藍苺香る農村で育む、摘みたてラブ!!

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表題作藍苺畑でつかまえて

山野井信、25歳、隣町のJAバンクに勤める農場長男
白夏雨、23歳、女友達についてきた中国男子

その他の収録作品

  • 藍苺畑でつかまえた
  • あとがき

あらすじ

『綾織村に中国からお嫁さんを迎えよう』。
村を挙げての婚活プロジェクトに渋々参加することになった信。
とはいえまだ25歳、結婚する気はない。
一方、姉代わりの友人の付き添いで、プチ女装で渋々参加した夏雨(23歳・男)。
もちろん結婚する気はない。
そんな二人は、顔合わせ初日から言葉も通じないのに大喧嘩。
だがなぜか、夏雨がホームステイ先に信の家を選び……!?

作品情報

作品名
藍苺畑でつかまえて
著者
小林典雅 
イラスト
夏目イサク 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523267
3.9

(92)

(35)

萌々

(29)

(20)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
19
得点
356
評価数
92
平均
3.9 / 5
神率
38%

レビュー投稿数19

笑えました

ツンデレキャラがカワイイし、周りのキャラ達も温かくてホンワカ楽しく読めます。

0

カタコト日本語がかわいいほのぼの国際交流

中国語で藍苺はブルーベリーを意味するとのことで、なるほどなぁ!と思いました。

嫁不足に悩む村が、「中国から我が村にお嫁さんを!」と村総出で婚活プロジェクトに乗り出し、そこで出会った男と女ではなく、男と、なぜか男……というおもしろストーリー。

攻めは婚活する気は全くないけれど、見目がいいので客寄せパンダとして婚活パンフレットに乗せられてしまった。
そして受けは、姉代わりに面倒見てもらっている友人の付き添いとして、半ば脅される形で渋々参加することに。
提出したパスポートも男だし、どうせ早々に見破られてしまうだろうという目論見は外れ、何故かトントン拍子に来日、そして婚活パーティーにも参加する羽目に……。

ステイ先の山野井ファミリー(攻め家族)がとにかく大らかであたたかくて素敵。
女であることを疑いもせず、受けのことを「しーちゃん」と呼び、お母さんやおじいちゃん達で「しーちゃん」「しーちゃん」と奪うようにして可愛がってる姿にとにかくほのぼのさせられます。

最初は、日本人なんて!と思っていた受けも、あまりの家族の人の良さにそのうち女だと騙していることに良心を感じるようになります。

受けのカタコト日本語がめちゃくちゃかわいくて、萌えました。
一生懸命なんとか伝えようとした結果の間違えってかわいいなぁ。

何故かバレない性別の件、数ヶ月学んだだけなのに脅威の語学力とか大小ツッコミどころは多々あるけれど、山野井ファミリーや、受けのカタコト日本語がやたら可愛いから全然目を瞑れます。
いかに女になりきって見破られないかというのをコミカルに描いたお話ではなく、ホームドラマ系でほのぼのと楽しめました。

0

これは、好きになっちやう…

とっても面白いです!!

中国男子・夏雨(シアユー)が、なんちゃって日本語を話すのですが、
こんなに可愛い片言、聞いたことなかった…!


以下、ネタバレありです。


嫁不足に悩む農村・綾織村で、中国からお嫁さんを招く婚活イベントが発足!
全く興味の無い山野井信(25歳)も、家族による猛プッシュで渋々参加をすることに…
(信を取り巻く山野井一家の、婚活への情熱が楽しすぎて…!何故かおじいちゃんまで中国語の口説き文句をマスターしているのです笑)

一方、中国でも強制参加を迫られる男子が1名…
名門大学を出ながら就職難に喘ぐ夏雨(シアユー・23歳)は、姉と慕う依林(イーリン)が日本の婚活イベントに乗り気なことを知り大反対。
ところが「お願い!ついて来て!」という頼みを断りきれず、性別を偽り一緒に嫁候補として来日することに…


こちらの作品は、登場人物と、彼らの「言葉」がとにかく魅力的でした。

自身が就活に苦労している夏雨は、高給取りの信が気に入らず、初対面から喧嘩上等のガンたれ顔。

でも婚活イベントで自己紹介するに至って、緊張から思わず「よろしこ」なんて言っちゃったり、気の強い夏雨の片言が、無性に可愛いのです…!!
二人で温泉に入る時も、「こっち見ちゃダメ」なんて日本語は知らなくて、
何とか信の視線から逃れようと、夏雨の発した一言は「見るでない」…

いい意味で、台詞が心に刺さります笑

信もはじめは、自分にだけ突っかかってくる夏雨に応戦していましたが、事情を知ると、女だと嘘をついていた夏雨を許し、周りにバレないよう手助けをしてあげます。
信の懐の深さと、行動力があったからこそ、二人の関係が動いていくのが伝わってきます…。
信の良さに気づいた夏雨も次第に彼に懐いていき、でもこっそり片言萌えしている信が訂正しないので、さらに可笑しくも可愛い片言に磨きをかけていくのです…笑

