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妖さんの面々の人間臭さが可愛らしくもいと可笑しいシリーズ3冊目。
コミカル寄りな1巻2巻も面白かったけれど、今回は妖や御祓方の自己主張が抑えられているし、千永×葵の出番もない。
3冊の中ではこの巻が一番ラブ度とオカルトファンタジーのバランスが取れていると思う。
今回は瑞宇叔父さん若かりし頃の那智との出会い編。
長年里を牛耳って私服を肥やしてきた権力者の悪事を暴きにきた知良兄弟は彼らをどう成敗するか、花嫁として捧げられる運命の那智はどうなってしまうのか!?…って時代劇っぽい大筋の中で瑞宇と白狐・那智がお互いに初恋を味わっているほのぼのとした内容になっていた。
瑞宇叔父さんってば絶対くせ者に違いないとは感じていたが、さずが知良一族の御祓方だけあって、ごく自然に相手の探りを煙にまく一枚上手な男だった。
ちょいワル・スケベ・いじめたがり屋な一面もあるが、那智にとっては初めて外の世界に連れ出してくれた優しい人なのだ。
いずれ神さまの元へ仕える御神子(みかみこ)になるからと、箱入り娘のように育てられた那智が油揚げを喜んで食べたり、車の助手席から眼をキラキラさせて都会の景色を覗いていたり、狐の姿で瑞宇に撫でてもらって気持ちよさそうにしていたりと、可愛い場面がいくつもあった。
このシリーズの人外キャラでは那智が一番可愛くて素直だと思うし、瑞宇の包容力にもほっこりするカップルだった。
ちなみに、名前だけしか出て来ずに出番が無いかと思っていた風来坊当主・妥真の登場は意外だったが、兄弟仲が良く息が合っているのは結構な事だ(^-^)
1巻だけの出番かと思っていた御知花(みちか)様も顔を出している。
全3巻読み終わった感想として、人も妖もキャラクターが活き活きしていたので読んでいて楽しかった。
また機会があればその後の話も読んでみたいシリーズだった。
シリーズ1,3作目が好き。
2作目はうーん好き嫌いないけど あの不細工さは一言言及する価値あり(笑)
なシリーズでした。
当作は いぢめっこがお好きな方には、いいかも。
当本でも新藤先生に一つだけお願いしたい・・・・
先生の画風なことは承知なんですが
やっぱりもふは もふ っ って描いていただきたいーーーーーというのが
個人的願望です(TT)
白狐なんで、するりん とした美しさ なのかもしんないけどなあ・・
もうちょっとだけ 首回りとか しっぽとか もふ って。
すいません、わがまま言ってます。ごめんなさい。
お話自体は、攻め受けとも性格が好きなタイプでした。
攻めはいぢめっこ?
そしてそれを真正直に受け止めて逃げられない受け?
まんまとハマっていく受けさんを「あーあ」と見送っている感です(笑)
サブキャラの攻めさん兄も、1,2作目の父 と思うと、
「てめーあちこちで種まきやがって、ふらふらしやがって」と
ちっと怒る気持ちもありますが、
当作品内では、攻めさんの背中を適度に押してる感のある
いたって良い役どころで。
冒頭と最後にある、現時点での二人の甘さが
しぶい甘さで、うーん、話に合ってるといえばあってるし
でもやっぱもうちょっとラブラブな雰囲気であった時期があったなら
それを読みたかった気もするし、
実家に帰ります!とか言って、瑞宇をアワアワさせるようになってる
那智を読みたかった気もするし・・・
あと一歩なんかほしかったなあ というのが本音です。
わがままばっかりですいません・・・
『森羅万象』シリーズ3冊目です。今度は可愛い狐の那智のお話です。お相手は、那智の窮地を救ってくれた、物の怪を調伏する力を持つ御祓方の瑞宇です。
お話が面白くて、グイグイ引き込まれます。
瑞宇と那智の運命的な出会いや再会と、那智が無くした記憶。那智が行う嫁入り大祭や、双美華様の秘密。
そして、那智が純粋で可愛いです。人間の時は無垢で守ってあげたくなるし、狐姿で油揚げをもらうシーンでは可愛すぎて悶えます。
一方の瑞宇は、好きなコは苛めたくなるようなところがあるけど、那智を守る姿がキュンとなります。
そして、訳あって、二人が離れられないという設定が萌えます。
登場するキャラが可愛くて、お話も面白くて、今後も続いてほしいシリーズです。
森羅万象シリーズ3作目。このシリーズいいですね!
