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……るー、おっきくなってもいいの……?
成瀬かの先生のちびっ子物という事と、八千代先生の愛らしいカバー表紙イラストにホイホイされて購入しました。
のっけからルーの可愛さに悶絶されました。ノアが何度も「可愛い」と思う気持ちに共感しました。
ルーは過去の出来事から初めはノアさえ信じられず警戒していたのに、ノアとの触れ合いで心を開いて行く過程がとても良いのです。そしてノアが雷が苦手だと知ると、添い寝を提案するルーがメチャクチャ可愛くて癒されました。
ルーの本当の年齢にも驚いたんですが、幼な子のままだったルーが成長したいと思うに至った気持ちが切なかったです。
そしてルーが成長する時に事件が起きて、ノアの過去に纏わる真相が明らかになるんです。
ノアの窮地に駆け付けるルーにワクワクしました。
成長したルーに戸惑い番になるのを保留するノアにはちょっとヤキモキしましたが、発情したルーの元に駆け付けたノアはカッコ良いと思いました。
ノアの兄王や正妃も魅力的で、なんと言ってもノアの屋敷の使用人たちが暖かい人ばかりなのも良かったです。
久々にツボに刺さりまくりで萌えた作品でした。
今回は王弟である魔道具師と保護された竜の子のお話です。
幼児のままだった受様が攻様の伴侶となるまで。
この世界には男女の別の他に
アルファ、ベータ、オメガという第二の性があります。
大多数は凡庸なベータですが
体格、知能、容姿、全てに優れたアルファと
アルファと対になる存在とされるオメガは
極稀にしか生まれません。
オメガが小柄で魅惑的な容姿の者が
多いのはアルファを誘う為、
発情期のオメガフェロモンはアルファの本能を
むき出しにされるくらい厄介なものです。
攻様は現王の王弟ですが
兄王を尊敬し、王位に興味もない魔道タクとして
魔道具発明を仕事としています。
王に反発する貴族達にすり寄られ続けた攻様は
如何なる甘言にも応じず、結婚もせず
工房に籠って日々を過ごしています。
しかし兄王はそんな弟を心配し
1人の幼児を結婚相手として連れてくるのです。
この幼児こそが今回の受様になります♪
受様は遺跡で稀に見つかる卵から生まれる
竜の子と呼ばれる古代種で異能持ちです。
彼らは長じれば美貌のオメガとなるため
必ず為政者の元へと届けられる事になっていますが
受様は強欲な貴族達にやり取りされていて
最近まで受様を囲っていた公爵が竜の子の隠匿と
虐待で逮捕された事で存在が発覚したのです。
攻様はそんな受様の事情を知り、
小さな子は愛情を受けて育つべきと
受様を守るためにも婚約する事にします。
受様はかつての"旦那さま"達が
特別と言いながらも鱗のある受様を疎んじ、
自らは関わろうとしなかった事などあり
攻様を信じられませんでしたが
王弟の自分によって来る厄介な相手を
遠ざけたいからという攻様の言を信じて
攻様との婚約を受け入れるのです。
王弟である攻様と竜の子である受様は
様々な波紋を起こす事になり!?
王弟として政争に巻き込まれたくない攻様と
最後の竜の子として発見された受様の
ファンタジックなオメガバースになります♪
成瀬先生の前作のオメガバースは
オメガバの基礎設定と肝展開は抑えつつも
それにプラスした要素でワクワクさせて下さったので
今回もとても楽しみにしていた1冊です。
受様が竜の子という古代種である事が
受様の成長の枷とともに物語の展開の鍵ともなっていて
受様がどうやって攻様の伴侶になるのかドキドキし
攻様を自分達が権力を得るのために利用したい
貴族達が仕掛けるハ二―トラップにハラハラし
最後は攻様が長く憂いていた事まで
見事に晴らされ行く展開に
おぉ!! と唸らされながら読了させて頂きました。
八千代先生の描くちびっ子な受様が可愛すぎ、
舌足らずでまわらない口調が可愛すぎ、
攻様や工房の使用人たちが即落ちしたように
私も激萌えでした ヾ(≧▽≦)ノ
受様が大人になってからの
思考がついて行かない感じもまた美味しく、
出来るならもっと他の竜の子のお話も
読ませて頂きたいですね。
「琥珀色のなみだ~子狐の恋」のように、おとぎ話が上手な作家。
ほのぼのというより、自然霊が具現化した半妖の哀しい話がお得意だから、これも悲話かも?と、積読していた本。秋になったので読みました。