明るさ、楽しさの中に繊細な心の流れがあることも小林典雅先生の作品の魅力で、

作者様は、二人が関わり合う中で、次第に変化してゆく心情をお書きになるのがとてもお上手です。

今作でも、不器用ながらしっかりと自分の夢を語る信の傍で、夏雨はエリート=幸せという価値観に縛られていた自分に気づき、希望を持って家業を継ごうとする信に惹かれていきます。

また二人だけの恋愛に留まらず、お互いが相手の家族や友人も大切にしていこうとする思いやりに溢れているので、とても温かな世界観があります。

お嫁に来チャイナ!というポップな帯ですが(笑)、お互いに惹かれ合う気持ちや、温かい山野井家の一員になりたい、という夏雨の想いに共感して胸が熱くなりました。

読み返すたびに、夏雨の片言にきゅんとして、楽しく優しい世界観に癒やされるオススメの一冊です!

2

片言がかわいい!

大好きな小林典雅先生の作品で、
なおかつ挿し絵が夏目イサク先生という
とっても豪華なタッグの本作品。

すごく面白いと評判は耳にしていましたが、
なぜか今まで読む機会がなくて、
最近、やっと読みました。
まずタイトルが『ライ麦畑でつかまえて』を
ひねってあって素敵です。


村の活性化と嫁探しのために
遺産を使ってくれって言う村人もすごいし、
それを使って中国から女の子を招いて
国際的な婚活事業をしようとする村もすごいです。
すなわち、典雅先生のアイディアが
すごいわけですが(笑)

夏雨(シアユー)の片言の日本語が
とにかくかわいくて萌えました。
「やだなのに」が好きです。
信は最初、無口でテンションも低く、
あまり好きじゃなかったんですが
夏雨を好きになったら
まるで別人のように溺愛で、
典雅先生の作品の攻めらしく、
受けがかわいすぎるあまり、
床でごろんごろんして悶えるまでになって
すごくうれしい!
これを待ってました(笑)


信の家族がみんな暖かくて大好きです。

2

1人1人の個性が素敵すぎた件

楽しく、面白く、時には社会情勢を勉強しながら読める、素敵な1冊でした。

私も正直中国にあまりいいイメージがなかったので、攻めさんでもある信の気持ちに凄く「わかるわかる!」と同調しながら読んでいました。
でも、本当に夏雨(受けさん)みたいな可愛くも優しくしっかりした中国人に出会えたら、私も一発で好きになるだろうなあ‥と考えてしまうほどに魅力的な受けさんだったので、主人公2人共にとても好感の持てるキャラで、最初は苦手意識があった中国に対しても、今は友好的になれたらいいな、と前向きに考えれるほどにポジティブになれる小林典雅さんらしい本で、最後まで飽きずに楽しませてもらいました。

個人的には、攻めさんの家族でもある山野井一家みんなが本当に好きで、山野井一家と仲良くしてる夏雨が幸せそうで、またどこかでこの一家に出会えたらいいな‥と楽しみにしています(^^)★

4

夏雨…嫁にほしい

とても面白く、楽しい作品でした。序盤の展開こそ、中国人の男の子が日本での婚活イベントに参加することになる…という荒唐無稽なものですが、それ以外は現代の日本と中国の文化の違いや日中関係のすれ違いなんかにも触れられていて不思議とリアリティーがありました。

また、あらすじと表紙イラストの感じ(と夏目イサクさんの作品の印象)からケンカップルのお話かと思いきや、二人の関係も途中でラブラブ・甘々なものに変化し、読み終えて「…ごちそうさまです!(ブルーベリーだけに!)」という感じでした。

個人的に攻も受も素直が一番!と思っているので、この二人は可愛すぎました。特に、片言の日本語で一生懸命に気持ちを伝えようとする夏雨が、ちょっと信そこどいて。と思うほど愛しかったです。

小林典雅さんの作品はなんだか結構読んでいる気がするのですが、この作品が一番好きになりました。二人と山野井家のその後が気になるな~。

1

う~ん…

典雅さんにイサクさんの挿絵。レビューも高評価ばかり、ということでかなりの期待度を持って読んでみました。

う~ん、ごめんなさい。どうにもこうにもツボに入りませんでした…。

昨今の日中の国際情勢。
農家の嫁不足。
現代の日本を縮小したような題材でした。

「え、ないない!」というストーリー展開を「あり」にしてしまうのが典雅マジックだと思うのですが、このお話は題材がリアルにイメージできてしまう分、どうしても突っ込みどころが多くて感情移入できなかった。

知り合いに国際結婚してるカップルって何組かいるけれど、みんなお互いの生活習慣とか常識とかをすり合わせるのに苦労し、結婚するときも慎重に検討してから籍を入れてるんだよね…。国際結婚て、そんなに簡単じゃないと思う。
中国人の知り合いは何人かいるけど、あんな風に喋らないし、日本に来たばかりであんなに話せるってないでしょ…。
それに、いくら見た目が中性的でも、さすがに一つ屋根の下で一緒に生活してたら男か女かの区別はつくよねえ。
パスポートがあるのに、男が女性のふりをするのはいくらなんでも無理すぎる。
等々思ってしまった…。