しかし、私ホントに人外好きだなあ・・・と我ながらちょっとどうなんだと思ってしまった。
今回のメインCPは、1作目から脇で顔は出してたもののキャラクターをしっかり把握できるほどじゃなかった(というより単に私の印象が薄かっただけか?)ので、実際に読み始めるまで楽しみなような怖いようななんとも微妙な気分だったんですよね。←シリーズのコンセプトやカラーは大好きなんですが、キャラクタータイプによってダメになり得るので(1作目はまさにそう。攻がすごく苦手)。
瑞宇(攻)は、今までなんとも掴み所のないキャラクターというイメージしかなかったんですよね。と言いますか、シリーズ作中でも『掴み所のないキャラクター』そのままだった気もするんですが。
それに、私はオヤジ趣味はないので(それでも受よりは攻の方がよっぽどマシだけど)、こちらも現在で40代という年齢的にも水壬さんのオヤジ好きという嗜好的にも『メインになったら瑞宇ってオヤジキャラクター?』と心配だったんです。
那智(受)はなんとなく私好みのような気がしてたんですけどね。
実際には、冒頭とラストのシーンだけが現在で、それ以外はほぼ18年前の瑞宇と那智のはじまりを描いていますが、当然ながら過去は瑞宇も若いんです。20代半ば?那智は18歳ですね。
必然的に、前2作のメインキャラクターは出て来ません。今まで不在だった(1作目受&2作目攻の父親である)妥真は攻の兄として出てますが。
読んでみたら、実年齢の割にはオヤジ臭いきらいはありましたが、これくらいならまあ大丈夫。
那智はやっぱり好みのキャラクターでした。こういうピュアな天然ちゃんは大好き!
まあ、瑞宇が好みかと言えばまったく違うんですけどね。むしろかなり苦手なタイプなんですが、その個人的に苦手な部分がそれほど前面に押し出されてなかったのでOKでした。行き過ぎてないというのか。
あるいはあまりにも那智が好みだったから霞んだのかもしれません。それはありそうだ。
ストーリーとしては、いわば『神に捧げる花嫁としての巫女(生け贄?)』系統(とざっくり纏めちゃっていいのかわかりませんが)では王道でしょうか。まさにお約束の展開だろうと思います。
でも、スピンオフで既に『共にある未来』を見せられてるわけで、最初から予想外でスリリングな展開なんて期待してませんから。ゴメンナサイ、先生。
私にとっては、大勢はそれでいいんですよ。問題はラブなんです。
ハッキリ言ってしまうと、2人の心情さえ丁寧に追ってくれたらヘビ神さまも狐の里も通りいっぺんでいいとさえ思った。←割り切り過ぎか!?
そういう意味では、もう言うことないです。背景はあっさりさっぱりでも、かえってラブが際立っていいくらいです。もう開き直ってます。←でもホントに、ラブが追いやられるよりよっぽどいいですね。それに、あっさりだとしてもいい加減に流されたとは感じなかったし。
私はHシーンが薄めなのもかえってよかったです。H描写よりも心情の方が見たいんですよ。2人のやりとりの雰囲気がすごく好き。狐姿で膝の上が堪らん。
イヤもう、ホントに久し振りに(最新刊買って)『神~っ!』と思えましたね。
いつ以来か・・・と考えてみたら、これの前って去年末に出た(そして年内に読んだ)同じ水壬さんの『幽霊ときどきクマ。』だった気がする。ということは2013年になって初!?
おかげさまで新刊買う気力が持ち直しました(実はもう尽きる寸前だったんですよね。5月は新刊1冊も買ってないし←これも含め5月刊も6月になってから買ってる)。
ありがとう、先生!
前2作は読んでいたのですが、
しっかり内容を覚えていなかったので、
読んでいて入れ込むか心配でしたが、
前作の知識がなくても楽しめる内容でした。
無垢な心を持つ受の主人公という設定は
個人的には好きではありません。
でも、上手くモフモフ好きのツボを押していただき、
違和感なく読むことができました。
狐のイラストの可愛さに、悶絶です。
内容も濃かったので、2人のあまい部分が少なかったのが
残念です。シリーズを読み返したくなりました。