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自分の自慰動画をブログにアップする変態美少年(受け様)と、その義兄(攻め様)のお話です。エロ度高め。そして甘め。
弟君とんでもない性癖ですが、そのブログの大ファンだったお義兄ちゃんにもビックリ(笑)
二人は親同士の再婚により義兄弟となるのですが、初顔合わせですでにお互いが好印象。お義兄ちゃんはスマートで人当たりがいいし優しい。ブログのコメントも(その時は未だ身バレしてません)情熱的でステキなんです。不器用な優しさもいいんですけど、やっぱり器用な優しさがいい。純粋に胸がキュンとします。
自慰でお尻でも気持ちよくなっちゃう動画へのコメントで、
「――後始末をしてあげたい」て…w
この一言に激しく萌えました。(笑)
弟もお義兄ちゃんと分かる前から、ブログのコメントに胸をトキめかしてましたから。自分の性癖にコンプレックスがあって自虐的な子には、こういう優しくて包容力のある大人の男が合ってますよね♪
弟君は新しく出来た家族に性癖のことが後ろめたくて、絶対にバレてはいけないと決意も新たにするのですが、秘密にしていた趣味が親睦を深めるための家族旅行でお義兄ちゃんにバレてしまいます。
そこは作者が西野先生ということで、それをネタに脅迫されて無理矢理…みたいな流れかと思いきや!脅すんじゃなくお願いするんですよね、お義兄ちゃんが、自分でしてるところを見せてって。w
弟も、まぁ自分のそういう動画を公開してるだけあって、お義兄ちゃんのお願いに興奮しちゃって見せちゃうんですね。そういう時って、普通は「恥ずかしいから…」…見ないで…、ていう心境になると思うんですけど、この弟君は違いました。
―――「恥ずかしいから…」だからもっと見て欲しい。―――
エッチなシーンでしたが笑ってしまいました。この子スゴイなって(笑)。でも顔は見られるのは恥ずかしいって!どないやねん!(笑)
一人エッチを観賞するだけで終わるはずもなく、なしくずしに最後までやっちゃいます。その後、お互い両思いなのは分かるんですが、ちゃんとした言葉はないまま、体の関係がどんどん深まっていきます。それはもう、お義兄ちゃんが積極的に電車での痴漢プレイや尿道プレイ、さらには二人での営みを動画におさめてしまうのです。お義兄ちゃんもたいがい、紳士の皮を被った変態でしたw
今までは自慰行為しか動画をアップしていなかった弟ですが、お義兄ちゃんとのプレイをアップしたことで、ファンの一人だった男が嫉妬心から暴走し、ストーカー化してしまいます。そのストーカーに暴行されそうになりまが、間一髪、お義兄ちゃんに助けられます。この未遂で終わるところ、西野さんの作品では珍しいんじゃないでしょうか。しかしこのストーカーの一件で、二人の関係は心身ともに深いものになり、めでたしめでたし。最後の仲直りエッチで、「おにいちゃん」と言わせたがったところは、さすがの弟からも変態呼ばわりされ、でも弟も最後はノリノリで「おにいちゃん」連呼する、そんな幸せな変態兄弟でした。
初めから終わりまでとにかくエロエロまっしぐら、義兄弟ものでも禁忌感は
ほとんど皆無、読み終わった後に感じるのは、このふたりのエロへの探究心。
受けは育った環境の寂しさから誰かに自分を見てもらいたい、かまって欲しいと言う
真相願望が成せる技なのか、自分の自慰姿を映像ブログに載せてる可愛い変態さん。
顔が映らないようにしながらもエロ姿を晒し、それを見た相手からのコメントで
自己満足しているような見られることで快感を得るタイプみたいでした。
そして自分のブログを見てくれるあるコメントをくれる相手に会ったこともないのに、
好感を抱いているのですが、それが母親の再婚で義兄になった史郎だったりします。
初対面から互いに惹かれあっている雰囲気もあり、新しく家族になった4人で
温泉に出かけ、そこで義兄に自慰ブログの主だと気づかれ即エロ突入。
そこには、禁忌感も無く、無理矢理な感じも無く、只々エロに夢中な二人。
依泉が初めての他人から得られる快感に夢中になって、二人の関係を史郎への
恋心で少しだけ史郎が自分を本当はどう思っているのかと悩みますが、
全てはエロで払拭しているような激しさです。
古い言い回しなら長く文通をして心が通いあっていた相手と出会い、
即身体の関係になって互いに相性もバッチリでそこに依泉を狙う輩が現れ
それを史郎が撃退して、またエロになり、やっぱりいつも一緒にいようと
同居して、二人でエロ探求している。
後半の方で依泉が兄弟になったのに~って憂いにも史郎は兄と呼んでと
エロのスパイスの一つにしてしまう、この兄も変態さんです。
エロバカップルと言ったほうがしっくり来ますね。
痛さも切なさも気にならず単純にエロエロ甘いバカップル義兄弟を楽しめる作品。
エロ度は低いほう…といってもそれはあくまで西野作品の中でのこと。
義兄弟、変態、性癖、などエロを語るにはオイシイ設定がたくさんつまっています。
一見平凡な大学生の依泉は、その平凡さとは裏腹に誰にも言えない「趣味」がある。
それは自慰動画をブログに配信するネットアイドル「コハク」。
レンズの向こう側に、たくさんの人がいる。
そういったもので興奮を覚える自分は変態なのだと自覚しつつも、やめられない。
そんなとき、母親の再婚相手の息子、史郎に自分がコハクだとバレてしまう。
しかも史郎は、いつも丁寧なコメントをくれるinsectで、依泉が密かに興味を抱いていた人物だった──。
まず、自慰動画を撮影している依泉がエロい!その時のイラストもエロい!