そして一番納得がいかなかったのが、お手紙くんとシーちゃんの気持ちの変遷。いつ、お互い好きになったのか、さっぱりわからなかった。

典雅さんも、イサクさんも、大好きな作家さまなのです。皆さんの評価も高いし、きっといい作品だと思うのですが、私にはいまいち合わないお話でした。

評価下げてごめんなさい。

4

BLアワードノミネート作品

2014年のBLアワード小説部門の
ノミネート作品だったこの作品。

私にとっては、2作品目のBL小説になります。
(今までどれだけ小説を読んでなかったかが 
 バレてしまう…(汗))
BLアワードノミネート作品ということで、
かなり期待をして手に取りました。

題名とイラストから「明るくて、コミカルな作品だろうなー」と、
予想をつけてました。
読んでみると、予想通り、明るくてコミカル!

でも…うーん、残念だったのが
ストーリーの途中から白夏雨(シーちゃん・受け)が、
どうしても「女性」に見えてきてしまったこと。
これがなければ、白夏雨のカタコトもかなーり可愛かったし、
萌え要素だったし、設定も面白かったんですけどね…。

ストーリーの冒頭は、綾織村の嫁不足。
ブルーベリー農家が中心の綾織村に
中国からお嫁さんを迎えようと、ツアーを組むという設定。
この設定、面白かった!今までにない、斬新な冒頭の設定ですね!
そして、次々と村人の協力を得て、
中国からお嫁さん候補がツアーで来ることになります。

そして、ひょんなことから「男性」でありながら、
そのお嫁さんツアーに参加することになってしまった白夏雨。
男性であるから、絶対に嫁になることができない白夏雨は、
のっけから激しい口喧嘩をしてしまった信(攻め)の家に
2週間居候することになります。
そこで信の家族にに可愛がられ、
シーちゃんというアダ名までつけられ、
信や信の家族に心を開き始める白夏雨…。

ここは、可愛かった!
なんだかんだいっても白夏雨はカワイイ!
カタコト日本語もカワイイ!

でも、この付近から白夏雨が
どうしても女性に見えてきてしまったんですね…。
カタコト日本語もやっぱり読んでみると女性っぽいし、
仕方ないとはいえ、ブラ付のキャミをつけている白夏雨。
信に無理やり女性用の可愛い下着を
押し付けられる白夏雨。
炊事を自分からすすんで手伝う白夏雨。
ワンピースを着る白夏雨…。
うーん、女性っぽい…。てか、女性に見えるぞ!!
男×女だと、ノーマル小説。まさしくそう見えてしまうんです。

なかなかBLとして萌えられない…。
大好きな夏目イサクさんのイラストだったんですけど、
それでも萌えがこなかった…(泣)

ラストシーンのカーセックスも実は苦手なシチュエーションで、
「初めてがこれかよー!!こんなの雰囲気ない!やだー!」
とか思ってしまいました。
最後まで、かなり残念な気持ちになってしまいました。

あまり関係ないかもしれませんが、
作中の中国語の知識は凄かったですねー。
いや、あまりの知識の豊富さにびっくりして、
「この作家さんは、実は中国語がペラペラなのでは……」
とか思っちゃいました。
そのぐらい凄い!

でも、あとがきに書いてましたが、
実は担当さんが中国語マスターだったそうですね。
でも、それだけでここまで知識があるものなのか!?
いや、作家さんの勉学力には頭が下がります。

でも、ちょっと内容が萌えられなかったので
評価は「中立」で…。
ごめんなさい><

2

斜め45度の花嫁

某テレビのお見合い番組を彷彿とする国際結婚お見合いもの。
高学歴就職浪人な中国人の男の子が、姉貴分のつきそいで日本の農家の嫁にいらっしゃ~い、なお見合い企画に女のふりして参加したら、うっかりホームステイ先に馴染んじゃった上に、結婚する気なんてなかったそこの家の息子に恋しちゃいました、というお話です。

片言の日本語間違いが色々とぶっ飛んでておかしいうえに、攻がやっぱり微妙に変態という、小林節炸裂。
そしてどうしても真面目に読むことが出来ないのが、攻の家族。
BLですんなり家族に受け入れられる設定が凄く苦手なんですが、ここの家族の場合、その突き抜け方が尋常じゃないので、まぁこの家族ならありえるよね……と思わされてしまうくらい強烈にぐいぐい引っ張り込まれます。

確かに、田舎の農家でこんな家族だったら楽しいでしょうが、その楽しい家族ゆえに、エッチできない状況に追い込まれて、ふたりでモンモンとしてる姿が笑えます。
追い詰められすぎて、ロマンチックもどこ吹く風な展開での初エッチとなりましたが、あぁもうごちそうさま、という感じで非常に楽しく読めました。

0

素敵な言いまつがい、萌え〜♡

評判の高かった本作。
夏目イサクさんの絵もいい感じだし……と思いながら、
このタイトルのネタ元、かの有名な「The catcher in the rye」にトラウマがあり
あいやー、思い出したくないあります……って感じで
後回しになっていたのが、ようやく読んで面白い思いましたです〜!
もっと早く読むべきだった思いました〜!


