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表題作神獣の褥

レアン 半神の銀色狼
リーミン 天帝の息子で天上界一の美神

あらすじ

天帝の怒りを買い、銀色狼・レアンの番にされてしまったリーミン。
粗野な獣の妻にされ誇りを傷つけられたリーミンは逃げだそうとするも捕らえられてしまい……!?

天上界一の美神・リーミンは、その美貌に欲情した父の天帝から妻になるよう迫られ「獣と番になったほうがましだ! 」と拒んだ。けれど、
その言葉に激怒した天帝によって神力を奪われたうえ銀色狼・レアンの番として下界に堕とされる。粗野な狼との婚姻に誇りを傷つけられた
リーミンは、レアンの元を逃げだそうとするが、好色な蔦で設えられた褥に囚われ、狂おしくも屈辱的な官能に啼かされてしまい──!?

作品情報

作品名
神獣の褥
著者
秋山みち花 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
神獣の褥
発売日
ISBN
9784576131559
3

(37)

(3)

萌々

(11)

(13)

中立

(5)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
4
得点
103
評価数
37
平均
3 / 5
神率
8.1%

レビュー投稿数4

冷淡な心が愛で解かされる

一途な半神で銀色狼のレアンの一途さと、女王様でプライド高く冷徹な反面
本当は寂しがり屋な美神であるリーミンとの切なく苦しくエロと愛のお話です。

エロ的には獣姦があったり実の父や兄に凌辱されるかなり痛い感じもするエロエロな
展開の話ではありますが、頑なで冷淡だったリーミンが番となったレアンと
共にいる事で心に暖かなものを得て次第に素直で可愛くなってくる様子は萌えだし、
一途にそんな相手に何年も恋い焦がれ憧れから激しい激情になるほど思い続けた
相手とのやっと手に入れた幸せを堪能出来る話でもあります。

内容は神々の天上での話で、リーミンは天帝の息子なのに、子供の頃は邪魔にされ
母親からも邪険にされていたが、自分を蔑にしていた天帝が天上の宮殿へ
召してくれて、尚且つそれからは溺愛と言うくらい愛されるが、それが次第に
いくら神と言えどあってはいけない禁忌の関係を迫られ、
それが嫌で暴言を吐き、天帝の怒りを買って、偶然居合わせた銀色狼の番として
下げ渡され、逃げようとして銀色狼の怒りをかって獣姿のまま犯される。

それでも、レアンは初めにそんなことをしたとは思えない程その後はリーミンに
尽くすのですよ、そんなレアンに初めは怒りや嫌悪を見せていたリーミンも
レアンが自分を思う気持ちに偽りのカケラも無いし、恋願っていると知り、
次第に気を許し、エロの快感もあって番だと認めるようになります。

しかし、そんな二人のエロエロ姿を天帝が見ていて、やはりリーミンが惜しくなり
天上へ連れ去り、嫌がるリーミンを力で押さえつけ蹂躙し、更に兄たちまで蹂躙。
なんとも快楽に貪欲で下劣な神様があったもんだと思える展開もあります。

でもそんな時もリーミンは番のレアンを思っていて、そしてレアンは無謀にも
天帝に連れ去られたリーミンを奪い返す為に行動を起こす。
赤い林檎にリーミンへの愛情を乗せて捧げるレアンの一途な恋心を感じるファンタジー
エロは多いし、禁忌の痛い感じもあるけれど、意外に萌える作品で好きでした。

13

陽だまりで戯れる二人の神がふつくしい

もふもふ獣姦&ファンタジーと美しい表紙に心惹かれてずっと気になっていたものでした。

読んでみると、まぁエロい。んですが、私が心惹かれたのはどこまでも穏やかで美しい神々の住む場所の描写とレアンの素朴でまっすぐな愛情でした。
ツンデレ姫が純朴ワンコにほだされる予想通りのお話にもかかわらず、飽きずに読めるのはひとえにファンタジーの空気感が素晴らしいからではないかと思います。緑の植物と林檎が効果的に使われていて、全体的にグリーンと林檎のさわやかな香りが漂っている印象でした。
リーミンとレアンの人ではない美しさが素敵で、人の入らない緑あふれた森の奥の陽だまりに二人の神が戯れている情景が素朴で美しく、おとぎ話のようでした。
文もそうですが、イラストがまたその雰囲気を余すところなく表現していて、お話とイラストのコンビネーションが最高でした。
なので、ガチ親子・ガチ兄弟・触手系・獣姦などの要素があるものにしては珍しく、非常に光に満ちて美しかったです。
甘く清らかな二人の雰囲気がとても心地よく、エロなくてもいいからずっと二人のイチャイチャを読んでいたくなりました。
関連作があるようなので、そちらも読んでみようと思います。


