慇懃無礼な大学教授×熱血刑事のアダルト・ラブチェイス!!

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表題作理不尽な求愛者

一色冬理
殺された教授の同僚で生物学部客員教授
清白恵一
事件を担当する捜査一課の新米刑事

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「私は犯人より君に興味がある」??大学構内で不可解な殺人事件が発生! 警視庁の若手刑事・清白(すずしろ)が出会ったのは、白衣姿の怜悧な美貌の教授・一色(いっしき)。捜査協力を要請する清白を慇懃無礼な態度で一瞥したかと思うと、「君のことを教えてくれたら、事件のヒントを一つ与えよう」と高飛車に口説いてきた!! 一色の冷静沈着で論理的な推理と、ひたむきで熱烈な求愛に振り回される清白だけど!?

作品情報

作品名
理不尽な求愛者
著者
火崎勇 
イラスト
駒城ミチヲ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
理不尽な求愛者
発売日
ISBN
9784199007255
3.3

(19)

(0)

萌々

(9)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
63
評価数
19
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数8

ミスターロジカル登場

頭脳明晰な大学教授と殺人事件を追う刑事のミステリ風味作品。

大学内で一人の大学教授が殺された。
捜査を担当した刑事・清白(すずしろ)。
学内で事情聴取を進める中で会ったのが、やはり大学教授の一色。
一色は何かを知っているような。
清白は情報提供を求めるが、一色は見返りに清白を口説き始めて…
…という冒頭。

一色ってはじめは傲慢なセクハラ男っていう登場の仕方なんですよね。
でも、そのロジカルな頭脳で清白に色々ヒントを与える。
そんな中で清白は一色の言葉には全く嘘がないこと、軽口に聞こえるが非常に真摯なことなどを感じ取り、一色に惹かれていく。
さて、殺人事件は。
読者も一色のヒントに導かれて論理的に犯人の行動や動機を考え、人物を絞り込んでいく感覚。
犯人はわかった。しかし証拠が無い。逮捕できない。
どうしても逮捕したい清白は、自分の言う通りに身を投げ出せば…と言う一色に従い身を委ね…!

ここが即セックスにならない所が本作のキモですね!
どういうことかは是非本作を読んでいただくとして。

清白は思ったよりも男前の受けでした。アノ一色が清白一筋を誓うのも納得。
ただし!
清白の後ろを慣らすのにワインを使うのは…アノ一色がちゃんとしたローションもゴムも用意してないなんて思えません。そこだけ違和感でした。

0

面白いと思いました

1冊すべて表題作で、清白(受け)の視点でストーリーは進みます。
大学で起きた殺人事件の捜査と共に、二人の仲が進展していくという内容です。

清白はちょっと変わった教授・一色(攻め)から一目ぼれだと口説かれ、最終的には受け入れるのですが、清白の視点なのに、清白自身の「犯人が逮捕されるまでは」という気持ちが隠されていたのが面白かったです。

ただ、続編「理不尽な恋人」の方が二人の関係や各々の性格も良く出ていますし、犯人探しのミステリーも良いかなと思いました。

教授×刑事の理性派カップルや、ミステリーがお好きな方にお勧めだと思います。タバコを吸うクールな一色のカラーイラストも素敵でした!

0

小さいけれど男前

いわゆる二時間サスペンスでありそうな、殺人事件物です。
わたしは二時間サスペンス好きなので、問題なしです。
大学教授と刑事が協力して犯人逮捕するという、本当にドラマにはありそうですよね(笑
本格的なサスペンスではないので、その辺りは期待しない方が良いですよー。

********************
受けは警視庁捜査一課の若手刑事で、童顔の清白。

攻めはエリート客員教授で30代の一色。
********************

いわゆる研究馬鹿のような感じではないものの、一色はやっぱり変わっているとは思いますね。
ただ、これは好きな子に意地悪しちゃうという部分もあるのかなあ、小学生ちっくな意地悪ではなく面白がっているような雰囲気です。
清白はそれをそのまま甘受するほど大人しくも職務に無責任でもないので、一色と渡り合っていこうとします。
この辺りがなかなかに顔は童顔でも刑事って感じですね。
貞操の危機(苦笑)に、抑え込みできるくらいですから。

気になったのは、一色が『清白』と呼び捨てにしてることかなあ。
『君』づけの時もあるのですが。
オフィシャルとプライベートの使い分け?とも思いましたが、プライベートでも『君』づけのところもありますし。
終始『君』があっても、一色の不遜な感じが出たと思いますし、刑事の名前呼び捨てはない気がしましたね。
そこだけちょっと違和感があって残念でした。