田舎の村の求む中国からの花嫁ツアーに、
諸般の事情で性別を偽って参加することになった夏雨。
最初は反感を持っていたお手紙くん(山野井 信=中国語で手紙)と、段々……

というあらすじは、今さらだから割愛するが、
なんといってもこの作品の面白さは、夏雨の片言の日本語や言い間違い。
か、かわいすぎる!
これが彼の、ちゃんと男の子で気の強いところはあるのに
ピュアですれていないキャラと相まって、すごくキュンキュンする。
また、夏目イサクさんの絵がよく似合っているし。


しっかし、語学に根深いコンプレックスがある私からみると
(件の「ライ麦畑で捕まえて」だって、
高校時代英語のテキストだったからトラウマなんだし。)
こんな短期間でこんな複雑なやりとりをしちゃう夏雨や山野井家の人々に驚愕と羨望!

人間皆兄弟、言葉や文化や習慣が違えど、理解し合って大切にし合って
そして恋をしあうことができる、という普遍的で暖かいメッセージもあって
とても気持ちのいい読後感の作品だった。


ああ、最後にそれだけでも面白かった漫画のタイトルをいくつか紹介。
「進撃の阪神」「ドラゴンボーズ」「ピカソの碁」「バルセロナの菊」……
勿論皆さん、元はなんだかお分かりですよね?(笑)


5

素晴らしきカタコト

小林典雅さん、大好きです。
が、最初は「うーん、カタコトの外国人受けかあ…」と躊躇して、しまい込んでありました。
しかし、最近は食わず嫌いが当たり作品だった!なんてことが多かったので出してきましたよ。
攻め受け、両視点です。

実家が農家の攻め信は、綾織村でも屈指の(?)カッコマン。
村は嫁不足であえいでいますが、信自身はまだまだ結婚なんて考えていない25歳。

受けの夏雨は中国在住で、姉のような女友達(依林)と彼女に惚れている友達(慶雲)の3人暮らし。
日頃から日本人なんてさ…と感じている中国人23歳。

信の住む綾織村は若者が減っており、慢性的な嫁不足。
その打開に村を上げてのプロジェクト、中国からお嫁さんを迎えちゃおう的なものが発足。
なんとも現実にもありそうな感じですね。

そのプロジェクトに応募してきた中に、夏雨と依林のコンビが。
依林は急にリストラされその勢いで応募したのですが、依林にゾッコンな慶雲が心配し、夏雨に同行させるのです。女装で…
村サイドからしたら夏雨も参加者なわけですし、騙し通すためにはやっぱり女装必須。
でも下着は男物という…(苦笑
一生懸命パット付きのタンクを着ているのに、そんなところは抜けていて可愛いのです。

信自身も村の為に嫌々参加していますが、初対面からふたりの雰囲気は最悪。
信としては夏雨は可愛い顔をしてて気にはなっていたと思うんだけど、何しろ夏雨の態度が悪いので。
原因は夏雨の嫉妬。
インターネットでこのプロジェクトサイトを見た時から、村民として紹介されていた信を仕事もあってなかなかの爽やか系だと気に入らなかったのです。
ただ誰かひとりを選んで家にホームステイしなければならず、夏雨は信の家に行くことに。

そしてこの信の実家がなかなか濃い!
すごいインパクト家族!
信を含めて6人いるのでいっぺんに喋り出すことが多いのですが、誰が喋っているのかわかんないよ!ということがありません。
さすが小林さん、たまりません。
ケラケラ笑ってしまいます。
家族みんな人が良く「こんなとこなら、お嫁に行ってもいいわあ」なーんて思わされます。

夏雨が、発作を起こしたおじいちゃんを運んだ為に男だと家族にバレてしまうのですが、そのくだりも一生懸命な夏雨がとっても可愛いのです。
最初、「カタコトどうよ」と思っていたわけですが、カタコト最高!
「〜〜な感じ」を連発するのがもう…たまらん!
信も完全にカタコト萌え。
信が恋心を自覚したと同時に夏雨が男だと打ち明け協力を求めたので、こんな可愛いカップルになるとは思ってもいませんでした。

この二人はもちろんハッピーエンドなわけですが、その他にも2組カップル出来たりします。
こちらもちょっとクスリとしますね。
特に、ふたりが両想いになってからあらためて来日する際に同行する友達の慶雲のキャラがすご過ぎ!
後編は慶雲のオタク全開キャラと、信と夏雨の初えっちが牽引しています。

4

片言な日本語に萌え!

