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攻めの性格があまりにも悪くて笑ってしまった。
ここまで悪いと気持ちが良くなって来てしまう不思議。
こんなにパンチの効いたキャラクターを見たのは久しぶりでした。
彼を不快に思うか、好きな子にちょっかいをかけるタイプの小学生男子だと思うかは読み手次第です。
受け付けない方は序盤でもう無理になってしまうかも。
少なくとも、攻めを見て特に何も思わなかったという方はいないのではないかなと思えるほどキャラが立っています。
大学病院の病理部の研修指導医×研修医の組み合わせ。
お仕事描写がとても丁寧に書かれているのですが、読み慣れない医療的な専門用語がなかなかに多く、序盤でちょっぴり怯んでしまいました。慣れれば問題なく読めました。
先述の通り、攻めである久坂の性格がとにかく悪くて!
その上受けは不細工ぽっちゃりで卑屈だという、なんとも人を選びそうな設定なのです。
攻めから「こぶた」「不細工」と言われ続ける受けの図に、これはどう萌えたらいいんや…なんて思いながら読み進めていたはずが、これが不思議なことに中盤から一気に面白くなってきてあっという間に読了。
おそらくですが、受けのこぶたちゃんこと目賀田が、自身の容姿と恋愛以外には卑屈さがなく、真っ直ぐプライドを持って誠実に仕事に取り組む頑張り屋だったからなのかな。
そして、久坂に対して言い返せる気の強さがあったのも良かったのかも。
セクハラ・パワハラ三昧かつ、悪気皆無で思ったことをそのまま発言してしまう色んな意味で難ありの久坂に関しては、そもそも他人からどう思われようと気にしないタイプの人なんだなと思うと、好ましいかどうかは別としてなぜか読める。
さて、果たしてこの2人がどうやって恋愛に発展するのだろうかと疑問に思うのです。
これまた不思議なことにちゃんと発展していくんですよ。
久坂の人間1年目もとい、この人はもしやバブなのか?なんて思ってしまうもごもごとした反応を見ていると、序盤でたまっていたはずの久坂へのフラストレーションが少しずつ解けていくのが面白かったですね。
目賀田もなんだかんだで久坂を受け入れているあたり、割れ鍋になんとやらだったのかもしれません。
最初と最後で印象が変わる作品でした。
もう少し分かりやすくかわいいと思える要素があればなと思いつつ、攻めの設定が面白かったのでこちらの評価で。
捻くれた性格の攻めの変化が楽しめる1冊です。
病院を舞台にした病理医同士のお話。大筋は上司×部下の職場内恋愛……にしては二人ともちょっと子供っぽい。主人公のブサぽちゃ描写がBL小説としては珍しい気がした。
特筆すべきはお仕事描写の詳細さ。病変部位の問題やカンファまでよく調べたなあと圧倒された。
笑ったのは目賀田の医師に関する愚痴があるあるすぎた点。実際に医療現場で働く誰かの愚痴を聞いて書いたんじゃないかな。自分もこれ愚痴ったことあるなってのが結構あった(笑)
目賀田は周囲に不細工でぽっちゃりと言われてばかり。自分だけがそう思ってるんじゃなく、客観的な評価でこれっていう言い訳のできなさ。でもだからこそ仕事だけは頑張って、そこにプライドを持っているキャラ。
久坂に好意を持ちながらもドライな態度で接するのは小気味良い。無意識に久坂を刺激し振り回していて面白かった。
久坂はセクハラと容姿揶揄を公然と行っており、あくが強く、天才といえばこういう変人というテンプレ感がある。
未熟だった精神が目賀田を知るにつれ育っていき、目賀田を懐に入れると今度はバブみを出していた。常に自分に素直で面白い。
せっかくのお仕事描写だが、BLに発展するのが病理医ならではのエピソードじゃなくてもったいない!久坂が目賀田を決定的に気にし始めるのは、過去の男性経験を告白されてから。その後も他の人との違いを見つけて恋になっていくので、別の仕事に替えても同じ流れが成立する。
