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だいぶ病んだものを読んだあとだからか、そのキラキラ世界に目が霞みそうになるぐらい、ゴージャス盛り沢山。
ピアニストである響也。端麗な容姿からピアノの貴公子なんて呼ばれていて、けれど自身はアイドル的な仕事に辟易する毎日。
薄気味悪いファンもいるしどうしたものかと悩んでいるところに、友人・惺の紹介で執事が派遣されてきた。
ダークスーツに包まれた逞しい体、文句なしのいい男。
黒瀬の仕事は完璧で、ストーカー被害に遭った響也は黒瀬に助けられ、そして肌を合わせて慰めてもらう。
黒瀬は自分を好きなんじゃないのか──。そう感じた響也の心は浮き立ち、自分も黒瀬に惹かれていることに気づく。
けれど響也は、知ることになる。
ご主人様の命令はいかなるものでも従う、黒瀬との間にはそんな契約が結ばれていることを───。
甘い美貌のピアニスト…倒錯的です。
三つ揃えを華麗に着こなす執事、生唾ものです。
どこか非現実的で、だからこそ『これはファンタジー』と思ってしまいました。
主役二人のすれ違いやあまあまも楽しかったんですが、何よりも気にせずにはいられない存在、惺。
何者ですか、あなた。
なんかもう、惺ひとりいればすべてのことが万事解決、なんてハイスペックな人物なんでしょう。
主役がかすんでいるわ……(笑)
これは惺のスピンオフを期待していいんでしょうかね。
若き主人に献身的に尽くす執事、けれど『御園様』から『響也』へ変われば執事の仮面はとれ、甘く微笑みながら攻め込む男。
甘めの雰囲気を楽しめた一冊でした。
何となく自分的地雷予感のする設定に躊躇しましたが、作家さん買いしました。
好きな作家さんだから、きっとどっか違うだろう、きっと何かがあるだろう。
しかして、結果は?
無事クリアしてゴールしました(喜)そしてその勝因は?
ヨーロッパの世界的コンクールで1位をとってから、その美しい容姿もあいまり「ピアノの貴公子」と呼ばれる響也。
一向に人気は収まるどころか、芸能人なみにひっぱりだこの毎日。
次々と気の進まない仕事を入れてくる事務所とマネージャーにNOと言えないで疲労を感じているのですが、また、手紙や自宅への侵入などのストーカー被害についても懸念されるのでした。
見かねた友人の惺が付けてくれた執事の黒瀬により、仕事は快適になり、安寧を感じるのですが、有名になってから恋人もそれまでの友人も失った響也にとって、好みのタイプでもあり、誠実で真面目で偏執的なストーカーに誘拐されそうになった時は救ってくれて、黒瀬に心が惹かれていくように。
しかし、契約関係であることがネックで響也を悩ませるのです。
こんな具合にとても王道の、庶民とはかけ離れたゴージャスでリッチな世界が舞台。
それを嫌味に思わせないのは、何故かスイスイと事をはこんでしまう陰の尽力者というか協力者というかオーサー?
訳知り意味深な存在=惺がいるからです!!!
彼は一体誰?まるで魔法使いのように権力というか人脈と言うかお金を持っていて、
彼がいるから話がまとまるのです。
お伽話でいうところの魔法使いw
思わず主役より、非常に気になるこの彼の存在。
響也はどちらかというとキャラクターに強烈な個性はなく、王子さまっぽいかもしれない。
黒瀬は実に健気で懸命で、使命に忠実で、執事兼ボディガードの役割をこなし、ご主人様である響也の意図をくみ取って一歩下がった控え目な男。
エッチも響也の願いをくみ取って、そして命令があったから。
そこに黒瀬の意思は働いたかというと、役割への使命感が優先だったかもしれない。
こんな二人だからこそ、惺のような魔法使い(!?)が必要なんですよね♪
これがどちらかが情熱的だったり強かったりすると、多分地雷を踏んでたかもしれないです。
そして【執事の秘密とスイーツと遠い日々】において、黒瀬が執事として働くきっかけになった事件と彼が背負うものが明かされ、
それを解決することで、全てが丸く円満に収まるという最高のハッピーエンドを迎える事になります。
やはりここでも惺が~!!!
互いへの思いやりと優しさと、そういうもので出来てるお話だったのかな?
そして、飽きさせなかったのはエッチ描写のエロさ(これは個人的ラインがあるので人それぞれですが)
フェラのシーンがエロかった♪
全体を通しても何気に濃厚な、けど決して”いやらしい”感じのするものではないエロがあることが、この作家さんのエッチ描写の好きだと思う部分かもしれないです。
最初から言及していますが、惺って何もの?
響也とどうして出会ったの?どっかの御曹司?それとも本物の王子さま?
何気に彼編を匂わせてる?
非常に甘くてゴージャス(そこそこ)な夢がもりもりな本作でした。
ピアノの貴公子、黒薔薇、執事など
規格外な設定を散りばめた盛り盛りゴージャスBL。
ストーカー、ギャングなどの重い要素もありますが
そのへんは頼りになる友人や財力により気持ち良く解決するのでダイジョーブ!