これは人気ネットアイドルになるのも頷けるわぁ、と感心してしまいました。笑
話の筋はだいたい読めてしまいます。
史郎がinsectなんだろうなぁということも、終盤出てくるストーカーの相手も。
史郎がinsectなんだから、バレても全然問題なし。
むしろ史郎は「コハク」を気に入っていて、それが依泉だと知るとスイッチオンです。
変態スイッチが。笑
史郎さん、人当たりのいい爽やか青年かと思いきや、なかなかの変態です。
いや、依泉相手だから変態になるのかな…。
いじめたい、可愛がりたい、とろけさせたい、いじめたい。
そんな感じで依泉をいい感じにいじめていきます。
自慰動画配信、尿道プレイにおにいちゃんプレイ。
なかなかクセのあるエロなはずなのに、普通にノーマルとして読めてしまうのはさすが西野さん。
陸裕さんの繊細なイラストもその理由の一因かもしれません。
あまくエロい雰囲気をたっぷり堪能させていただきました。
これは西野作品は地雷が多くて…と苦手にされている方も大丈夫な気がしますので読んでみてください。
SHY文庫さんの本を買うのは初めてだったのですが、さすがは西野先生。
安定感あるエロでした(笑)
受け様は自慰動画をブログにあげている大学生。依泉。(ハンドルネームはコハク)
淫乱なのに処女です。
攻め様は依泉の母の再婚相手の連れ子、史郎。義理のお兄ちゃんです。
コハクの自慰動画をみていてファンだった。
設定からして安定感あります。
途中、ちょっと事件がありますが未遂で終わりますし、最後まで安心して読めました。
痛い事とか、怖いこととかないです。
恋愛に慣れていない依泉が不安になったりする部分はちょっと切なくなりましたが。
本編と、ショートで後日談が収録されています。
自慰プレイあり、道具あり、緊縛あり、尿道攻めあり、ハメ撮りありです。
撮影ネタって、ありそうでそんなにないので、個人的には自慰動画を撮影しているところがえろくて萌えました。
内容はエロエロですが、安心してライトに読める一冊だと思います。
エロに特化しすぎた作品というのは、内容のあまりのお粗末さにエロの量がいくらあっても逆に萎えてしまったりするものですが、これはそこら辺のさじ加減が絶妙でした。
ストーリーはとてもシンプルで、先はほぼ読めてしまいます。ご都合やファンタジーで押し切っている部分も散見されます。にもかかわらず最後まで飽きず、萎えずなのは、どこまでストーリーを削ってもいいのか、どこまでファンタジーで押し切っていいのかをよくわかって作ってあるからなんでしょう。うまいなぁと思わざるを得ません。
エロに対して登場人物が悩まないところも西野作品の好きなところです。欲望に忠実で後ろめたさを感じず、明るく楽しくエロに没頭しているから、読後感がいい。「明るくさわやかなどエロ」とでもいいましょうか。まるでお風呂上りのように、「あー、気持ちよかった♡」って言ってそう。そして砂吐き必至のいちゃいちゃに突入するんでしょうね。
なんだか幸せそうで、エロ目的で読んだのに思わずほっこりしました。
羞恥プレイや尿道攻めなど、がっつりエロはもちろん、ラブラブぷりも楽しめて、気軽に読むならなかなかお得な作品だと思いました。