目次がひらがななので、戸惑ってしまった。
・・本文は平常の日本語で、タイトルだけひらがな幼児語で、大丈夫でした。
昔話風のファンタジー。
外観2才の、竜年齢22歳。 魔法で成長が止まっている龍の子。
龍の卵から孵化した龍人と婚姻をした始祖伝説。
龍から孵化した龍人は、飼い主の危機を守り、番となって9つの国を興した。
囚われの龍の子を兄王が連れてきた。
龍の子・ルアンの事情を知り、救うために婚約をした王族のノア。
ノアが婚約した龍人ルアンは、何時まで経っても二歳児の姿のまま。
・・龍人ルアンが成長しないのには、訳があった。
黒猫がキーパーソン。ハピエン
作家様買いです。
最初、タイトルの意味がわからなくて
どういうことなんだろう?と思っていたのですが
そのままの意味でしたね(*´▽`*)
ファンタジーオメガバースをこれでもかと言うぐらい味わうことが出来ました(*´▽`*)
推定二歳の幼子のルアンと、ナインス王国の王の弟のノアとのお話です。
ルアンは竜の子で、実は22歳なのですが見た目が幼子のままです。
ルアンことルーがすごく可愛くてとても癒されるお話だったのですが
癒しだけじゃなくてハラハラとした展開もあるし
ルーの過去のお話は切なくて悲しかったです。
辛い過去を経験したルーがノアと出会えてよかった…!
ずっとモノのような扱いしか受けてこなかったルーが
ノアによって愛情を知って、ノアのことを好きになって
大人になりたくないと思っていたのに、大人になりたいと思うようになって…。
ちゃんとハッピーエンドで沢山ほわほわした気持ちにさせてもらうことが出来ました(*´▽`*)
ルーもノアも幸せそうでよかったなぁって心から思う作品でした♪
八千代さんの描かれた可愛らしい表紙にKOされて、速攻でお買い上げしました。
だって見てください、この可愛らしい表紙を…!黒髪のイケメンに抱っこされた、この可愛らしいお子。求心力、半端ない絵柄だ…。
ということでレビューを。
竜の子と優しい男たちが作った王国。
という神話がある世界が舞台。
ナインス王国の現国王の弟のノアは、過去のとある出来事をきっかけに引きこもりがち。もともと魔術具が好きでいろいろ開発していたノアは、その能力を生かし平民でも買える安価な魔術具を開発していた。
開発に没頭しますます引き籠ってしまったノアのもとに、ノアの兄で王のライオネルが幼子を連れてやってくる。そしてノアに、その幼子・ルアンと婚約しろ、という驚くべきセリフを告げて―?
成瀬さんて、ファンタジーものを多く書かれる作家さまのイメージが個人的に強いのですが、今作品もそのイメージを損なうことのないファンタジーもの。ルアン(愛称はルー)はオメガで、かつお伽噺のように語り継がれている「竜の子」と呼ばれる謎の古代種なのだという。
ルーが本当に竜の子なのか、そしてライオネルがルーを見つけた経緯、を軸に、ノアはルーと婚約するのか?という部分がキモになったお話です。ルーの見た目は2歳児ほど。そんな幼子と婚約しろと言われても…、というノアが、少しずつルーと心を通わせていくその過程が秀逸です。
ルーは、その希少性からたらい回しにされてきたという過去持ちさん。
ルーは見た目2歳なんですよね。2年しか生きてない、ってことなんですけれども。そのルーの過去のてんこ盛りさと2歳というギャップの理由がこれまた素晴らしい。ああ、なるほど!という感じ。
ルーはそういった過去から人を信じることができずにいますが、ノアの優しさに触れ、少しずつノアに心を預けていく。過去のトラウマを引きずって引き籠りがちだったノアも、ルーと関わり彼の可愛さといじらしさに心を溶かしていく。
ベースとしてはシリアスに分類される作品かと思いますが、彼らを取り巻く周囲の人たちは等しく優しく温かいので、そしてそこにルーの可愛さとノアの素のカッコよさと男気が加わり、めちゃめちゃハートフルでほっこりなお話でした。
ルーとノアはそれぞれ「過去」を引きずっていますが、その因子が最後の最後まで生きているのも良かった。様々な伏線が撒かれていますが、それらを上手に回収していくその手腕に圧倒されました。
お話もめちゃめちゃ可愛らしくって優しいのですが、そこに加わるのが八千代さんの描かれた挿絵。めっちゃ可愛い…!
登場人物、ストーリー、挿絵。
どれをとっても可愛らしく、優しく、温かなお話で、めちゃめちゃ萌えました。