ボタンを押すと即立ち読みできます!
久しぶりに読み応えのある小説でした!
何と言っても皆様仰る通り、攻めも受けもめちゃくちゃ男前‼︎かたや今時珍しい形に嵌らない、風貌に反した人情味ある刑事、かたや自分のせいで罪なき人を死なせてしまったやり切れなさから、感情を抑えただただ犯人を捕える為だけに生きている様な潜入捜査官...
そんなストレスのせいで味覚障害になってしまった西沖をひたすら鵜飼があれやこれや美味しいお店に連れ出すので、ラーメンやら焼鳥やらが無性に食べたくなりました(笑
初めはそんな鵜飼に壁をつくっていた西沖が、だんだん心を許していき、捜査とは言え、嫌なオヤジ相手に身体まで投げ出した西沖が何で自分を大切にしないのか!と怒る鵜飼に身を預けるシーンがめちゃくちゃ好きです♡もう鵜飼にとことん癒されちゃえばいいよ‼︎って...
普通のBLならいざやられちゃう!って所で横槍が入って結局セーフ...なんて有りそうなところ、こちらは見事オヤジにやられまくりで、そんな解せないところも好きです。それが有ったからこそ鵜飼と西沖は自分の気持ちに気付けたんだから...
高級車に身知らぬそのオヤジと寄り添い乗っていた西沖をどうして自分は職質してでも引き止めなかったのかと、自分への怒りも露わに西沖を攻めまくる行為の中で、まさかのスパンキングに私が悶えました_:(´ཀ`」 ∠):すみません
そんな鵜飼にもっと叱ってと身をよじる西沖天使...
最後までハードボイルド、なのにそんな野獣美女的なエロスも有りで、本当に面白かったです♡♡♡
更に小山田先生の挿絵が輪をかけて素晴らしく、こちらの作品を盛り上げて下さっていました!確かに、最初のカラーの絡み絵は何度も見返しちゃうくらいにエロ綺麗です♡
この続編とか有れば嬉しいなぁ(´vωv`*)。o0○
密かに期待しておきます‼︎
まるでハードボイルドを読んでいるような男臭さ。
ある意味、読み応えのある警察小説を一作読み終えたような感じ。
甘さとか、らぶらぶなどとはかけ離れた硬派なストーリー展開で、途中でBL小説を読んでいるのを忘れそうになるほど。
けれどもそこはやっぱり忘れてはいけないところで、ちゃんと鵜飼と西沖のバトルもしっかりと。
……そう、まるでバトルのようなベッドシーン!
それでも、西沖の抱える切ない罪悪感は、腐女子のハートをきゅんきゅんさせますv
もう一山、事件の絡みのエピソードも欲しかった気もしますが、そうするともう本当にただの警察小説になってしまいそうなので、これくらいでよかったのかな。
BLとハードボイルドのいいバランスの一作。
萌×2評価が多いのは、多分甘味成分が足りないせいかなと……
でも、とても面白く読破したので、私は「神」で。
カジノが合法化された日本、というパラレルワールドが舞台のハードボイルドなお話。
カジノを利用した資金洗浄等の政治家の不正を暴くため
ディーラーとしてカジノに潜入する捜査官・西沖と、
カジノで起きた自殺事件を単独で追う刑事・鵜飼が、
共に命を危険に晒し、協力し惹かれ合いながら事件を追っていきます。
鵜飼は、猫背・無精ひげ・ボサボサ頭のアウトロー刑事。
かなりデジャブな外見なのですが、
性格に、従来の中原作品の攻とは一味違う魅力がありました♪
西沖に付きまといますが、下心よりも、
味覚障害を治して美味しいものを食べさせてやりたいという優しさ先行。
初めて寝るキッカケも、仕事のため他の男に抱かれた西沖を慰めるため。
中原作品だと、こういう外見で35~6歳の攻=下ネタ好きor鬼畜なオヤジという印象が強いので、普通にカッコイイ鵜飼は実に新鮮でしたw
西沖は、潜入捜査で怪我をすることや、
ターゲットと寝ることも厭わない心身共に強い人物。
でも自分に厳しすぎる性格もあってか、捜査のストレスで味覚障害になり、さらに巻き込んで死なせてしまった議員秘書への罪悪感を抱える。
そんな西沖を色んな店に連れて行き、
「今度は味するかもしんねぇぞ」と言う鵜飼の優しさにグッときます。
出てくる料理がまた、焼肉や麻婆豆腐など庶民的な味のものばかりで、店内の雰囲気や鵜飼の温かさに触れて変わっていく西沖にこちらも温かい気持ちになれました。
西沖が、生きること・食べることの楽しさを教えてくれる鵜飼に惹かれ、美味しそうに食べる姿に性的なイメージを結びつけ、恋愛に傾いていく展開はとても分かりやすいし萌えます♪
ただ、鵜飼が西沖に執着する理由がやや弱い…?
