を抱く迷宮都市です。

アブーワ大迷宮は昨年の大暴走を起こしますが
多くの探索者達の協力を得ることで抑圧に成功し
今は踏破計画が進んでいます。

その中心となったのはアブーワの領主であり
迷宮都市の覇者の二つ名をもつ攻様と
そのつがいである受様でした。

受様は探索者を夢見て弟達とアプーワにやってきて
紆余曲折の末に攻様のつがいとなったオメガです。

攻様は領主としての仕事をこなしながら
受様は愛息の子育てに追われながら
多忙ながらも幸せな日々を送っていましたが

ジャジャラディ王国の第四王女が
攻様の婚約者を名乗ってアブーワにやってきた事から
一騒動が巻き起こります。

前巻では受様が他国の王子に求婚されており
今回は逆パターンね♪と早くもワクワクです。

王女は嫋やかで可愛らしい女オメガですが
受様は傲慢な態度で攻様を"返せ"と迫られますが
受様には従う事などできませんし、
王女が不穏な空気を醸す事にも気づきません。

そうこうするうちに
なんと攻様が突然倒れてしまうのです。
もちろんそれは王女の策略で
攻様は呪いを掛けられ、記憶を失ってしまいます。

果たして攻様は王女の魔の手から逃れられるのか!?

成瀬先生の既刊「獣人アルファと恋の暴走」続刊、
迷宮都市帆舞台にした獣人オメガバースシリーズの
完結巻になります♪

攻様の記憶を奪い"恋人"と刷り込もうとした王女ですが
攻様は元々オメガ嫌いなアルファので
王女になびく素振りすらなく(笑)

受様の弟達は情報収集と王女の動向を見張りだしますが
危機感のない受様のほうが王女の手の者によって拉致られ
砂漠に捨てられちゃうのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

攻様が初恋だという第四王女の執着
アブーワの支配を目論んでいる王族の策略
記憶を失ってしまった攻様の動向

受様達の愛息に懐いている魔物の目的
迷宮の魔物に寄生された死ねない探索者の願い
迷宮を支える迷宮石の真実

様々な要素が絡まり合いながら物語を展開していき
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクMAX!!

受様のコンプレックスでもあった血筋についても解明し、
多くの伏線や謎も見事に開始有しての大団円で
とても楽しく読了する事ができました ヾ(≧▽≦)ノ

綺麗な完結ではありますが
チビッ子達の恋なんかも気になってしまうので
ぜひその未来の彼らでスピンオフ、お願いします。

4

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