ここまでしっかり描写してあるんだし、BLに活かして欲しかったと思う。仕事してますできます感や二人の姿勢を見せる役割は果たしているが。とにかく惜しい。
BLだけ見るととても納得の展開で、久坂が目賀田にハマっていくのは自然に思えた。
目賀田は容姿に自信がなく、だから他のことで、という主には自分を守るように内側に向けたプライドを育てていた。キレイな人を好んできた久坂には新鮮に映るだろうし、そもそも久坂の周りに目賀田のようなタイプは(仕事でもない限り)寄り付かなさそう。だから本当に他の人とは全然違うと感動したんだろうと思った。
最初は相性が悪そうに思えた二人だが、恋を知って即変わった久坂なら、目賀田の心労はありながらも上手くいきそう。
ただこのカプに萌えるかといわれると……。目賀田を言いくるめてヤっちゃうシーンの久坂の酷いセリフがしつこくて、あそこまで言われてもヤられるのを喜び、それにお礼を言う目賀田のプライドの捨てっぷりがしんどかった。
あの中盤のシーンで作品から心は離れていたように思う。好きな相手なら何でも許す卑屈受けは苦手。目賀田が突っぱねてくれていたら良かったのにな。
コミカルで軽快な文章で、すらすらと読むことができました。
病理学の現場についても丁寧に取材されていて、読み応えがあります。こういう作品はいいですね。
主人公は、”こぶたちゃん”。容姿にひけめがあるけれど、今は仕事を一生懸命がんばり、実力もついて自分に自信がでてきたインターン。
一方、天才と呼ばれる上司の准教授、久坂は、ゲイであることを公言してはばからず、たくさんの美人と浮き名を流している傲岸男。
最初は、こぶたちゃんというあだ名をつけられ、からかわれていた目賀田も、厳しいしごきに耐えて成長し、ちゃらちゃらと適当そうな久坂が、仕事には真面目で妥協せず、患者思いであることを知って尊敬している。
しかし、日々からかってくる久坂を、ぴしゃりとしかりつける目賀田はすでに夫婦の域で、呼んでて楽しいですね。
ただ、久坂の俺様キャラが、目賀田の容姿をからかったり、目賀田がどこまでも恋愛には卑屈だったりするあたりは私の好みから外れていて、はやくうじうじモード脱出しないかなと思いながら読み進みました。
文章のうまい作家さんだと思いますので、他の作品も読んでみようと思います。
最初は、目賀田くんを心底からかってる節のある久坂が嫌で嫌で仕方なかったのですが、読み終わった今思うのは、久坂が実年齢より幾分も中身が子供で、でも好きな人にはとにかく優しく甘やかす大人な面もある素敵な人だと分かり、ほんわかした気持ちが広がっています。
見た目を気にして生きてきたので卑屈になってしまった目賀田くん。
本気の恋を知らず、可愛い=好きだと勘違いしてた美形な久坂先生。
一見正反対の二人が実は恋が実るのが初めて同士で、読んでいて
こちらも恋をしたくなるような幸せな気持ちになりました。
くっつく前でも途中からは、目賀田くんをからかう久坂先生という構図が
いかにも好きな人をいじめる男の子(小学生)と重なっていて、
好きなんじゃん!って、早くくっついてよ!って、読んてるこちらがもだもだなるほどお互いしか見えてなかったのが、当てられている気分でした笑。
また、この作者さんは医療系のお話を深く掘り込んでいたので
ただの恋愛ものじゃなくそういった仕事面でも楽しめました。
こんな素敵な作品を書いているので、次回作が出るのを楽しみにしたい作者さんの1人になりました。
こぶたちゃんと呼ばれる目賀田。
名前が目賀田だからとも言ってるけど、名前が目賀田でなぜこぶたなのかわかりません。
目賀田は性格が可愛いし、切なくなるシーンもあるけど…不細工に見えないのに不細工扱いなのが中立の理由です。
まあ、あらすじも読まずに乃一ミクロさんのイラストが好きだったんで購入決めた自分が悪いんですが。
不細工にぽっちゃり設定は嫌ですね。
ここを知らずに読めていたら萌えな作品です。
(残念なことに冒頭でキャラの容姿説明がある)
先生のキャラは好きです。