典雅さん、わりと私の中ではとんでも設定というイメージでしたが(すみません)
この度はブルーベリー農家の過疎化問題、嫁不足、
そこで中国の女性をターゲットにする等リアルな設定でした。
(中国の若者の厳しい就活も含め)
中国と日本、どちら側からの見方や先入観、
そういったものを信の従兄弟・一郎へ語らせる事で
「おお、そういうものなのか…」と勉強させていただきましたw
かなり納得出来た部分もありつつ、
やっぱり夏雨が女装で綾織村へ婚活に来たというのは
無理じゃあるんじゃ…?と頭の隅っこで思ってしまった私なのです;;

でも、お互い印象が悪い者同士が、
あれやこれやで好印象に変わり、というお話が大好きなので
さくさく読み進められました!
“信”は中国語では“手紙”という意味があって
HPで見た信を“お手紙くん”と読んでいたのとか地味に面白かったり
夏雨の同居人・慶雲がオタクで、挙げられている漫画のタイトルが笑えました。

信の家族も賑やかで温かくて、
コミカルなのにじんわりしちゃいます☆

そして何より良かったのが、夏雨の自然な(?)片言日本語!!
方言萌えは以前からありましたけれど☆
微妙にニュアンス変えるのって実は難しいんじゃないかと思うのですが
ここお上手だったなぁ…。
ニヤニヤしてしまいました。
『藍苺畑でつかまえた』では一時的に中国に帰った夏雨と
スカイプで電脳デートしていて
『……ねえ信、いまワタシにキスしたいの感じ?』
「めっちゃしたいの感じ」
このセリフにジタバタ!!!!!可愛いよ可愛い!!!!

最初信は無口で無愛想だったけど、
ちゃんと優しいし思いやりもあるし
夏雨が男とわかっても酷く責める事もせず力になってくれたし、
夏雨の為に中国語を一生懸命覚えようと努力していた姿に、
一郎が一番いい男じゃんと思った私は最終的に思い直しましたよw

夏雨も、ただ意地っ張りだったわけじゃなく
心を徐々に開いて健気さも見せて…。
信の家族を騙している事に心を痛めたり
でもそれだけ皆を好きになって溶け込んで
「ええコやないか!」と私も嫁に欲しくなりましたw
無駄遣いは良くないとか言って、しっかりしてるからw

Hの最中の混じる中国語がまた良かった…。
初めてが公園内のカーセックスというのも萌えたしw

イサクさんの挿絵なので購入したと言っても過言ではありませんが
さくさく読めるライトな作品で楽しませていただきました☆
なんか、イサクさんの漫画を読んでいるような気持ちになって
お得感もありましたし♪
皆が幸せになって、読後感ほんわかー!
嫌な感じの登場人物がいないので
明るいものを読みたいという時にぴったりなお話だと思います!

そして私の眼はとてもブルーベリーを必要としているようなので
腐友さんのアドバイスにより、冷凍ブルーベリーを近々ゲットして食べますw
皆さんも是非ヨーグルトに混ぜてお召し上がり下さいませww
…綾織村行った方がいいのかも?(おい!)

4

かくも楽しきベトベトな毎日。

アイヤー!めっちゃ楽しいの感じー!

マシンガントークさながらビッシリ連ねられた文章が軽快であっという間に読み終わりました!

「可愛い~!」「楽しい~!」という読後(≧∇≦)
初買い作家さんが当たるとホントに嬉しい~。

過疎化と高齢化に悩む綾織村は、中国人女子をターゲットに村をあげての婚活を企画。
その婚活ツアーに同居人である幼なじみの頼みを断りきれず男でありながら参加した夏雨(シアユー)。
『お見合い』企画の発起人:一郎のイトコでサクラ参加の信はもともと乗り気でないところに不機嫌な態度を隠そうともしない夏雨とパーティー会場で言葉が通じないままケンカに。

最悪な出逢いのふたりが夏雨の参加理由・男であるという秘密を共有し、力を合わせることから恋が芽生えるんですが、ここまでの展開が無理がなくて良いです。
夏雨(受)のカタコト日本語を理解しようと探る信(攻)のたたみかけるようなツッコミがコントみたいで笑いながらグイグイ引き込まれます。

その気のなかった信が素顔を見せ始めた夏雨を『いいな』と思った途端に秘密を打ち明けられ恋心が瞬殺されるタイミングが良すぎて、どう展開するのかハラハラりしながら読みました。

夏雨と共同戦線を張る信の気持ちには家族への気遣いもあります。
山野井一家の面々の愛すべき超ド級の能天気な賑やかさの中で日々を過ごす信がクールにならざるを得ないのも納得ですが根底に優しさと思いやりが含まれているので家族としてのバランスがいいのも好感が持てました。

そんな信と話すうちに堅実な考え、大きな優しさに触れて傾いていく夏雨の気持ちも自然で好きです。
私が読んできた中国絡みのBLはマフィアや富豪が出てくる作品だったので夏雨のような庶民派目線が新鮮でした。