2

そのシンプルな会話のやり取りに焦らされた

全体があっさりしていて攻め受けのキャラクターも特にアクが強いって訳じゃないのに個人的な好みに嵌った一冊。

大学内で起こった殺人事件を追う形で話は進行していくけれど、調査の進捗状況に絡めて大学教授の一色が新米刑事の清白を上手く解決の糸口へ誘導していくのが上手い。

最初に事件の聞き込みに来た清白に一色教授が一目惚れした訳だけど、『教授、なかなか見る目があるじゃん』って感心しちゃった。
最近はビッチ受けが好きだけど、久々に転送観念のしっかりした受けに遭遇できて何気に嬉しい。

清白が仕事とプライベートをきちんと線引きできてキス以上の危なげな場面も上手くかわすし、恋愛アピールしたくてもスルーされてしまうので、エッチ方面の期待度は正直低い。
なのに、シンプルにならざるを得ない会話のやり取りだけでも、読んでいて何だか焦らされた気分。
そもそも駆け引きの相手が機転の利くタイプでないと、何気ない会話に密かに色恋を込める楽しみってないのかも。

清白の台詞の「恋は細部に宿るもの」って一言で綺麗に決まった締めくくりで、続篇が読めたらと期待していた作品。

1

渋茶

ココナッツさん、はじめまして。 (・∀・)ノ
今回の小説の攻めは、変人枠ってのとは違うかな。
周りを振り回すような程アクが強いとか、エキセントリックって性格ではないです。
大学教授なのに、なんだか探偵っぽい?人でした。

今日、この小説の続編を買ってきたところですが、あらすじをみる限りまた探偵みたいに出しゃばってきそうな予感がするので個人的に楽しみです。

ココナッツ

渋茶さま

初めまして(答姐で一方的にお名前を見ておるのですが)、ココナッツと申します。

先日Am○zo○で、あなたにお勧め!と出てきた中にこちらの作品があり気になっておりました。
なので、新着レビューで拝見して思わずコメントしてしまいました。
すみません(^^;;

攻めさんは変人枠って感じでしたでしょうか?
個人的には変人攻めが好きなものでして(;^_^A
受けは男前さんなのですね。よけい気になって参りました。

探偵役の教授と男前な若手刑事が事件を解決していく推理ドラマ

好きな作家さんなのでつい評価が甘くなってしまうかもしれません。
男前受けも大好きです。

清白(すずしろ)が大学教授殺人事件の捜査のため訪れた事件現場の大学で出会った細菌学の一色教授は、頭がよくてかっこいいというのが清白の第一印象なのですが、もちろんそのことは本人には言いません。
何かと個人的なことを聞きたがる教授に閉口はしても、的確なヒントを与えてくれることから邪険にも扱えない。
だからとって、彼はゲイではないし事件について事情を聴いた関係者というだけなのでこのあと何度も会うことになるとは思ってもないことでした。

事件の捜査は全く進まないまま第2の殺人事件が起こる。
進展がない状態でつい一色からなにか新たなヒントが得られないかと会いに行く。
一色からの推測や情報でいろいろ動いて考えてはいるけれど、彼本人が事件解決に活躍することがないのはちょっと残念です。

清白ははじめ一色が、話していてズレていたり職務中に口説いたりと困った教授と認識していた徐々にその気になってしまうんですね。もともと、『頭のいい人が好き』な清白ですからそうなる芽はあったんでしょう。
だから、一色がその身と交換に疑わしい人を教えようという取引に清白は言うことを聞くんじゃないかと思いましたがきっぱりことわるのです。
その後、力づくで体を押さえつけられたときはもう逃げられないんだろうなと思ったら、きっちり逆襲できました。よくある展開として、SPなのになぜかこんな場合に素人の腕っ節の強い攻めに簡単に押し倒され逃げ切れず強引に…というのが多いので。相手が上司とか王様とか逆らえない関係であってもそう簡単にやられちゃダメじゃんと叱りたくなります。
それに強引に身体だけ奪うような人じゃなくて紳士的な先生でよかったです。

事件解決後、清白は教授のもとを訪れます。
捜査中の関係者でもなくなり、そして取引でも力づくでもないこの時を待って。
そこで一色が清白への気持ちは遊びではなく本気で付き合いたいのだということを確認すると自分も同じ気持ちでいたことを告げます。

予想以上に男前で芯の強い清白の勝ち!て感じでとっても面白かったです。

2

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