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私が読んだ凪良さんの作品はコメディが最初でした。
読み口が軽いのでテンポよく、(たぶん)同世代なのでちょいちょい挟まってるネタがツボにはまるので、ニヤニヤぐらいじゃ収まらずたまに声を出して笑っちゃいます。
読んだ後は爽快感と満足感でとってもハッピーな気持ちになります。
30歳童貞魔法使いネタな話で、どんなファンタジーかと思えばなかなか地に足の着いた現代あるある話だったので飽きもなく、ゆっくり2日かけてよませていただきました。
凪良さんの作品は一気読みしてしまいたくなるほど読書中のテンションが上がります。
『次の日仕事早いから●時までに寝なきゃ』と思いながら止められず、夜更かししてしまいます。
元彼と10数年ぶり出会って焼けぼっくいに火がつく、だけじゃない、まさかの超能力もの。最初つき合ってたときダメになったのは、二ノ宮の強烈なコンプレックスのせいもあるし、世取がデリカシーなさすぎなせいもある。でも私このテの犬、大好きです。ズレてはいるけど繊細で優しいし、大らかで本能のままで好し。だもんで後半のドタバタ火サス劇は、世取視点だったので、二重に楽しかったなあ。経々さんたちの話も書いてくださらんかなあ。読みたいです。
切なさ0%です。
ネタバレをあまりしないようにしたいのですが、書きたくてたまらないくらい、あちこちに名言(迷言?)が散らばっていて、笑いっぱなしでした。
特に、世取(攻め)目線の同時収録作品「湯けむり探偵温泉事件簿 初夜のから騒ぎ」では、ページをめくるごとに笑えました。「畳に浣腸座り」って…(笑)あと、某漫画の名言とか!
表題作の「それはおまえが童貞だからです」は、二ノ宮目線なんですが、彼は基本真面目なので、世取ほどはじけてはいないんですよね。でもそれが、収録の順番としては正しかったと思います。
最初、同じ会社の高木が失踪した、から始まった時は犯罪がらみになるとまでは思わなかったので、ちょっと意表を突かれました。でもそれほどシリアスにはならなかったですけれど。その点、「湯けむり~」は丁度良い規模の事件で読んでいて落ち着きました。
どんな緊迫した場面でも、どこかしらユーモアが漂っているようで、作者様はあとがきで「ラブコメ」だと書かれておられますが、「コメ」要素が強いと感じました。いや、ラブもあるのですが、最初から世取はヤりたいと申しておりましたし、ロマンチックとは程遠かったです。
この作者様の作品では切ない話も好きで、よく泣かされるのですが、今回の作品では、違う意味で泣かされてしまいました。
なんかもう、どこもかしこもツボに入るので、きっと作者様は自分と同じ年代だろうと勝手に思い込んでいます。逆に、若い読者様にとっては「はぁ?」と思ってついていけない場面もあるかもしれませんけどね。
とにかく楽しい話でした。オススメです。
いや〜、面白かった!
さすが凪良先生、全ての展開にも設定にも無理がなく、テンポよく面白い!
“30歳まで童貞だと魔法使いになれる”という、誰もが知っているあの都市伝説を使うところもさすが凪良先生、目の付け所が違うなと感じますが、その内容も、ファンタジーなのにファンタジーにありがちな無理な展開やご都合主義と感じさせる展開が何一つなかった。
むしろ受けの悩みに同情してしまったり、一緒になって攻めのデリカシーのなさにブチ切れたりしてしまいました。
でも攻めも、デリカシーないけど男前なんですよね……。
そして、受けのせいで特殊性癖に目覚めてしまって、以降、誰と関係持っても満足できなかった攻めが大変可愛いなと思いました。
受け・攻め双方どちらにとっても、相手の存在がトラウマになっている。
そんな関係が大層可愛らしかったです。
笑って泣いて、萌えて、幸せな気持ちになれました。