そうして、あれよあれよという間に信とくっついた夏雨は日本で暮らす承諾を得る為に家族に会いに一時帰国していましたが失恋に落ちこむ同居人:慶雲と一緒に日本に戻ってきます。
山野井家と同じテンションの賑やかさを発揮する慶雲はストーリーの中でちょうどいい箸休め的な存在でした。
夏雨との『ベトベトな日々』の予定を無意識にジャマする慶雲にヤキモチを妬く信が可愛くて…クールガイが熱い男に(笑)

始まりたての恋は雰囲気は藍苺(ブルーベリー)に負けないくらい甘酸っぱい!
以前にも増して家族に馴染んだ生活を過ごしていた夏雨ですが、お祖父ちゃんが倒れたことをキッカケに男だとバレてしまいます。
それでもこだわりなく受け入れる『どてっ腹』な山野井家は最後まで最強の応援団でした。

信は飾らない夏雨のナチュラルな可愛らしさに惹かれ、他の家族も人柄を愛している…作者さんが好きだというおおらかな人ばかりが登場する話は何度も読み返してしまうクセになる楽しさに心が弾みました。
夏雨の可愛らしさには萌えるというより悶え、おとなしげな信が夏雨愛しさにグイグイとエロ指数を上げる姿に萌えてしまった。
色鬼が「やだなの」攻撃に撃沈する姿に床ローリングです。
夏目イサクさんの描く夏雨のツンな目線もイメージ通り。
私の中での上半期ランキングでは上位でございます!

途中に出てくる【進撃の阪神】をはじめとするパロディタイトルがあまりにも面白く、あの部分だけ旦那に読ませて夫婦揃って腹筋崩壊しました(笑)



6

楽しくて可愛くて、ただ面白い!

小林さんでいちばん面白かった。大好きです。読んでよかった!

ストーリーは、今さら私が触れるまでもないでしょう。

とにかく、キャラクターが素晴らしかったんです。
メインの2人・信(攻)と夏雨(受)はもちろん、脇キャラクターもいちいち濃くて、でも邪魔に感じない。みんなとても魅力的で素敵でした。

それに、夏雨のカタコト日本語が何とも面白くて可愛いんです。ハイテンションギャグでなくても十分笑えるし、何よりほのぼのしてて楽しめました。
イヤ、作家さん恒例の実例ギャグもすごく面白いんですが、私はキャラクターの会話や関係のさりげない(そうでもないか?)面白さに参りました。もともと長台詞が個性的な方ではありますが。

ラブ・Hが薄目ではありますが、もうこれラブ抜きでもいいんじゃないのかと思わずBL的にはどうかということを考えてしまったぐらい面白かったです。

キャラクターがみんな(ホントにみんな!)いい人ばっかりで、すべてがご都合主義としか言えないくらい綺麗にハッピーエンドで纏まっちゃう。
でも、それをアホらしいと醒める間もなく巻き込んで読ませてくれました。

なんかもう、こういうのはいちいち突っ込んじゃいけないんです。せっかくの面白さを自分で壊しちゃいけない。
と言いますか、私は読みながら(どんなにトンデモでも『ないだろ!』でも)別に引っかからずに読めました。マジックのようです。それだけ面白かったってことでしょう。


私は、小林さんのコメディ(ギャグ)センスは群を抜いて秀逸だと思っています。

ただ、確かにセンスはいいし、ギャグも面白いんだけど、作品としては『すごく好き!』っていうのはほとんどなかったんですよね。

決してキライじゃないんですよ。面白いとも思うんです。でもトータルでは正直微妙・・・というのが多かったんですよ。

なので、いつも買ってもなかなか読む気になれなくて積んでしまうんですが、こちらは初めて『なんでもっと早く読まなかったんだ!』と悔しくなりました。
積んでた時間が無駄だった!

私は、ディアプラス文庫の基本的なレーベルカラー(今はもう違うのかもしれませんが・・・)がすごく好きなんです。
こちらは『いかにも(私の思う・好みの)ディアプラス』って感じで、そういう意味でも堪能しました。

6

ほのぼのだ~vv

本当に今の日本を表してるなぁと思う内容も盛り込まれたお話。
中国との関係とか、反日感情がピークになってた時期に
書いたストーリーなのでしょうか??

農村ぽい雰囲気丸出しで、いい人ばかり。
だけどその村が抱えてる問題「過疎化」
そのため中国から花嫁をイベント開始なのです!!