確かに西沖はカッコイイし、優しい鵜飼が西沖の力になりたいと思うのも分かるけど、それが恋愛感情に結びつくのかな~と…。
西沖が鵜飼に惹かれる展開はとても分かりやすかったので、
鵜飼視点のエピソードが巻末にでもあれば良かったのにな~と思いました。
とは言え、エピローグのラブラブな二人には萌えました☆
西沖が味が分かるようになったのが嬉しくて、路上でキスする鵜飼。
大人同士だけど、鵜飼が西沖を可愛がってる様子が親子のようにも見えて素敵☆
事件を追う本筋もスリリングで読み応えありましたが、
カップリングが好みなためか、恋愛面も大変楽しめる作品でした。
最後に小山田あみさんの挿絵について。
元々好きな絵師さんですが、今回は特に素晴らしかった☆☆
出てくる絵がすべて、硬派かつ温かな作品の雰囲気にピッタリで、作品を盛り上げていました!
口絵カラーの二枚目、ベッドシーンの鵜飼と西沖の美しい筋肉が眼福♡
恋愛のドキドキとは違うけれど、犯罪に立ち向かう潜入捜査官、西沖の
静かなる情熱と懺悔を感じさせる硬派な刑事モノで読み応えありました。
読みはじめの序盤まではカジノディーラー西沖と所轄の刑事のダークな、いばら道かと
思ったりもしました、プロローグでホテル内で遺体が発見され、
序盤の流れで西沖が自分が殺したと独白めいたセリフがあり、西沖の職場である
カジノに所轄の刑事で上から押えられても動じないような野性的な鵜飼が西沖の
前に現れたことで、刑事と犯人とのシリアスな作品かと思ってしまいました。
しかし、それは誤解だと、共に警察関係者ではあるが片方は秘密裏に活動する
潜入調査員で野性的刑事の勘が西沖には何かあると鵜飼に思われたことから
始まる内容で、カジノの裏に潜む巨悪と戦う捜査官、そこに所轄の刑事との
恋愛を絡めた、硬派なサスペンス作品はドキドキハラハラで楽しめる内容でした。
舞台は東京ニューカジノシティ内のホテル。
既に日本の法律でカジノ特区法案が可決されているという架空設定で、リアリティのある内容になっている。
カジノ内で隠れ蓑となっている不正資金の隠匿を取り締まる警視庁の潜入捜査官の西沖は、極秘捜査の中で犠牲にしてしまったと政治家秘書の死に責任を追っている位に正義感が強い。
そんな中、他にも政治家秘書の自殺に疑問を持った刑事の鵜飼が勘の鋭さでたちまちに西沖の正体を見破ってしまう。
自己犠牲の強さやストレスからくる味覚障害も言い当てられた鵜飼には隠し事はできないと悟った西沖は、彼を信頼し全てを話す…
といった展開に二人の関係の進展を感じる事ができる。
それに、最初に登場した時から漂わせていた鵜飼の男臭さが堪らない。
鵜飼のほうも既に西沖に惹かれるものがあったらしく、情報を引き出す為には自らの身体を色仕掛けに使うのも厭わないと知った時の苛立ちや嫉妬心を剥き出しにした告白にはグッときた。
全体的には硬派な印象で、カジノ界の影に潜む政治家の黒幕を暴き、事件の真相を明らかにする展開だが、鵜飼と西沖が結びつくまでもしっかりと書かれている。
野性的な攻めと男前受けの二人の絡みは濃厚さがあって萌えに萌えた。
鵜飼は普段の食欲から伺える肉食ぶりが西沖を抱く時にも表れている一方で、西沖に食べる楽しみを取り戻してやりたいという優しさも持っている。
こういった部分でオヤジ攻めの魅力を引き出されているのを楽しむのが、中原さんの小説を読む楽しみにもなるんだよなぁ。