3

同人誌っぽいなと思ったら同人誌が初出だった件。

久々のレビューであります。
しょっぱなからき、近親相姦めいたものがドドーンと来て、すでに脳がピンク色になりやした。
ゲルマン神話のようなギリシャ神話のような、神話的な雰囲気満載で
おやおや、商業BLでは最近またこういうのが復活してきたのか???
と思ったら、初出が同人誌でありました。

たしかに同人誌的な匂いはいたします。そこはかとなく。
しかし、それが自分的には非常にいい。
やはりBLはファンタジックなものであってほしい!
そういう欲求は十分満たせました。
エロス描写も量的には多いのですが、あまりいやらしくはない。
1本だけ、ネコがご主人様のHをローアングルから見ているくだりだけは
なかなかエロスに気合が入っておりますが、それ以外はエロスはあれど
どこか上品なのであります。
空間描写がときどき「あれれ?どういう状態???」と首をひねりかねないところはありますが、それもまぁご愛嬌。

ツッコミどころは多々ありますが、それを引いてもなおあまりあるファンタジックな世界、案外、スッキリサッパリ読めてしまった一冊。

10

もっと受けに外見以外の魅力が欲しい

初出が同人誌と聞いて納得しました
詰んでた小説を少しずつ読み始めていました、確か数年前初めの1小節で断念してそのままにしていた模様
商業レベルでこれは、、、久々に衝撃を受けました(あまり良くない意味で)
肯定的な部分を最後にしか語ってないので苦手な方はスルーして下さい
ちなみに実父親と実兄2人のレイプあります
私はぶっちゃけレイプ描写萌えるものもあるのでおおいに結構だったのですが(レイプ描写にも抵抗ありません、モブレでも結構)これ読んで萌える萌えないの境界線を知る事が出来ました。
ちなみに続編でもレイプ有り、リーミンが美し過ぎるからいけない、、、、助けに行くレアン、、、、似た様な展開でしたレイプ相手が少し入れ替わっただけ。
気になるのはレイプ描写の長さとプレイの豊富さ(笑)
本当のCP相手よりも色々やり尽くしてる部分も結構作家がノリノリで書いてるんだろうな、それはいいんです
受が色々施されて気持ちよくなっちゃうまでもいいんです(そこに屈辱を覚える受けはいいと思う)
ただ描写の順序や仕方が一般的で個性がなくでも長ったらしさの印象があり、よくある官能小説風なので、完全にBL要素がないです(性別だけ)
でも意外とそこまでやられた割に助けられてあっけらかんとした何も変わってませんみたいな部分が多分期待外れというか面白くないんですよね
ここまでの事やられたんだからあいつら許さない、あんな事して!だけじゃなくて、もう少し神の中にも隠れた人間性を見せて欲しかったなと
つまり神らしく寄せ過ぎた結果、好きなレイプ後の受描写が弱くて、神がレイプされるのって面白くないな、でも神達の中ではそれがいいのかと冷静に見てしまいました。

これで受けのリーミンを好きになれれば萌える部分もあるのでしょうが、主人公は神らしく良く言えば気高い、悪く言えばふんぞり返った様な部分があり、美しさを自覚している受も大好物ではあるのですが、周りからとにかくしつこく綺麗綺麗と言われる様な存在でリーミンをレアンはそれだけじゃなく好きという設定ではありますのでいいけど
ここまで美辞麗句並べまくってると本当美しさ以外は重要視しない頭のキャラ達とリーミンってそれだけなのかなという印象も強くなります。15年くらい前のBLならジャンルとして確立していたけど今の時代にやると古いなぁという印象。
あと、考えなしが多いので続編でもレアンを困らせているだけな部分も、結局顔だけが取り柄で水晶柱無いと無力で犯し放題の美神、主人公なのに昔ながらのヒロイン像でキャラとしての魅力が薄いんですよね、
おかげで銀狼のもふもふ感で一途なレアンの株だけは上がるのですが、リーミン好きになれないとレアンのこの健気愛も、同情してしまったりして(リーミンの性格や行動がもう少し落ち着けば苦労しないのにとか)
例えば、レアンを甘やかしてくれる様な、身体の関係以外でリーミンがレアンにしてあげる事とか出てくるといいのかなと思いました。
リーミン見てると、たまにいる飛びぬけた美人やイケメンの言う苦悩を少し理解できる部分はあります、外見以外にも評価される特技や魅力があればいいんだけど性格も良いという程でもなく何かできる訳でもない中身は普通なので周りから外見しか褒められないのが辛いという贅沢の様な悩みなのですが、注目されるが故にただ「普通」なだけで自分よりも外見劣っていて中身は同程度の人間から「顔だけ。大した事ないんだな」と思われる同じなのに勝手に期待されて落胆される理不尽さが堪えるのかなと思います。それを勝手に期待するのが読者です。それに創作物で著者に応えて欲しいものなんです。
3巻出すならもっとリーミンの魅力を考えてほしいなと思います。
また同じ感じなら買わないかも
葛西先生のイラストは美しいだけではなくこの世界観にあっていて良かったです。

5

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