訳あって女装までして参加した今回のツアー。
そこで信と出会うのですが夏雨は最初っから睨みっぱなし。
気に入った人の家にホームステイするのですが、なぜか選ばれてしまった信。

家族に温かく迎えられたのですが、みんなで温泉旅行にいくことになり、
信にだけは本当のことを打ち明けるのです。
お互い最初はいい印象を持たなかったもの同士ですが、理由を聞いて一蓮托生。
気が付けばお互い好きになってたお話。

その後も男だと隠して付き合っていくのですが、家族にバレる時が!!
だけど温かい信の家族。
男という性別をなしに、1人の人間として夏雨を迎え入れてくれ
ハッピーエンドなお話でした。

神とか萌×2が多かったので期待してたのですが普通にサラッとでした。

5

みんなが幸福

嫁不足に悩むブルーベリーの村が計画したお見合いツアーに端を発したドタバタラブコメディ。
中国からやってきた婚活娘たちの中に、実は一人男が混ざっていて、、、

夏雨は男なのに、いろいろあって婚活ツアーに参加するはめに。
かなり無茶なトンデモ設定なのに、軽妙なやりとりのうちに、何故かうっかり丸め込まれちゃうのが小林典雅流。
日本に来たら来たで、ホームステイすることになった信の家族に熱烈に気に入られちゃって、そして信とも両思いになって、二人は夏雨が男なのを隠したまま、本気で付き合う事になります。

こんな風におおらかに、みんなが幸福になれたらいいね。
結果良ければすべて良し。
ポジティブ全開のお話でした。

4

男だと知っても好きな気持ちは消えない

男女の性別を超えて、その人だから好きになったと言うのがほのぼの伝わる話で、
過疎化の村が中国から嫁を探す村を挙げての婚活イベントを背景にしていて、
笑いあり、ちょっとドキドキもあり、家族愛もありの婚活ラブコメ。
大きく情熱的なさもありがちなラブストーリーではないけれど、
村の特産品であるブルーベリーが一面に広がる景色を思い浮かべながら読んでいると
本当にほのぼのとした、これも一つの運命の出会いなのかもと思うような恋が始まり、
国境を越えての婚活が、同性婚カプまで生み出してしまう可笑しさもあり楽しい作品。

小さな村で婚活イベントで生まれる国際カップル、30年近く前から現実的に農村で
嫁不足の解消を目指して実際に流行っていたような記憶が読んでると思い出され、
今では農村でなくても海外から嫁を貰ってきている人が身近にもいたなと
リアルさも伴って読みました。

姉とも慕う同居している女性が理不尽なリストラにあい、その翌日に見つけた日本の
村での婚活イベントを見て参加したいと言い出した事から運命は回り始める。
女性限定のイベントに付き添いで女性のフリをしてやって来た夏雨。
その婚活の告知のサイトに顔写真と共に紹介されていたのが信。
夏雨は信の写真を見て日本行を決めた同居女性に無理やり女装までさせられた事で
八つ当たりのような感情を初めから信に抱いていて、信も婚活の意思がないのに
村おこしイベントだと従兄弟に頼まれただけ出の参加だったが初対面で睨まれ、
なのに、気に入った相手の家にホームステイすることになっていたが、
何故か夏雨は信の家にくることになる。

婚活を希望してない信が1番適任だと言う理由で夏雨はやって来たが、思いがけず
信の家族の熱烈歓迎を受け、慣れ親しむ中で、性別がばれそうになった時に信は
夏雨に本当の事を聞かされ相談される。
そこから二人の距離が急速に近くなり、でも男だと告げられた日に夏雨の事が
可愛いと思ってしまった信は、自覚した途端に失恋かと気落ちするが、男だと解っても
可愛いと思う気持ちは変わらなくて、性別を超えて夏雨だから惹かれたのだと気がつき
戸惑いながらも自分の気持ちに正直になった時にまさかのハッピー展開になる話。

その後の、家族も巻き込んだ続編も面白くてその人だから、その人柄を好きになると
言う気持ちが伝わってくるコミカルでほのぼのした幸せな気持ちをくれる作品でした。

9

シーちゃんが何でもみんな大好きだよ☆

今回の典雅作品、今までのディアプラの中で最高に良かった!
過去作品を羅列してもかなり上位に食い込むとても良い作品だと思います。
もちろん、いつもの笑いのコメディ要素は充分にあるのですが、主人公達がトンチンカンなのではなくて、今回はその周囲の人々のキャラクター。
それと異文化交流と銘打つ通りに、片方が中国人であることから言葉の壁があるわけで、その言葉の遣い方が笑いを誘う、というもので
木に例えるならその本体は至極真面目で真っ直ぐで純粋。それを飾る枝葉が愉快という、嫌味やくどさやわざとらしさを感じない程度の笑いが秀逸な作りだったと思うのです。
いや~恐るべし!山野井一家ですよ(爆笑)すっごいキャラクター全開だけど、主役も飲みこまれてないですからね。
むしろ彼等あってのメデタシですから、グッジョブですよ♪
なるべくゆるくネタバレを抑えて…