セレブで甘い世界を堪能したいときにオススメです☆
◆【黒薔薇と不公平な契約と若き主の怒り】
ピアニストの響也と執事の黒瀬が恋人になるまでの話。
響也は、アイドルのように持て囃されることと、
黒薔薇を送りつけてくるストーカーにうんざりして弱り気味。
心配した友人・惺の紹介で、執事兼ボデイガードとして雇った黒瀬は、ゲイの響也の好みのタイプで、物腰も丁寧で優しい。
響也は、自分を癒やし、温めてくれる黒瀬に惹かれるが、黒瀬は執事としての一歩引いた態度を崩さず・・・
お互いに、好きなのは自分だけだと誤解しているのですが
執事で借金もちの立場をわきまえ我慢していたと黒瀬が告白し、両思いに。
襲ってくるストーカーを撃退したあと
両思いになって初の絡み♪がバスルームで始まります。
ジェントルだった黒瀬がアツイ男に変貌し、
浴槽で挿入→駅弁でベッドまで~…という流れで、
響也を名前で呼んで責め立てるなど、大変甘く情熱的に盛り上がってましたv
◆【執事の秘密とスイーツと遠い日々】
黒瀬の過去&それを皆で解決する話。
【黒薔薇~】では繊細な印象の強かった響也ですが、
黒瀬視点のこの話では、黒瀬の力になろうとする姿が
とても健気で男前で惚れますv
でも、誘い受など二人のラブラブはラストに集中していて、
全体としては、姪との和解など、ホームドラマのような内容でした。
ギャングに殺された兄の借金を返すため、違法の執事派遣会社に登録していた黒瀬。
顔の広い友人・惺が、ギャング団を潰すよう現地に手を回し、
アメリカにいる黒瀬の姪を日本に連れ帰ります!
ピアノの貴公子(響也)のエスコートや、ドレスを着ての写真撮影など、女の子なら憧れる?イベント目白押し。
きらびやかで楽しかったけど、姪ちゃんがお姫様のように物語の中心にいたので、恋人二人っきりの時間があまりなかったのが残念でしたw
ところで、脇カプの意味深な登場に、スピンオフを期待してもいいものか?
響也の友人で、金髪碧眼オネエ言葉の外国人ゲイ・惺(攻?)と
恋人の小柄な日本人・颯介。
惺は、ストーリーのほとんどを動かしているような活躍ぶりで
一体何者?ってくらい万能なんですが、彼を詳しく知ることができる日は来るのか。
本書に輪をかけて規格外なスピンオフを所望します☆
みずかねりょう先生の表紙は、ただでさえ麗しいのに、さらにキラキラ加工がされててキラキラパワーアップです(^_^;)
受け様は、人気絶頂のピアニスト響也。
美しい容姿で『ピアノの貴公子』と呼ばれ、意に反してアイドルのような仕事が多数舞い込み。
しょっぱな、写真集の為の写真撮影の描写から始まりますが、うん、これは精神的に疲れるでしょうよ。
本人が割り切ってるならともかく、そんな気微塵もない響也からしたらさ。
ストーカーまで現れ、友人の惺から勧められ、ボディーガード兼執事を雇うことに。
それで現れたのが、攻め様である黒瀬。
なにくれとなく献身的に、ピアニストとしての響也に尽くしてくれる黒瀬に癒されていく。
自分への奉仕は仕事だけなのか、と思い悩み、スレ違いもありますし、ストーカーにも襲われますけど、甘い雰囲気のまま(*^^*)
前半は響也視点で、後半は黒瀬視点。
兄の作ったギャングがらみの借金を抱えていた黒瀬を助けたい、と思う響也と、大事な響也を危険に晒したくない黒瀬。
ここでも、響也の友人の惺の助けを借りて、弱みとしての存在だった姪を連れ出して、借金元のギャングも裏でなんとかしちゃう。
いやはや、惺という存在が、あまりに都合いいんですけどね(^_^;)
イラストはみずかねりょう先生。
口絵のキス直前の2人が美しい(*ˊᗜˋ)
何でもない日常の姿も魅力的で、お話に彩りを下さってました♡
貴公子なんて呼ばれている美形のピアニストが主役の話なのですが、
どこへ焦点を絞ればいいのか解らないくらい華やかな世界でした。
読みどころが盛りだくさんなのはいいのですが、結局は執事とのラブ展開の
伏線的な内容にしては、あれもこれもな感じで、当の二人のラブ感が不足気味。
人気ピアニストでセレブ、そのお友達もセレブみたいだけどどこか謎めいた
日本語ペラペラでオネエ言葉の金髪青い目の個性的な友人。
それにその恋人で何やら普通な匂いが漂っている恋人に、執事の借金問題。
その借金問題もかなりシリアス過ぎる内容なのに、これで解決ですかとやけにあっさり。
更に華々しさを演出するようにピアニストの御園へのストーカー事件も入り乱れ
変態ストーカーに不法侵入や誘拐未遂騒ぎ、かなりの内容がこの1冊に詰まってました。
面白いと感じるのと同時に色々あり過ぎて逆にしらけることもある。
もう少しじっくり二人の恋愛を堪能してみたいと思いました。