ブルーベリーの産地である多分に漏れず過疎化と花嫁不足に悩む村・綾織村。
そのブルーベリー栽培の創始者が遺した遺産と遺言により嫁探しをすることになった綾織村が、中国に向けて婚活を兼ねた女子の招待をしたのが始まりです。
中国で有名大学を出たものの、就職難でバイトしながら就活をしている夏雨。
居候している同郷の先輩女性・依林がセクハラに反撃して職を失ってしまい、その時見つけた綾織村のサイトに応募するのに心配だからと付いて行かされたのが、もう一人の主人公である綾織村の山野井農場の長男・信との出会いです。
サイトで、信の写真を見ていいわね~なんて依林が言っていたので、それを阻止する役目を担っていた夏雨。
その為、山野井家にホームステイすることになるのですが、山野井の家の人々のフレンドリーさにほだされ、信が悪い人でないことがわかり、
また、信もツンツンして最初の初対面も喧嘩のようになった最悪の出会いであるにも関わらず、段々と夏雨のよいところが見え、
互いが互いにほだされていくという展開であります。

お話にグイグイと引き込まれていくのです♪
どうやって、男性が紛れ込むことができるの?パスポートは?
一緒に暮らしていたらバレちゃうんじゃないの?
そこがスイスイとクリアしていくのが典雅節(笑)
ゆるさと思いこみは絶大なる理由でしょうw
最初の出会いは最悪、日本人に対していいイメージを抱いてない夏雨と、なんだコイツな印象の信の二人がどうやって気持ちが通じ合っていくの?
ページがめくる手が止まりません!

何と言っても山野井家族のキャラが最高です!
じいちゃん、ばあちゃん、お父さんお母さん、弟。
皆興味しんしんにまるで自分たちが嫁を迎えるみたいに喜んで、お父さんはオヤジギャグをかますし、おじいちゃんも嬉しそうで、こんな家族だからこそ!ですね♪
冒頭に述べた言葉遣いの間違いや、その言葉遣いを利用したギャグというのも、これ結構アルアルなんですよ。
夏雨の言い間違いがかわいいのvお父さんのギャグも楽しいのv
夏雨が男であることは中盤で白状して信にバレてしまいます。
でもだからこその人間としての夏雨に対する信のほだされがあります。
ツンデレかわいいじゃないか。それが健気になっていくのもまた可愛いじゃないか。
夏雨はいい嫁になりますよ。

さて、【藍苺畑でつかまえた】はまだ家族に男とバラしてない状態で、一応結婚の約束をした二人が一端帰国した状態から依林の結婚式で再会する話しからの発展になります。
ここでは、二人が真実を明かすことと、初めての合体がクライマックスですね。
しかし、山野井家族ですから無問題でしょう♪
そして、彼等の幸せと共に依林に失恋した、夏雨を日本に行かせた発端の幼なじみ・慶雲の運命の出会いまで舞い込みます。
一挙に綾織村は3人の中国人の若者が嫁だか婿だかでやってきますよ♪

今回は展開の面白さというより、ほんとうに主人公の二人が惹かれあっていく姿がキュンキュンして、とても自然でいいな~♪って思える姿がありました。
信も夏雨もとってもいい奴です。
こんな幸せそうな綾織村、実在したら行ってみたいなと思うほどにとても素敵なお話でした。
ちょっぴり今現在、実際のアチラのお国とは色々あってそういう背景も織り込んで典型とも思える若者の姿を3人として登場させた手腕も話しに面白みを持たせていると思います。
こういう風に友好はあるはず、と思いながら・・・
そんな点も押しつけがましくなくてよかったのです。

8

面白かったですねー

↑タイトルはカタコトで読んでください(笑)
わたしは典雅さんの作品が好きで『嘘と誤解は恋のせい』を神作品と思っています。
この作品はそこまでではなかったものの、かなり楽しめました。この作者さんのお持ち味が生きる題材だとも思いました。
小ネタが(「介の字張り」とか)面白く、ノリノリの典雅節です。
加えて中国の事情もへえ~とトリビアっぽく(古っ)面白かったです。

あらすじにあるように、
村を挙げての婚活プロジェクトに渋々参加することになった信(攻め)が、
友人の付き添いで、プチ女装で渋々参加した中国人の夏雨(シーちゃん)(受け)と出会い、両思いになり、そして書き下ろしでいたすお話。

話がはじまってからもなかなか2人が絡まず(Hな意味でなく)----その間も小ネタで笑えるんですが、しびれをきらしそうでした。
遭ったらとたんに口喧嘩。
互いを好きになるまでが急展開すぎと思いましたが、
雑誌掲作だからな~。
書き下ろしも、もっと2人を描いてよと思いました
(夏雨の友人の恋話とか、はしょってーと少し思った…でも『ス○ムダンク』ネタに受けた)。
が、それでも
「やだなのにっ……」
 萌えっーーーと思いました。
わたしは方言萌えがあるんですが、片言も萌えるみたいだっ(受けのシーちゃんは片言の日本語を話すんです。可愛い)。
攻めのほうに、好きになったら変態が入ってくるのはいつもの典雅さんです。
攻めは受けに女物の下着やチャイナドレスを期待するんですが、
あくまで両性が着ていておかしくない服でいて女性寄り、そこ止まりです。
女装プレイはありません。
攻めの信の家族(3世代で、みんなよくしゃべる…)を邪魔と思うか楽しいと思うかで評価が割れそうにも思います。

8

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